白の闇~『ブラインドネス』

BLINDNESS
点滅する信号機、クラクション。渋滞する交差点で、一人のドライバーが声を
上げる。「見えない」 彼の視界には白い光が溢れ、まるでミルクの海を泳いで
いるかのようだった・・・。
原因不明の感染症が瞬く間に拡がり、失明した人々は精神病棟に隔離される。
最初の患者(伊勢谷友介)、その妻(木村佳乃)、娼婦(アリシー・ブラガ)、少年
(ミッチェル・ナイ)、彼らを診た医師(マーク・ラファロ)。医師に同行した妻(ジュリ
アン・ムーア)だけは感染せず、たった一人で病棟内に起こる地獄を目撃すること
になる。
ポルトガルのノーベル賞受賞作家、ジョゼ・サラマーゴの小説『白の闇』を、ブラ
ジルのフェルナンド・メイレレス監督が映画化。国際色豊かなキャストには日本
からも伊勢谷友介と木村佳乃が夫婦役で参加。カンヌ映画祭オープニング作品。

時折ホワイトアウトする、明度の低いザラついた映像。不安定なカメラワーク
が、観るものの不安をも増大させる。ただ一人「見えている」医師の妻は無力感
に苛まれながら、患者たちの世話係として献身する。
無政府状態で起こる、秩序とモラルの崩壊。強欲なものは自ら「王」と名乗り
銃を振りかざし、配給される食糧を独占する。「オーラ!」ガエル・ガルシア・ベル
ナルが小悪党にはまっている。食糧の対価として要求される貴重品、そして女
たち。
私ならどうするだろう・・・。極限状態で、性を差し出すか飢えるか、の二者択一
を迫られたら。。自ら名乗り出ることができるだろうか? 吐き気を催しながらも、
考えずにはいられない。いや、「闘う」という選択肢があれば! ハサミとライター
は、常に携帯しておいたほうがいい。

国も都市名も特定されていない街は、日本のようにも見えてくる。経済活動も
インフラも機能していないその街で、教会に集う人々がいる。人間の尊厳や秩序
は、何が満たされれば守られるのか。新型インフルエンザのパンデミックが懸念
される今、この物語は絵空事でなく「そこにある危機」なのかもしれない。
ダニー・グローヴァーのナレーションだけは余計に感じたけれど、「映画」らしい
作品と言えるのではないだろうか。面白いかどうかはまた、別の話。映画全体の
雰囲気が『バベル』に似ているところも、賛否両論を呼びそうな気配。
(『ブラインドネス』監督:フェルナンド・メイレレス/原作:ジョゼ・サラマーゴ
『白の闇』/主演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、
ガエル・ガルシア・ベルナル/2008・カナダ、ブラジル、日本)
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trackback
今年のトロント映画祭と、カンヌ映画祭オープニングを飾った
『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督の最新作!
『ナイロビの蜂』はあまり好きじゃないけど『シティ・オブ・ゴッド』が良かったしガエルくんが出てるので楽しみにしてた作品。
いよいよ来...
2008-11-28 20:32 :
我想一個人映画美的女人blog
『全世界、失明。』
コチラの「ブラインドネス」は、驚異的な伝染力を持つ奇病<ブラインドネス>により、人類が次々と失明してゆき、不安と恐怖がひき起こすパニックの渦中に、ただ一人”見えている”女が紛れこんでいた様を描く、11/22公開のPG-12指定の心理パニッ...
2008-11-28 21:17 :
☆彡映画鑑賞日記☆彡
{/kaeru_en4/}このごろ、ものが見えづらくなってさあ。あそこに見える病院でも行くかな。
{/hiyo_en2/}でも、あの病院に眼科はないわよ。
{/kaeru_en4/}うそ!目の前、真っ暗になりそう。
{/hiyo_en2/}真っ暗じゃなくて、目の前がまっ白になった映画が、「ブラインドネス
2008-11-28 21:26 :
【映画がはねたら、都バスに乗って】
公式サイト◆プチレビュー◆謎の病の発生により人間の本性がむき出しになる心理パニック・サスペンス。メイレレスの手腕が見事。 【90点】
街角で若い男性が突然視力を失う。それから各地で失明者が続出し、白い闇の病“ブラインドネス”は驚異的なスピードで拡大し
2008-11-28 23:27 :
映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評
ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説『白の闇』を映画化した パニックサスペンス。ある日、車を運転中の日本人の男性が突然、目の前が真っ白になり視力を 失う事態に見舞われる。男性は眼科で検査を受けるも原因は不明。 しかし彼に接触した人間も同様の症状に見舞われ..
