床下の小人たち~『借りぐらしのアリエッティ』

心臓病を患う少年・翔は、田舎にある母親の実家へ避暑にやって来る。広大な
敷地に建つ屋敷の床下には、小人の一家が住んでいた。翔は偶然、その一家の
娘、14歳のアリエッティを庭で見かけるのだったが・・・。
スタジオジブリによるファンタジーアニメ。宮崎駿は企画・脚本を担当し、監督
は初メガホンとなる米林宏昌。死の影を恐れ、無気力に生きる少年。絶滅寸前
の種族でありながら「何としても生き延びる」と堅く誓う少女。人間に怯えながら
も好奇心を抑えきれず、近づいてゆく少女のほのかな恋と、宿命的な別れ。そ
の束の間の交流は、少年にとっても生きる力を呼び覚ます時間だった。緑が溢
れ、色とりどりの花が咲く庭、小人たちが暮らす床下の家、ドールハウス。思わ
ず感嘆の声を上げてしまいそうになるほど、美術と色彩設計は相変わらず、素
晴らしい。日本に、ジブリの夏がやってきた!

意志的な瞳を持つアリエッティの横顔を観た瞬間、この物語がスタジオジブリ
によって映像化された理由が腑に落ちる。快活で魅力的な少女が、持ち前の正
義感と勇気を持って困難に立ち向かう。宮崎駿が好きなヒロイン像だな、と思う。
たとえ体長10センチの小人でも、アリエッティには不思議な生命力がみなぎって
いる。「借り」をしながら家族3人だけで暮らす彼女には、「生き延びる」ということ
だけが、人生で大切なことの全てだったのだ。
心配性な母と、無口だけれど逞しく勤勉な父。「借り」に出かけるときの父の創
意工夫には感心してしまう。父の姿に、胸の前で小さく拍手するアリエッティが
かわいい。野生児スピラーには、どこかで会ったことがあるような・・・、そうだ!
コナンの盟友、ジムシーにそっくり。
何かと話題になるジブリ作品の声優起用も、今回はドンピシャ、ハマっていた
と思う。竹下景子、大竹しのぶ、三浦友和、樹木希林ら「大御所」たちはもちろん、
ジブリの常連神木隆之介は翔の不安定な心身を巧く表現していたと思うし、藤原
竜也の声が意外と野性的なことにも気付かされた。そして一番の成功は、アリエ
ッティを演じた志田未来。これ以上ないキャスティングだったのではないだろうか。
ただ、残念だったのはエンドロールの余韻のなさ。もう少しだけ、この美しい
光溢れた世界に浸っていたいと思ったのは、私だけだろうか。観終わって少し、
不完全燃焼感が残ってしまった。

住み慣れた家と、ほのかな初恋の思い出から遠ざかってゆくアリエッティ。物
思いに沈んでしまいそうな彼女に、スピラーが赤いワイルドベリーを差し出す。
アリエッティが好んで身に付けた赤、新しい物語の予感。次なる場所でも、彼女
はきっと、強く、たくましく、しなやかに生き抜いてゆくのだろう。
( 『借りぐらしのアリエッティ』 監督:米林宏昌/2010・日本)
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テーマ : 借りぐらしのアリエッティ
ジャンル : 映画
trackback
単純に詰まらないか面白いかを問われれば、それなりに楽しめたし言うほど悪くはないと思うんだけど、ジブリ制作アニメなのでハードルを上げすぎていたせいなのか、正直物足りなさを感じてしまうそんな内容。
2010-07-26 20:26 :
よう来なさった!
スタジオジブリのヒロイン像原点回帰。それが今回の鈴木敏夫プロデューサーの狙いであるような気がしました。
『となりのトトロ』を思わせるような小さな世界で起こるシンプルなお話に、これまでのジブリ作品のキャラたちにどこか似ているこの映画のキャラクターたち。い...
2010-07-26 20:28 :
めでぃあみっくす
JUGEMテーマ:映画 
ジブリの新作。新人監督の初仕事ということで楽しみにしていました。これまでのジブリのテイストを上手く引き継いでいると感じました。スケール感としては“小作品”という感じですが、温かみのある物語で、作り手のキャラクターたちへの
2010-07-26 20:29 :
ハピネス道
☆☆☆★- (10段階評価で 7)
7月17日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 16:45の回を鑑賞。
2010-07-26 20:39 :
みはいる・BのB
ジブリのアニメが好きだと云う人がいるが、それは本当にジブリのアニメなのだろか?
