fc2ブログ
映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

明日も生きていこう~『歩いても 歩いても』

歩いても歩いても

 晩夏。失業中の良多(阿部寛)は兄の命日に実家へと向かう。両親と姉、良多
それぞれの家族が集い、それぞれの思いを胸に食卓を囲む・・・。

 真っ暗なスクリーンに、ゴシゴシという音が聴こえてくる。人参と大根を調理する
手のアップ、母娘らしき二人の会話が始まる。冒頭の調理シーンが印象的だった
のはアン・リー恋人たちの食卓だが、是枝監督が描くこの静謐な家族劇も、
観る者をファーストシーンからスクリーンに引きつける。大事件が起こるわけでも
なく、激しいアクションも号泣もない。しかし俳優たちの何気ないセリフや表情
古びた家のさり気ないショット心の奥深くに沁みて、沁みて・・・。観終わって
からじわじわと、人生の重みを感じさせる佳作

 上映前、劇場にはゴンチチの奏でるギターの音色が充満して、心地良い空気
を醸し出していた。私がゴンチチ好きであることを差し引いても、この音楽が映画
に与えたプラスアルファ
は大きいと思う。

歩いても歩いても3

 良多の実家が建つ坂の町は、どこか懐かしく、私の実家のある町でロケをした、
と言われても驚かなかったと思う。それほど、日本の普遍的な風景--ごく平凡
な住宅街の、ある夏の一日
を切り取っている。しかしその「普遍」も、現代では既に
失われつつある風景なのかもしれない。

 修羅を隠しながら、エプロン姿で台所に立ち続ける母(樹木希林)無口で封建
的な父(原田芳雄)
。優秀な兄と比較され、父とそりが合わない良多、調子のいい
姉(YOU)。ずっと専業主婦だった母、「天ぷら名人」だった母、帰省するとずっと
母の側でおしゃべりしている姉。いつも仕事部屋にこもっている父、私の顔を見る
小言を言わずにはいられない父。いつまでたっても自分の生き方に自信が持て
なくて、父を敬遠してしまう私・・・。いつの間にか、この映画は私自身の物語と
重なってゆく。


歩いても歩いても2

 法事や法要亡くなった者のためではなく、遺された家族のためにあると聞い
たことがある。死者が家族を繋ぎ、絆を強めるのだと。しかし横山家の両親は、
逆縁の辛さをいつまでも乗り越えることができない。長男が亡くなった日の自分
を悔い、子の墓参りをする辛さを嘆き、「何にも悪いことしてないのに」とつぶやく。
家に迷い込んだを幻影のように追い、長男が助けた少年が大人になっても、
「あの子のせいで死んだんだから」と切り捨てる。そんな両親を見て、溜め息を
つくしかない良多・・・。樹木希林が巧い、巧すぎて恐ろしいほど

 良多がつぶやく「いつもちょっとだけ間に合わない」という言葉。佐野洋子さん
が自らの母について綴ったエッセイシズコさんにも書かれていたこの印象的
な言葉
も、家族や人生についての普遍的な真理なのだろう。

 両親の墓参りをする良多の口からは、遠い日の母の言葉がそのままついて出る。
「そのうちに」という約束は果たされず、親に対する「孝行」は間に合わなかった。
けれど車に向かう彼の手には幼い娘の手が、しっかりと握られている。間に合わ
ないようでも、どこかで必ず人生の帳尻は合っているはず。歩いても、歩いても・・・、
いや、きっと辿り着ける

 そう信じて、私も生きて行こう。

 (『歩いても 歩いても』監督・原作・脚本・編集:是枝裕和/2008・日本/
    主演:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、樹木希林、原田芳雄
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 心に残る映画
ジャンル : 映画

2008-08-28 : 映画 : コメント : 16 : トラックバック : 15
Pagetop
赤い風船がやってきた~『The Red Balloon』 «  ホーム  » どこか遠い空~『赤い風船』
trackback

