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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

荒野へ~『イントゥ・ザ・ワイルド』

イントゥ・ザ・ワイルド



 INTO THE WILD


 優秀な成績で大学を卒業したクリストファー・ジョンソン・マッカンドレス(エミール
・ハーシュ)
は、誰にも告げることなく放浪の旅に出る。彼が目指したのはアラスカ
北の荒野だった。

 1992年、アメリカで実際に起こった事件を基にしたノンフィクションを、名優
ショーン・ペンが映画化。若さ故の純粋さと無謀さで厳しい大自然の中に身を置き、
「幸福とは何か」を探ろうとした一人の青年をエミール・ハーシュが演じる。裕福な
中産階級家庭に生まれ、ハーバード・ロースクールに入学出来るほどの頭脳を持
ちながら文明社会に背を向け、究極の自由を求めて彷徨うクリス乾いた広大な
土地、どこまでも広く、高い空。永遠に降り注ぐ太陽の光
・・・。詩的な映像に、アメ
リカそのもの
のようなカントリー・ミュージック鮮烈なラストショットまで、2時間半
の長尺を忘れさせてくれる真のロード・ムービーまごうことなき傑作。間違いなく、
今年のベスト作の一本

イントゥ・ザ・ワイルド2

 エミール・ハーシュは、やっぱりレオナルド・ディカプリオに似ているなと思い
ながら観ていた。ショーン・ペンもそう思っていたのかどうか、彼が最初にこの
作品の映画化を思い立ったとき、浮かんだキャストがクリス=レオだという。そ
して、映画終盤、クリスと深い関わりを持つ退役軍人ロンマーロン・ブランド
それ、もの凄く観たかった・・・。しかし、マッカンドレスの家族の許しを待って
10年の時が過ぎ、ショーンの願望は違った形で叶う事になる。ロンを演じたハル
・ホルブルック
は、本作の演技によりアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
スピード・レーサーでは精彩を欠いていたエミール・ハーシュも、スタントを一切
使わなかった
という気合の入れよう。体当たりの演技絶賛に値すると思う。

 憑かれたように禁欲的に、自然へと導かれるクリス。「放浪するアレックス」アレ
キサンダー・スーパートランプ
と名乗り、家族も学歴も捨てた彼を、映画は一定の
距離を置きながらも温かく見つめる。ひょっとしたら、ショーン・ペンがもっと若かっ
たら、自らこの主人公を演じたかったのではないだろうか。クリスを慕うヒッピーの
少女(クリステン・スチュワート)
『フォレスト・ガンプ』ジェニーのようで、どこと
なくショーンの妻、ロビン・ライトの若い頃を彷彿させる。一人荒野を行くことを選択
したクリスだけれど、旅の途中で出会った人々と共にいる彼の表情穏やかで、
厭世的な雰囲気の若者では決してない。多分に頭でっかちで、理想主義的では
あるけれど。。

イントゥ・ザ・ワイルド3

 映画はクリスの妹カリーン(ジェナ・マローン)ナレーションに導かれて進む。
家族--クリスの両親や妹--の立場で考えると、彼のしたことはなのかも
しれない。マッカンドレス家が映画化を承諾するのに10年、というのも無理はない
と思う。愛する家族が突然消えたら・・・。現実を受け止めるのに、私なら何年かか
るだろう


 クリスは多分、頭が良すぎたんじゃないだろうか。「自然が与えてくれるものだけ
で生きる」
という自分の理想とする生き方に、満足な経験の無いまま飛び込んでし
まうある種の「無謀さ」。それは自己の能力を過信した、秀才のあやまちだと言え
なくもない。マテリアルな社会否定し、身一つで自然=神と対峙しようとした彼が、
最後までを手放せず、「文字」という文明から離れられなかったのは皮肉だろう。

 しかし彼は最後に、真理に辿り着いた。「幸福とは、それを誰かと分かち合うこと」
旅と自然に殉じた、一人の美しい青年。最期にクリスの胸に去来した思いが何だっ
たのか、誰も知る由も無い・・・。

