King of cooool!~『ゲッタウェイ』
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 スティーブ・マックィーンといえば、私にとっては『タワーリング・インフェルノ
パピヨン』『大脱走』。どれも昔々、日曜洋画劇場か何かでバリバリの吹替えと、
カットだらけのものを観ただけです。それでも、子ども心にもマックィーンの「唯一無二
の存在感
」みたいなものは伝わってきました。今回、BSで「マックィーン特集」が組まれ、
ゲッタウェイ』、彼の没後25年目の2005年に制作された『スティーブ・マックィーンの
すべて
』を鑑賞。

 仮釈放の申請が却下されたドクスティーブ・マックィーン)は、妻キャロルアリ・
マッグロー
)にギャングのボス・ベニオン(ベン・ジョンソン)と取引させ、出所の見返り
に銀行強盗を働く。指名手配犯となりながらの夫婦の逃避行を、仲間の裏切り、妻との諍い、
彼らを追うギャングたちの姿をからめつつ銃弾と血で彩るバイオレンス・アクション。

★以下ネタバレします★

 とにかくマックィーンがかっこいいんです・・溜め息。彼の身のこなしはさり気ないのだ
けどとても洗練されていて、一片の無駄も無いんですね。銃の構え方、撃ち方なんかもう惚
れ惚れしてしまいます。細くてしなやかな身体つきと金色の髪、なんだか豹を連想させます。
そしてあの!なんて透き通ったブルーなんでしょうか。あの瞳で見つめられたら、そりゃ
女優さんたちも落ちてしまいましょうとも。彼は50歳という若さで中皮腫のために亡くなっ
ているのですが、亡くなった当時、世界中の何万という女性が涙に暮れたことも想像に難く
ないです。そして彼は当然「男の眼から見てもカッコイイ男」なのではないでしょうか。
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 妻を演じたアリ・マッグローもいいです。刑務所の中のドクが夢にまで見る妻を演じて
説得力十分。「あなたを取り戻すためならテキサス中の看守と寝てみせる」う~ん、こんな
セリフ言ってみたい(妄想)。元モデルさんというだけあって、足なんかすっごく綺麗。そ
して背中の肩甲骨まで文句なしに美しいのです。当時、彼女はパラマウントの上層部に夫が
いたらしいのですが、撮影中からマックィーンとの不倫はマスコミも知るところとなり、撮
影現場の上空にはパパラッチのヘリが飛ぶほどの大騒ぎだったとか。結局二人は結ばれるわ
けですが、5年という短い結婚生活だったそうです。

 この作品をバイオレンス・アクションと書きましたが、実は夫婦の愛の物語でもあるんで
すね。自分を出所させるためにギャングの有力者と寝た妻、それを許しがたい夫。「別れる」
「いやよ」諍いながらも離れられないふたりが、結局は夫婦の絆を取り戻してメキシコに逃
れていくラストシーン。トラックのおじさんにドクが「1万払う」おじさん「2万でどう?」
そこですかさず「3万払うわ!」と言うキャロルの肝っ玉。天晴れなシーンでした。

 この作品、1994年にアレック・ボールドウィン&キム・ベイシンガー夫妻(当時)でリメ
イク
されています。しかしキム・ベイシンガーはまだしも、アレック・ボールドウィンが
ドクを演じる・・って各方面(?)から苦情は来なかったのでしょうか。

 『スティーブ・マックィーンのすべて』でマックィーンを知る人々のインタビューを聴い
ていると、彼が今生きていたらどんな風に年を重ねていたのかなぁ、と思わずにはいられま
せん。特に最初の妻、ニール・アダムスのコメントがいいんです。彼女の凛とした態度から、
マックィーンという稀代の映画スターを世に送り出したのは自分だ、っていう矜持が感じら
れましたし、彼の晩年もいい関係を保っていたことも伺えました。アリ・マッグローのコメ
ントがなかったのが残念!彼女が愛したマックィーンを語ってもらいたかったです。

(『ゲッタウェイ』監督:サム・ペキンパー
       主演:スティーブ・マックィーン、アリ・マッグロー/1972・USA)
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テーマ:色あせない名作 - ジャンル:映画

