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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

朗読者~『愛を読むひと』

愛を読むひと






  THE READER


 1958年、西ドイツ15歳少年マイケル(デヴィッド・クロス)は、学校帰りに
体調を崩し、ある女性に助けられる。彼女の名はハンナ(ケイト・ウィンスレット)
マイケルは、母親ほども年長のハンナのになってゆく・・・。

 ドイツの作家、ベルンハルト・シュリンクの世界的ベストセラー『朗読者』待望
の映画化
。原作に涙し、アンソニー・ミンゲラが映画化権を獲得したと知った日
から、長い長い間、待ち続けた作品。ミンゲラに代わり、スティーヴン・ダルド
リー&デヴィッド・ヘアの監督・脚本
が決まり、やっと撮影が始まるとニコール
・キッドマンが降板
。プロデュースに回ったミンゲラシドニー・ポラックの急逝
アカデミー賞出品を巡るゴタゴタと、気の遠くなるような紆余曲折があった本作。
しかし、結果的にはケイト・ウィンスレットに見事アカデミー主演女優賞をもた
らした、記憶に残る作品となった。ひとまずは、原作を忠実に映像化した作品と
なっていることを素直に喜びたい。出演者はもちろん、映像、衣装など全て一級
品の映画
。天国のミンゲラとポラックも、きっと満足してるんじゃないだろうか。

愛を読むひと2

  先日、『リトル・ダンサー』(原題:ビリー・エリオット)の舞台化作品でトニー
を受賞したばかりのスティーヴン・ダルドリーは、本当に才能に溢れた演出家
なのだと思う。性的モラルの観点からは議論を呼ぶであろう本作を、安っぽいメ
ロドラマには決して終わらせていない力量は素晴らしい。追憶に生きるマイケル、
遠い記憶を辿るようなレイフ・ファインズの瞳が美しい。声も素敵で、「朗読者」の
タイトルロールの資質は十分!
 羞恥心と怒り、困惑と諦念を同居させたケイト
・ウィンスレットも期待通りの熱演。ラスト近くの二人の再会場面は、映像で見
せられると堪らなくキツく、原作以上に悲しいものに感じられた。ハンナはね、
抱擁して欲しかったんだよね。。。「大きくなったわね、坊や」。原作を読んだとき、
この一文で涙が止まらなくなった。

  感動した、という一言ですませてしまうにはあまりにも重く、哀しい物語だと
改めて思う。ほとんど泣きながらの鑑賞だったのだけれど、この涙は一体、何
に対する、何処から来る涙なのだろう? と、ふと思う。失われた時間、去らな
ければならなかった者、行き場のない怒り、無学ゆえに犯してしまった罪、忘
れられないひと・・・。


 「朗読(者)」という自らの「流儀」を貫いたマイケルに、私は共感する。彼は
ハンナに会いに行くことも、手紙を書くこともしなかった。しかし、ハンナに物語
を読み聞かせること、それだけがマイケルにできることだった。言葉にできな
い想いを「朗読」という「行為」に託すことで、マイケルはハンナと共に生きて
いた
のだと思う。そして他のどんな方法をもってしても、誰もハンナの自死を
止めることはできなかっただろう。それは彼女が自分の人生にオトシマエを
つける、唯一無二の路だったのだろうと思う。

 ブルーノ・ガンツ、レナ・オリンなど、「大御所」の出演に驚き。ガンツの出演
は、製作者からドイツへの敬意かもしれないと思う。母子二役を演じたレナ・
オリンも素晴らしかった。原作にはない、マイケルと娘とのエピソードもいい。
娘ジュリアを演じたのは、4分間のピアニストハンナー・ヘルツシュプル
ング


愛を読むひと3

 どうしても書いておきたい苦言をいくつか。若き日のマイケルを演じたのは
ドイツの新人俳優デヴィッド・クロス。難役への果敢なチャレンジには拍手を
贈りたいけれど、レイフの分身には少し、荷が重かったかも・・・。そしてやは
り、マイケルではなく「ミヒャエル」であって欲しかった。そしてそして、一番
情け無いのが邦題・・・。初めて邦題を知ったときから、怒りの沸騰は継続中。
原作を愛している自分は、大切なものが踏みにじられたような気分になった。
『愛を読むひと』というタイトルに釣られて映画館に出掛ける人が、一体どれ
だけいるのだろう? 『朗読者』で、何がいけないのだ?! もういい加減に、
邦題、「愛」付けときました、みたいな流れからは転換して欲しい。