 不思議なバスの前、微笑む青年のストップモーション。それがエミール・ハーシュ
ではない
と気づいた瞬間、が溢れて止まらなかった。

 (『イントゥ・ザ・ワイルド』 監督・製作・脚本:ショーン・ペン
   原作:ジョン・クラカワー『荒野へ』/主演:エミール・ハーシュ/2007・USA)
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 真紅さん、こんにちわ
 どうしてももう1度見たかったこの作品、昨日のファーストデイに見ました、
この作品僕も今年のベスト作です、パンフも買いました(最近買ったのって「BBM」「ダークナイト」とこれだけです)なんでもっとオスカーレースに絡まなかったのかな?って感じです。
 この作品、僕の中で一言で言うとピュアな作品です、クリスもピュアで優しいと思いますが・・・、だからあの両親の争いが悲しかったんだと、(ただクリスも両親もお互い愛していたはず) そういう彼の優しさは出会った人たちぼ間で随所に見られましたよね。真紅さんが仰るように頭もいいですね。
 クリスはまだ若い、世間知らず、頭でっかちなのかもですが、あの純粋さは僕にとっては眩しいくらい、彼に共感や賛辞はしないけど、若い時は誰もが通りそうなことで、結果的に死んでしまいましたが、生還していたら、とても魅力的な男になったのでは?と感じさせられます、帰ったら、本でも出すと言ってたから、帰る気はあったのだろうし、
 最後の最後で「幸福とは、それを誰かと・・・」が理解できたのに、あんな罠がなかったら・・・と僕もラストはうっすら涙が溢れました、、
 映画は映像が素晴らしいし、エミール・ハーシュの表情も素晴らしい!そして脇の俳優たち、ハル・ホルブルックもそうですが(M・ブランドでっていうのも見たかったですね~、渋い!あの老人の{時が来れば許せる」みたいなセリフも良かった)K・キーナーやW・ハートなど良かった~!もちろんS・ペンのちょっと引いた映像や演出も、そして原作がいいらしいですね、読んでみたくなりました。
 この作品ぜひ真紅さんにも見ていただいて、感想聞きたかったです。真紅さんと感動を共有できて嬉しいです。
 長文失礼しました。
2008-10-02 16:43 : イニスJr URL : 編集
真紅さん TBありがとう。
この作品でアメリカの魂を感じました。
そしてクリスの行動。決して頭でっかちではなくって、かつて若者は自分の言葉を見つけることに必死だった。フランスのヌーヴェルヴァーグやアメリカン・ニューシネマもそういう突き動かされるエネルギーからきてる。その後にやってきたのが不毛の時代で、ジム・ジャームッシュが描いた「パーマネントヴァケイション」でも彼もまた何かをみつけるために船に乗ってアメリカからフランスへわたろうとする。虹のかなたに何かがあるだろうと…。
クリスは両親の秘密を知ったことが引き金に、この世界で信じていたものの欺瞞性に愕然としたんだろうね。でも彼はそれがなくてもどっかで自分探しの旅に出たと思う。
小田実はアメリカに行き「何でも見てやろう」を書き、堀江謙一は太平洋をヨットで横断し「太平洋一人ぼっち」を書き、五木寛之は小説「青年は荒野をめざす」を書き…何時ごろからなんだろう。若者が飛ぼうとしなくなったのは。
この映画をみていて、そんなことも思いました。
ラストは悲劇だったけれど、こういう逞しさを受け止めるアメリカに国に、あの自然の厳しさには嫉妬します。
2008-10-02 17:13 : シュエット URL : 編集
真紅さま~こんばんは!
やっぱり、ディカプリオに似てますよねー。そうか・・・最初やっぱり候補として上がっていたのですね。で、マーロンブランドって名前も上がっていたのね。そのバージョンも見てみたかったな・・。もちろん、あのおじいちゃんも、すっごく良かったけれど^^
私はショーンペンの奥様のこと全然知らなくて・・・。マドンナとかつて結婚したってことだけで。今度奥様の事も調査してみようっと!

PS 今晩は、夢をかなえるゾウがありますね、見てみるつもりです~。
2008-10-02 17:20 : latifa URL : 編集
なるほど!最初に思いついたのがレオでしたか。
確かにエミール、レオ、マイケル・ピットは
雰囲気がちょっと似ているかなぁ~って思います。
あ、みんなタイプですwww
2008-10-02 17:24 : miyu URL : 編集
真紅さま こんにちは。
ショーン・ペンはすばらしい映画人になったなぁと、あらためて実感しました。
もともと恋愛映画よりもこういう映画が好きですが、私の世代よりももっとずっと若い人たちに見て欲しい作品です。
主演のハーシュはNewsweekのインタビューで「ディカプリオの再来と言われる気持ちはどう?」と聞かれて「最高!文句を言ったら罰が当たる」と答えていました。素直で素敵な答え♪レオも〝後輩〟にこう言われ、役者冥利につきるでしょう。
東京でも上映館が少ないんです。その分、ロングランしてほしい作品だと思いました。
すてきなレビューにも拍手です!
2008-10-02 21:05 : メグ URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
いやいや、素晴らしい作品でしたねぇ。
普段はヨーロッパ贔屓、アンチアメリカ気味の私なんですが、ショーン・ペンやアメリカン・ニューシネマの香りは大好きで、ショーンがいるアメリカはまだまだ信じられるって思ってしまうのです。
おお、当初の構想では、クリス=レオだったんですかぁ。
映画化実現までに10年もかかったのは大変だったと思うけれど、ショーンが円熟した今、自分が年を重ねた今、本作に出会えたことが嬉しいです♪
2008-10-02 22:16 : かえる URL : 編集
こんばんは!
壮大なる映画でしたね。
やはり両親は映画化許可しなかったって分りますわ。
私だったら絶対許可しないと思います。
辛い息子の死(姿)が映像で残るなんて耐えられません、