ジブリのアニメが好きな人に具体的な作品名を聞くと...
2010-07-26 20:52 :
映画のブログ
梅雨明けしてしまった夏本番。今年もジブリ作品を観ることが出来て良かった(^.^)
2010-07-26 21:04 :
LUNE BLOG
7月8日(木)@ヤクルトホールで鑑賞。
ラジオ日本イエスタデイ・ポップスの試写会。
ラジオ日本はその昔ラジオ関東といって、湯川恵子がアメリカントップフォーティーをオンエアーしていた。
実に入りの悪いラジオ局(笑)で、雑音交じりのD.J.を一所懸命に聞いてい...
2010-07-26 21:14 :
あーうぃ だにぇっと
スタジオジブリ待望の最新作は、ロンドン出身の女流作家メアリー・ノートン「床下の小人たち」原作。心臓に病を持つ12歳の少年・翔が、病気療養のために訪れた母の育った屋敷で...
2010-07-26 21:39 :
狂人ブログ ~旅立ち~
2010年 日本 スタジオジブリ作品
2010-07-26 22:01 :
しづのをだまき
スタジオ・ジブリの最新アニメ映画。古い家の床下に暮らす小人一家と人間との関係を描いた作品です。
2010-07-26 22:04 :
水曜日のシネマ日記
掟破りを期待したんですが(笑)
2010-07-26 22:04 :
極私的映画論+α
“とりあえず”ジブリなので『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました。
★★★
美しい緑が映えまくる外、家の中の家具、小人の世界のギミックな構造と書き込まれた世界が素晴らく、音楽と相まっていつものジブリ以上に癒し系。
ベテラン役者揃いの声もいつも以上にな...
2010-07-26 22:14 :
そーれりぽーと
昨日、新橋のヤクルトホールでの、ぴあ夏の3連夜試写会初日「借りぐらしのアリエッティ」に、「いい加減な・・・」ブログのいい加減人(Yamato)さんとご一緒して、行ってきました。
「崖の上のポニョ」('08)以来のジブリ新作、どんなものだろうと楽しみにして
2010-07-26 22:15 :
Something Impressive(KYOKO?)
2010年7月17日公開『借りぐらしのアリエッティ』観てきました。
ネタバレになりますのでまだご覧になってない方はご注意を。
2010-07-26 22:18 :
サイネリア~わたしのひとりごと~
☆宮崎監督ではないジブリ作品だ。
実は、あまり興味がなく、文句をつけようとして観に行った。
翻って、昨今のジブリ作品の低評価の原因とされる、最近の宮崎駿の支離滅裂さが、実は、どんなに素晴らしいものであるかを私は語ろうと思っていたのだ。
「ポニョを出...
2010-07-26 22:21 :
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
スタジオジブリの最新作で、原作はメアリー・ノートンの『床下の小人たち』。
初日初回での鑑賞となったが、客の入りは小さなスクリーンなら6割程度というところ。実際は一番大きなスクリーンを宛がわれていたので、ガラガラという方が近い。
絵が綺麗で、音楽も美し...
2010-07-26 22:22 :
【徒然なるままに・・・】
□作品オフィシャルサイト 「借りぐらしのアリエッティ」□監督 米林宏昌 □脚本 宮崎 駿 □原作 メアリー・ノートンT( 「床下の小人たち」)□キャスト(声の出演) 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木希林■鑑賞日 7
2010-07-26 22:54 :
京の昼寝~♪
----これってジブリ の新作だよね。
監督の米林宏昌って初めて聞く名だけど…。
「そうだね。彼はジブリ最年少、37歳の監督。
『崖の上のポニョ』でフジモトの部屋から金の水魚に乗って
地上にやってくる一連のシーンを描き、
宮崎駿をうならせたらしい。
その宮崎駿は、
2010-07-26 23:54 :
ラムの大通り
借りぐらしのアリエッティ サウンドトラック◆プチレビュー◆小人の少女アリエッティのまなざしで人間の世界を照射する物語。日常のすべてが冒険に思えてくる。 【70点】 郊外の古い屋敷の台所の床下に住み、生活に必要なものは人間から借りて暮らす小人の一家。アリエ...
