本屋さんへ行こう~『わたしを離さないで』文庫版
わたしを離さないで文庫

 カズオ・イシグロわたしを離さないで文庫化されました。文庫版のカバー
も、単行本と同じカセット・テープのイラストなのがうれしい!

 欲望のままに本を買い漁っていると、経済的にも収納場所にも困ることになり
ます。ですから本はほとんど買わず、図書館で借りるようにしています。新聞の
書評欄、広告欄はくまなくチェックし、新刊は見逃さないように。そして読みたい
本はすかさずリクエスト! しかし、どうしても手元に置いておきたい・・・。
そんな気持ちが抑えがたくなる本に時々出逢えることも、読書の喜びの一つ。
『わたしを離さないで』ももちろん、そんな大切な本です。

 ちょうど二年前に書いた感想はこちら。今読むと気張っていて、恥ずかしくなる
ような文章だけれど、この本を読んだときの熱い思いは今も、私の中で温度
失っていません。抑制された美しく端正な文体が紡ぎ出す、不思議で残酷で瑞々
しい「人生の物語」

 
 この秋オススメ、未読の方は是非。堪能なさって下さい。

 (『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ著/土屋政雄・訳/
                    早川書房・ハヤカワepi文庫/2008)
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[2008/09/02 08:39] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
真紅さま こんにちは。
恥ずかしながら前回の書評のときにコメントさしあげていたので、今回もおじゃまさせていただきました!
もう2年も前ですか。一昨日の新聞の書評欄でこの文庫化を知り、「もう文庫になったんだ、早いなぁ」とも感じたのですが。このカバーのカセットテープのイラストが変わらなかったのが私もとても嬉しいです。文庫版のあとがき解説はどなたが書いているのでしょう。単行本での解説では、柴田元幸氏がこの小説を「遺伝子工学がますます進展してゆくなかでその倫理を考えるための重要なテキストになるかもしれない」と書いていました。多くの人がこのお話を読み、是非そうなってほしいと考えています。
ところで・・・東野さんの『容疑者Xの献身』、文庫化されて発売1ヶ月で110万部突破ですって。すごい~。でも真紅さんは、映画をご覧になるまで原作はお読みにならないのでしたね(笑)。「X」役が堤真一さんですから、余計なイメージを持たずに、その方がいいかもしれません。10月4日の映画公開が私もとても楽しみです。
残暑が厳しくなるという予報の9月ですが、どうぞお元気でおすごしくださいね★
[2008/09/02 12:10] URL | メグ #OSjUVFqk [ 編集 ]
メグさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
前の感想記事のときも来ていただき、感謝です♪
文庫版のあとがきは、「訳者あとがき」として土屋さんが書いてはりますよ。
何でも土屋氏は締め切りギリギリまで粘って仕事するタイプらしく、単行本のときは「訳者あとがき」が間に合わないと思った編集者が、柴田先生に依頼したそうです。
柴田先生こそ超・多忙でしょうに、この作品だからこそ引き受けられたのではないでしょうか。
作品への畏怖さえ感じられるあとがきでしたね。

『容疑者~』、凄いですね! 東野作品、人気ありますなぁ~。。
そうなんです、私は映画は「読まずに観る」つもりにしています。
予告編は何度か観ましたが、堤さん、ちょっと怖い感じでした。
映画、楽しみですね♪

メグさんもお身体に気をつけてお過ごし下さいませ!
ではでは、また遊びにいらして下さい~。
[2008/09/02 20:34] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんばんは。
やはり、TBがうまくいかないようなので、コメントだけで失礼します。

何年も、この方の作品を読みたい、とか言いつつ、
ほんの数日前まで、自分で勝手に読む機会を逸してました。
この文庫、大きな書店でないと取り扱っていなくて、
見つけた時は、即買い、でした。
読んだ途端に、どうしても『日の名残り』が読みたくて、
偶々、図書館へ行ったので、単行本を借りて来て読んだのですけど、
よくよく見れば、この本、わたしが図書館の常連だった頃に入っていたという古株。
なのに、大して古びても汚れてもいず、嬉しいのか寂しいのか・・・

『わたしを離さないで』、早速、娘宅へ出張しました。
彼女も『日の名残り』の作者なら、読んでみたいと言うので…
彼女の感想も楽しみです。
[2008/11/19 23:40] URL | 悠雅 #- [ 編集 ]
悠雅さま、こんにちは。コメントありがとうございます。
TBの方はどうぞお気遣いなく・・・。

私もこの文庫は見つけて即買いでした。
カバーの違う、限定版が出ていたようなのですが、この「カセットテープ」の装丁が大好きです。
『日の名残り』、私も映画のみで原作は読んでいないのです。
しかしあれは確か、ブッカー賞受賞作でしたよね?
物凄くいい本だ、という評判を聞いたことがありますので、私も読んでみたいな・・と思いつつです。
映画も素晴らしかったですよね!

『わたしを~』は、お嬢さんもきっと気に入られるのではないでしょうか?
この作品も、映画化されないかな、、と秘かに思っているのですが、どうでしょうね?
ではでは、またお伺いします。
[2008/11/20 14:24] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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