あなたに会えてよかった~『青い鳥』
青い鳥

 MY teacher cannnot
 speak well.

 So when he speaks,
 he says something
 important.



 中学国語の臨時教員、村内先生には吃音があった。彼は孤独な生徒寄り添い
ただそばにいる。「間に合ってよかったなぁ、会えてよかった」

 重松清氏の本はあまり読んだことがない。少し前に『ブルーベリー』を読んだのだけ
れど、感想は書いていない。しかし、ここ最近の「重松清・原作」映画の公開ブーム
と言っていいほど。8つの短編から成る本作も、阿部寛主演製作、公開される。
映画人が惹かれる、重松作品の魅力を知りたくて読んでみた。

 そしたらこれがもう、、号泣、号泣! 涙が大量に出るので、一気に読むと具合が
悪くなりそうだったほど
。ゆっくり、ゆっくり読み進む。村内先生、、、私も中学生の頃、
先生に会いたかったよ。。


 中学時代って、人生で一番息苦しい時期じゃないかな。身体はどんどん成長して
行くのに、子どものままだったり、またそのもあり。過剰な自意識とコンプレッ
クス
にがんじがらめになって、もどかしい三年間だと思う。
 私の中学時代は、学校が校内暴力で物凄く荒れていて、授業が成り立たないほど
だった。特にいじめられたり、暴力のターゲットになったというわけではないけれど、
あの時代には絶対に戻りたくないと思う。同窓会なんて絶対、行きたくない!

 村内先生は上手くしゃべれないけど、言葉が少ない分、大切なことしか言わないし、
なぜか先生の言いたいことはよく伝わる。それは先生の言うことは「本気」の言葉
だから。人という存在は、誰もが寂しさを抱えているもの。だけど誰かが気持ちの
そばに
いてくれたら、もうその人は孤独じゃない。常にその「誰か」になろうとしてく
れる村内先生。傷口にできるかさぶたのように、傷が癒えれば剥がれ落ち、また
別の傷口を守ってくれる・・・

 草野心平の詩集も、読んでみたいと思いました。重松さんの本、オススメあった
ら教えて下さい。


 (『青い鳥』重松清・著/2007・新潮社)
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[2008/11/15 10:55] | 読書 | トラックバック(5) | コメント(10) |
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コメント
真紅さん、こんにちは!
コレ、良かったですよねー!!私も最近読んだ本の中でもトップクラスでした。
中学の時、息苦しかったですね・・。
今娘が中学生で、忘れていたことを、また思い出させられてます。つい自分はこの学年のときどうだったっけ?って思い出すので、2度経験してる気分です・・・。トホホ・・・私と娘は全く違ったタイプなので、悩む事柄も全然違って・・・2回違う人生?(中学生生活)をやった気分・・・。

ブルーベリーお読みになられていたんですね。
あれはまあまあ・・・って感じでした。
「きみの友だち」っていう本も、これに次いで私は良かったです。良かったら、あまり期待しないで読んでみて下さいまし~。それも映画化されてるみたいです。映画は未見ですが・・・。

画家と庭師・・・ご覧になったんですね~!いいなあー私も見たいなー!!
[2008/11/15 14:44] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
真紅さん こんにちは♪
先日来、温かいコメントを何度も頂いて真紅さんの優しさに感謝してます!

この原作、29日から映画公開されますよねぇ~。
そうなんですかぁ~すごく良さそうですね!!!
本物の言葉しか心には届かないと言うことでしょうか。
真紅さんの感想を拝見して映画も観たくなりました!
[2008/11/15 16:37] URL | なぎさ #- [ 編集 ]
こんばんは。
わたしも最近、重松作品をぼちぼち読み始めたので、偉そうに紹介できないんですけど、
『流星ワゴン』も『卒業』もよかったです。
この方、著書がとっても多いのと、わたしの乱読のせいで、ちっとも他作品が読めてませんが、
どれも、気がついたら涙に暮れて…というよりも、
ほとんど、おいおい泣いてしまうものばっかり…のような気がします。
[2008/11/15 22:36] URL | 悠雅 #- [ 編集 ]
latifaさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます!
いや~、これ本当によかったです。。
『ブルーベリー』は今ひとつだったんですけど、これは本当にオススメですね。
『中学生日記』じゃないけど、中学時代って人生で一番難しい時期かも。。
うちはまだ3年半ありますし、男の子だけど、今から心配ですよ。。
私が小学生の頃と同じ理由で先生に叱られて、落ち込んでたりすると「どうして似なくていいとこ似るかな~」と思ってしまいます(苦笑)。
latifaさんちは、お嬢さんとタイプが違うのですね。
子ども時代を生き直してるって感覚、すごくわかりますよー。

