ザ・映画評論~『映画は遊んでくれる』
映画は遊んでくれる

 週刊文春『シネマチャート』でもお馴染み、芝山幹郎氏の映画評論集。見て
下さいよ、このヴィゴ兄貴の渋過ぎるカバー・・・。そして裏表紙は『デスプルーフ
 in グラインドハウス』
のカッコイイ女子たち。この写真は先日紹介した見とれ
ていたい わたしのアイドルたち
でも使われていた。なんとも「ソソる」作りでは
ないですか。

 1本の映画について語りながら、その映画の前後左右にある、様々な映画が
同時に立ち上がってくるような文体にうなってしまう。長年映画を愛し、観(守り)
続けてきた人だけが書き得る文章
に、背筋が伸びる。巨匠や気鋭の手がけた
名作、秀作の類だけでなく、ラブコメB級の香りがする作品にも目を配り、き
ちんと褒める。「映画はやはり私の糧なのだ」。同感。「見つづけ、書きつづける
ことで、私は世界につながっている」
。同感。

 59歳の若さで亡くなった台湾の名匠、エドワード・ヤン追悼する「さらばエド
ワード・ヤン」
。この文章だけでも、全ての映画好きに読んでいただきたいと思う。
ヤンの死を悼み、その手腕を称えながら、伝説となってしまった彼の代表作が、
観客から奪われている現状を憂えている。熱き映画人の、心からの叫びを感じ
て欲しい。

 ( 『映画は遊んでくれる』 芝山幹郎・著/清流出版・2009)
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[2010/03/13 16:17] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
真紅さん、こんばんは。
私は芝山幹郎さんが最も信頼できる映画評論家として尊敬しています。
「映画一日一本・DVDで楽しむ見逃し映画」(朝日文庫2005年12月刊)を時々読んでオススメのDVDを借りに行きます。
それにしても、この本 『映画は遊んでくれる』 の表紙、良すぎる!すごい!
[2010/03/13 19:25] URL | 筆致 刻久 #- [ 編集 ]
筆致刻久さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうなんですか! とても読み易くわかりやすい評論は素晴らしいと私も思いました。
まとまったものは初めて読んだのですが、本当に信頼できる評論家の方ですね。
で、この表紙、、ホントにいいでしょう?
もう、堪りませんね~~。『イースタン・プロミス』、震えるような映画でした。
[2010/03/14 21:21] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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