あたしはココにいる~『すーちゃん』
すーちゃん

 カフェに勤めるすーちゃんは、一人暮らし、30代の独身女性。マネージャーに
片思いし、女ばかりの職場を上手くやり過ごしながら、すーちゃんは考える。
「今よりいい私になるには、一体どうすればいいのだろう?」

 精神科医・香山リカ氏が「えーんと声を上げて泣いた」と絶賛した『結婚しなくて
いいですか。すーちゃんの明日』
。その前篇『すーちゃん』文庫になった!
『結婚~』は私も本屋で立ち読みしながら泣いたけれど、『すーちゃん』は読んで
なかったんだった。。ということで早速購入♪

 恋人がいなくて先が見えず、「変わりたい」すーちゃん。営業職で不倫中、「変わ
ってしまった」
自分に涙するまいちゃん。ご近所に住む友人同士の二人。ときどき
部屋で鍋なんかしながらも、馴れ合わないこの二人の距離感がいい。

 「親友という言葉で 友達をしばってはいけないんだ」

 「大嫌い」 「嫌なやつら!」 「24歳のブスより34歳の美人のほうが、女のラン
キングは上なんだから」
。彼女たちが吐くセリフは、結構辛辣。しかしそんな言葉
を使ってしまう自分を省みることを彼女たちが忘れないから、嫌な読後感は残らな
い。シンプルな描線の絵も、好感度高し。

 晩婚化傾向が強まり、一見、多様な生き方が許されているような現代。それで
も、今はかつて「女の子」だった彼女たちが生き易い時代では決してない。セクハ
ラ、パワハラ、「結婚まだ?」攻撃。傷つき、痛みながらも「世界にたったひとりきり
の自分」
として生きていくすーちゃん。不倫を解消したまいちゃん。愛おしい彼女
たちに、私なりのエールを送りたい(相田みつを風に)。

 「いいんだよ そのまんまで」

 (『すーちゃん』 益田ミリ・著/幻冬舎文庫・2009)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

[2009/09/01 03:53] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<しあわせの道~『女の子ものがたり』 | ホーム | 命懸けで守る~『96時間』>>
コメント
真紅さん、こんにちは~!
わ~可愛らしい表紙だな^^
私もコレ読みました。そうそう。まいちゃんとすーちゃんのそれぞれの日々や悩みなどが書かれていたのが良かったな。2人の距離感も良かったよね。

益田ミリさんのファンが図書館にいるのか、ほとんど全部の本が揃っているんです。それで、私も結構色々読んだんだけれど、読んで行くにつれて(初期の頃より最近の作品になってさらに・・って事になるのかな・・)、ぐさっと来る辛辣なセリフとか彼女の腹の中の思いとかが、後に引くくらいダークで(私にとっては)、結構読むのがしんどいって思う様になってきちゃったんです。
とはいえ、読みやすいし面白いので読むんだけれど^^ お母さんという女、とかお父さんという男・・だったっけかな?それは面白かったよ。こんなご両親からこの娘が出来たんだ~って妙な感慨深さがあったわ。特にお母さんはミリさんと全然似てない陽気で社交的な人なのよー。
真紅さんも大阪の人だからきっとこのご両親とかに一杯反応しちゃう部分がありそう♪

で、一番最近最後に読んだのが、日本の全都道府県を1人で旅行行ってみよう~!って内容の本なのだけれど、それを読んだら、なんだかネガティブ過ぎてどよ~~んとなっちゃった・・・。
[2009/09/01 08:41] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
latifaさん、こんにちは♪ コメントありがとうございます~。
これね、文庫になったので買いました。
絵が小さくなるのがちょっと・・・だけど、文庫だと買い易いよね~。
でも、いいな、図書館で読めるって。。
ウチは漫画ダメなので(ドラえもんとか、小さな恋の物語はあるのに!)、残念。。
益田さんって、最近すごく売れてますよね。
私は『すーちゃん』以外は読んでないんだけど。。
今度読んでみようかな?
でも、図書館の蔵書って、司書の人の好みとかも反映されるものなのかな??
今度聞いてみよう。。フフフ。
ネガティブなのか~。益田さんって幻冬舎のwebマガジンでエッセイを連載されてるのだけど、私はつまらなく感じて読むのを止めてしまいました。
なんか、どんな風にネガなのか興味が出てきたよ、ハハハ。
[2009/09/01 17:15] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/721-9d786f35
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!