2010-07-26 23:55 :
映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP
深い緑と色鮮やかな夏の草花たちが織り成す美しい風景、そしてそこに息づくジブリらしい表情豊かなキャラクターたち。ストーリーに特別なインパクトはないものの、こじんまりとまとまった愛らしく優しい作風はとても心地よかった。
2010-07-26 23:58 :
SOARのパストラーレ♪
【2010年・日本】試写会で鑑賞(★★★☆☆)
1952年に発表されたメアリー・ノートン原作のファンタジー小説「床下の小人たち」を、日本を舞台に設定を変えてアニメ化。
とある古い家の床下に暮らす小人の少女アリエッティと人間の少年のひと夏の触れ合いを綴ったファン
2010-07-27 00:52 :
ともやの映画大好きっ!
話題の映画「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞。
2010-07-27 00:55 :
FREE TIME
メアリー・ノートンの小説『床下の小人たち』を原作に、スタジオ・ジブリ の宮崎駿が脚本を書き、長らくジブリ作品に関わってきた米林宏昌を初監督に 抜擢し、舞台をイギリスから日本に設定移し、人間の少年と小人の少女・ アリエッティとのある夏の数日間の出会いと別れを..
2010-07-27 01:04 :
だらだら無気力ブログ
当ブログでは、通常ネタバレしないように最大の配慮をしているつもり。
なのだが、今回に限ってはラストにふれることで、この映画の価値について論述したいので、あらかじめ。
【以下、ネタバレ】
ラスト、主人公アリエッテイは、生まれた時から住み続けた借りぐらしし...
2010-07-27 04:50 :
日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
飽きのこない「あっさり爽やか味」
2010-07-27 09:56 :
Akira's VOICE
いつも注目してしまうジブリ作品を鑑賞―【story】古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家のアリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、目立たないよ
2010-07-27 10:52 :
★YUKAの気ままな有閑日記★
人間に見つかってはならない小人・アリエッティと彼女を見つけてしまった人間の少年・翔との交流を描いたジブリ・アニメ。
2010-07-27 21:46 :
未完の映画評
7月17日公開の映画「借りぐらしのアリエッティ 」を鑑賞した。
この映画はスタジオジブリ最新作品で、
家の下に暮らす小人たちが人間に見つからないように
食料などを借りながら暮らしていたが
ある日少年にみつかり引っ越さなければならなくなり
生存を掛けて生
2010-07-27 21:54 :
オールマイティにコメンテート
ジブリアニメの借りぐらしのアリエッティを見てきました。
監督は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」の米林宏昌監督。宮崎駿は企画担当だとか・・・
アリエッティのストーリーは語るほど複雑ではなく、↑のパンフレットのように小人と人間との出会いを描いたスト
2010-07-27 23:18 :
ライフスタイルをデザインする Akatuki Design
二十一世紀に入ってからのジブリ作品で、一番好きかも。
タイトルロールの「借りぐらしのアリエッティ」は、古い屋敷の床下にひっそりと暮ら...
2010-07-28 00:36 :
ノラネコの呑んで観るシネマ
古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を
2010-07-28 09:29 :
映画な日々。読書な日々。
早速見て来ましたよ~!
ジブリ映画<借りぐらしのアリエッティ>!
ぼくは、あの年の夏、
母の育った古い屋敷で、一週間だけ過ごした。
そこでぼくは、
母の言っていた小人の少女に出会った――。
人間に見られてはいけない。
それが床下の小人た...
2010-07-28 12:20 :
美味-BIMI-
★★★★ 2年振りにスタジオジブリが放ったアニメで、ファンタジー小説『床下の小人たち』を題材に宮崎駿が企画立案し、米林宏昌がメガホンをとった作品である。 原作の舞台は1950年代の英国であるが、本作では現代の日本を舞台に移し、肺病の少年翔と小人のアリエッ
2010-07-28 20:54 :
ケントのたそがれ劇場
{/kaeru_en4/}忘れ物があったら、こういう遺失物取扱所に来れば見つかるかもな。
{/hiyo_en2/}角砂糖ひとつでも?
{/kaeru_en4/}角砂糖ひとつじゃあ、忘れ物にはならないだろう。
{/hiyo_en2/}ところが、忘れ物だと思った男の子がいるのよ。
{/kaeru_en4/}「借りぐらしの
2010-07-28 21:14 :
【映画がはねたら、都バスに乗って】
本文はこちら→
2010-07-28 22:32 :
垂直落下式どうでもいい話
【監督】米林宏昌
【声の出演】志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子/藤原竜也/三浦友和/樹木希林
【公開日】2010/7.17
【製作...
2010-07-29 00:38 :
シネマをぶった斬りっ!!
