血と暴力の国~『ノーカントリー』
ノーカントリー


 No Country for Old Men


 が吹き渡るテキサスの荒野。ヴェトナム帰還兵のルウェリン(ジョシュ・ブロー
リン)
は、狩りの途中で死体と共に残された麻薬と200万ドルを見つける。彼を追う
サラサラヘア殺人鬼シガー(ハビエル・バルデム)、理不尽な殺人に戸惑いな
がらも、ルウェリンを護ろうと奔走する老保安官エド(トミー・リー・ジョーンズ)。
血と暴力と恐怖に彩られた、終わりなき追跡劇が始まる・・・。

 第80回アカデミー賞において、作品・監督・脚色・助演四部門でオスカー
輝いた、コーエン兄弟の最新作。噂に違わぬ大傑作でした。いやはや、凄い映画
を観てしまった!
 この時期の公開作は例年オスカー絡みの作品が多いけれど、
今年はやけに良質の作品が多い気がする。2008年、まだ三ヶ月も経ってないのに、
今のところ大豊作でうれしい限り。

 とにかく、画面から伝わってくる緊迫感が半端じゃない。映画全体を通して音楽
がほとんど使われていない
代わりに、風の音が実に効果的に聴こえてくる。心を
ザワつかせる、何処か遠くへ逃げ出したくなるような風の音
。そして風のように
前触れもなく、この男がやってくる。唐突に、無慈悲に、無表情に。おかっぱ頭で。

ノーカントリー2

 最強最悪の暗殺者、いや殺人マシン、シガーは、彼独自の行動規範に則って動
いている。そこには感情や常識の入り込む余地はない。質問も懇願も、動機さえ
意味がない。
ただ神出鬼没に、追いつめ、捕え、トドメを刺すだけ。先が読めない
恐怖に、鑑賞中は身体が硬直し、突然の銃声に何度も座席から飛び上がってし
まった。こんなに怖い映画、滅多にないと思う。シガーの画像も、正面を見据えて
いるものは怖くて貼り付けられない。夢に出て来そうで・・。

 この映画の原題は『No Country for Old Men』。そのOld Menであるところ
の、この物語の語り部である老保安官エド独白は、そのまま私たち観客の心境
でもある。どうして理不尽な殺戮が行われるのか? どうして人を殺めておいて、
感情はフラットだなどと言えるのか。理解を超えた暴力や流された血は、何処か
ら来て何処へ行くのか。老人のための国はない。私たちの全てはいつの日か老い、
死に向かってゆく。
エドが父に倣って保安官になったように、いつかは父の示す道
を目指して、誰もが死なねばならない・・・。そこに希望はあるのか?

ノーカントリー3

 見事にオスカーを受賞したハビエル・バルデムの怪演は言うまでもなく、適材
適所
にキャスティングされた俳優たちが皆、素晴らしい。テンガロンハットが誰
よりも似合うトミー・リー・ジョーンズ、近頃乗りに乗っているジョシュ・ブローリン
(この人がダイアン・レインの夫だとは!)。そして彼らの背景に常にある、米・
メキシコ国境地帯
の荒涼とした風景。暗転したスクリーンに風の音が聴こえてく
るオープニングはブロークバック・マウンテンバベルを思い出させる。
いずれも一筋縄ではいかない、議論を呼ぶ傑作だと言い切ってしまいたい。
が登場人物たちの、そして観るものの心を掻き乱すのだろうか?