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
『歩いても 歩いても』
好き度:★★★★☆ 成人した長女、次男がそれぞれの家族を連れて、実家に里帰りしたある夏の一日。 「ぐるりのこと。」が夫婦という単位の家族の話であれば、 この映画はさらに親子関係を含めた家族の物語。またもや、もっていかれました。 まず、最初に印象的...
2008-08-28 12:47 : DIARIO-M
『歩いても歩いても』
□作品オフィシャルサイト 「歩いても歩いても」□監督・原作・脚本・編集 是枝裕和 □キャスト 阿部寛、樹木希林、夏川結衣、原田芳雄、YOU、高橋和也、田中祥平、寺島進 ■鑑賞日 6月29日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0....
2008-08-28 20:59 : 京の昼寝~♪
『歩いても 歩いても』
味と匂いときらめきと。 ある夏の日、開業医だった父横山恭平と母とし子の住む実家に、長男の命日に際し、長女ちなみと次男良多、それぞれの家族が集まった。歩いても 歩いても。 歩いても 歩いても。まだ目的地には着かないみたい。 歩いても 歩いても。なかなか...
2008-08-28 21:05 : かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
「歩いても 歩いても」
2007年/日本/114分 at:梅田ガーデンシネマ <ネタバレしてます> モーニング上映の「水の中のつぼみ」を観るために公開初日に梅田ガーデンシネマにいったところ、本作も同じく今日が公開初日だった。 「水の中のつぼみ」のあと本作の上映。 上映の後に是枝監督と
2008-08-29 10:42 : 寄り道カフェ
歩いても 歩いても
15年前、海で少年を助けて亡くなった兄の命日に、横山良多は新しい家族を連れて実家を訪れる。 姉一家も集い、久々の賑やかな食卓で思い出を語り合うが、ふと両親の老いを実感する…。 夏の一日にお互いの本音が浮き上がる、ほろ苦いホームドラマ。
2008-08-29 20:32 : 象のロケット
歩いても 歩いても
 ☆☆☆☆ ある夏の日、かつて開業医を営んでいた横山恭平(原田芳雄)と妻・とし子(樹木希林)の家に、長女・ちなみ(YOU)一家と次男・良多(阿部寛)一家が訪れてくる。良多は子連れのゆかり(夏川結衣)と結婚したばかりなのに、いまは失業中の身。ちなみは営業
2008-08-30 07:59 : yoko\'s cinema dairy
-
管理人の承認後に表示されます
2008-09-02 00:52 :
【2008-174】歩いても 歩いても
人気ブログランキングの順位は? その日、家族は久しぶりに集まった──。 長男の15回目の命日 人生は、いつもちょっとだけ間にあわない
2008-09-03 22:22 : ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
【映画】歩いても 歩いても
▼動機 是枝裕和 ▼感想 面白かった ▼満足度 ★★★★★★☆ いいかも ▼あらすじ 夏のある日、横山良多(阿部寛)は妻のゆかり(夏川結衣)と息子のあつし(田中祥平)とともに実家に帰省した。この日は、15年前に他界した兄の命日。しかし、キュレーターの仕
2008-10-23 07:11 : 新!やさぐれ日記
「歩いても 歩いても」
ある家族のリアル。たった二日間、正味丸一日の彼らの会話と日常で、ここまで表現できるなんて!
2009-01-31 19:14 : 心の栄養♪映画と英語のジョーク
歩いても 歩いても
ブルーライトヨコハマよりもゴンチチの音楽が良かった 歩いても 歩いても [DVD]posted with amazlet at 09.01.29バンダイビジュアル (2009-01-23)売り上げラ...
2009-02-01 10:15 : ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!
mini review 08357「歩いても歩いても」★★★★★★★★☆☆
『誰も知らない』『花よりもなほ』の是枝裕和が、家族の情景を鋭くとらえ、しんみりと描いたホームドラマ。15年前に死んだ兄と比較されて育ち、実家に居心地の悪さを抱いている男を阿部寛がユーモアと悲哀を込めて演じる。そのほか、夏川結衣、樹木希林、原田芳雄などが家...
2009-03-09 23:47 : サーカスな日々
「歩いても 歩いても」思いがけず良い作品・・・
全然期待しないで鑑賞したら、あら・・・あら・・・? なんか、この映画、とっても良いじゃない・・・?と、もうけもんだった。4つ☆半~...
2009-04-27 12:54 : ポコアポコヤ 映画倉庫
歩いても 歩いても
是枝裕和監督の作品が好きです。 でも前作の時代劇はいま一つだった。 今回は現代劇みたいなので ちょっと期待してます。(^^) 夏の終わり。 横山良多は妻・ゆかりと連れ子のあつしを連れて 神奈川の実家を久しぶりに訪れた。 開業医だった父・恭平と昔からそり...
2009-04-28 20:52 : 映画、言いたい放題!
映画「歩いても 歩いても」
監督:是枝裕和(やっぱりドキュメンタリーな方) 出演:阿部寛(滑舌が…ちょっと)夏川結衣 YOU(超適役) 出演:樹木希林(◎)原田芳雄(◎)高橋和也 寺島進   5年前に死んだ兄と比較されて育ち、実家に居心地の悪さを 抱いている男と、その家族の情
2009-09-18 15:33 : おそらく見聞録
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