レオに似てますねエミールは、丸ぽちゃの彼がラストはあばら骨が見えるほど痩せて頑張っておりました。
大自然を甘くみちゃダメ!ですが、自由を求めて荒野を目指したクリスには感動を覚えました。
マイベストに入れたいです!
2008-10-03 00:06 : margot2005 URL : 編集
こんばんは!真紅さま、
クリスを取り巻く周りの人間たちも、本当に魅力的で素敵でしたね!
特に自分は、あのなんだか悲しげなキャスリーン・キーナーが好きでした!彼女、綺麗ですよね。

確かに後から考えてみれば、頭の良さが故の自己過信な青年に思えても仕方がないのかもしれませんね。
ただ自分の場合は、その行動の是非を問う作品じゃないかな、と思ったので、どうも皆さんとは違う感想になってしまったのかなーなんて思います。
2008-10-03 01:35 : とらねこ URL : 編集
イニスJrさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
再見されたのですね、わかります! 私も是非もう一度観たい作品です。
この映画がオスカーにあまり絡まなかったというニュースをどこかで読んだ気がします。
音楽は特に評価されていたようですが、ノミネートすらされなかったのは意外だと。
エミールくんも頑張っていたとは思うのですが、アカデミー協会は若い男の子に冷たいですからね。。

私も、クリスは帰ってきたかったと思います、絶対に。
だから、ああいう結末になってしまったことはとても悲しかったですね。。観る前から結末は知っていたのですが。
「ピュア」な作品というのはまさに仰る通りだと思います。
彼は若さ故に傲慢ですらあると思うのですが、観た後にそういう感覚は残らないんですよね。
彼の精神の純粋さに浄化されているというか・・・。

映像、音楽、役者の演技全て素晴らしかったですね。
皆、ショーン・ペンに惚れ込んでついて行ったという感じでしょうか。
原作は、私も是非読んでみたいなと思いました。
こちらこそ、読んでいただき、コメントもとてもうれしかったです。
ではでは、またいい作品でお話したいですね!
2008-10-03 09:34 : 真紅 URL : 編集
シュエットさま、こんにちは。こちらこそコメントとTBをありがとうございます。
「アメリカの魂」まさに・・・。
私も、彼はどんな状況であったにせよ旅に出ただろうと思います。
今の若い男の子って、車に興味が無いそうですね。
ガソリン高とか娯楽の多様化とか色々理由はあると思うのですが、男が雄じゃなくなってきてるのかも・・・。
「車乗りたい」って本能だと思うんですけどね。
若者が変わったのって、やはりIT化が大きいのではないでしょうか。
ネットで瞬時に世界と繋がれるし、何でもわかる気になってしまう。
ブログやSNSで費やす時間が大きくなり過ぎているんだと思います、メールとか。
私はもう一つ、あの軽薄でノリノリだった80年代に多感な十代を過ごしたはずのクリスが、自然回帰志向になったことに驚きがありました。
本当に、90年代の話なんだろうか、と感じるほどでした。
親との確執の部分が大きいように映画では描かれていましたが、彼の本当の内面はどうだったのでしょうね。
またお伺いします。ではでは!
2008-10-03 09:43 : 真紅 URL : 編集
latifaさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
そうそう、エミールくん、眉間の縦皺とかそっくり!ですよねレオに。
あのおじいちゃん、出番は少なかったですけどよかったですよね。
ロビン・ライトはいい女優さんだと思いますよ。ちょっと地味目でね。。是非調査(笑)してみて下さい。
ショーンがマドンナと結婚してたなんて、ウソみたいですよね。