 ただ一点、エドが旧知の同僚を訪れる場面だけは唐突に感じた。ルウェリンの
最期、彼の妻とシガーとの対決、シガーの事故、エドの自宅での朝食の場面、と
いう流れの方がスムーズだったのではないだろうか。エドが保安官を辞する心理
は、あの場面がなくても十分伝わってくるのだし・・・。

 などと言ってはみるものの、この作品が稀に見る傑作であることは間違いない
と思う。必見です。

『ノーカントリー』監督・製作・脚色:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
   製作:スコット・ルーディン/原作:コーマック・マッカーシー/2007・USA/
      主演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン
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テーマ:ノーカントリー - ジャンル:映画

[2008/03/21 09:24] | 映画 | トラックバック(34) | コメント(28) |
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コメント
真紅さんTBとメッセージありがとう。ベルの独白現代に生きる私たちの、まさに立ち尽くす状況。私も見ているときは死ぬしか救いはないのかって思ったけど、生を授かったものは死に向って歩き続けているもの。そんな孤独な闇を死に向っていき続けているわけだけけれど、確かに光を灯して、道を踏み外さないように行く手のはるかに遠くで父親が光を持って待ってくれている。その光を頼りに道を踏み外さないように歩き続けることができる。それは人にとっては神への進行であるかもしれないし、あるいは何がしか、光をもって生きい続ける、そういう風に記事を書いているうちに思えてきたわ。日人は死ぬのが定めよ。そこに光があるかどうかだと思う。それは世代から世代へ受け継がれていく光だって思う。
[2008/03/21 14:43] URL | シュエット #- [ 編集 ]
「バンテージ・ポイント」の記事もこちらにTBしました。最後は「ノーカントリー」の記事になったから(笑)
[2008/03/21 14:44] URL | シュエット #- [ 編集 ]
ご入力ゴメン!
神への進行→信仰です。
@会社で急いで打ってるから(言い訳)他にも脱字あるけど翻訳宜しく(ペコリ)
[2008/03/21 14:47] URL | シュエット #- [ 編集 ]
シュエットさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
ご入力、訂正いただき感謝です。どうぞ、お気になさらず~。

