マイケルは絶対にあきらめなかった~『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』
新しいマイケル・ジャクソンの教科書






 THE TEXTBOOK OF ”MICHAEL JACKSON”


 「彼はバッハやモーツァルトのように、未来の教科書に載るような、本当に偉大
 な音楽家なんです」 (著者あとがきより)


 ロック・バンド「ノーナ・リーヴス」の西寺郷太氏による、マイケル・ジャクソン
「ヒストリー」。題名に「教科書」と冠されているように、マイケルの誕生からその
までが丹念にドキュメントされています。特に『スリラー』以前のマイケルにつ
いては詳しく知らなかったので、興味深く読みました。語りかけてくるようなやさ
しい文体で、著者の「マイケル愛」の大きさが感じられる本です。

 中西部の工業都市で、ワーキング・クラスの子どもとして育ったマイケル。兄弟
で結成したジャクソン5。ソロデビュー、クインシー・ジョーンズとの出会い。彼に
とって、『スリラー』がいかに怪物的な成功だったか。ジーン・ケリーやフレッド・
アステアをも唸らせた『モータウン25』でのパフォーマンス。初めて披露された
ムーンウォーク。それは彼を育てたモータウン・レコードとの決別だったこと。
完璧主義が高じて周囲から孤立し、次第に長くなってゆくブランクマスコミ
彼にしたこと、彼から搾取しようと群がった人々。しかし恋愛や結婚、離婚など、
私生活についての記述よりもマイケルの音楽活動を中心に書かれているため、
ワイドショー的な興味からこの本を手にすると肩すかしを喰らうかもしれません。

 マイケル・ジャクソンとは、何だったのか・・・。それはTHIS IS ITを観れ
ばわかること。彼がいかに優れたミュージシャンであり、パフォーマーであり、
愛に溢れた謙虚な人物だったか。映像は雄弁です。そしてあの映画を観て
彼についてもう少し知りたい、彼が人生の節目に誰と出会い、どんな音楽を
生み、世界を変えて行ったのか
を知りたいと思ったとき、少しでも多くの方に
この本を手にとっていただけたら、と思います。

新しいマイケル・ジャクソンの教科書2

 (『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』 西寺郷太・著/ビジネス社・2009)
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[2009/11/14 13:58] | 読書 | トラックバック(2) | コメント(8) |
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コメント
真紅さま こんにちは。
この本、マイケルファンを中心に評判いいですね。真紅さんも読まれたのですね♪ マイケルって本当に凡人には図りえない数奇な人生を歩んだ人だったのだなぁと思いました。
著者の西寺郷太さんは私がよく聞くラジオ番組で今年の春から週一レギュラーやるようになった人で私もそれで知りました。最初はノーナ・リーヴスと聞いても「え?脳内リーブって何?」みたいな感じだったんですけど(汗)。この本は一時、アマゾンでも予約をストップするほど注文殺到したそうで郷太さんはご両親から「(やがて入ってくる)印税を見越して金遣い荒くならんように!」と釘刺されたのだそうです(笑)。この本はマイケルが亡くなった後に一日17時間かけて計45日間で書きあげた本だそうで本当に著者の強い「マイケル愛」を感じる一冊ですね。
本のカバーに使われたマイケルの写真がとてもいいです。ディズニー映画のピーターパンが大好きだったというマイケル、この日のままで時は止まらなかったのですね。
[2009/11/14 17:18] URL | メグ #OSjUVFqk [ 編集 ]
真紅さま
やっと《THIS IS IT》を観てきたところです
MJ のアーティストとしての素晴しさを話す時
外見や奇異に映る行動について批判的な言葉が返って来て
私の中では事実を深く知ってはいないだけに反論出来ないもどかしさを当時は感じたものです
彼の輝く才能分だけこき下ろされるのが浮き世の哀しくも
愚かな定めだったのでしょう
私は大ファンではありませんでしたが
彼の才能をただ肯定するファンでした
少しずつ彼の思い出に触れていきたいと今は思っています
[2009/11/15 19:06] URL | Maria #Ti4i1M3U [ 編集 ]
メグさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お久しぶりですね。お返事が遅くなってごめんなさいね~。
さて。この本はあるブロガーさんが絶賛されていて興味を持ちました。
(事情があってブログを閉鎖されたので、その方とはもうお話ができないのですが)
でも、その時はアマゾンで買えなくて。。予約がそんなに殺到したのですね~、知りませんでした。
私は西寺さんのことは全く知らなかったのですが、メグさんはラジオを聴いておられたんですね。
本当に、マイケルへの深い深い愛を感じました。
マイケルは「ネバーランド」に住んでましたよね~。
この第一章が始まる前にも書かれていますね。