真紅さん、こんにちは!
コメント&TBありがとうございました~。

確かに人生の重みがじんわり心に沁みる作品でしたね。

「いつもちょっとだけ間に合わない」
印象的な台詞でした。
この映画の影響で私は今年の夏は帰省しないつもりだったのが、帰省する気になりましたもん(笑)
「元気な顔をちょっとでも見せてくれるだけでいい」と親に言われて、
ああ、やっぱり帰ってよかったなあと思いました。ささやかなる親孝行かしら・・・。

樹木希林さんの演技は圧巻でしたね。
女って業の深い生き物なんだな・・・と。
私は蝶を追いかけるシーンがあまりにも
悲しくて泣いてしまいました・・・・。

誰もが持っている家族に対する想いにどこかシンクロしてくる素敵な作品でした。
2008-08-28 12:46 : Minita URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
劇場鑑賞していただけて、嬉しいです。
私の好きな日本の監督NO1は、ぶっちぎりで岩井俊二なんですが、ベスト3をあげるなら、是枝監督は入るかなって感じなんです。
是枝ワールドの自然な人々の姿が大好き。
わたし的には、そもそもゴールなんてものはないので、辿り着くこともないかなって感じなんですけどw、生きるとは、歩き続けることなのねーっていうことをしみじみ感じるのでした。
2008-08-28 23:08 : かえる URL : 編集
Minitaさま、こんにちは~。こちらこそコメントとTBをありがとうございます。
いい親御さんですね~。。愛されてますね!
私は、実家では完全に良多的ポジションなんで(笑)、ちょっとわずらわしさのほうが先に立ってしまいます。

希林さんの、亡き長男を思うセリフの一つ一つに涙・涙でした。
子どもを亡くすなんて、とても耐え切れる辛さじゃないですよね。
まだちなみや良多がいたから持ちこたえられたのでしょうけれど。。
親が子を思う気持ちってのは、ゆかりも十分わかってるはずなのに、嫁・姑となるとややこしいってのもよく描かれてましたよね。
ゆかりも、亡き夫を思ってる感じのシーンがありましたよね。王子も、星空に呼びかけたりして・・(また涙)。
本当に、観てよかったと思えた映画でした。素晴らしかったですね。
ではでは、またお伺いします!
2008-08-29 00:41 : 真紅 URL : 編集
かえるさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
そうなんですー、これもうDVD待ちかな?と諦めかけてたんですが、なんとか間に合って観ることができました!
観て、本当によかったです。
岩井俊二監督の作品は、最近観てないです。今度邦画DVD特集やろうかな(笑)。
是枝監督は凄いですね。子どもの描き方も本当に巧いな~って思いました。
自然に笑ったり、戸惑ったりしてるもんね、子どもたちが。