シガーのような人間が生まれてくる狂気の時代に、人はどう正気を保ちながら生きていくべきなのか。
そんなことも考えさせられる映画だったと思います。
「光」っていうのは人それぞれですよね。それこそ信仰が光の人もいれば、子が小さいうちはその成長に光を見ますし。
エドくらい年老いてくると、先に逝った親が光になる。
自分は結構、悲観的な気性なので、エドの独白に希望は見出せなかったんです。
でも、最後にあの独白があることで、物語を悲惨なままで終わらせてないのかもしれないですね。
不要だと思った同僚(叔父?)とのシーンも、あそこに入れるべき理由があるのですね・・・。
あ~、再見したい!です。
ではでは、またお伺いします~。
[2008/03/21 19:18] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん、こんばんは。
語りすぎない怖さをヒシヒシと感じる作品でした。
冒頭では「ちょっとかわいいだけの頭の悪そうな女房」としか思えなかった
ルウェリンの妻がラストではシガーと堂々と渡り合うあたり、見直しました。
[2008/03/21 23:20] URL | sabunori #JalddpaA [ 編集 ]
 真紅さん、こんばんわ
 「ファーゴ」を見て以来コーエン兄弟にはまり「バートンフィンク」「ブラッドシンプル」は好きで「バーバー」の独特の雰囲気もすきでした。「ノーカントリー」も「バーバー」の静かさに似てましたね。
 今回の鑑賞は酔っ払った状態で同僚と見に行ってしまい、恐怖感もそこそこで内容もちゃんと把握できてないので、ぜひもう1度普通の時に鑑賞したいです(笑)でもハビエルの怪演は気持ち悪かったです(笑)演出、演技、脚本は素晴らしかったですね、音楽がなくテキサスの殺伐とした静かさも怖い感じが増します、最近「ジェシージェームズ」なんかも音楽があまりなく緊迫感が伝わる良作が多いですね。今のところ「ノーカントリー」より「ファーゴ」の方が好きですが、作品賞とったのだからもう1度ぜひ見ようと思います。
 そういえば「アイムノットゼア」は3月末公開になってましたね(以前はGW公開だったみたいのに)
[2008/03/22 02:23] URL | イニスJr #- [ 編集 ]
TBサンクスです!いやー、ほんと、適材適所の配役でしたよね。アントン・シガー最高!
[2008/03/22 03:44] URL | chuchu #- [ 編集 ]
sabunoriさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
「省略の恐怖」が効いていましたね~。
ルウェリンの妻、若くて弱そうだったのに、あの対決シーンは私もちょっと驚きでした。
CALLしなかったですよね。彼女の最期も省略されていましたが・・・。
またお伺いしますね、ではでは~。
[2008/03/22 08:40] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さま、こんにちはv-254
おっしゃる通り、とにかくこれくらい怖い映画って、そうないですよね。
一体どうやったらこの恐怖感を出せるのか、本当に素晴らしいと思いました。ハビエル・バルデムだけではないんですよね。画面全体から異様さがほとばしっていましたね。
ただ、この映画はすっごく面白かったのですが、正直オスカーはちょっと意外でした。
私は真紅さまがご指摘なさった、最後の方の疑問を残すような編集の仕方、ああいうのが特に好きだったりします。
こういう、一見下手な編集をやる時って、監督の本気さ、というものを感じてしまうんですよね。
ギドクでもよくあるじゃないですか(笑)
[2008/03/22 12:46] URL | とらねこ #.zrSBkLk [ 編集 ]
イニスJrさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
コーエン兄弟お好きなのですね。私は今まで三作くらいしか観てないんですよ。
でも『バーバー』スカジョが出てるって知らなかったので、再見したいな~と思ってます。
『ファーゴ』ももう一回観たいなぁ。。あと『ブラッド・シンプル』も皆さんオススメのようで観たいと思っています。
酔っ払って観られたのですか! でもそれくらいが丁度いいかも(笑)。
『アイム・ノット・ゼア』今月末公開って、えええ~~~~!!
大阪ではGW公開のままのようです・・・。東京だけ先行するのでしょうか?
早く観たいような、ちょっと怖い気もしますね・・・。
ではでは、再見したらまた感想お聞かせ下さい♪
[2008/03/22 12:58] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
chuchuさま、こんにちは~。お久です~。コメント&TBありがとうございます!
シガー、最高ですか~? 最高で~す! アハハハハ。
最高に怖かったです。ではでは。
[2008/03/22 13:00] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さま~こんにちは!
「風」も重要な役割をしてる・・っての、すごく解るな~~~!!!
私は、このなんていうんですか?アメリカの荒涼とした風景と雰囲気に、すんごい弱いの。こういうのから始まると、それだけで、心ぐぐっとわしずかみされちゃう。

で、一番上のポスター!!!
これ、初めて見たんですが、カッチョイイですねー。殆どがシガーの顔のアップなんだけど、これは素敵♪ でもシガーの顔、確かに夢に出てきそう・・・。怖かったけど、彼の縁起、凄かったですよね。
[2008/03/22 15:18] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
とらねこさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
画面から異様な緊迫感が伝わってきましたが、現場は穏やかだったそうですね。
オスカー、近年はちょっと変わってきたんですかね?
あのラスト辺りは、わざとああいう編集なんだというご意見、なるほど~という感じです。
観たものにスンナリ納得させるのではなくて、観終わってから考えさせるようにしてあるのですね!
コーエン兄弟は別名で編集も手がけているんですものね。。
監督の「本気さ」か~。ギドクは本当に下手なんだったりして(嘘、笑)。
ではでは、またお伺いしますね~。
[2008/03/22 17:40] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
latifaさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
そうですよね~、風が吹けば何かが起こる・・って感じで。
この風景は、アメリカ映画の定番ですね。私も好きだな~。
ポスターは、シガーの顔のだと夢に出てきそうなので、わざと別のを探したんですよ。
↑のは、ノーマン・ロックウェル調? のどかなアメリカですね。騙されるわ~。
でも、シガーの顔だと魔除けになってよかったかも(笑)。
ではでは、またお伺いしますね~。
[2008/03/22 17:45] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
ミンゲラ監督の訃報で、一瞬、気を失い加減だったもので
真紅さんチへの訪問、遅れてしまいましてごめんなさい。(ペコリ)

