乙女絵巻~『Blue』 中村佑介画集

イラストレーター・中村佑介の初作品集。アジカンのCDジャケットや、森見登美
彦などの単行本表紙カバーを手掛けている彼の画を、誰もが一度は目にしたこ
とがあると思う。
「僕のブルー、愛してる」
んの『植物図鑑』を読んだとき。超ラブリーなカバーとイラストは、ベタ甘ラブな
有川調にほのぼのマッチしていて、なんとも印象的だった。
NHK「トップランナー」に中村くんが御出演。彼が登場した瞬間、私の目はその
姿に釘付けになったのだった。
「まことちゃん」のような髪型、げっ歯類のような前歯、くるくる動く好奇心に満
ちた瞳。どこか「アホの坂田」師匠を思わせる動き(ゴメンナサイ)。何の根拠も
なく「関西人の匂いがする・・・」と感じた。サービス精神旺盛な人だなと思った、
ってことなんですけどね。
宝塚市出身、大阪芸大卒。フリーのイラストレーターに転身するとき、「東京に
出なさい」とどんなに進言されても断固拒否。今も阿倍野に住み続けている、とい
うエピソードも好感度大。年齢不詳、性別不詳、既成の枠やしがらみを超越した、
人間としての大いなる魅力を感じてしまった。
そんな彼の初作品集は、質・量ともに圧巻。レトロモダン、かつシュールでサ
イケデリックな色の世界。なのに「乙女」だとか「浪漫」なんていう、ちょっと古め
かしい漢字で形容したくなる、万華鏡のような不思議が詰まっている。
中村佑介が表現し続け、描き続けている「青」の秘密。「真紅」な私も、思わず
涙、の「あとがき」なのだった。
おまけ:中村佑介ブログ「僕のアベノライフ」
常々、エキサイトブロガーさんはハイセンスでアート系だと思っていた
けど、中村くんもそうなのだった。やっぱりね。
★ 追記:14/May/2010 ★
有川浩さんの『植物図鑑』は、中村佑介さんでなく「カスヤナガト」さんの
イラストでした! ↑で訂正しておりますが、管理人の勘違いでした。
ごめんなさい! 教えて下さった方、ありがとうございました。
(『Blue』 中村佑介・画/飛鳥新社・2009)
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trackback
実は昨日・・・イラストレーターの中村佑介さんのトークショー&サイン会が近場でありまして・・・その情報をきゆお姉ちゃんから教えてもらった私だったのですが・・・・・・
Blue-中村佑介画集中村佑介飛鳥新社 2009-08-11
非常に残念なことに・・・私・・・奇...
2010-02-06 12:50 :
恋する図書館。
コメントの投稿
はじめまして
突然通りすがりで申し訳ないのですが
有川浩さんの作品の表紙の絵のイラストレーターさんは中村佑介さんではないです
とっても似ているので
私自身も最初は間違えていたのですが;;
突然通りすがりで申し訳ないのですが
有川浩さんの作品の表紙の絵のイラストレーターさんは中村佑介さんではないです
とっても似ているので
私自身も最初は間違えていたのですが;;
2010-05-14 20:52 :
無記名 URL :
編集
通りすがりの方、こんばんは! コメントありがとうございます。
すっかり勘違い&思い込みで書いてしまい、すみません!!
今調べてみると、有川さんの『植物図鑑』は中村さんでなく「カスヤナガト」さんが担当されていたのですね。
いや~、ホント、似ていますね。。でも中村さんにもカスヤさんにも、双方のファンの方にも申し訳ないです。ごめんなさい!
訂正して追記しておきました。ご指摘、ありがとうございました。
すっかり勘違い&思い込みで書いてしまい、すみません!!
今調べてみると、有川さんの『植物図鑑』は中村さんでなく「カスヤナガト」さんが担当されていたのですね。
いや~、ホント、似ていますね。。でも中村さんにもカスヤさんにも、双方のファンの方にも申し訳ないです。ごめんなさい!
訂正して追記しておきました。ご指摘、ありがとうございました。