 (『愛を読むひと』 監督:スティーヴン・ダルドリー
   原作:ベルンハルト・シュリンク『朗読者』/2008・米、独/
    主演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス
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2010-07-15 22:23 : 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
映画評「愛を読むひと」
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2010-07-17 20:35 : プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
「愛を読むひと」の感想
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2010-09-20 03:50 : MASログ
愛を読むひと (2009)
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2010-11-12 17:51 : voy's room
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あら、そうなんだぁ。
最初はニコール・キッドマンだったんですね。
まぁ彼女でも良かったんだろうけど、
ケイトのハンナも素晴らしかったですよね。
あたしは原作を読んでないから、
なんとなく「朗読者」は素っ気ない感じが
しちゃって、この邦題もいいと思ったのですが、
原作を読まれていると、また印象が違うんでしょうね。
2009-06-28 23:23 : miyu URL : 編集
miyuさん、コメ&TBありがとうね~。
いやいや~、実はね、最初は「ジュリエット・ビノシュがハンナだ」ってもっぱらのウワサだったんですよ!!
私は、個人的にそのキャスティングには猛反対していたんですが(笑)。
で、ニックが妊娠して降板して、ケイトになったときはちょっと若いかな?と思いましたが・・・。
いや~、素晴らしい演技でしたね。
この邦題は完全にアウトです。怒怒怒。
2009-06-28 23:48 : 真紅 URL : 編集
お邪魔します♪
原作ファンの方にはどうかな・・・と
思っていたのですがレイフの評価は高いので
うれしかったです。朗読写真もグッド★
一昔前に流行りましたね、
愛のなんとやらは~~~笑
やはり人を呼ぶためにも、ロマンス的な部分を連想させる言葉を入れ込んでしまうのでしょうか。原作はあとからでしたが、ほぼ忠実なつくりの中、何故、名前が違うのかは私も不思議に
思いました。
<難役への果敢なチャレンジには拍手を
贈りたいけれど、レイフの分身には少し、荷が重かったかも>その意見もわかります。
私は彼、想像していたよりず~~と良かったと思っているのですが、ただ、レイフの顔から
彼に移っていくと、視覚的な部分でう~~ん、
違うな・・・・と思ってしまうところはありました。
2009-06-29 09:28 : みみこ URL : 編集
そうかぁ~タイトルに違和感ってこと、日本では良くあるよねえ・・・。凄く長い英文のタイトルだと覚えてもらえないかな?と思って、短くするとか、和訳したものになったり・・っていうのなら解るんだけれど、この映画は元々そんなに長いタイトルじゃないのにね~~。

真紅さんは原作もお気に入りなのね?^^ 私は今リクエスト中なの。映画を先に見て後から原作って風に読んでみるね~

私は平井堅のあの曲をCMなどで大々的に使ったのがイヤだったわ・・・。なんかエロい邦画?を連想させられちゃう感じがして・・・。
私あの曲を、そもそも歌っていたボビーコールドウェル版が好きだったのに・・・。
平井堅さん、自分で曲作って歌おうよ・・・・・
2009-06-29 18:31 : latifa URL : 編集
真紅さん、こんにちは。

はは・・・
お怒りはごもっとも、という感じですね。
最近は陳腐な邦題が多いですね。
スワロも見終わって「『愛を読むひと』ってだいぶ違くない!?」と思いました。
すごく軽いタイトルになっちゃったな~という印象。
作品の内容は「愛」というにはもっと重く複雑。
「朗読者でいいのよ!“朗読”に意味があるのよ!!」
と心の中でさけびましたねー(苦笑)