新聞読んで、語って、部下を前に語って、犯人の飲んだ牛乳のんで、また、語って・・・^^
語る保安官で^^最後まで引っ張りとおしたトミー・リー・ジョーンズも凄いけれど、緊張感をずっと持続させた演出もうまかったですね。
こういう締めくくり方をする映画もちょっとないかも。
今回のアカデミー受賞作はなかなか力作&クセもの揃い!(笑)
私は歯ごたえがありそうで、と~~ても嬉しいけれどね。^^

ただ、シガーの後先振り返らない凶行と、無力感に苛まされるベル保安官とのコントラストが本作のテーマならば、私はちょっとね、各エピソードの温度差、質の違いが統一感を欠いていたという気がしないでもない。

でも、やはりコーエン兄弟は、緊迫感をうま~~く私たちに観せますわ。(拍手!)
[2008/03/22 19:28] URL | viva jiji #kzLu3bv6 [ 編集 ]
viva jijiさま、こんにちは~。コメントありがとうございます。
ミンゲラ監督、本当に、本当に残念でしたね。。
映画で偲びたいと思います。

今年は、観応えのある作品が多そうですよね。
次の『フィクサー』も相当完成度が高そうですし、もちろん『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も!
大阪では、『ゼア・ウィル~』は5月3日からのようで、楽しみです♪
しかし『ノーカントリー』といい公開劇場数が少ないのが気になりますが・・・。
『イースタン・プロミス』も凄いらしいですよ♪

温度差、統一感・・・。
う~ん、姐さんはやっぱり鋭い&厳しいなぁ~。
ただ感心するだけじゃなくて、監督の特性を捉え、さらにその上を要求してらっしゃる!
ご本人たちは納得の受賞だったのでしょうかね?
ホント、拍手、拍手の傑作でございました。
ではでは、またお伺いします~。
[2008/03/23 20:15] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さんこんにちは。
アカデミー賞をはじめ去年の映画賞を総ナメでしたからね。
観るまえから楽しみにしていたし、大満足の映画でした。
「意外な受賞」という意見には、アメリカの犯罪への警鐘の意義とテーマ性、直接的にはサイコな人物モノとしては羊たちの沈黙などもあったし、けっして理解できなくもないですよね。
TB,コメントありがとうございました♪
[2008/03/24 09:48] URL | motti #- [ 編集 ]
mottiさま、こんにちは。TBとコメントをありがとうございました。
私もとても満足しています。観ることができて本当によかったと思える映画でした。
「意外」の意味としては、作品賞を受賞するには、ちょっと地味ということなのかな?
コーエン兄弟だから、かも・・・(笑)。
次回作もとても楽しみです♪
ではでは、またお伺いしますね~。
[2008/03/24 16:51] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん!!やっとお邪魔出来ました~v-254遅くなって申し訳ありませんでした。
で、、、『魔法にかけられて』の感想もアップされてる!!そちらにもお邪魔しますね~♪

本作ですが、私は最初はバルデムの醸し出す恐ろしい雰囲気に圧倒されて緊張しながら見入ったのですが、後半はどう~も肩透かしを食らった気になりました。
コーエン監督の他の作品を知らないので戸惑いもあったのかもしれません。
そして色々な方の感想を読ませて頂きましたが、これは実に様々な感想がある映画ですね~
こんなに皆さんの映画から受け取られる感想がマチマチなのも珍しい・・・と思いました♪
[2008/03/24 18:02] URL | 由香 #- [ 編集 ]
由香さま、こんにちは!コメント&TBをありがとうございます。
アクセス困難な中、来ていただいて感謝です♪