「子どもたちは ただひとりをのぞいて みんな大きくなる」

私は昨日『ムーンウォーカー』を観に行ったんですが、マイケルって宇宙人だったのかも・・・と思いました。
[2009/11/16 17:44] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
Mariaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ご覧になったのですね! 素晴らしい作品でしたので満足されたのではないでしょうか。
この本の著者の西寺さんも、マイケルを語ることで奇異の目で見られたり、嘲笑されたりしたことは一度や二度ではなかったそうです。
マスコミの作り上げたイメージって大きいですよね。。
マイケル自身も、メディアに書き立てられ貶められることで傷つき、内に籠るようになっていったのは残念なことです。
彼は繊細で、優し過ぎたのではないでしょうか。
私も遠くから耳を澄ますだけのファンでしたが、これからも音楽や映像で彼を偲びたいと思っています。
[2009/11/16 18:08] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さま
ジャクソン5の時代などの映像を観ることができるというのに引かれて「ムーンウォーカー」を公開初日に観てきました。記事も書いたのでTBさせていただきますm(_ _)m
後半は荒唐無稽なファンタジー調でしたが、私にはマイケルが現実社会に存在したピーターパンのように思えました。そう思うと奇行と思われたことも理解できます。
今の世の中をよくしていこう、ひとりひとりが変わっていこうというメッセージが込められた歌も矛盾を感じなくなって素直に受け取ることができます。マイケルの思いを大勢の人達が引き継いでいくだろうことも信じたいです。
真紅さんが紹介してくださったこの伝記も、機会があったら読んでみたいと思います。
[2009/11/17 21:10] URL | ぴかちゅう #9I5CiGdQ [ 編集 ]
ぴかちゅうさん、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
私も『ムーンウォーク』観に行きました。記事アップできましたらお邪魔しますね。
私も、マイケルって人間じゃなかったのかも。。などと考えてしまいました。
あと、『マン・イン・ザ・ミラー』ですね。
あの曲の中に「チェンジ」という言葉が入っていて驚きました。
オバマ大統領が語った言葉を、もう十何年前にマイケルが謳っていたんだなぁ、と・・・。
自分自身を変えていこう、地球を守ろうというマイケルのメッセージ、大切にしたいですね。
この本はマイケル愛に溢れていますので、是非ご一読を♪
[2009/11/17 23:00] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんばんは!

>彼についてもう少し知りたい、彼が人生の節目に誰と出会い、どんな音楽を
生み、世界を変えて行ったのかを知りたいと思ったとき、少しでも多くの方に
この本を手にとっていただけたら、と思います。

マイケルを語る時、どうしても私生活に話がいってしまうけど、彼は人生のすべてを音楽とステージに捧げていたよ。いろんな喧騒から逃れてやっと本業に戻る矢先だったのに・・
でも未だにマイケルは何者だったのか、わからない時があるよ。
生きてるときから浮き世離れしてたからね・・
亡くなって、彼もひとりの人間だった。喪失感は大きいです。
映画が公開されて、マイケルも本望だったと思いたい。
アンコール上映、今度はIMAXでみてくるわ!
[2009/12/12 22:05] URL | アイマック #mQop/nM. [ 編集 ]
アイマックさん、こんにちは! コメントとTBをありがとうございます。
今日はミュンヘン楽しまれたでしょうか。。
私は帰宅して少しだけ観られました。後でゆっくり録画を観ます~。

さて。この本はまさにマイケルの「音楽とステージ」について描かれていましたね。
彼の人となりについては、これからもいろんなところでいろんな人がコメントすると思います。
でも、彼が残した「音楽」だけはこれからも絶対に言い訳しないし、逃げも隠れもしないです。
彼の音楽と、ステージの姿だけを信じて、追っていきたいと思います。
IMAX上映、楽しんで来て下さいね!
感想お待ちしております~。
[2009/12/13 21:13] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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