2009-06-30 10:54 : スワロ URL : 編集
みみこさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
いや~、この映画原作に本当に忠実に作られていて、よかったですよ~。
感想を拝読すると、みなさん小説を読むように映画をご覧になっていて。
原作もよかったでしょう?
私は、原作ではハンナにちょっと怖いイメージを持っていたんです。
ケイトが演じたハンナも、感情が激するようなところはあったけれど、魅力的な女性として演じてくれていてよかったです。
ぼんやりとした輪郭だった登場人物たちをこの目で確かめることができて、とても幸せでした。
何年も、何年も待っていたからね。。
若きミヒャエルくんも、頑張っていましたね。
でもね~、やはり好みというものが・・・。
レイフは本当に、素敵でしたね。巧いわ、やっぱり。。
2009-06-30 14:03 : 真紅 URL : 編集
latifaさん、こんにちは。コメントとTBありがとう~。
そうよそうよ、なんでこんなわけわからん邦題にしてしまうワケ??
意訳というか、すごいいい邦題もあるとは思いますよ。
『あの頃、ペニーレインと。』なんてキャメロン・クロウも「いいね」って言ってたし。
(そもそも「Almost famous」じゃ意味がわからん・・・)
でも、これはダメよ~。観客をミスリードしてるわ。
ラストで平井さんが歌いだしたら、私もう卒倒してたわ(笑)。
『ウォーロード』も、ラストでアルフィーが歌いだすと知って躊躇してたら終わってしまったよ(爆)。
原作小説、堪能してね♪ 私はとても好きな小説です。
2009-06-30 14:08 : 真紅 URL : 編集
スワロさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
でしょ~?? 実は、あんまり邦題について怒ってる人がいらっしゃらないので、
また自分、大人げないこと書いたかな~、なんて反省してるところでした。
軽いっていうかさ・・・。そうそう、ミヒャエルは「愛」を読んだんじゃないよね!
彼がしたことは「朗読」以上でも以下でもない・・・、そこに意味があるんだから!!
私も絶叫するわ。軽々しく「愛」と呼ぶな、と。
後ほど伺いますね、、ってホントに沖縄行けたらいいんだけどな~(笑)。
2009-06-30 14:13 : 真紅 URL : 編集
こんにちは♪
原作も良かったけれど、映画もよかった~!
(いくつかの苦言はありますけど・・)
同日別時間帯にこの映画を見た友人(映画の友)と夜1時間くらいこの映画について語り合いました。
ちなみに、ドイツの戦前戦後教育という部分はその友人といつも話題になる部分です。
そして、日本とドイツの戦後の歩みの違いとかね。
とにかく、今年のベスト3に入れちゃうような予感がします~。
2009-06-30 21:39 : ミチ URL : 編集
真紅さん、マイ・ブログへのコメントありがとうございました(いまだURLを記入しても拒否されてしまうのでURL空欄のまま失礼します)。
いい映画でしたが、やはり英語版の限界か、いまひとつ生活感が不足していました。ドイツ語で、モノクロ映像で、観たかった。
題名は「ハンナを理解したいために読み続ける人」というテーマどおりの意図だとおもっています。私にはすんなりと邦題についてゆけました。
2009-07-01 09:09 : 筆致 刻久 URL : 編集
ミチさん、こんにちは。コメントとTBありがとうございました。
私も、何より原作に忠実に映画が作られていることに安心しました。
