私写真の系譜2~『もう、家に帰ろう 田辺あゆみ』
写真家の藤代冥砂が、妻でモデルである田辺あゆみを撮った写真集。
まさしく「私写真」である。個人的には、これは『愛されたくなる写真集』
だなと思った。
二人の『愛情生活』がページの間から溢れ出しているかのようで・・・。
素晴らしい。というか、うらやましいぞ、あみ。
更に、田辺あゆみ著『ナマケモノのひるね』(イラストは、かのリリー・
フランキー)も読んで、ますますうらやまし過ぎる、田辺。愛され過ぎ。
一枚一枚の写真にはキャプションがつけられている。その中でも
「死の気配のない写真が好きだ」という一節があり、とても印象的だった。
これは、明らかに荒木経惟の『センチメンタルな旅/冬の旅』を意識した
言葉であろう。
同業者の大先輩であり、「写真家の夫が妻を撮る」という同コンセプトの
写真集を出すわけだから、意識しないほうが不自然だろう。
私は藤代氏が敢えてこのキャプションを付けたことに彼の矜持を感じた。
「被写体との関係性を撮る」写真において、「夫が妻を撮る(またはその逆も)」
というのは究極の表現なのだろうか?
(荒木経惟は「実は『センチメンタルな旅/冬の旅』で私の写真家人生は終わって
いる」と語っている)
藤代・田辺夫妻の赤ちゃんは、もう産まれたのだろうか。
海が見える葉山の家で、光とシャッター音に包まれて育つ彼(彼女)。
一番うらやましい。
(『もう、家に帰ろう 田辺あゆみ』藤代冥砂著・ロッキングオン・2004)
(『ナマケモノのひるね』田辺あゆみ著・ベストセラーズ・2005)
まさしく「私写真」である。個人的には、これは『愛されたくなる写真集』
だなと思った。
二人の『愛情生活』がページの間から溢れ出しているかのようで・・・。
素晴らしい。というか、うらやましいぞ、あみ。
更に、田辺あゆみ著『ナマケモノのひるね』(イラストは、かのリリー・
フランキー)も読んで、ますますうらやまし過ぎる、田辺。愛され過ぎ。
一枚一枚の写真にはキャプションがつけられている。その中でも
「死の気配のない写真が好きだ」という一節があり、とても印象的だった。
これは、明らかに荒木経惟の『センチメンタルな旅/冬の旅』を意識した
言葉であろう。
同業者の大先輩であり、「写真家の夫が妻を撮る」という同コンセプトの
写真集を出すわけだから、意識しないほうが不自然だろう。
私は藤代氏が敢えてこのキャプションを付けたことに彼の矜持を感じた。
「被写体との関係性を撮る」写真において、「夫が妻を撮る(またはその逆も)」
というのは究極の表現なのだろうか?
(荒木経惟は「実は『センチメンタルな旅/冬の旅』で私の写真家人生は終わって
いる」と語っている)
藤代・田辺夫妻の赤ちゃんは、もう産まれたのだろうか。
海が見える葉山の家で、光とシャッター音に包まれて育つ彼(彼女)。
一番うらやましい。
(『もう、家に帰ろう 田辺あゆみ』藤代冥砂著・ロッキングオン・2004)
(『ナマケモノのひるね』田辺あゆみ著・ベストセラーズ・2005)
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2009-09-08 10:09 :
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2011-07-27 07:05 :
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