『夢を叶えるゾウ』チラ見しかできませんでした。
図書館で予約が凄いんですけど、原作読んでみたいな・・・。
ではでは、またお伺いしますね!
2008-10-03 09:47 : 真紅 URL : 編集
miyuさま、こんにちは! コメントとTBをありがとうございます。
おお~、マイケル・ピット!似てる似てる!雰囲気ありますね。
みんなタイプなんですか? 私はその昔、レオの大ファンだったのですよ~。
今でも大好きですが、今はファンっていうのとは違うかな。
ではでは、またです~。
2008-10-03 09:50 : 真紅 URL : 編集
メグさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
この映画ご覧になっていらっしゃったのですね。
確かに、恋愛要素はゼロでしたね。私もこういう映画大好きです! 恋愛映画も大好きですが。。
観る世代によって、感想が違ってきそうですね。若い子が観たら、どんな印象を受けるでしょうか。
いや~、エミールくんったらそんなこと言ってるんですか? いい子だわ~(笑)。
「ディカプリオの再来」って言われてるんですね。やっぱり誰が見ても似てると思いますよね。
レオもますます頑張ってるけど、エミールくんも応援したいと思いました。
大阪では単館上映なんですよ。。ロングラン、して欲しいですね!是非是非。
ではでは、また遊びにいらして下さい。
2008-10-03 09:55 : 真紅 URL : 編集
かえるさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
はい~、素晴らしい作品でした!
アメリカ映画の未来は、ショーンに託しましょう♪
かえるさんの記事を読んで、すぐeiga.comにショーンのインタビュー記事読みに行きました。
『ミルク』のこともエミールくんが語ってましたね。
10年経って、今だからこそ素晴らしい作品になり得たのかもしれないですね。
私も、この映画に出逢えてよかったです!
ではでは、またお伺いします~。
2008-10-03 09:59 : 真紅 URL : 編集
margot2005さま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます!
クリスの両親の不仲や非道徳的な部分も、結構赤裸々に描写されていましたものね。
最愛の息子を喪ってから、彼らの心境にどんな変化があったのでしょうね・・。

エミールくん、本当に頑張っていましたよね!
スタントなし、って言うのが凄いと思いました。あのクマの場面とか、どうやって撮影したんだろう?と思います。
理屈抜きで感動してしまう作品だと思います。
私ももちろん、ベストに入れたいです!
ではでは、またお伺いします~。
2008-10-03 10:09 : 真紅 URL : 編集
とらねこさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
そうそう、旅の途中で出逢う人たちが、本当にクリスと心を交わしていましたよね。
私はウェインが好きだったかな~。ホント、「アニキ」って感じで。
キャスリン・キーナー、わさびのような女優さんですね。ピリリ、と締まる感じで。

私はやっぱり、親としての視点でどうしても観てしまう部分があるので。
「こりゃ、親としては堪らんわ・・」と思ってしまったんですね。
でもとらねこさんは純粋にクリスに寄り添っていて、なんかちょっと羨ましかったですよー。
私も、もっと若い時に観ていたら受けた印象も違っていたと思います。
ではでは、またお伺いします~。
2008-10-03 10:14 : 真紅 URL : 編集
拙宅にお寄りいただきまして
ありがとうございました。

友人とかの描写が一切無かったのが
少々気がかりでしたが、実際に3ヶ月近く
あのバスの中で寝起ききた主人公の姿、
それもひとつの“生き方”だったと
気づかされたとき、目頭が熱くなりました。

まわりが見えない、見ようとしないのも
若さと未経験の特徴であり、特権。
だから、彼らは飛び出せるのね。
遠くから、しかし、確かにクリスに寄り添った
ペンの描き方、演出に脱帽です!
いい映画でした~♪
2008-10-03 12:20 : viva jiji URL : 編集
お邪魔します~
この映画は観る人の状況・立場で
感想色々ありそうですよね。
彼の若さに憧れを感じながらやっぱり
親の気持を思うと・・・という部分にこだわって
しまいました。
ラスト・・私も涙が流れましたね。
実際、最後の最後、彼が思ったことは
なんだったんだろうな・・・・。
本人の写真を見ながらそう思いましたよ。
あ・・レオ似ということで・(そう思います・・笑)
レオ様とケイトの共演作の予告編
観ました!!良さそうよ~~
真紅さんはご覧になったかしら。
2008-10-03 15:08 : みみこ URL : 編集
viva jijiさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます!
クリスの内面とか交友関係などは、ほとんど描写されていませんでしたね。
写実的に、旅の様子を淡々と追う・・・。それで全てだ、とでも言うように。
過剰な思い入れも肩入れも感じられませんでしたが、ショーンは彼の「生き方」それだけを映像に留めれることができれば完璧だ、とでも思っていたかのようでした。。

