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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

魂のはばたき~『潜水服は蝶の夢を見る』

潜水服は蝶の夢を見る

 LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON

 THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY



 鼓動とともに、ぼやけた視界が現れる。ここは病院、昏睡状態から醒めたジャン
=ドミニク・ボビー;ジャン=ドー(マチュー・アマルリック)
は、自分が全く動けず、
しゃべることも出来ないロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)であることを
知らされる・・・。

 映画が始まる前に、この作品がカンヌをはじめ世界の映画祭・映画賞で受賞した
履歴が映し出され、その数に圧倒される。世界の映画人が絶賛するに値する、素晴
らしい映像美、人間賛歌。フランスのファッション誌ELLEの編集長だった主人公
20万回にも及ぶ左目の瞬きだけで綴った自伝を基に、ジュリアン・シュナーベル
映画にしかできない、映画でこそできることをやってくれた。ジャン=ドーは瞬き、
私は目を見開いて瞬きを忘れる

潜水服は蝶の夢を見る2

 冒頭から中盤まで、ジャン=ドーの目がカメラとなり、観客は彼の視点で映画を
観ることになる。そのせいか、私は全く彼に同化したような感覚を憶えた。スクリー
ン=彼の視界
がぼやければ私も自然にが溢れたし、テレビを消されたら本気で
ムカついた。「子ども達に会いたい?」と聞かれて二度瞬きしたのを責められている
ような気がして、叫び出したくなった

 を望んだジャン=ドーが初めて「Merci(ありがとう)」と綴ったとき、その言葉
絶望の淵から再生への扉を開いたかのように、彼の世界は大きく広がる。彼に残
された身体的機能は左目聴覚だけだったけれど、彼の精神、意識、人間性は全く
損なわれていなかった。「想像力」「記憶」を駆使して、彼はのように自由に羽ば
たき、真新しい「世界」の中で真新しい「生」を得る。

 ありのままの自分を受け入れる覚悟が出来た彼。失って初めて、それがかけがえ
のないものだったと気付く経験
は誰にもあるだろう。しかし彼は失われたものを嘆く
ことなく、本を執筆するという限りなく前向きな挑戦をする。

潜水服は蝶の夢を見る3

 そんな彼を取り巻く女性たち、「妻でなく子ども達の母親」セリーヌ、言語療法士の
アンリエット、理学療法士のマリー、編集者のクロード
らの美しさとその献身ぶりに
感銘を受ける。クロードが「あなたは私の蝶よ」と言ったように、ジャン=ドーの生き方
人間性が彼女たちから自然なパワーを引き出していた気がする。話すことも動くこ
ともままならなくても、彼の肯定的なエネルギーは輝く光を放つ

ミュンヘンで演じたファミリーのメッセンジャー役が強烈な印象を残したマチュー・
アマルリック
をはじめ、エマニュエル・セニエ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シェネら、
フランス映画に全く詳しくない私でも知っている豪華キャストもうれしい。
そしてアメリカ人であるジュリアン・シュナーベルが、フランス語でこの映画を撮
ったことが一番素晴らしい
と思う。ジョニーのフランス語も、聴いてみたかった気
もするけれど・・・。

 少し前に入手して、我慢していた原作を今から読みたいと思う。ジャン=ドーの
言葉
を一つ一つ噛み締めて、再見できたらと思っている。

★原作読了後、再見の感想 ⇒ 潜水服は蝶の夢を見る #2

『潜水服は蝶の夢を見る』監督:ジュリアン・シュナーベル
  主演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ/2007・仏、米)
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テーマ : 潜水服は蝶の夢を見る
ジャンル : 映画

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潜水服は蝶の夢を見る/le scaphandre et le papillon
原題はle scaphandre et le papillon \"ー身体は潜水服を着たように重たくても、僕の想像力と記憶は蝶のように自由に羽ばたくー\" 実話です。 {/book/}ジャンドミニクは三人の子の父親であり、雑誌ELLEの編集長として充実した人生を送っていた。 ある日突然、倒れ気がつ...
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潜水服は蝶の夢を見る
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2009-06-11 17:59 : ★YUKAの気ままな有閑日記★
「潜水服は蝶の夢を見る」
「スズメバチ」に続いて「~蝶の夢~」とは、昆虫つながり??? というわけではなく、 「ひらりん的フランス映画祭2009.06」 の第7弾。
2009-06-22 01:12 : ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
『潜水服は蝶の夢を見る』を観たぞ~!
『潜水服は蝶の夢を見る』を観ましたファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化した感動のヒューマン・ドラマです>>『潜水服は蝶の夢を見る』関連原題: LESCAPHANDREETLEPAPI...
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潜水服は蝶の夢を見る - Le scaphandre et le papillon -
潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】 [DVD] 「潜水服は蝶の夢を見る - Le scaphandre et le papillon -」 感想 20万回の瞬きで自伝を綴った...
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真紅さま~!私もサッカーのtv番組を消された時は、おいおいー!!って一緒に怒っちゃいましたよ(^^;