英語っていうことも、あまり気にはならなかったかな。。
ケイトがドイツ語なまりの英語をしゃべるのはちょっと疑問でしたが(デヴィット・クロスくんに合わせたらしいです)。
ドイツでは、戦後20年以上経っても戦争犯罪が裁かれていたのですね。
ベスト3ですか、今年も半分終わりましたもんね~。
私は、、今のところやっぱり『ミルク』かな。
2009-07-01 19:42 : 真紅 URL : 編集
筆致刻久さん、こんにちは。こちらこそコメントありがとうございます。
URL拒否なんて、すみません。。。申し訳ないです。
英語での映画化は、原作者のベルンハルト・シュリンクが望んだとか・・。
戦争という世界的な問題は、英語という世界的な言語で語られるべき、という意見のようでした。
モノクロは、そうですね~、私も原作のイメージはモノクロですね。。
邦題も、様々な意見がありますね。ありがとうございます。
2009-07-01 20:08 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
私もこの邦題には文句あり!です。
でも、愛のなんちゃら~っていうパターンはいつものことなので、もうとっくに諦めちゃっていた部分があります。
「朗読者」っていう日本語、すごく味わいがあると思うのですけどねぇ。
私はとにかく融通のきかないやつなので、原作を先に読んじゃったものは悉くダメな場合が多く(最近なら、「重力ピエロ」とか、前なら「ソフィーの選択」とか)、これにもそんなに心動かされはしなかったのですが、一般的には原作ファンにも好評な映画に仕上がっているようで、それは何よりと思いましたー。
ミンゲラがメガホンをとっていたら、もうちょっと俯瞰目線が多く入った気もして、(映画の)『イングリッシュ・ペイシェント』ファンの私としては、ミンゲラ監督版もぜひ観たかったなぁって。
2009-07-02 01:29 : かえる URL : 編集
かえるさん、こんにちは&お帰りなさい~。
コメントありがとうございます。
うんうん、そうですね、、『愛と青春の旅立ち』の昔からそういう伝統が・・・。
私も『朗読者』っていう言葉がなんとなく好きです。
「読み聞かせ」は好きじゃないんだけど、「朗読」は好き。
確かに、原作に勝るものはないですね。
読書は自分の頭の中で世界が完結しているわけで、映画は他人の手によるものだから。。
この作品は、文学を読むように鑑賞された方が多かったような気がします。
私も、ミンゲラで観たかった、という思いはあります。確かにクローズアップが多かったですね。
『イングリッシュ・ペイシェント』あれもレイフね、よかったですよねあの映画・・・。シミジミ
2009-07-02 13:18 : 真紅 URL : 編集
真紅さま!同感!邦題は「朗読者」が断然よかったです!
それに,台詞が英語なのはまあいいとして
ミヒャエル・ベルグ→マイケル・バーグはないよねぇ・・・
ハンナはそのまま使ってるんだし
舞台がドイツだからミヒャエルの方がよほどしっくりくるのに・・・。
キッドマンのハンナも観てみたかった気はしますが
ケイトのハンナを観た後では,
もう彼女以外のハンナは考えられないですよね。
私も彼女が彼を「坊や・・・」と呼ぶシーン,
涙がこみ上げてきます。それは原作でも同じ。
2009-07-05 12:58 : なな URL : 編集
こんにちは。
タイトルは『朗読者』のままでいいですよね。
平井堅イメージソングが流れる予告編は、ひどすぎます。作品をバカにしてることになってるのに、それがわからないのは、恥ずかしいことだと思います。