人生のゴール・・。もうちょっとマシな人間になりたい、っていうのが私が辿り着きたい場所です。
歩いても~、歩いても~♪じゃなくて、歩こう、歩こう、私は元気~♪ と唄いながら歩きますよ!
ではでは、またお伺いしますね。
2008-08-29 00:52 : 真紅 URL : 編集
真紅さん お久しぶりです。
コメント、TBありがとうございました。
冒頭の台所のシーンは わたしも印象に残ってます。
子供たちのために 人数以上の美味しいものを用意してくれるんですね~。親って。とうもろこしの天ぷら 食べてみたいです(笑)
樹木さん演じる母親は圧巻でした。ほんと上手すぎて怖いくらいですよね(笑)子供を亡くした気持ち、あの命を助けられた男性が帰ったあとの言葉は母親として切ない。嫁に対する表向きと裏・・・嫁姑とはこういうものですよね。こわ(笑)
法事とは 残されたもののため・・・そうかもしれませんが横山家に採ってた誰もが辛い日だっ
た。
どこか懐かしい想いになる家のたたずまいでした。いろんな想いをしながら 人は 前に歩いていくものなんですよね、歩いて、歩いて・・・。
2008-08-30 07:58 : yoko URL : 編集
真紅さん、こちらにもTBありがとうございました。
少しお休みされていて、それからまたまた素敵な映画とであった真紅さんに出会えて良かった!素敵な映画って、幸福な気持ちにさせてくれますよね。
本作は口コミでロングランではないかな、何人かに紹介して、みんな感動してらした。母を思い出して泣けてきたわって方も…、
是枝監督って朴訥として、素の言葉で話されるとても好感のもてる方でしたよ。「誰も知らない」の舞台挨拶も行って2回ともとても好印象持ちました。
2008-08-30 09:04 : シュエット URL : 編集
yokoさま、こんにちは。こちらこそコメントとTBをありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。
うちの母も料理が得意で、親戚が集まると何十人分の料理を一人でこなしていました。
天ぷらも、母の作るものがどこの名店よりおいしいと思っています。
とうもろこしのかき揚げは、食べたことないんですけれども。。
あのお父さんも、私の父に被るところが多かったです。
孫にお金をあげたり、「手を見せてごらん」と言ったり、ずっと仕事部屋にいるところとか。。
「なんでおばあちゃんの家なんだ」っていうセリフも、あまりにリアルで噴き出しました。
父も言ってたらしいです(笑)。
そんな、現在進行形だったり、懐かしかったりする記憶を辿るような映画でしたね。
記憶が引き継がれていくように、この映画も観続けられるといいと思います。
ではでは、またお伺いします。
2008-08-31 13:39 : 真紅 URL : 編集
シュエットさま、こちらにもコメントとTBをありがとうございます。
DVDもいいのですが、やはり劇場で観る映画というのは格別ですね。
本当に、いい映画との出逢いは胸が満たされます。
私が観たときも、大阪での公開から一ヶ月以上経っていましたが、八割方は席が埋まっていました。
実家の両親を思い出しますよね。。
是枝監督は、誠実な方ですね。そういえば柳楽くん、ちょっと心配ですね。。
うまく立ち直ってくれるといいのですが。。子役は難しいのでしょうか。
ではでは、またです~。
2008-08-31 14:04 : 真紅 URL : 編集
 真紅さん、こんばんわ
邦画よく見られてますね、僕はあまり邦画は見ないほうですが、この「歩いても 歩いても」はちと気になってました、是枝作品の「誰も知らない」(柳楽クン、ショック!頑張って欲しい!才能あると思うし、目が魅力)良かったし・・・で、ところでキャストに高橋和也と書いてありましたが、彼のファン(「ハッシュ」以来のファンで生き様や性格が好き!いい役者になってきたし)であるので、彼はどんな役をやっていたか教えてくださいまし。彼が出ているから俄然見よう!と。
 秋の気配がしてまいりましたが、見たい映画が増えてきました、まず「イントゥ・ザ・ワイルド」見たい、エミール・ハーシュくん注目してます。あと「ウォンテッド」のマカヴォイくんも見たい!あとジェリーさん2作品「青春の1ページ」「PS・アイラブユー」(共演者女優が渋くてまた見る気そそります)まだありそう!何か忘れてそう!でも全部洋画でした。真紅さんは何を見たいですか?
2008-09-06 23:52 : イニスJr URL : 編集
イニスJrさま、こちらにもコメントありがとうございます。
そうなんですよ、今週邦画特集でした(笑)。
で、この映画本当によかったですよー!オススメです。
そうそう、柳楽くんね。。ニュースを聞いて、すっごく残念でした。
復活して欲しいですね。是枝監督に、一肌脱いでもらって、ね。
で、ご質問の高橋和也さんはですね。。。
なんと、YOUの旦那さんの役です! 調子のいい娘婿を上手く演じてらっしゃいました。
私も『イントゥ・ザ・ワイルド』は絶対観たいです。こちらでは27日からなんですよ。
↑に書かれてる以外では、『TOKYO!』とか、あと『グーグー~』とかモックンの映画とか、邦画も観たいのが結構あります。
先月公開だったキャメロンの映画とかも観逃してるんで、時間あったら観たいと思ってます♪
ではでは、またです~。
2008-09-07 22:27 : 真紅 URL : 編集
真紅さま