さて。「肩透かし」の理由は、やはりあの「断ち切られたような」ラストですかね?
私は予想以上に堪能できた作品だったのですが。。
皆さん「シガーが怖い、凄い」っていうのだけ共通してますけども(笑)、結構賛否両論なのかな?
観終わって、気分のいい映画ではなかったですよね・・・。
意見が割れる映画って、歯応えのある映画ということかな?という気もしますね。
ではでは、またです~。
[2008/03/24 22:25] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんにちわー。皆様「傑作」という賛美のなか、あまりそぐわないかもなのですが・・^^;
すいません・後半の真ん中辺あたりで寝ちゃったの(汗)~どうしてだろう?前夜寝不足にしても。
はっきり云ってコーエン兄弟は“暴力・殺人・血”が好きなのね。そんな性質の「おとこのこの作った映画」という気が私はしました。「血も涙もない」キューブリックの感覚に似ていると思いました。・・テーマとして暴力を糾弾するというより実は“暴力を描くことを楽しんで”いる?・・昨今の日本での若年層の酷い事件をかんあみ、私は「暴力礼賛の映画にアカデミーあげちゃ駄目だよ・・」と実は密かにひとりごちたのでした。
ただ、緊迫感の演出は見事でした!!恐かったです~無音だから尚更!特にシ~ンとなったときの「スー・ハー・」という呼吸の音が凄いと思いました。あとドアの鋲がバシッ!で飛ぶ音とか、銃弾の音、あな恐ろしや~。(涙)
誰も言わないけど、私はジョシュ・ブローリンス素敵だと思いました!すごくセクシー。原作を知らないので、「ルウェイン、なんとか逃げおおせないかなー」って応援してたのに(笑)
救いのない、暴力エンターテイメント映画でした。正にコーエン兄弟の創りたかった理想の作品なのでしょうね。重量感は素晴らしいです。でもちょっと、単純明快だけで終わったかな、とも感じました。
あんな人(シガー^^;)いたらヤですね~(そういう問題か;;)
[2008/03/27 20:47] URL | フラン #- [ 編集 ]
フランさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
絶賛ばかりと言うわけでもなく、ちょっと「?」な方もいらっしゃるようですね。
私は「!」でしたけれどもー。
寝てしまわれた・・・、それは気を失ったんじゃなくて?あまりの怖さに(笑)。

暴力を描くことを楽しんでいる・・・。
う~ん、それはちょっと無いんじゃないかと私は思いますけれども・・・。
いや、ないと思いたいと言うか。
暴力礼賛だとも、私は思いません。

「音楽」はなかったですが、「音」は非常に雄弁でしたね。
ジョシュ・ブローリン、私も素敵だと思いますよ!
彼はニック・ノルイティにちょっと似ていますね。
いや、「シガー、あんな奴は嫌だ!」それでいいのではないでしょうか。
ではでは、またです。
[2008/03/27 23:51] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
度々失礼します。「暴力礼賛」という言葉は、使い方として間違っていました。取り消します。ただ、ここまで暴力を優れた演出で見せてしまうと、“暴力に魅せられてしまう人達”が出てきてしまうのではないか、という意味で危惧を抱く私の気持ちから出たのです。・・それ位素晴らしいサスペンスでしたから。寝てしまったのは、恐らく前半に気持ちを張り詰めすぎ、寝不足も手伝い、後半保安官が語りだした時、一気に緊張が緩んだものと思われます。(笑)
シガーに弱点はないのか?・・そんなことを見終わるまで考え続けた私でした。
[2008/03/28 12:29] URL | フラン #gnPF5NIU [ 編集 ]
フランさま、再びのコメントをありがとうございます。
私はこの映画とっても気に入ったので、「暴力礼賛」だとはどうしても思いたくなかったです。
でも確かに、とても巧い、洗練を感じるほどの演出だったと思いますので、暴力を美化している・・・と拒否反応を示される方もいらっしゃるでしょうね。
ラストでやはりシガーも人間だったか・・・とは思わせられますが、何なんでしょうねあの不死身ぶりは!
哲学的なモンスター、それをCGに頼らず生身の人間で創り出したコーエン兄弟、やはり天晴れ!でした。
ではでは、またです。
[2008/03/28 19:32] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん

コメント遅くなってすいません!
試写会で見て、再度初日に足を運んだ作品でした。内容はそのへんのホラー映画とかに通づる
部分があるのに、映像や展開の方法がやはり今まで見た映画のどれともかぶらないのがさすがだと思います。・・いや知らない引出を組み合わせてるのかもしれないですが、それも才能の
ひとつだと。
最近アメリカの田舎が出てくる作品は悲しい映画が多いきがするなぁ
老いても人生の素晴らしさは体験できると
いう「世界最強のインディアン」とま逆の位置にある映画だなぁと思います。
[2008/04/06 20:34] URL | kazupon #mQop/nM. [ 編集 ]
kazuponさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
お忙しいのにご訪問感謝です~。
今日、暑かったですね。一日外にいたのでもう、グッタリでした。

さて。この映画試写でご覧になったのですねー。
試写会ってもう10年(長!)くらい行けてないので、うらやましいです。
そして初日に再見・・・! いい映画ってそうですよね。
映画会社も招待した甲斐がありますよね。

描き尽くされたようで、まだ誰もやったことがない映画を撮れたら、それはアカデミーも評価しますよね。
物凄い才能だと思いますよ。映画オタク+才能が二人分ですから、最強かもですね。
アメリカは今、格差問題が大変なことになっているようですよ。
都市と田舎の格差もその一つのようです。
映画は現実を反映しますから、なんとかいい方向にいってくれるといいですね。
オバマ氏がなんとかしてくれるのかな?
『世界最速のインディアン』未見なのでいつか観てみたいです。
ではでは、またお伺いします~。
[2008/04/06 22:36] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんにちは
お盆はどのように過ごされていますか~
うちは田舎なので親戚の接待に追われています~
ところで,これやっとDVDで観ましたが
オスカー受賞も納得の凄い作品でしたね。
コーエン兄弟にはそんなに詳しくないけど
これを観てから久々にファーゴも見直したくなりました。
見比べてみると,そく計算されつくした映像マジックとか
共通するところもたくさんあって・・・観終わった後
人間やってるのが嫌になるような
考えさせられる余韻とか,同じでした。
ところでダークナイトもうご覧になりましたか。
凄い~ですよ。何度か劇場に通いたいくらいです。
[2008/08/12 14:33] URL | なな #- [ 編集 ]
ななさま、こんにちは!コメントとTBをありがとうございます。
レスが大変遅れて申し訳しありません。。