複雑な感情に苦しむマイケルには、朗読だけが、自分の気持ちを素直に伝えられるものなんだと思います。文字や言葉に出来ない気持ちなのが、悲しいです。
2009-07-05 14:10 : kino URL : 編集
ななさ~ん、こんにちは♪ コメントありがとう~。
そうですよね~、絶対この物語は『愛を読むひと』じゃないのにねぇぇ。。
あと、最初「マイケルって誰?」と思ってしまいました。
ああ、ミヒャエルか、でも、それはないよ、、って。。
ニックのハンナは大層美しかったと思いますが、彼女ここまで潔く脱いだかな??
ちょっと、違った雰囲気になってたかもですね。
私はね、原作を読んだ直後は、ジェシカ・ラングがイメージだったの。
でも、もうちょっとお年過ぎるね。。
また読み返したい小説です。映画を観てからだと、また印象変わるかな~、って。
2009-07-05 23:10 : 真紅 URL : 編集
kinoさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
おお、ここにも同じ意見の方が(嬉)。
イメージソングって、一体何なんでしょうね? 
なんだか、配給会社はこの映画を純然たる恋愛映画としてしか観てないのでしょう。
そのラインで売るしかない、ってことかなぁ。。
そう、朗読だけなんですよね、彼にできることが。。
そこがまた遣る瀬無く、溜め息です。
後ほどお伺いしますね。
2009-07-05 23:17 : 真紅 URL : 編集
原作で味わい、映画で味わい…映画2回観にいきました。
振り返ってみると映画のシーンってどれも原作にはないシーンなんだよね。見事な脚色!
私jは映画化ではハンナ以上にマイケル役の俳優がキーと思ったの。彼はイメージからぶれてなかったわ。原作の行間を見事に映画化!感動です。
真紅さんは邦題ね。これは半分諦めてるわ、といいつつこの邦題と予告でいい作品をどれだけスルーしたか!
それと私は英語だから仕方ないけどマイケルではなくってドイツ名らしくミヒャエルにしてほしかったわ。
2009-07-06 11:19 : シュエット URL : 編集
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2009-07-06 11:22 : : 編集
真紅さん言葉足らずで追記。なにしろこの映画を書くと、まだ心臓がドキドキしてるもんだから…(笑)
>マイケル役の俳優がキー
少年から大学生までのマイケルね。
私は逆にレイフが演じた中年のマイケルって案外と誰がなっても依存はないと思うの。私はもうすこし重さがほしかったかなって思うほど。
ではでは。
2009-07-06 11:30 : シュエット URL : 編集
シュエットさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、この映画は2回でも3回でも観に行きたかったのですが、最近全く時間に余裕がなく・・・。
一度観られただけでもよしとしなければならない状況なんです。
確かに、マイケル役の男の子は巧かったし、役のイメージを壊さずに演じてくれましたね。
しかし、しかし・・・。もう少しだけ、欲を言えば男前であって欲しかった。。
邦題、私も諦めてはいるのですが(自分ではどうしようもないし)、この小説は大好きだったので。。
つい熱く怒ってしまいました。
ミヒャエル、そうですね、それだけは譲れないというか・・・。
後で伺いますね。読ませていただきます。
2009-07-07 08:20 : 真紅 URL : 編集
こんにちは。 真紅さま、ありがとう。このヒドイ邦題に怒怒怒と怒ってくださってありがとう。字幕担当の戸田奈津子さんはどうしてこの邦題にクレームつけてくれなかったのかしらね(苦笑)。
ニコールの降板のときはがっかりした私でしたが、できあがった作品を見ますと、ハンナ役はケイトで良かったと思いました。ダルドリー監督はニコールに未練があったらしく、インタビューで「ニコールだったらもっと『ゆるぎないハンナ』になっていた」などと語っていたけれど、ケイトで完成させて正解だったと思います。カフェのメニューに戸惑うハンナ。法廷で「じゃぁどうすればよかった?」と机をたたいて怒るハンナ。筆跡鑑定をさせられそうになったとき、これ以上ないほどの苦悩の表情を見せるハンナ。そしてなんといってもあの裸体!(汗)やせぎすでなく二の腕もお尻も胸もやつれつつもふくよかで、中年らしい美しさのある体。これが実物のハンナ・シュミッツだ!と感じました。「ケイト、オスカーおめでとう!」と心の中で何度も言ってしまいました。
ひとつずつ字を覚えてゆく場面で私は涙ぼろっぼろでした。最初のテープが送られてきたときにハンナが書いた受け取りのサイン。ただミミズがはったようなにょろっとした一本線だったのに、次第に名前が書けるようになるところは、映像が本に優った場面だと思いました。無駄なところがなく、上映時間があっという間でした。制作発表以来、ずっとずっと待っていて良かったです。(但し邦題を除く:笑)
2009-07-14 20:24 : メグ URL : 編集
メグさん、こんにちは~。コメントありがとうございます。
そうそう、なんなんでしょうねこの邦題・・・。ずっと言ってますけど、悲しいです。
監督は、そんなコメントをされていたのですね、、。知りませんでした。
まぁ、ニコール・キッドマンでもそれなりにいい作品にはなったと思うのですが、私はケイトの「捨て身」に一票。
そうそう、あの裸体に感動すら覚えましたね。
ここまで女優は自らを曝け出すものなのか、と・・・。
私もあのサインや「the、the、the、、、」は素晴らしいシーンだったと思います。
私はほぼ全編泣きっ放しだったのです。鼻水が大変なことになり、鼻の穴にティッシュを詰めながら観てました(爆)。
ホント、待ってた甲斐があったよね。。。
悔しいのは一度しか観られなかったこと。時間があればスクリーンで三度は観たい作品でした。
私の中では『朗読者』として記憶される映画です。
2009-07-15 21:04 : 真紅 URL : 編集
これ、私は素直に感動しました。
2009-07-28 01:46 : チュチュ姫 URL : 編集
チュチュさん。素直に感動・・・、わかります。
2009-07-28 08:51 : 真紅 URL : 編集
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