私は、この監督さんのことは知らなかったので、アメリカ人だということに、ちょっと驚きました。
フランス人監督が撮ったとばかり思っていたので・・・。
真紅さまのおっしゃる様に、アメリカの監督さんが、フランス語の映画を撮ってくれたことが、良かったーと思いました。(この映画を英語でやっちゃイカンですよね~^^)

PS そういや、この前の日本アカデミー賞で、キサラギの仲間が去年のクリスマスもみんなで集まったり、映画の後も10回くらい会ってるっていうのを聞いて、なんだか、すっごく嬉しくなった私でした☆
2008-02-19 13:31 : latifa URL : 編集
こんにちは♪ TB、コメントありがとうございました。

リアルな視点から描かれた、色んな意味で衝撃的な作品でした。
あんな状況であそこまでになれる主人公って・・・
とても強い人ですよねぇ・・・・
お父さんとのやりとりなどには、涙が止まりませんでした・・・
2008-02-19 14:50 : non URL : 編集
真紅さん、TBとメッセージありがとう。
観終わた後は、作品それ自体には感動がなくって原作は買わなかったんだけれど、記事書いている間に、どんどん、ドミニク知りたい!って気持ちが膨らんできて、やはり原作読みたくなりました。そしてドミニクのこと、ちっと調べてみよう。アパレル関係に友人がいるの。彼女知ってるかも…です。
記事にも書いてるけど、作品は横において、ドミニクって人を知ることができて幸せだと思うわ。かっこよすぎよね彼は。切れ者で通っていたんだろうね。私も原作読みますね。
2008-02-19 16:33 : シュエット URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
主観ショットによって、主人公の視界で映像が映し出させることは予想していたというのに、こんなにも"彼に同化させられる"とは思いもよらず、めちゃめちゃ感激してしまいました。
ジャン・ドーの想像力のはばたきに、シュナーベルの創造力のはばたきが重なり、鑑賞する私の心も蝶のようにー。
素晴らしき映画体験!
原作本の感想も楽しみにしています♪
2008-02-19 21:15 : かえる URL : 編集
真紅さん、こんばんは☆
TBとコメントをありがとうございました。
精神の自由は想像力にある、という
考え方そのものが妄想女の私には
心うたれるものでしたー。
そしてそれを確かに映画にしか表現できない
方法で鮮やかに描いてくれていましたね!
映画の中での言葉が素敵なものばかりだったので
私も原作に興味が出てきてます!
2008-02-19 22:37 : sally URL : 編集
latifaさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
そうそう、あれはビックリでしたね!消すなよー(怒)。
監督は、画家さんでもあるようですよ。世界中の有名な美術館に作品が所蔵されているとか・・・。
脚本は、当初英語で書かれていたそうです。
でも監督が「これはフランスで撮らねば!」と決意され、脚本も俳優さんたちとディスカッションしながら仕上げていったそうです。
そういうのって、素晴らしいですよね!
私も映画の言語は結構気になるタチなので、この作品はそういう意味でもとってもよかったです。

『キサラギ』チーム、仲良さげですよね~♪
また彼らが集まって、何か作り上げて欲しいなって思います。
ではでは、またお伺いしますね~。
2008-02-20 08:53 : 真紅 URL : 編集
nonさま、こんにちは~。こちらこそコメント&TBをありがとうございます。
ジャン=ドーは、とっても頭のいいスマートな人だったのですね。
人間は、心の強靭さが一番大切なんだな・・・と思いました。
心だけの存在になっても、生きているんですよね。
お父さんとの関係も、素晴らしいものでしたね。
年老いた父より先に逝くことは、さぞ無念だったと思います(涙)。
またお伺いしますね。ではでは~。
2008-02-20 08:57 : 真紅 URL : 編集
シュエットさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
実は、昨夜録画に失敗してしまいました(号泣)!
気がついたらDVDが動いてなかったんです・・・。間違いなく録画予約したのにー(怒)。
あー、残念!でも絶対リベンジします!!