確かに、若い頃は「聞く耳持たず」ですよね~、自戒を込めて。
本当に、本当にいい映画だったと思います。郷愁ではなく、実感として。
ではでは、またお伺いします! いい映画のお話できれば、うれしいです。
2008-10-03 20:13 : 真紅 URL : 編集
みみこさま、こんにちは!コメントとTBをありがとうございます。
年齢とか、性別でも意見が違ってきそうですよね。
私も、やっぱり親目線で観てしまいました。。
若い頃は親に反発して当たり前なのだけど、関係を断たれるというのはキツイと思いますよね。
クリス本人もとっても美しい青年であったことが、余計泣けました。

レオとケイトの共演作! サム・メンデスですよね~。
予告はまだ観ていないのですが、すっごく楽しみにしている作品です♪
原作は、読もうとして挫折してしまったんですが。。
公開、楽しみですね! 
ではでは、またです~。
2008-10-03 20:18 : 真紅 URL : 編集
こんばんは^^
初めて、投稿させていただきます。
読んでいて、すごく深く理解しているんだなぁ、と実感。そして、感心しました。えらそうですね。すみません。でも本当です^^
僕はこの作品大好きです。重厚でかつ繊細な映像美。エミール・ハーシュの熱演。この人、この作品で初めて観たんですが、あまりの演技の素晴らしさに、一瞬でとりこに。「ミルク」でも好演しているらしく、今後とも超注目ですね。あのショーン・ペンが選出したんですもんね。本物なわけです^^
今日来てみて、とてもセンスに溢れた、素敵なブログだと思いました。よかったら、また訪問させてください。
てか今から、真紅さんのブログを探検しようかなぁと考えてますw
あの、失礼かと思うのですが、真紅さんは女性の方ですか?答えたくない質問であれば、無視してください。
2009-04-07 21:35 : マキシ URL : 編集
マキシさま、初めましてこんにちは。コメントありがとうございます。
拙ブログへようこそ! 過分なお言葉をいただき、恐縮です。
映画も読書もINDEXがありますので、よろしければご活用下さいね。

さて。この映画ですが、私も大好きです。
幸運にも劇場鑑賞できたのですが、音楽、風景が心に沁みました。
エミール・ハーシュ、私は『ロード・オブ・ドッグタウン』という映画が初でした。
これも素晴らしい青春映画です。エミールくんがすごくいいんですよ!
機会があれば是非ご覧になってみてください。
『ミルク』も楽しみですね!
それから、ワタクシ性別は一応(笑)女です。
ではでは、今後ともよろしくお願いいたします。
2009-04-08 19:19 : 真紅 URL : 編集
インデックス、活用させていただきますね^^ご親切にありがとうございます。
劇場鑑賞なんていいですねぇ。うらやましい~^^あの感動は劇場で味わいたいな。
「ロード・オブ・ドッグタウン」!今日レンタル屋さんで借りるか渋ったんです。エミールも出てるし、「エレファント」のジョン・ロビンソンも、それにヒースも出てませんでした?すごい魅力的なキャストだし、ストーリーも面白そうだなぁって思ったんですが、結局借りずじまい。あぁ、もっと早く良いと知っていればぁ~。惜しかったw次の機会に借りたいと思います。
「ミルク」楽しみですねぇ^^あんな最高なキャスト、なかなかない気がする。ショーン・ペンにジェームス・フランコ、そしてエミール・ハーシュ!ディエゴ・ルナなど、大好きな俳優さんばかり。しかも監督がガス・ヴァン・サントだなんて!、この上なく素晴らしい^^
女性なんですね。ありがとうございます。僕は一応男ですw
2009-04-08 22:36 : マキシ URL : 編集
マキシさま、こんにちは。再びのコメントありがとうございます。
『ロード・オブ・ドッグタウン』大好きな作品です。
そうそう、ヒースが出ているんですよ。。あの映画の彼は最高です。
DVDは持っていないのですが、サントラを購入してしまいました。
是非是非ご覧になって下さいね!
『ミルク』のキャストの豪華さ・・・。同感です。
私はショーンは(顔は)そんなに好きではないのですが、ジェームズ・フランコくん、ディエゴ・ルナっち!大好きですよ。
ガス・ヴァン・サントは最近では『パラノイドパーク』を観ました。すごくよかったです。
大傑作と誉れ高い『エレファント』は未見なんですが・・。
私はあまりレンタルに行かないので、劇場公開を逃すとなかなか厳しいものがあります。
ではでは、またです~。
2009-04-09 09:31 : 真紅 URL : 編集
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