『きみの友だち』も映画化されてますよね。
『青い鳥』も多分、映画は劇場鑑賞はしないと思うのですが、阿部ちゃんが気になります。
『画家と庭師~』よかったですよ。フランスの田舎を描いた映画は、やっぱりいいです~。
ではでは、またお伺いしますね!
[2008/11/16 02:14] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
なぎささま、こんにいは。コメントありがとうございます♪
こちらこそ、大変な時期ですのにご訪問ありがとうございます。
雨の日曜日になりそうですね。。捜索隊、風邪など引かれませんように。。

いや~、この小説本当にいいですよ!
映画化されたのはちょっと驚きですが。。
私もDVDになったらチェックしてみようかな~、と。
阿部ちゃんの演技が気になります。いい俳優さんですよね~。
ではでは、またお伺いします~。
[2008/11/16 02:18] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
悠雅さま、こんにちは。コメントありがとうございます。
おお~、悠雅さまも最近なのですね? なんかうれしいです~♪
そうそう、すっごく多作の作家さんなイメージがあるんですよね。
それだけ支持されてるってことなのでしょうね、映画化作品も多いし。
『流星ワゴン』『卒業』ですか、チェックします!ありがとうございます!
タオル片手に読みたいと思います(笑)。
ではでは、私もまたお伺いします~。
[2008/11/16 02:26] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
おはようございます。
村内先生のように生徒の気持に寄り添って
くれる先生、私も欲しかったですね。
自分の子の傍にもいて欲しいですし。
私も latifa さん同じく、この本と
「きみの友だち」をお勧めしますよ。
両方とも泣けるのよね・・・。
映画とあわせてみてみるのも
いいですよね。阿部ちゃんとは想像も
していなかったけど・・笑
[2008/11/18 09:15] URL | みみこ #mQop/nM. [ 編集 ]
みみこさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
先生って、子どもにとってはすごく大きな存在ですよね~。。
自分自身は「恩師」と呼べるような先生に巡り会えなかったので、余計に村内先生の言葉が沁みました。
その村内先生が阿部ちゃんとは・・・、ビックリですよね!(笑)
容姿がかけ離れてますよね、、演技は大丈夫だと思うのですが・・。
『きみの友だち』ですか、是非読んでみますね!
どちらも映画化されていますし、名作なのでしょうね。
ではでは、またです~。
[2008/11/18 16:58] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんにちは♪
偶然「きみの友だち」に引き続き読みました。
図書館ですぐに順番が来ちゃったの。
なんかもう、ずっとウルウル状態で読んでましたね。
悩める中学生のところに村内先生が分身の術を使ってでも行ってもらいたいです。
また、村内先生は大人にも“効き”ますよね?

映画化はねぇ、どうなんでしょうか?
吃音を画面で見るだけで息苦しくなりそうな気もします。
しかも二枚目の阿部ちゃんでしょう?
自分の想像の中の村内先生像を壊したくないっていう気持ちもあるんですよね~。
[2008/12/04 10:06] URL | ミチ #0eCMEFRs [ 編集 ]
ミチさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
私は、『青い鳥』→『きみ友』の順でした。
私もこれはもう、大・大号泣でした。。最初のエピソードから涙が滝のように・・・。
大人になっても、心は中学生のときの傷や痛みを持ち続けてるものですよね。
だから大人にも、村内先生の言葉はグッとくるんだと思います。。

映画は、阿部ちゃんが「原作とは違うものを」と語っていましたよ。
最初からイメージは全然違うし、いい意味で裏切ってもらいたいですね。
ではでは、後ほどお伺いします~。
[2008/12/04 17:20] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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「青い鳥」重松清 凄く良かったです。
いやぁ~凄く良かったです。今まで読んだ重松さんの本の中で、もしかしたら一番の名作かも。今までは「きみの友だち」がベストだと思っていたけれど、それと同じか、それ以上かも。
[2008/11/15 14:23] ポコアポコヤ
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[2008/12/04 09:57] ミチの雑記帳
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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