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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

キョンキョンだってgoodである~『グーグーだって猫である』

グーグーだって猫である

 東京・吉祥寺。伝説的漫画家麻子(小泉今日子)は、15年間生活を共にした
愛猫サバに先立たれ、ペットロスで茫然自失の日々。ペットショップで見つけた
仔猫「グーグー」と名づけ、飼い始めた麻子だったが・・・。

 原作は、手塚治虫文化賞短編賞を受賞した大島弓子エッセイ漫画。授賞式
に欠席した大島先生の代わりに、小泉今日子がサプライズ登場したというニュース
を新聞で読みました。私は少女時代、少女コミックよりも『少年サンデー』なんかを
読んでいたような子どもだったので(兄がいたわけでもないのに)、大島漫画の原
体験
というのは残念ながらありません。『グーグー』も、悲しいかな『通販生活』
掲載されていた回を一度だけ読んだことがあるかな、という程度。以下、原作者に
も、漫画作品にも思い入れのない人間の感想
です。 

グーグー2

 主人公・麻子=大島弓子を演じるのは小泉今日子彼女以外のキャスティング
は大島先生が許さなかった
とか。私にとっては永遠のアイドル・キョンキョンだから、
彼女の美しさやオーラ最大級全面に出した映画なのかと思っていたら・・。
そこには「人生を諦めた人」みたいな寂しげな彼女がいました。小泉今日子、なん
だかいい女優さんです。彼女を嫌いな人はいるかもしれないけど、彼女を認めな
い人
っていないんじゃないかな。上野樹里ちゃんはお肌がピチピチしていてかわ
いいし、加瀬亮くんも小柄なキョンキョンと並ぶとなんともカッコよく見えるのだけ
れど・・・。やっぱり彼女とは「年季が違う」感じです。森三中は食べ過ぎだし(笑)。

グーグー3

 グーグーはかわいいし、サバとの再会場面などいいシーンもあったのだけれど、
全体として無駄なシーンが多かった気がする。監督としてはもちろん、全てのシー
ンに意味を持たせているのだろうけれど、私にはそれが感じ取れなかった。若い
ナオミ(上野樹里)の出番が多いのは、中年に差し掛かった麻子との対比? そこ
がうまく機能していない感じで。殺陣の練習風景も、意味がわからなかった・・・。
いきなり出てくるマーティ・フリードマン。。『英語でしゃべらナイト』かよ!(笑)
もうちょっと麻子さんの人生を細かく細かく追って、もうキョンキョン(とグーグー)
が出ずっぱり!みたいな映画
にしてもよかったんじゃないかな? 

 しかし、麻子さんがグーグーの健康や長寿を願う気持ち、自分が彼を看取れま
すように、と祈る気持ち
純粋な愛情に溢れていて。。人間も、猫も、命は同じな
んだなぁ
、と、。。

 繁華な駅前から数分で閑静な住宅街が広がり、井の頭公園がある。吉祥寺という
素敵な街
が、本当の主役なんだろうな。行ったことないけど。。そしてまことちゃん
(楳図かずお先生)
「ぐゎシ!」には笑いました。若い子は、絶対わからないだろ
うなぁ、と思いながら・・・。

 (『グーグーだって猫である』監督・脚本:犬童一心/原作:大島弓子『グーグー
      だって猫である』
/主演:小泉今日子、上野樹里、加瀬亮/2008・日本)
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テーマ : グーグーだって猫である
ジャンル : 映画