「ポニョ」から早くも2年~スタジオジブリ2年ぶりの新作は、メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を原案にした心温まるファンタジー。企画・脚本は宮崎駿。本作の監督を務めたのはこれが初監督作品となるスタジオジブリの新鋭・米林宏昌。
物語:舞台は現代
2010-07-29 10:13 :
パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
借りぐらしのアリエッティ 321本目 2010-25
上映時間 1時間34分
監督 米林宏昌
出演 志田未来(アリエッティ) 、 神木隆之介(翔)
大竹しのぶ(ホミリー) 、 竹下景子(貞子)
藤原竜也(スラピー) 、 三浦友和(ポッド)
樹...
2010-07-30 00:45 :
メルブロ
 荒れた庭がある、広大な屋敷。14歳になる身の丈10cmの小人の少女・アリエッティは、父と母と3人でその床下でくらしていた。上にある人間の家から生活に必要なモノを「借りてきて」「暮らす」借りぐらしの小人たち。ある夏の日、その古い屋敷に、病気療養...
2010-07-30 22:32 :
voy's room
昨日、借りぐらしのアリエッティを見てきました。
映画館の入り状況ですが、客は120人収容ぐらいの会場に半分ぐらい埋まった感じでした。男女比の割合は女性6、男性4の割合でしょうか...
2010-07-31 10:40 :
アニプレッション!!
アニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』の原作は、1952年にイギリスで出版されたメアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』です。企画・脚本は宮崎駿さんが担当し、監督はジブリで1番上手なアニメーターとして評判の米林宏昌さんが務めました。 先日、劇場...
2010-07-31 13:09 :
yanajun
『借りぐらしのアリエッティ』★★★★☆
2D手書きアニメ『借りぐらしのアリエッティ』を、娘(小4)と二人で鑑賞。
公開早々なの...
2010-08-05 14:42 :
子育てパパBookTrek(P-8823)
こちらも行きました『借りぐらしのアリエッティ』舞台挨拶×2@TOHOシネマズスカラ座&「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」企画・脚本:宮崎駿 原作:メアリー・ノートン「床下の小人たち」東京国際フォーラムホールCで行われたスタジオジブリ最新作『...
2010-08-07 18:58 :
|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο
たまにはアニメでも見ようということで、『借りぐらしのアリエッティ』をTOHOシネマズスカラ座で見てきました。
(1)お話は、郊外にある古ぼけた邸宅の床下に住んでいる小人の少女・アリエッティと、その家に病気療養しに来た少年・翔との交流を中心に展開されます。
2010-08-08 08:07 :
映画的・絵画的・音楽的
助手:非常に慎ましやかな映画でしたね。
先生:全体的に静かだよね。
助手:舞台設定は信州でしょうか?自然が溢れているんですよね。
...
2010-08-08 18:50 :
memphis blues again
髪留めがかわいい公式サイト http://www.karigurashi.jp原作: 床下の小人たち (メアリー・ノートン著)声の出演: アリエッティ 志田未来 翔 神木隆
2010-08-11 13:44 :
風に吹かれて
あらすじ郊外の古い屋敷に住んでる小人の一族は、自分たちの暮らしに必要なモノを、必要なだけ人間の世界から借りて生活していたが、アリエッティが初めて借りに出た夜、病気の静養...
2010-09-11 22:28 :
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
観たのはだいぶ前なのですが記事にする時間がなくてようやくのアップです。今回は借りぐらしのアリエッティです。
2010-09-19 21:07 :
よしなしごと
『 借りぐらしのアリエッティ 』 (2010)監 督 :米林宏昌キャスト :志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、 樹木希林 メアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』が原...
2011-02-24 16:01 :
さも観たかのような映画レビュー
10年/日本/94分/ファンタジー・ドラマ/劇場公開
監督:米林宏昌
プロデューサー:鈴木敏夫
企画:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン『床下の小人たち』
脚本:宮崎駿
主題歌:セシル・コルベル『Arrietty's Song』
声の出演:志田未来、神木隆之介、大竹...
2011-06-19 02:20 :
銀幕大帝α
夏休み子供と一緒に見れそうなアニメ映画2つ
2011-08-07 09:37 :
ポコアポコヤ 映画倉庫
借りぐらしのアリエッティ
病を患い手術を控えた少年ショウは療養のために山中の屋敷でひと夏を過ごすことに。
そこで彼は小人の少女アリエッティを目撃する。
人間に決して姿を見られてはならないの...
