たくさん食べて、学びなさい~『ホノカアボーイ』

サンフランシスコの大学を卒業したばかりのレオは、父と旅行したハワイ島・
ホノカア村で、映写技師として働くことになる。
映画『ホノカアボーイ』の原作。あの素敵な映画を観てから随分たつけれど、
最近観た方の感想を読んで、原作に触れたくなった。
主人公であり、原作者でもあるレオは吉田かばんのご子息、吉田玲雄。モデ
ルもしていた彼はマライアの彼氏として映画にも出演していた、らしい。
感想は・・・。う~ん、これすっごく巧く映画にしたな、という印象。文体に深み
がなくて、時間の流れや人間関係が読んでいてしっくりこない。レオの父、克幸
やエヴィアン、タイチさん、もちろんビーさんなど、魅力的な人物は多数登場す
るのに、もったいない! 素敵なエピソードは多々あれど、フィクションにしてし
まうのか、エッセイ(ノンフィクション)として読ませるのかも中途半端な感じ。
映画はレオとビーさんの関係、マライアとの恋に焦点を絞り、ホノカアの風景
とおいしいごはんを全面に押し出して成功していたと思う。岡田将生くんは原作
のレオとは随分イメージが違うけれど、それはそれは素敵だったもの。。
映画のエンディングテーマを唄っていた小泉今日子が、なんと原作に登場し
ている! キョンキョンって、人間国宝だったんですね(笑)。
(『ホノカアボーイ』 吉田玲雄・著/幻冬舎・2008)
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2009-12-03 20:10 :
LOVE Cinemas 調布
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こんにちは。
映画化されることなど全く知らなかった頃、図書館にあったので借りたんですけど、
わたし、早々に挫折してしまって、全部を読まずに返却してしまいました。
平板な文章なのにどうも読みにくくて、何度も小石に蹴躓くみたいに前に進み辛くて、
この本、面白いんだろうか、と思って終わりだったんですよ。
で、映画化されると後に聞いて、あらビックリ!
全部を読んでもない(っていうか序盤で挫折)のに、
映画と本とは違うな、と思ったんですけど、やっぱりそんな感じだったのですね。
映画化されることなど全く知らなかった頃、図書館にあったので借りたんですけど、
わたし、早々に挫折してしまって、全部を読まずに返却してしまいました。
平板な文章なのにどうも読みにくくて、何度も小石に蹴躓くみたいに前に進み辛くて、
この本、面白いんだろうか、と思って終わりだったんですよ。
で、映画化されると後に聞いて、あらビックリ!
全部を読んでもない(っていうか序盤で挫折)のに、
映画と本とは違うな、と思ったんですけど、やっぱりそんな感じだったのですね。
悠雅さん、こんにちは~。コメントありがとうございます。
ああ~、わかります! 私もこれ映画が先じゃなかったら挫折していると思います。
あの映画のイメージがあるから読めたようなもので、ちょっと辛い文体でしたよね。
この素材に目をつけた方々、なかなか凄いと思います。
映画は本当に素敵なお話でしたよね~、プロの仕事だったと思います。
レオに岡田くんを起用したのがまた、素晴らしい!←完全にファン目線
原作はもういいですが、映画はまた観たいです。
ああ~、わかります! 私もこれ映画が先じゃなかったら挫折していると思います。
あの映画のイメージがあるから読めたようなもので、ちょっと辛い文体でしたよね。
この素材に目をつけた方々、なかなか凄いと思います。
映画は本当に素敵なお話でしたよね~、プロの仕事だったと思います。
レオに岡田くんを起用したのがまた、素晴らしい!←完全にファン目線
原作はもういいですが、映画はまた観たいです。