で、この作品ですが。。原作のほうがドカーーーンと来そうな気がするんです。
まだ訳者あとがきしか読んでいないのですが、楽しみ半分、怖さ半分です。
また原作についても語り合いたいです。ではでは~。
2008-02-20 09:01 : 真紅 URL : 編集
かえるさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
本当に・・・。「同化」してしまいましたね。
だから女性たちに感情移入できませんでした。全編ジャン=ドー目線で。。
これぞ映画!という感じの映像体験だったと思います。
でも考えてみれば、演じた俳優さんたちってカメラに向かって演技してるんですよね、凄い!
原作、じっくり読もうと思います♪
ではでは、またお伺いしますね~。
2008-02-20 09:04 : 真紅 URL : 編集
sallyさま、こんにちは♪ こちらこそコメント&TBをありがとうございます。
私も、「心は自由」といつも考えて、なんとか人生をやり過ごしているところがあります。
だから、「意識」だけになったジャン=ドーの生き方には感銘を受けました。
自分の境遇にへこまず、考えること、想像することで人はどんなところにも行けるし、何者にも成り得るんですよね。
原作、今手元にあります~。是非また感想を書きたいと思います!
ではでは、またお伺いします~。
2008-02-20 09:52 : 真紅 URL : 編集
こんばんは☆遅くなってごめんなさい;
早々と見てしまったので、公開されたらまた見に行こうと思ってました。
個人的にはかなりのアート作品の為に、さほど評判は良くはないだろうと思っていたのですけどとても好感度大の方が多くて、アート作品支持派の私にはとても嬉しいのでした。
もうあまりにも現実的な描写なのに、感じられるのは想像の世界。シュナ-ベル監督の腕には心底痺れまくってました。
まさに私が映画に求めるものがここにあり!って感じて、感極まり・・・涙。
原作はずっしり重かったです。これが20万回の瞬きで書かれたものなんだ・・・と思ったら、なんだか一つ一つの言葉が妙に心に重く響いたのでした。でも、その原作を映画はかなり忠実に映像化してあったと思います。ジャンの心にイチイチ反応して涙ばかりでてきちゃったのでした;;

2008-02-21 21:29 : シャーロット URL : 編集
シャーロットさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
いえいえ、遅くないですよ、お忙しい中来ていただいて感謝です♪

映画のジャンル分けはよくわからないのですが・・・。
アート作品というのは映像重視、ストーリーは二の次、のような作品でしょうか?
確かに映像は素晴らしかったですね。幻想的でした。
厳しい現実とのギャップが、余計にその「蝶の夢」を際立たせたのだと思います。
私もすっかりジャン=ドーの目線になり、涙しました。

今、原作をゆっくり、ゆっくり読んでいます。
おっしゃること、凄くよくわかります!
これは彼の瞬きで綴られたんだ・・・、と思うと、言葉の一つ一つ、句読点の一つまでに重みを感じます。
読了したら再見したいと思っています。
素晴らしい映像世界に感謝ですね。
ではでは、またお伺いします~。
2008-02-21 22:15 : 真紅 URL : 編集
初めまして・・・
いつも見せてもらってました。
初めてのコメントに ちょっとドキドキ
わたしは 上手くレビュー書けない人
文才なくて^^
すごく深く 丁寧に書かれてるレビューに共感
そして 真紅さんに こころ優しくおされて 見たこの映画。。。

泣かせる?ハリウッド的な映画でない
静かに感じるこの映画に
ドミニクのあの目が今も心に残り

これからも見せてもらいますね!!
2008-02-24 20:18 : yoko URL : 編集
yokoさま、初めましてこんにちは!コメントありがとうございます。
もしかして、Mariaさまのところからいらしていただいたのでしょうか?
ご訪問ありがとうございます♪
いつも読んでいて下さったのですか~、感謝です!