2011-12-18 22:55 :
RISING STEEL
☆☆☆(6点/10点満点中)
2010年日本映画 監督・米林宏昌
ネタバレあり
2011-12-25 19:58 :
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
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真紅さん、こんにちは。
今日も暑かったですね。
私はこの映画を見ている時、何となく「牛の鈴音」を連想してしまいました。
私もアリエッティ一家のように、質素に、素朴に、生きていきたいなぁ、と思いました。
しかしながら、どちらかというと、私はあの家政婦に近い人間なんですよね~、残念ながら(笑)。
反省の日々です。
今日も暑かったですね。
私はこの映画を見ている時、何となく「牛の鈴音」を連想してしまいました。
私もアリエッティ一家のように、質素に、素朴に、生きていきたいなぁ、と思いました。
しかしながら、どちらかというと、私はあの家政婦に近い人間なんですよね~、残念ながら(笑)。
反省の日々です。
2010-07-27 18:49 :
Bell Bottom Blues URL :
編集
Bell Bottom Bluesさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
はい、暑かった。。あり得ないほど暑いです。。
『牛の鈴音』ですか。。そうか~どの辺りで連想されたんでしょう?
緑の中を風が吹く音かな。。緑がキレイでしたよね。
ハルさん、面白いキャラでしたね。
私は、、どうだろう。赤い服を好んで着るところはアリエッティに似ていると思います(笑)。
感想はアップされるのでしょうか。
はい、暑かった。。あり得ないほど暑いです。。
『牛の鈴音』ですか。。そうか~どの辺りで連想されたんでしょう?
緑の中を風が吹く音かな。。緑がキレイでしたよね。
ハルさん、面白いキャラでしたね。
私は、、どうだろう。赤い服を好んで着るところはアリエッティに似ていると思います(笑)。
感想はアップされるのでしょうか。
真紅さま お暑うございます
異なる文化をもつ者同士が平和なコミュニケーションをとるのに欠かせないのが“共通の言語”だと思うのですが、アリエッティと少年は同じ言語を共用していながら、やっぱり「ひとつ屋根の下」では暮らしてゆけなかったのですね。
一見、邪悪に思えるお手伝いさんも、実は“盗人”小人に対する人間の真の姿かもしれません。
ただ、「人間は敵」と心に染み込まされてきたアリエッティが最後、少年の指に触れて大粒の涙を流すシーンは、<人は別れを繰り返して大人になるもの>という今までのジブリアニメのせつない美しさを踏襲していて胸に響きました。
ひとつ思うのは・・・アリエッティのお母さんがもうちょっとチャーミングでも良かったかな
。
スピラーは、私もジムシーをすぐに思い出しました!
あと、今回も素敵なテーマ曲。もっとたくさん聴きたかったです。

異なる文化をもつ者同士が平和なコミュニケーションをとるのに欠かせないのが“共通の言語”だと思うのですが、アリエッティと少年は同じ言語を共用していながら、やっぱり「ひとつ屋根の下」では暮らしてゆけなかったのですね。
一見、邪悪に思えるお手伝いさんも、実は“盗人”小人に対する人間の真の姿かもしれません。
ただ、「人間は敵」と心に染み込まされてきたアリエッティが最後、少年の指に触れて大粒の涙を流すシーンは、<人は別れを繰り返して大人になるもの>という今までのジブリアニメのせつない美しさを踏襲していて胸に響きました。
ひとつ思うのは・・・アリエッティのお母さんがもうちょっとチャーミングでも良かったかな

スピラーは、私もジムシーをすぐに思い出しました!

あと、今回も素敵なテーマ曲。もっとたくさん聴きたかったです。
2010-08-02 18:02 :
メグ URL :
編集
メグさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ここ数日の大阪の暑さといったら。。もう、溶けそうです。
あのお手伝いさんは人間の真の姿、、おっしゃる通りかもしれません。
あの「指」の別れのシーンについて、内田先生が批判的なコメント書かれていたの読まれました?
学者ってここまで細かく観るのか~、って感心してしまいました。
アリエッティのお母さんは、老け顔と大竹さんの甘ったるい声とのバランスが悪くて、なんだか変キャラになってしまってましたね。
思えば前作『ポニョ』でも、宗介のお母さんが25歳って設定なのに、声が山口智子さんというよくわからないキャスティングでしたし。。
ジブリ、ちょっと「お母さん」に対して感覚が鈍いんですかね、、よくわかりませんが。
ここ数日の大阪の暑さといったら。。もう、溶けそうです。
あのお手伝いさんは人間の真の姿、、おっしゃる通りかもしれません。
あの「指」の別れのシーンについて、内田先生が批判的なコメント書かれていたの読まれました?