2008-09-10 : 映画 : コメント : 10 : トラックバック : 15
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真紅さん、こんにちは~♪
この映画って原作があるんですよね?
原作そのままをなぞったからちょっと無駄に見えるシーンが多かったのか、それとも犬童監督のセンスで無駄なシーンを増やしたのか(爆)
犬童作品によく見られるテイスト満載だったので、もしかしたら監督の裁量で加えられたシーンだったのかも?
キョンキョン、昔のおきゃんな感じも残しつつ、なんだかイイオンナになりましたね。
結婚と離婚も彼女には肥やしだったのかしら~?
2008-09-11 10:25 : ミチ URL : 編集
ミチさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
私も原作はチラ見程度なのですが、登場人物はほぼ猫と作者だけのようです。
だからほとんど創作でしょうね。監督のセンス・・・。
キョンキョン、離婚後伸び伸びと仕事されてるようで喜ばしいですね。
ますますいい女になって、アラフォー世代の星☆ですね~。
元ダンナさんのほうは、ひっそりとしてますけども・・・。
『メゾン~』是非観てみたいと思います~。
ではでは、またお伺いします!
2008-09-12 08:49 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは。
真紅さんのタイトル、うまい! gooです。
キョンキョンの魅力がいっぱいでした。
私も昨日観ましたが、マンガも読みたくなりました。
2008-09-12 10:11 : 筆知 刻久 URL : 編集
筆知刻久さま、こんにちは! コメントありがとうございます。
キョンキョン、グゥ~ですよね。エドはるみになってしまいますが(笑)。
漫画、いいですよ~。私も原作はまだなので、是非読んでみたいです。
ではでは、またお伺いします。
2008-09-12 16:36 : 真紅 URL : 編集
こんにちは。
原作ファンとしてはせっかくの映画化に
水を差したくないのですが残念な出来だったと思います。
「水増し」というきつい言葉が頭に浮かんでしまいました^^;
小泉今日子は30年来の大島弓子ファンだと言うだけあって
抑え気味の演技がとてもよかった。
「ジョゼ」と「メゾン~」が大好きだったのですが
監督というより渡辺あやの脚本が好きだったと
はっきりわかってしまいました^^;
TBさせていただきましたのでよろしくお願いします。

2008-09-14 12:21 : miyuco URL : 編集
miyucoさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
この映画、原作(大島作品)ファンの方はどうご覧になったのか、とても気になりました。
小泉今日子はよかったと思うのですが、余計なものを入れ込みすぎだと私も思いました。
監督は大島弓子ファンを公言されてますよね。でもファンからも絶賛、というわけでもないのですね。。
『メゾン~』を未見なので、是非観たいと思っています。
監督への気持ちが変わるかな・・。
ではでは、後ほどお伺いします。
2008-09-15 00:07 : 真紅 URL : 編集
真紅さん

お久しぶりです!
原作読んでみられました?原作はかるーい
ネコエッセイなのになぜかこの映画よりも
深いものを感じてしまったんですよね。
今日「TOKYO!」観てきたんですけど
加瀬君また出てました。しかもゴンドリーのに!^^映画館行くと加瀬亮が出ている確率今かなり
高いです(笑)たまたまそうなってしまうのは
なんでだろう・・・。
2008-09-15 20:19 : kazupon URL : 編集
kazuponさま、こんにちは。こちらこそご無沙汰です~。
コメントとTBをありがとうございます。
原作はまだなんですよ。でも、深いものを感じたっていうのはなんとなくわかるような気がします。
『TOKYO!』早く観たいんですけど、来週になるかも?
加瀬亮くんって、ほんっと引っ張りダコですよね~。
『パコ』にも出てるみたいだし、今や邦画の顔ですね。
永瀬正敏とか吉岡くんのテリトリーを、全て加瀬くんが制覇してる感じかな?
早く『TOKYO!』観たいです~。
ではでは、またお伺いします!
2008-09-15 22:41 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
なんともつかみどころのない作品でした。
確かに盛り込み過ぎだったかも・・・。
私としてはサバの存在が大きすぎて、グーグーよりも
サバと麻子先生のシーンばかりが印象に残ってしまいました。
楳図センセイの登場には思わずガッツポーズしてしまいました。(笑)
あ、あのグワシ!の手、私持ってまーす。
2008-09-23 22:47 : sabunori URL : 編集
sabunoriさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
そうなんです!英語で吉祥寺の紹介とか、殺陣の練習とか、ちょっと監督のセンスを疑ってしまいました(笑)。
もっとグーグー出ずっぱり、みたいな『仔猫物語』みたいな映画を想像していたので、アレレという感じでした。
サバのシーンはよかったですね。冒頭のお別れのシーンからして泣いてしまいました。。
「グワシ!」、子どもの頃できる、できないってやってました、懐かしい~。。
ではでは、後ほどお伺いします~。
2008-09-23 23:34 : 真紅 URL : 編集
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