2008-11-29 02:31 :
だらだら無気力ブログ
どこまで深読みすればよいのか・・・悩まされる映画でした。(11月23日 清水M
2008-11-29 06:14 :
eclipse的な独り言
「ブラインドネス」を観てきました~♪
交差点の真ん中で突然車が停まる。運転していた男(伊勢谷友介)は、突然目の前が真っ白になったと告げる。病院に行ったが、原因が全く判らなかった。この病気彼に接触した人々に次々に感染していく。政府は、この病気に感性した...
2008-11-29 07:11 :
観たよ~ん~
『ブラインドネス』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
ある日、車を運転していた日本人の男性(伊勢谷友介)が突然視力を失い、目の前が真っ白になる事態に見舞われる。しかし、彼を診た眼科専門医(マーク・ラファロ)は、眼球に異常は認められなかったが
2008-11-29 13:48 :
映画と秋葉原と日記
本作を観て思い出したのが、ロバード・ゴールディングの「蝿の王」。 映画化もしてい
2008-11-30 00:19 :
はらやんの映画徒然草
「ブラインドネス」TOHOシネマズ六本木ヒルズで鑑賞
ガエルが気になったので観にいきました。
まさに彼でなくてはできないようなチンピラ風な役で、実を言うと、すごくがっかりしました。
もっと他にやらせる役はないのか!と言いたいです。
悪い奴だけど憎めな...
2008-11-30 21:16 :
てんびんthe LIFE
今週の週末ナイトショウは・・・
今週公開のジェイソン・ステイサムの「デス・レース」にしようと思ったけど、
先週公開作のこっちのほうが、早く始まるので、ついつい劇場に吸い込まれちゃいました。
2008-12-01 02:59 :
★☆ひらりん的映画ブログ☆★
年末の月末~月初っていうこともあってか、ここ最近仕事が忙しめでなかなか映画館にも足を運べずにイライラが募ってきたので、今日は仕事が終わったら新宿ピカデリーで『ブラインドネス』を観てきました。
GAGAさんでポイント交換でもらった前売り券も持ってたし、早めに...
2008-12-03 11:12 :
cinema!cinema! ミーハー映画・DVDレビュー
参った、、、私には全く合わない作品だった―【story】はじまりは一人の日本人男性(伊勢谷友介)だった。突然目の前が真っ白になり完全に失明する謎の伝染病は、彼の発症を皮切りに爆発的な勢いで拡がっていく。有効な治療法がない中、政府がとった政策は“感染者の強制
2008-12-04 11:04 :
★YUKAの気ままな有閑日記★
2008年 日本=ブラジル=カナダ
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ
出演:ジュリアン・ムーア
マーク・ラファロ
伊勢谷友介
木村佳乃
ダニー・グローヴァー
ガエル・ガルシア・ベルナル
突然白い闇...
2008-12-04 22:00 :
菫色映画
ブラインドネス 234本目 2008-40
上映時間 2時間2分
監督 フェルナンド・メイレレス
出演 ジュリアン・ムーア マーク・ラファロ アリス・ブラガ 伊勢谷友介 木村佳乃 ガエル・ガルシア・ベルナル
会場 TOHOシネマズ府中
評価 6点(10点満点)
2008-12-07 18:32 :
メルブロ
「復活の日」や「アウトブレイク」のようなパニックサスペンス・スペクタクルではなく、ラース・フォン・トリアーの「ドッグヴィル」に似ている内容である。「眼が見えなくなる伝染病」はマクガフィンであり、この伝染病についてリアリズムに則り考えてもあまり意味はない...
2008-12-13 12:09 :
映画と出会う・世界が変わる
最近フェルナンド・メイレレスの監督で「ブラインドネス」とう映画が公開された。好き嫌いが分かれるというか、見る人を選ぶ映画だが、不...
2008-12-23 01:04 :
読書好きの読書好きによる読書嫌いの為のページ
「Blindness」 2008 カナダ/ブラジル/日本
全世界、失明...のパニック・サスペンス・ドラマ。
医者の妻に「美しすぎる母/2007」「アイム・ノット・ゼア/2007」のジュリアン・ムーア。
医者に「夫以外の選択肢/2004」「ゾディアック/2006」「帰らない日々/200...
2008-12-25 23:23 :
ヨーロッパ映画を観よう!