学者ってここまで細かく観るのか~、って感心してしまいました。
アリエッティのお母さんは、老け顔と大竹さんの甘ったるい声とのバランスが悪くて、なんだか変キャラになってしまってましたね。
思えば前作『ポニョ』でも、宗介のお母さんが25歳って設定なのに、声が山口智子さんというよくわからないキャスティングでしたし。。
ジブリ、ちょっと「お母さん」に対して感覚が鈍いんですかね、、よくわかりませんが。
真紅さん、こんばんは。
真紅さんが「残念だったのはエンドロールの余韻のなさ。」と書いていたのは、私にはちょっと意外でした。
エンドロール場面では、やかんの船でスピラーが黙って食物をアリエッティに渡していました、このシーンで将来ふたりは結婚し子孫を残すような余韻を感じたのです。
私は好きなシーンでした。
真紅さんが「残念だったのはエンドロールの余韻のなさ。」と書いていたのは、私にはちょっと意外でした。
エンドロール場面では、やかんの船でスピラーが黙って食物をアリエッティに渡していました、このシーンで将来ふたりは結婚し子孫を残すような余韻を感じたのです。
私は好きなシーンでした。
2010-08-03 20:32 :
筆致 刻久 URL :
編集
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-08-03 20:44 :
:
編集
真紅さま レスありがとうございました(^O^)/。
教えていただいた内田先生の「アリエッティ」評、さっそく検索して読んでみました。
確かに、小人たちにとって「物音がとても大きく聞こえる」「水滴が大きい」・・・といった細かい演出がこの映画ではちゃんとありましたね。少年の声も最初の頃は、アリエッティたちに違和感ある聞こえ方でした。
でも、やっぱり指先は・・・(笑)あのままでよいでしょう~と思いますが。
ほんと、学者の視点って細かいですね。
でもいろいろ「なるほどー」と思うことがありました。
教えていただきありがとうございました
!
教えていただいた内田先生の「アリエッティ」評、さっそく検索して読んでみました。
確かに、小人たちにとって「物音がとても大きく聞こえる」「水滴が大きい」・・・といった細かい演出がこの映画ではちゃんとありましたね。少年の声も最初の頃は、アリエッティたちに違和感ある聞こえ方でした。
でも、やっぱり指先は・・・(笑)あのままでよいでしょう~と思いますが。
ほんと、学者の視点って細かいですね。
でもいろいろ「なるほどー」と思うことがありました。
教えていただきありがとうございました

2010-08-03 20:53 :
メグ URL :
編集
筆致刻久さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、筆致さんがおっしゃるシーンはとってもよかったし、大好きでしたよ。
新しい物語が始まる予感がしましたものね。
私が残念だったのは、その後のエンドロール&エンディングテーマが短かったことなんです。
もうちょっと、この物語の余韻に浸るために、長いロールでもよかったかな、と。
でも、ジブリはいっつもあっさりしてますもんね、クレジットは。
後ほど伺います~。
私も、筆致さんがおっしゃるシーンはとってもよかったし、大好きでしたよ。
新しい物語が始まる予感がしましたものね。
私が残念だったのは、その後のエンドロール&エンディングテーマが短かったことなんです。
もうちょっと、この物語の余韻に浸るために、長いロールでもよかったかな、と。
でも、ジブリはいっつもあっさりしてますもんね、クレジットは。
後ほど伺います~。
管理人宛てに鍵コメントを下さった方、ありがとうございます。
そうなんです、全くおっしゃる通りで、私もあの方には本当に感謝しています。
とっても助かりました。温かい善意ってあるんですよね~。つくづく。。
そうなんです、全くおっしゃる通りで、私もあの方には本当に感謝しています。
とっても助かりました。温かい善意ってあるんですよね~。つくづく。。
メグさん、こんにちは。再びのコメントありがとうございます。
そうなんです、この物語はファンタジーなんですから、あの場面でいきなり指の皺がアップになったら幻滅ですよね(笑)。
でも内田先生が「ジブリの新作だけは映画館で観るようにしている」と書いておられて、なんだか感動してしまいました。
ジブリのアニメは日本の大切な文化ですからね~。大切にしたいと私も思います。
そうなんです、この物語はファンタジーなんですから、あの場面でいきなり指の皺がアップになったら幻滅ですよね(笑)。
でも内田先生が「ジブリの新作だけは映画館で観るようにしている」と書いておられて、なんだか感動してしまいました。
ジブリのアニメは日本の大切な文化ですからね~。大切にしたいと私も思います。