[2006/10/03 16:16] | DVD/WOWOW | トラックバック(4) | コメント(6) |
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コメント
真紅さま、こんばんは。
とても嬉しいお言葉とともに、うううマックィーンだぁ(泣)ほんま幸せです。ありがとうございます。(嬉しくて、つい昔の感想記事のほうでもTBさせていただきました。すみません)
ねぇ、夫婦の愛の物語でもありますよね。言ってみたい、言ってみたい、その台詞!「お前がいなくちゃ意味がない」とも言われてみたいです。
マックィーンは、タフだけど野卑というイメージらあるらしいんです。私の友人は。でも、実はとーてもナイーブでもあるのになぁ・・と残念で。
今回、真紅さまのこーんなに素敵なレビューを拝読できた幸福で、なんかどーかなってますけど・・・、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
[2006/10/04 00:39] URL | 武田 #qs0owOX6 [ 編集 ]
武田さま、こんにちは。コメントTBをありがとうございます。しかも2つも。。わ~いうれしいな♪
「タフだけど野卑」・・う~ん、そのお友達ちょっと厳しいですね。刑務所に入ってる男を演じることが多いから?←違うって
私も、彼からはとても繊細なものを感じるのですけど・・。「タフだけど繊細」と言い換えてしまいましょう!
早世したから永遠になったかもしれませんが、彼のカッコイイじーさんぶりも観たかったですよね。
ではでは、またお話しましょう。ありがとうございました。
[2006/10/04 12:31] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん、TB、感謝です♪

どうしてこうもマックィーンてカッコイインでしょうねぇ??
顔立ちだって決してイケメンじゃないし、
体格だって特別秀でてる訳じゃないのに…。
もうやる事なす事全てがカッコイイ!!
彼ならきっと、泥酔して立小便しててもサマになりそうです(苦笑)。
彼の出演作で一番好きなのは「ブリット」(「パピヨン」と甲乙付け難い)。
これがまたエラクかっこいいですよぉぉー!
[2006/10/10 17:05] URL | カゴメ #- [ 編集 ]
カゴメさま、いらっしゃいまし。コメントとTBをありがとうございます。
そうですね~、マックィーンなら泥酔して立ちションした後、バナナの皮で滑って転んでもカッコイイと思います(爆笑)。
獰猛だけどしなやか、渋くて脆そうな・・これはもう犯罪的カッコよさです!
『ブリット』は武田さまもイチオシですので、是非観てみたいと思ってます。
また遊びにいらして下さい。ありがとうございました~。
[2006/10/10 20:30] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん そうなの!
BSでマックィーンの特集が!!!
加入してないので観れないわ~残念。。。
こんなカッコイイ人って、今のハリウッドでもいないんじゃないかと思います。
そうそう、今彼が生きていたらもう70代半ばでしょうが、きっとステキな俳優のままだったと思います~♪
あ~、真紅さんのレビューを拝見してまたマックィーンに逢いたくなってきましたよ!
[2007/02/21 15:48] URL | なぎさ #- [ 編集 ]
なぎささま、こちらにもコメント、感謝です♪
そうなんですよ~、今HDDレコーダーに『華麗なる賭け』が入ってるんですよ♪
マックィーン、ほんとカッコイイ・・。ポール・ジアマッティと同じ人類とは思えない(ごめんね、ポール)
私の中ではダニエル・クレイグがちょっと近いのかな?と思うのですが、やっぱ違いますよね、格が!!
(ダニエル及びダニボンファンの方、すみません!!)
またお話しましょうね、ではでは。
[2007/02/21 17:05] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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Steve McQueen(1930~1980)カッコいいですね。マックィーン。もう、どーでしょこの写真。一撃陥落必至。生命力と色気に溢れております。子供の頃から普通に好きではありましたが、「シンシナティ・キッド」を見たらゾッコン(死語)骨抜きに。まさに、 I get a ki
[2006/10/04 00:29] 終日暖気
特別扱い 【その1】番外編
 【過去の映画感想】ブリット  1968年アメリカ 【監督】ピーター・イェーツくらくらくら。マックィーンファンにはたまらない1本。いや、ファンでなくても、見たらやられてしまう1本。どのマックィーンも、本当にかっこよすぎで、も、どーしろというんでしょーかこれ以上
[2006/10/04 00:31] 終日暖気
★「ゲッタウェイ」、メルヘン・バイオレンスな兄貴★
「ゲッタウェイ」(1972) 米 THE GETAWAY監督:サム・ペキンパー製作:デヴィッド・フォスター ミッチェル・ブロウアー原作:ジム・トンプソン脚本:ウォルター・ヒル撮影:ルシアン・バラード音楽:クインシー・ジョーンズ出演:スティーヴ・マックィーン アリ・マッグ....
[2006/10/10 17:00] ★☆カゴメのシネマ洞☆★
「ゲッタウェイ」サム・ペキンパー
これもまた70年代アメリカの名作である。こちらは観た覚えがなかったのだが、この面白さというものは現在の映画には求めてもあり得ないような気さえする。 ペキンパーの作品を幾つか観てきたが、私が観たものはどれも男女の愛というのが重要なテーマになっていた。それも
[2006/11/23 10:01] 藍空放浪記
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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