白の闇 (新装版) (NHK出版) ジョゼ・サラマーゴ(著), 雨沢泰(訳) 感動しました。 とにかく読んで!この圧倒的な世界観を感じて欲しい。 内容紹介 1998年ノーベル文学賞受賞サラマーゴの最高傑作 わたしたちすべての目が見えなくなったら? 視界がまっ白になる病気。原因
2009-01-25 17:05 :
そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)
孤独な戸籍係による奇妙な探求?人間の尊厳を失った名も無き人の復活劇!ポルトガル語圏初のノーベル賞作家による異色作。
2009-03-11 14:44 :
Anonymous-source
この病原体(?)は一体・・・?
2009-04-22 17:41 :
心の栄養♪映画と英語のジョーク
新型インフルエンザが話題なので何気にタイムリー(違)
ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD]posted with amazlet at 0...
2009-05-08 11:11 :
ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!
今日{/kaeru_fine/}は、娘が先日行われた七夕教書会なる書道のイベントでナンヤラ賞を受賞したとのことで、授賞式に門司港{/m_0036/}まで行ってきました。
今回の賞は…まぁ常連みたいなモノなので特に珍しくも無いみたいなんですが…
今チャレンジ中(?)の松本清張生誕...
2009-07-25 00:33 :
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
謎の失明が全世界を覆いつくすというお話。
鑑賞前から人間の本性やら生きていることの喜び、実感を
かみ締めることができる映画かなと推測していました。
2009-08-20 01:21 :
気ままな映画生活
全世界、失明。
2009-09-03 18:22 :
Addict allcinema 映画レビュー
ブログネタ:ご趣味は?
参加中
秋も深まって来ましたね。
芸術の秋ということで
映画を沢山観たいところです。
この映画は映画館で予告編を観ました。
面白そう。
私の好きなジュリアン・ムーアも出ているし。
ところが私の友人には評判がよろしくない。
2009-09-20 21:54 :
映画、言いたい放題!
医者の妻だけ目が見えるワケ。ラストシーンのナレーションと「私には見えなくなる」の意味。なぜ目が見える医者の妻は「力」を使おうとしないのか。医者の妻が収容所で泣いた理由。日本で「ブラインドネス」が不評をかう要因。黒い眼帯の老人とラジオ。亡くなった女を清め...
2009-12-06 21:54 :
映画にみるキリスト教文化と聖書
あらすじ始まりは、一人の日本人男性だった。突然目の前が真っ白になり、完全に失明する謎の伝染病は彼の発症を皮切りに、爆発的な勢いで拡がっていく・・・。感想『シティ・オブ・ゴッド』、『ナイロビの蜂』のフェルナンド・メイレレス監督がアカデミー会員に、初めて見...
2010-04-13 23:40 :
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ
コメントの投稿
こんばんは。
白い闇、悲惨な実情を醸し出すこととなったのに、真紅さんの云う通り「ミルクの海を泳ぐ」ような綺麗な映像でしたね。
だからその後に描かれる無政府状態の病棟がつらくて…。
自分だったらどうするだろう、とわたしも考えました。答えは、出ませんでしたが…。それくらい恐ろしい世界を目の当たりにした感じです。
『バベル』にたしかに雰囲気が似てましたね。だから嫌悪感バシバシの作品ながら、心ひかれるのかもしれません。
白い闇、悲惨な実情を醸し出すこととなったのに、真紅さんの云う通り「ミルクの海を泳ぐ」ような綺麗な映像でしたね。
だからその後に描かれる無政府状態の病棟がつらくて…。
自分だったらどうするだろう、とわたしも考えました。答えは、出ませんでしたが…。それくらい恐ろしい世界を目の当たりにした感じです。
『バベル』にたしかに雰囲気が似てましたね。だから嫌悪感バシバシの作品ながら、心ひかれるのかもしれません。
リュカさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
初コメントありがとう~。この映画についてはどちらにもコメントしてないんですよ。深い意図はないんだけどね。。
「ミルクの海」って、劇中にセリフがあったんですよ。伊勢谷くんのセリフだったかな?
だからラスト、ミルクを注いでもらってるときに視力が回復するところに「なるほど~」って感じでした。
嫌悪感は確かにあったんだけど、真摯に作られているし、誰かを貶めようという悪意は感じなかったです。
だから、賛否あるのはわかるのだけど私は「賛」かな。
ではでは、後ほどお伺いします~。
初コメントありがとう~。この映画についてはどちらにもコメントしてないんですよ。深い意図はないんだけどね。。
「ミルクの海」って、劇中にセリフがあったんですよ。伊勢谷くんのセリフだったかな?
