夢の女~『RURIKO』
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「この小説に一番驚き、一番感動したのは私かもしれません」--浅丘ルリ子

 戦後の日本映画全盛期日活の専属女優として一世を風靡し、今もなお輝き続け
女優・浅丘ルリ子。一人の美少女が石原裕次郎小林旭の相手役を経て大女優
となり、様々な映画スターや監督との恋や友情を得、石坂浩二との結婚、離婚に至
るまで。作家・林真理子が取材に基づいて描くフィクション。事実は1割程度、「見て
きたような嘘」
だと著者は言うが、俳優・女優はほぼ全て実名で登場させているとこ
ろが凄い。しかし主人公のを表現するのに「ぬれぬれと」という表現が三回も出て
きたのには笑ってしまった。林真理子は「通俗的であること」に徹しているのが潔い

 美空ひばりがいて、石原裕次郎がいた。写真週刊誌も、携帯電話もない時代。
「スター」正しく光り輝いていた時代。今や、かつてスターと呼ばれた俳優・女優
「セレブ」と名を変え、有名人や富豪と変わらない存在になってしまった。しかし
そんなことには頓着せず、にも名声にも固執することなく、飄々と時代を生き抜く
信子=浅丘ルリ子がカッコイイ。女優という天命を与えられた彼女に、羨望と敬意
を惜しまない一冊。

 (『RURIKO』 林真理子・著/2008・角川書店)
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[2008/09/21 00:48] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
真紅さま、こんにちは!
この本、途中まで読みました^^
途中までっていうのは、色々事情があって、途中から読めなくなっちゃったの・・・・
最後まで読みたかったよ~ん。
林さんの、すごいぐいぐい引き込ませる文章を書く力量にはアッパレと思いました。
現在もご存命でいらっしゃる人の半生を、ここまで書くっていうのは、勇気要りますよね。
RURIKOパパもすっごいハンサムだった・・って処が、妙に納得してしまったのでした。
[2008/09/21 09:37] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
latifaさま、こんにちは~。コメントありがとうございます。
この本ね、うちの母がまた「読みたい、読みたい」って大騒ぎするんで、Amazonで注文したんですよ。
「本屋になかった」って言うから。。で、母が読んだのが回ってきたんです。
母はRURIKOさんと同世代だから、映画とか俳優さんのこととかよくわかったそうです。
どの辺りまで読まれたのかな? これ立ち読みでもいけそうですよね。
私は、裕次郎さんの奥さん、そんなにきれいな人だったのか・・・と思いました。
三つ編して憔悴してる姿しか知らないので。。でもその姿についても記述があって、ハヤシさんってホント、一般大衆の視線をよくわかってるなぁと感心しました。
また機会があれば読了して下さいませ~。
ではでは、私もまたお伺いしますね。
[2008/09/21 14:02] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さま こんにちは。
このカバーの写真、近所の駅ビルの書籍売り場でひときわ目立っています。何度も食指は動いたのですが「内容のほとんどは著者のフィクション」だと書評で知り、読むのを留めてしまいました。でもどこからもクレームが付かないというのはさすが!作家マリコさんの才能なのでしょうね(笑)。
ルリ子さんについては、元NHK演出家の和田勉氏が書いた本『女優誕生』にあった、こんなエピソードが印象に残ってます。石坂浩ニ(=兵ちゃん)と結婚したとき各テレビ局が「二人のギャラはどうしよう。差をつけるわけにもいかないし」という話になり、直接彼女に電話して確認したというのです。そのときのルリ子さんの返事が
「兵ちゃんはタレントよ。だから彼のギャラは時価でお決めください。だけどあたしは女優です。いままでと変動なしで〝役者ランク〟で決めてくださればいいのよ」
〝私はタレントではない!〟というこの明快すぎる答え。「浅丘ルリ子、カッコイイ」です。真紅さんのご感想を拝見し、「やっぱり読まなきゃ損」と思い直しました。ありがとうございましたっ。
[2008/09/21 18:13] URL | メグ #OSjUVFqk [ 編集 ]
メグさま、こんにちは。コメントありがとうございます~。
この写真、目を惹きますよね。いつもより大きめの画像にしてみました♪
この本、内容は確かに「下世話でワイドショー的」だし、文体も洗練されているとは言い難いです。
でも、浅丘ルリ子っていう女優のカッコよさ、昭和という時代の芸能史の再評価ともいえる「フィクション」なんじゃないかと思います。
和田勉さんのお名前も登場しましたよ~。なんでも、RURIKOさんと噂になったとか!
とにかく、実名でいろんな方の名前が登場しますからね~。
個人的には、二谷友里恵さんまで出てきたのには笑いました。
マリコさん、ほんっと骨の髄までミーハーだわ、って。ウフフフフ。
う~ん、オススメとは言い切れないですが、話のネタにはいいかもしれません。
機会があれば読んでみて下さいね♪
ではでは、またです~。
[2008/09/21 22:34] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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