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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅   ★劇場鑑賞した映画はインスタにアップしています@ruby_red66

大佐と「ランボーの息子」 ~『リトル・ランボーズ』

リトル・ランボーズ



 SON OF RAMBOW

 父を亡くした少年ウィル(ビル・ミルナー)は、厳格な戒律の教会に属する家庭
に育ち、テレビをはじめ映画、ポピュラー音楽など「俗世の娯楽」全てを禁じられ
ていた。そんな彼が、学校一の問題児リー・カーター(ウィル・ポールター)と出
逢う。

 ミニシアターでひっそりと公開されている本作、全くのノーマークでした。しかし
予告を観て、「絶対に観たい!」と思ってしまったのです。そして期待に違わぬ、
素晴らしい作品でした。少年の友情と痛み、家族の絆、創造することへの抑え
難い憧憬
が、いっぱいにつまった94分間。これは必見! また一つ、映画と映
画館にまつわる名作の誕生
です。今年のベスト作の一本

リトル・ランボーズ2

 演技は未経験だったという、主役の二人の少年が最高にかわいい!! ヒュ
ー・グラントの少年版
といった雰囲気のラブリーなウィル、こういう悪そうな顔の
ガキ
、いるよね~(笑)、、という面構えのリー・カーター。時は80年代初頭、スタ
ローンの映画『ランボー』が大ヒットしている英国の田舎町。映画館の前で聖書
を朗読
させられているウィル。その映画館でタバコ(!)をふかしながら、『ランボ
ー』を盗撮(!!)しているリー・カーター。理由は違えど、二人は教室の「はみ
出し者」
だった。

 BBCの素人ビデオ番組に投稿するため、映画を撮り始める二人。ミシェル・
ゴンドリーもビックリ
、な超ローテクの特撮(?)と、教義そっちのけで「ランボー
の息子」に成り切っているウィル
には笑い転げてしまう。彼の想像力と好奇心は、
どんな戒律や誓いを持ってしても縛ることはできない。YOUTUBE全盛の現代
なら、「大佐」と「ランボーの息子」はネットが生んだ大スターになっているかもし
れない。撮影を重ね、互いの父の「不在」について語り合い、「血の絆」友情の
誓い
を立てる二人。しかしそんな蜜月も、フランスからの交換留学生ディディエ
(ジュール・シトリュク)
の登場により、暗雲が垂れこめる・・・。

リトル・ランボーズ3

 誰にも媚びず、群れないリー・カーターが、何故あれほど傲慢で横暴な兄ロー
レンス(エド・ウェストウィック)
にだけは従順なのか。ビデオカメラが壊れた時、
彼は「たった一人の家族」である兄をも失うことになると絶望しただろう。身も心
も傷ついた彼を乗せた救急車があの映画館に着いたとき、これから起こること
がわかったような気がして、が溢れて来た。しかし、実際にあの場所でリー・
カーターが目にした「映像」は、私の浅はかな予想を遥かに超えるものだった。

 「今日は人生最高の日だ」。ウィルとリー・カーターの表情が、本当に、本当に
素晴らしい最高の友情と、最高の映画に拍手。

 ( 『リトル・ランボーズ』 監督・脚本:ガース・ジェニングス
         主演:ビル・ミルナー、ウィル・ポールター/2007・英、仏、独)
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2010-11-27 : 映画 : コメント : 6 : トラックバック : 26
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リトル・ランボーズ
1982年。11歳のウィル(ビル・ミルナー)は宗教上の理由からテレビ、音楽、 映画といった娯楽から隔離された生活を送る少年。 ところがひょんなことから知り合った学校一の悪ガキ、リー・カーター (ウィル・ポールター)と仲良くなり、彼の部屋で生まれて初めて観た映...
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リトルランボーズ /SON OF RAMBOW
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2010-11-28 08:44 : 我想一個人映画美的女人blog
『リトル・ランボーズ』
  □作品オフィシャルサイト 「リトル・ランボーズ」□監督・脚本 ガース・ジェニングス□キャスト ビル・ミルナー、ウィル・ポールター、エド・ウェストウィック、ジュール・シトリュク、ゾフィア・ブルックス、ニール・ダッジェオン、タルラー・エバンス■鑑賞...
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リトル・ランボーズ
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2012-07-29 09:01 : cinema-days 映画な日々
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愛しい作品♪
真紅さん、こんばんは。
思わず主演の2人をギュ~!っと抱きしめたくなる愛しい作品でしたね。
私は断然リー・カーターにベタ惚れでした。
あの映画館でのくわえタバコ姿、似合いすぎでしょう。(笑)
そしてウィルのランボーの息子になりきり演技、ブラボーでしたね。
あのアクションシーンはジャッキーも真っ青の健闘ぶりでした。
ラストの映画館のシーンは最高。私も涙があふれました!
2010-11-27 21:55 : sabunori URL : 編集
おはようございます☆

これは良かったですよね、大穴な今年の1本っていうか、
埋もれちゃうのはもったいない秀作。
意外と観られてないようで残念。

わたしもギリギリだけど今年のベスト入りそうです♪
カーターも子供達もいいんですよね~
JBとミシェルゴンドリーのの手作り映画「ぼくらのミライへ逆回転」よりこっちでした☆
2010-11-28 09:07 : mig URL : 編集
sabunoriさん、こんばんは! コメント&TBありがとうございます。
本当に愛おしい作品でした! 最初はウィルがかわいいと思って観ていたのですが、最後はリー・カーターに持ってかれましたね~。
そうそう、初登場シーンでくわえたばこ&館内撮影ですから←犯罪です。
ウィルが「君のイヤリング、天使みたいだ」って言ったとき、「君が天使やろ!(どんだけかわいいねん)」と突っ込んでいたのは私一人でしょうか。
ああ~、ホントこの映画、もっとたくさんの方に観ていただきたいです~。
単館上映が心底もったいないと思える作品でした。
2010-11-28 20:55 : 真紅 URL : 編集
migさん、こんばんは~。コメント&TBありがとうございます。
そうなんです、大穴も大穴・・・。傑作でした。
大阪では単館上映なんですが、東京でも上映館少ないのかな?
絶対ベストに入れますよ。。しかし、一位どうしよう? 悩む~。
今年は良作が多かった気がするんですよね。ベスト20くらいにするかも?です。
『ぼくらのミライへ~』も好きでしたが、断然こっちですね☆
2010-11-28 21:00 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんばんは!
その後元気かなぁ~^^

これ、真紅さんの去年のベスト映画に入れたんだよね? 私も凄く良かったよ。とはいえ、中盤は、それほど名作って程でもないかな・・・・なんて思っちゃったの。でもラストで、ものすごいガツーンと来て、すっごく見た後味が良い映画だよね。

丁度同じ様なお年頃の息子さんがいる人には、また色々思う処がある作品よね^^
2011-06-13 21:27 : latifa URL : 編集
latifaさん、こんばんは~。コメント&TBありがとう!
う~ん、その後ねぇ、仕事どうするかかなり悩み中よ。。
まぁ、まだ猶予があるのでじっくり考えるわ☆ ありがとう!

で、この映画だけど大好きよ~♪ 英国産少年映画に外れなし!
HPもそうだよね。。名作『リトル・ダンサー』とか、『ミリオンズ』とか~。
そうそう、ウチの子もね~、寂しいんじゃないかっていっつも気懸りよ。
どうすればいいかねぇ。。ってどうしようもないんだけど、もっとやさしくしてあげなあかんと思うわ。
また話聞いてね~。
2011-06-14 20:02 : 真紅 URL : 編集
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