だからラスト、ミルクを注いでもらってるときに視力が回復するところに「なるほど~」って感じでした。
嫌悪感は確かにあったんだけど、真摯に作られているし、誰かを貶めようという悪意は感じなかったです。
だから、賛否あるのはわかるのだけど私は「賛」かな。
ではでは、後ほどお伺いします~。
真紅さん、こんにちは~♪
真紅さんも『バベル』を思い出されたようですね~
私はソチラもイマイチ好きではない作品だったのですが、コチラはもっとイマイチで(汗)、、、というか苦手でした。
個人的には、極限状態を描くにしても、ちょっと醜い部分が多過ぎたかなぁ~って思いました。
真紅さんも『バベル』を思い出されたようですね~
私はソチラもイマイチ好きではない作品だったのですが、コチラはもっとイマイチで(汗)、、、というか苦手でした。
個人的には、極限状態を描くにしても、ちょっと醜い部分が多過ぎたかなぁ~って思いました。
由香さま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます♪
何故かgooブログさんにTBが飛ばなくなってしまい、ごめんなさいね。
『バベル』似てましたよね、ガエルくん出てるし、日本人メインキャストだし。
私は『バベル』も大丈夫だったので、この映画もそんなに悪いと思いませんでした。
でも女性は嫌悪感、持ちますよね~。そこはわかります。
ではでは、またお伺いしますね。
何故かgooブログさんにTBが飛ばなくなってしまい、ごめんなさいね。
『バベル』似てましたよね、ガエルくん出てるし、日本人メインキャストだし。
私は『バベル』も大丈夫だったので、この映画もそんなに悪いと思いませんでした。
でも女性は嫌悪感、持ちますよね~。そこはわかります。
ではでは、またお伺いしますね。
こんばんわ~
とてもご無沙汰な気がします、真紅さんは相変わらず色々な映画見られてますね、僕も「ブラインドネス」「ベガ恋」「トロピックサンダー」とか見ましたが・・・12月は何かと忙しかったり、風邪ひいたりで・・・、あともう10日と少しで来年ですね(早!)
この映画の監督の「シティオブゴッド」「ナイロビの蜂」は2作品とも好きでした、この作品も嫌いではありませんが、少し中途半端と言うか、前2作品よりエネルギー感じられなかったですね、2作品はすばらしかったから・・・
映画でのあの選択はほんとに酷ですよね、女性には、とても考えさせられました、「シティオブゴッド」の残酷さにも共通するかも・・・そしてガエルくんがちょっと憎らしくなりました、それだけ彼って演技上手なんですよね、いつも上手いと思うし、J・ムーアやM・ラファロも良かったけど・・・日本人夫婦はちょっと違和感?作品は嫌いでもなく特に好きでもないですが、見て損もしなかったかな?メンズデーで¥1000だったし(笑)
とてもご無沙汰な気がします、真紅さんは相変わらず色々な映画見られてますね、僕も「ブラインドネス」「ベガ恋」「トロピックサンダー」とか見ましたが・・・12月は何かと忙しかったり、風邪ひいたりで・・・、あともう10日と少しで来年ですね(早!)
この映画の監督の「シティオブゴッド」「ナイロビの蜂」は2作品とも好きでした、この作品も嫌いではありませんが、少し中途半端と言うか、前2作品よりエネルギー感じられなかったですね、2作品はすばらしかったから・・・
映画でのあの選択はほんとに酷ですよね、女性には、とても考えさせられました、「シティオブゴッド」の残酷さにも共通するかも・・・そしてガエルくんがちょっと憎らしくなりました、それだけ彼って演技上手なんですよね、いつも上手いと思うし、J・ムーアやM・ラファロも良かったけど・・・日本人夫婦はちょっと違和感?作品は嫌いでもなく特に好きでもないですが、見て損もしなかったかな?メンズデーで¥1000だったし(笑)
2008-12-19 00:24 :
イニスJr URL :
編集
イニスJrさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
いや~、私も最近はなかなか映画を観ることができていません・・。
気分的に忙しいですよね12月って。心の余裕がなくて。。
新年の準備も、何もできていないし。。焦るばっかりです。
TDKのDVDも、特典映像は観たのですが本編はまだ観てないんですよ!
いつになったら観れるんだろう~。
さて。この映画は賛否両論ですね。
私はそんなに悪いとは思わなかったのですが、「否」の方の意見もわかります。
安全策に走らず、チャレンジングな映画作りをするメイレレス監督の姿勢は素晴らしいと思いますよ。
「白い闇」の世界を映像化するなんて、簡単なことではないですよね。
日本人夫婦が時々しゃべる日本語、私もあれは違和感アリでした。
日系人の設定にして、全編英語セリフのほうがよかったんじゃないかな? と個人的には思いました。
お二人とも英語上手なんだし・・ね。
ではでは、またいらして下さい~。
いや~、私も最近はなかなか映画を観ることができていません・・。
気分的に忙しいですよね12月って。心の余裕がなくて。。
新年の準備も、何もできていないし。。焦るばっかりです。
TDKのDVDも、特典映像は観たのですが本編はまだ観てないんですよ!