お盆は、心身共に疲れ切ってしまいました。
映画も一切観られず・・・。
夏はいつもそうだったのですが、来年からはもう少し自分を大切にしようと考えているところです。

さて。この映画は劇場で観たとき、怖くて何度か椅子から飛び上がってしまいました。
私もコーエン兄弟は全く詳しくないのですが、凄く頭のいい方たちなんだな~、という感じがします。
オスカー受賞時の独特の雰囲気も好きでした。
ではでは、後ほどお伺いします~。
[2008/08/18 07:47] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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[2008/03/24 17:56] ★YUKAの気ままな有閑日記★
『ノーカントリー』
コーエン兄弟といえばアメリカ社会の矛盾と闇を時にはコミカルに、時にはシリアスに描く映画監督。第80回アカデミー作品賞受賞作品で一気に知名度の上がったこの映画はコーエン作品の中でも特に演出面において特筆すべき素晴らしさがある一方で、見終わったあと多くの観客...
[2008/03/28 22:32] めでぃあみっくす
ノーカントリー を観ました。
さすがコーエン兄弟ですね…。ファーゴ以来のオスカーなんですよね?
[2008/03/29 00:36] My Favorite Things
真・映画日記(1)『ノーカントリー』
JUGEMテーマ:映画 3月15日(土) 745日目 さあ、待ちに待った『ノーカントリー』の公開初日である。 このために、前の日は無理をせずに『魔法にかけられて』を見終えた後はマンガ喫茶で休んだ。 時間的にもう一本見るのも手だったけど、 翌日に備えるため
[2008/03/30 04:53]           
【2008-72】ノーカントリー(NO COUNTRY FOR OLD MEN)
人気ブログランキングの順位は? CALL IT,FRIEND-O 純粋な悪にのみこまれる
[2008/03/30 23:55] ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
明白な運命「ノーカントリー」
この国は人に厳しい監督・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン原作:コーマック・マッカーシー出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ケリー・マクドナルド話の筋は麻薬がらみのカネをめぐる、男と殺し屋の追っかけ劇なの...
[2008/03/31 16:06] 再出発日記
ハビエル怪演!! ☆『ノーカントリー / NO COUNTRY FOR OLD MEN』☆
先日のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の主要4部門を制覇した本作。 最多受賞作だけあって、見応え十分 特にシガー役のハビエル・バルデムの存在感は際立ってた アカデミー賞授賞式の時とは別人のような、あの不気味な風貌と、酸素ボンベで人を
[2008/03/31 23:29] honu☆のつぶやき ~映画に恋して~
恐怖おかっぱ男【ノーカントリー】
今年のオスカー総ナメした「ノーカントリー」を見てきました。 先に見た友人から「む
[2008/04/03 16:41] 犬も歩けばBohにあたる!
ノーカントリー
面白かった! アカデミー賞作品賞を始め4部門・・といっても そんなにオスカー作品賞はアテにならんと思ってる ほうなんですが、これは気に入りました。 でもオスカーよりやはりカンヌ向きって感じで、 かなり好き嫌いが別れそうな作品かも。 なんだかつまんな...
[2008/04/06 20:29] It\'s a Wonderful Life
【劇場映画】 ノーカントリー
≪ストーリー≫ メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰
[2008/04/25 19:59] ナマケモノの穴
『ノーカントリー』
アカデミー賞4部門受賞の話題作をやっと鑑賞ー。とにかくハビエル・バルデムのイッちゃった演技は強烈でした。 テキサスの砂漠で狩りをしていたモスは、銃撃戦が行われたと思われる現場を発見。複数の死体が転がる現場には大量のヘロインを積んだトラックがあり、近く
[2008/04/25 23:08] cinema!cinema!~ミーハー映画・DVDレビュー
ノーカントリー
2008年,アカデミー賞受賞作品。DVD[E:cd] リリースを待ちかねての鑑賞。 単純に「感動した」とは言いがたい。しかしさすがに,途方もないパワーを持った,超ヘビー級の作品だった。 あらすじ: 狩りをしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大
[2008/08/12 14:25] 虎猫の気まぐれシネマ日記
独断的映画感想文:ノーカントリー
日記:2008年8月某日 映画「ノーカントリー」を見る. 2007年.監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン. 出演:トミー・リー・ジョーンズ(エド・トム・ベル保安官),ハビエル・バルデム(アン
[2008/08/13 18:11] なんか飲みたい
ノーカントリー
第80回アカデミー賞、 作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞をとりました。 コーエン兄弟の作品はあまり好きではないのですが、 「海を飛ぶ夢 」が素晴らしかった、ハビエル・バルデムが 助演男優賞を取ったということで観ようと いや、観なくてはと思いました。f(
[2008/11/06 00:48] 映画、言いたい放題!
【映画】ノーカントリー…ホリヤ君の怪演ナイス!
一昨日の記事でサブタイトルが上手く思いつかないから{/face_ase2/}と保留した本日の記事ですが…結局こんなのでスイマセン{/dogeza/}(サブタイトルの意味は最後まで読んでいただけると分かると思いますが…伝わることは無いと思います{/face_ase2/}) さて本日{/kaeru...
[2008/11/29 20:41] ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
『ノーカントリー』\'07・米
あらすじ狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベ...
[2008/12/12 06:58] 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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