森は生きている~『神去なあなあ日常』
神去なあなあ日常

 横浜の高校を卒業し、フリーターになるつもりだった勇気は、三重県の山奥に
ある神去村で働くことになる。そこは林業で生計を立てる人々が暮らす、携帯の
電波も届かない場所。。

 三浦しをんさんの小説を初めて読んだ気がする。「腐女子」であることをカミン
グアウトされている『シュミじゃないんだ』は読んだけれど、ちょっとわからなか
った。直木賞受賞作も、映画化された『風が強く吹いている』も未読。しかし本作
は、私の「父」である宮崎駿「ぼくのおすすめ」として推薦文を書いているでは
ないか!!(と思ったら徳間書店だったんですね、大人の事情もあり?)
これは読まずにスルーするわけにはいきません。

 期待に違わず、面白かった。宮崎駿が「映画にしたい」と熱望するのも納得の、
第四章の疾走感『未来少年コナン』顔負け。深い草の香りが感じられる森の
描写、動物、子ども、おばあちゃん、美しい女のひと。是非ジブリのアニメで観た
い! 鈴木プロデューサー、よろしくお願いします!!

 勇気の一人称で綴られる素直な文体が読み易い。都会っ子である勇気の、山
での暮らしに対する違和感葛藤はほとんど語らないため、主人公であるはずが
一番影が薄いのが勇気でもある。他のキャラは、多少の濃い、薄いはあれど皆
個性的で魅力たっぷり。荘厳な山の風景、くっきりとした季節の移ろい、祭りの日
の高揚感を、是非映画館で追体験してみたい。

 (『神去なあなあ日常』 三浦しをん・著/徳間書店・2009)
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[2009/11/23 21:16] | 読書 | トラックバック(8) | コメント(4) |
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コメント
真紅さ~ん、こんにちは!
同じ時期に、同じ本を読んでたのかな?嬉しいな~~(^▽^)
面白かったですよね~。林業について色々知ることも出来たし、ワクワクする最後の章も楽しかったし。

で、徳間書店のもしかしたら大人の事情
うわ~っ!!全然知らなかったけれど、あるかも~~(^^ゞ

シュミじゃないんだ~は、私も読んだ気がするけれど、彼女ってエッセイ一杯出してて、どれがどんなお話だったか、ごちゃまぜになっちゃってて、解らないや。たはは。
でも、しをんさんのエッセイは、半分くらい面白くて、あと半分くらいは、解らなかったりするような・・・^^

PS 真紅さ~~ん、gooはダメだよ!私は最初gooにしてて、あまりのダメさ加減に呆れて、fc2に映画ブログを作ったんだもん。 ただ、gooでも、お金をちょっと払ってる会員だと良いのかも。無料会員だと、ほんっとダメだよ~~
[2009/11/24 09:19] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
latifaさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます!
そうそう、同じ時期に読んでいたのね~。うれしいわ~♪
私、今職が無くて困ってる若い人、林業したらいいんじゃないかな? とか思ってしまったわ。
でも、勇気はあまりにもホームシックとかなさすぎよね。。
普通はもっと遊びたい~とか、女の子と付き合いたい~、とか、思うよねぇ。
三浦しをんさんって、人気あるんですね。。直木賞作家さんだもんね~。
これからちょっとずつ、読んでいこうかな?

で、gooがダメ、って意外~。
まぁ考えてみれば、こうしてタダでブログやらせてもらってるんだから、文句言えないんだけどね。。
gooのブロガーさんは、社交的でメジャーな感じがするよ。
ライブドアもgooに近い雰囲気かな?
エキブロさんは、個性的で素敵なブロガーさんが多いイメージ。
で、FC2はいま一つ地味じゃない?
まぁ、引っ越しとか面倒臭いんで、全く考えてないですけど・・(爆)。
でもせめてTBくらいはちゃんと飛んでくれ~~~(叫)。
[2009/11/24 18:45] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんばんはgooブロガーです。
三浦しをんの小説は「意外なほど」面白いと思っています。エッセイで炸裂する腐女子具合と下ネタからは考えられません。
[2009/12/11 00:24] URL | ふる #- [ 編集 ]
ふるさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
そうそう、ふるさんもメジャーなグーさんでしたね♪
私は最初に読んだエッセイで引いてしまったのですが、これは面白かったです。
後ほど伺いますね~。
[2009/12/11 22:59] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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「神去なあなあ日常」三浦しをん 感想
宮崎駿さんが、この小説を非常に気に入って、推薦文を書いていたというのが、なんとなく解るお話でした。
[2009/11/24 09:20] ポコアポコヤ
『神去なあなあ日常』三浦しをん
「神去なあなあ日常」三浦しをん 徳間書店 2009年 (初出本とも2007年7月~2008年7月号) 高校卒業しても行くところがない勇気は、三重県の神去山で林業の丁稚奉公をすべく、親と学校の先生に無理やり送り込まれる。ヘタレだった彼が山での仕事、無茶苦茶なのに合理的...
[2009/12/11 00:21] ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」
神去なあなあ日常<三浦しおん>-本:2010-25-
神去なあなあ日常クチコミを見る # 出版社: 徳間書店 (2009/05) # ISBN-10: 4198627312 評価:88点 高校卒業と同時に、人里離れた林業の村に研修生としていきなり放り込まれた平野勇気、18歳。携帯電話も通じない、山以外は何もない村の中で、否応なしに山に登り木を切
[2010/04/18 02:13] デコ親父はいつも減量中
神去なあなあ日常
三浦しをん 著 
[2013/07/24 12:12] Akira's VOICE
三浦 しをん 著 『神去なあなあ日常』
神去(かむさり)なあなあ日常 【単行本】 高校卒業式の後、担任と母親に決めらた 林業の研修生として働く1年間に 神去村で起こった出来事を描く... 矢口史靖監督 染谷将太主演で映...
[2013/07/30 00:20] cinema-days 映画な日々
神去なあなあ日常 三浦しをん
神去なあなあ日常 (徳間文庫) 都会で生活していたが、 高校卒業後の就職に際して 横浜から神去村に送り込まれた勇気。 見習いとして林業に関わることになり 最初は慣れない仕事に戸惑います。 脱走を企てたり、 悪戦苦闘しながらも 山の生活に慣れていき、 成長して...
[2014/02/27 09:33] 花ごよみ
神去なあなあ日常  三浦しをん/著  徳間書店
【紹介文】 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。 ...
[2014/05/04 01:22] 西京極 紫の館
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 都会育ちの青年が、林業の魅力に目覚めていく様子を描いた、「神去なあなあ日常」(三浦しおん:徳間文庫)。主人公の平野勇気は、高校を卒業した後は、フリーターでもして ...
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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