いつになったら観れるんだろう~。
さて。この映画は賛否両論ですね。
私はそんなに悪いとは思わなかったのですが、「否」の方の意見もわかります。
安全策に走らず、チャレンジングな映画作りをするメイレレス監督の姿勢は素晴らしいと思いますよ。
「白い闇」の世界を映像化するなんて、簡単なことではないですよね。
日本人夫婦が時々しゃべる日本語、私もあれは違和感アリでした。
日系人の設定にして、全編英語セリフのほうがよかったんじゃないかな? と個人的には思いました。
お二人とも英語上手なんだし・・ね。
ではでは、またいらして下さい~。
感動的なまでに衝撃的で、エンターテイメントとしてすごく面白かったです^^
とにかくこの監督の作品で一貫しているのは、映像の力、美、迫力。映像感覚に優れているので、それだけでもう惹きつけられますよね。
廃墟と化した街並みは、あれはすごいですね。あれを作り出したことに感動するし、あれを見るだけでも一見の価値ありかも^^
強制隔離施設での混乱、横暴はスリリングで、サスペンスフル。やはり映画なので、他人事として観れるから面白いのですが、いざ自分が、となると、、。でもそんな状況をどう想像力を駆使しても、想像出来ないでしょうし、それはゆうに想像を超えているでしょう。
ガエルの独裁者っぷりはたしかにはまってましたね。あんな悪がいるから、世の中ダメになる、と単純ですが、たしかに思いました。
カンヌでは散々な評価だったと聞きましたが、そこまでではないと。でもちょっと浅いかな、と思う部分もあるような。
でもとにかく映像の力がすごいことと、あの地獄絵図を体現し、それを観れたことが、変な言い方ですが嬉しかったです。
随所に挿入される画面「真っ白」も意味深で、効果的だったと思います。
とにかくこの監督の作品で一貫しているのは、映像の力、美、迫力。映像感覚に優れているので、それだけでもう惹きつけられますよね。
廃墟と化した街並みは、あれはすごいですね。あれを作り出したことに感動するし、あれを見るだけでも一見の価値ありかも^^
強制隔離施設での混乱、横暴はスリリングで、サスペンスフル。やはり映画なので、他人事として観れるから面白いのですが、いざ自分が、となると、、。でもそんな状況をどう想像力を駆使しても、想像出来ないでしょうし、それはゆうに想像を超えているでしょう。
ガエルの独裁者っぷりはたしかにはまってましたね。あんな悪がいるから、世の中ダメになる、と単純ですが、たしかに思いました。
カンヌでは散々な評価だったと聞きましたが、そこまでではないと。でもちょっと浅いかな、と思う部分もあるような。
でもとにかく映像の力がすごいことと、あの地獄絵図を体現し、それを観れたことが、変な言い方ですが嬉しかったです。
随所に挿入される画面「真っ白」も意味深で、効果的だったと思います。
2009-04-13 17:06 :
マキシ URL :
編集
マキシさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
この映画、昨年の秋に公開されたのですよね。なんだかすごく前のことのように感じてしまいます。
これはかなり難しい題材だと思うのですが、本当によくぞ映画化したと思います。
「白」と「闇」という相反するものを同一化したところが凄いですね。
フェルナンド・メイレレスの映像感覚は確かに素晴らしいと思います。
しかし、本作ではちょっと重苦しく、暗い場面が多かったですね。
カンヌを初め、日本でもさほど評価が高くなかったのは、そんなところも影響しているのかな、と思います。
あまりにも辛い場面もありましたし・・・。
ガエルくんは大好きな俳優さんなんです。彼が演じると何でも許せてしまうかも(笑)。
ではでは、またです。
この映画、昨年の秋に公開されたのですよね。なんだかすごく前のことのように感じてしまいます。
これはかなり難しい題材だと思うのですが、本当によくぞ映画化したと思います。
「白」と「闇」という相反するものを同一化したところが凄いですね。
フェルナンド・メイレレスの映像感覚は確かに素晴らしいと思います。
しかし、本作ではちょっと重苦しく、暗い場面が多かったですね。
カンヌを初め、日本でもさほど評価が高くなかったのは、そんなところも影響しているのかな、と思います。
あまりにも辛い場面もありましたし・・・。
ガエルくんは大好きな俳優さんなんです。彼が演じると何でも許せてしまうかも(笑)。
ではでは、またです。