樹木希林とYOUの photo いいですね
この場面で始まった時から〈イイ感じになりそう〉って予感しました
横山家の人々もその年より夫婦の住む家も皆丁寧に描かれていました。
どこかの家庭訪問をしたように丁寧にそれぞれの人格と歴史が表されていると感心しました。
この作品も完成度をジックリ、ジワジワ楽しめる作品でした。
2008-09-29 12:13 : Maria URL : 編集
Mariaさま、こちらにもコメントありがとうございます。
あの、導入部の台所のシーン、とってもよかったですよね!
横山家の雰囲気とか、全てが丁寧に作られた作品だと私も思います。
その辺りは、やはり是枝監督、と言うか。。。
大阪では単館上映でした。できればもっとたくさんの映画館で上映して欲しかったと思います。
観ることができて幸せでした。
ではでは、またです!
2008-09-29 14:52 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちわ
先日やっと年間パスポートで見れました、見れて良かったです。最近の邦画は敬遠気味でしたが、是枝監督の繊細で自然な演出、見事です、役者陣も皆上手かった~、特に樹木希林さん、さすがだ~、YOUも最初あの喋り方気になったけど、すっかり家族になりきってました~、原田良雄さんもさすがだし、夏川さん、高橋和也くんも納得!子供たちも・・・上手い!なんだか僕の家族にも似ているこの家族、どこの家にも何か一つくらい、嫌な思い出があるものですね、長男の死が徐々に明らかになり、子を思う母の気持ちは怖いくらい伝わりました、樹木さん、ほんと、リアル!とにかく最近見た邦画ではベストに近いかも・・・、料理のシーンや猛暑の感じもなんか風情があってとても良かった~
2008-11-20 10:49 : イニスJr URL : 編集
イニスJrさま、こちらにもコメントありがとうございます!
おお、これも年間パスですか~。まだ上映しているところがあるのですね。
私もこの映画には、自分の家族を重ねてしまいました。
特に、お父さんが私の父にソックリ(笑)。というか、お父さんと良多の関係かな。
良多の連れ子を「王子」と呼ぶところとか、ホント庶民感覚っていうか、細部が光る映画だったと思います。
料理や墓参りの場面も、もちろんそうですが。
樹林さんはね~、もう怖い!怖い女の人でしたね~。
これは『ぐるり』と並んで今年のワン・ツーですね。
最近も、海外の映画祭で最優秀賞を受賞したとニュースで見ました。
是枝監督の今後にも注目ですね!
ではでは、またです~。
2008-11-20 14:41 : 真紅 URL : 編集
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009-04-27 13:21 : : 編集
管理人宛てにコメントくださった方、ありがとうございます。
後ほど返信させていただきますね~。ではでは♪
2009-04-27 15:14 : 真紅 URL : 編集
Pagetop
« next  ホーム  prev »

What's New?

真紅

Author:真紅
 Cor Cordium 
★劇場鑑賞した映画の感想はインスタにアップしています@ruby_red66

Archives

Search this site

Thank You!