清志郎は生きている~『ぼくの好きなキヨシロー』
ぼくの好きなキヨシロー

 1970年、渋谷のライブハウス<青い森>で出会った忌野清志郎、泉谷しげる、
加奈崎芳太郎
。2009年5月、清志郎が亡くなるまで、40年近く続いた彼らの
を、泉谷と加奈崎が回想する。タイトルはもちろん、RC初期の名曲『ぼくの好きな
先生』
へのオマージュ。

 清志郎が亡くなったときの二人の反応は、驚くほど似ている。
「オレだけは絶対に忌野清志郎の死は、認めないから」(泉谷)
「ざけんなー! 俺は受け入れない」(加奈崎)。今も、これからも、偉大な巨人
・忌野清志郎を生かし続けること
しか考えない、と叫ぶふたり。

 もちろん、清志郎という人間へのまなざしや、音楽性に対する評価は微妙に異
なる。泉谷は清志郎への憧れを、加奈崎は同志的愛情を隠そうともしない。チャ
を巡るライバル意識も見え隠れする。それでも、清志郎という唯一無二な存在
への無限大の敬意と思慕
が、この本をまっすぐに貫いている。

 清志郎のどころか、さえも彼らは受け入れられなかったのだと思う。肉体
は滅びても生き続ける、清志郎の真価が問われるのはこれからなのかもしれな
い。

 忌野清志郎がどれほど凄いシンガーだったか、私なんぞがガタガタ言えるは
ずもない。この本を読んで肯くしかない。しかしまぁ、このカバー写真、見て下さ
いよ・・・。なんて自由で気ままで、大らかな清志郎の精神性を写し取った写真
なんだろう! このカバーだけで、もう、泣けてくる私なのだった。

 (『ぼくの好きなキヨシロー』 泉谷しげる・加奈崎芳太郎・著/WAVE出版・2009)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

[2010/01/10 00:00] | 読書 | トラックバック(1) | コメント(0) |
<<土に生きる~『牛の鈴音』 | ホーム | あなたが見える~『アバター』 【3D・字幕版】>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/786-f984dde7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
『ぼくの好きなキヨシロー』 泉谷しげる, 加奈崎芳太郎・著 | 二人が奏でる忌野清志郎への"ラプソディー"
この本を手にとるきっかけを作ってくれたのは泉谷しげる氏である。2010年5月28日にNHK-BShiで放送された『大集合!青春のフォークソング~完全版~』での御大のライヴパフォーマンスには驚かされた。「青春のフォークソング」というタイトルだけあって客席は50代以上の方がほ...
[2010/07/26 23:31] 23:30の雑記帳
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!