この映画、原作を読了したので今週中に再見するつもりです。
確かに、「泣かせる」演出はされていませんでしたね。
原作に驚くほど忠実でした。脚色も見事だなと思いましたよ。
ご覧になったのですね、後ほどブログにお邪魔させていただきますね。
ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!
2008-02-25 00:24 : 真紅 URL : 編集
真紅さま、こんにちは。
本当、観ているこちらは、瞬きを忘れて見入ってしまいましたよね。
ジャン・ドーの視線で、こんなにも同化して見れることが出来た、この映像の切り取り方は、素晴らしいことこの上なかったです。
今年は今までのところ、この作品がベストです。真紅さまはいかがでしょうか?
私も、原作本は、手に取ってみました。思いのほか、薄いんですよね。
素晴らしかったです。まっすぐに感動しました!
2008-03-01 14:34 : とらねこ URL : 編集
とらねこさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
そうなんです!主人公の視点で描かれる映画は数多ありますが、主人公の「目」そのものがまさしく「視点」なんですものね。
やれらました。
今年のベスト、間違いないですね。でも『ラスト、コーション』もよかったです。
どっちかな~。。
いい映画って、つくづく映像も音楽も、演技も素晴らしいんですよね。
原作、薄いけれどどっしりと重い本でしたね。
ではでは、またです~。
2008-03-02 02:48 : 真紅 URL : 編集
こんにちは。
so-netがリニューアルしたのでTBが送信できるようになりました(たぶん^^;)よろしくお願いします。
ジャン=ドーが「merci」と伝えてアンリエットが微笑むと「女は単純だな」なんて言ってましたよね。自分をネタにしたブラックジョークに憤るどころか大笑いするし、このおおらかな精神を失わないところがすごいと思いました。
2008-03-07 19:20 : miyuco URL : 編集
miyucoさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
ソネブロさん、リニューアルしたのですね♪ TBは無事届いておりました。
「女は単純だな」っていうセリフは、クロードに「やさしい」と言った後のような気がします。
「Merci」のときは、ジャン=ドーも胸がいっぱいだったのではないかな・・。
彼だからこそ出来たことかもしれませんね。真の自由人だったのだと思います。
後ほどお伺いしますね、ではでは!
2008-03-08 09:59 : 真紅 URL : 編集
こんばんは。
コメントありがとうございます。

>ジャン=ドーは瞬き、私は目を見開いて瞬きを忘れる。

まったくその通りで、観る者を釘付けにする力を持った映画でした。
実話であることにあぐらをかかずに映画としても良く練られていることに
感心、感動しました。
2008-03-11 21:04 : ジョー URL : 編集
ジョーさま、こんにちは。こちらこそコメント&TBをありがとうございます。
実話の力もさることながら、これは監督の力量が素晴らしいですね。
原作をリスペクトしつつ、自分の「映画作品」として見事に昇華していると思いました。
素晴らしい映画でした。
ではでは、またお伺いします!
2008-03-12 09:40 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは♪
誰もが彼のように新しい「生」を見つけることができるわけではないでしょうね。
彼は本当に強い人。そして彼を支えた人たちも強くて熱い人だったと思います。
気の遠くなるようなもどかしさから生まれた自伝小説はぜひ読んでみなくてはと思ってます。
それがこの映画を見た者の義務のような気すらしています。
2008-03-31 14:27 : ミチ URL : 編集
ミチさま、こんにちは♪ コメントとTBをありがとうございます。
ジャン・ドーは本当に特別な人だったのだと思います。
周りの女性たちの献身も素晴らしかったですね・・・。
原作、とってもいいですよ。あのような方法で編み出されたとは信じ難いほど、文体は軽やかです。
しかし、今まで接したどの本よりも、重みがあったかもしれません。
是非読んでみて下さい。ではでは、後ほどお伺いします!
2008-03-31 17:16 : 真紅 URL : 編集
こんばんは。TBさせて頂きました。

主人公の「視点」が中心で描かれていたので、本当に主人公の置かれた状況と同化しやすかったですよね。最初の方なんて、こちらまで息苦しくなってきそうな感じでした。

彼の前向きな考え方と、素晴らしい記憶力&想像力には本当に魅せられました。今の人達は想像力に乏しいと言われていますが、彼のような想像力をどんな時でも持ち続けられる「強さ」が自分にもあるだろうか?と自問自答しちゃっています。

変に感動の押し売りをせず、ユーモアも交えて描写しているところも好感が持てました。本当にこういう表現力は素晴らしいです!
2008-04-16 21:12 : ななんぼ URL : 編集
ななんぼさま、こんにちは!コメントとTBをありがとうございます。
そうそう、映画が始まってすぐに主人公と同化してしまいますよね~。
あの「視点」は斬新で素晴らしかったと思います。
発想の勝利ですね。

ジャン=ドーはとてもとても強い人だったでしょうし、才能にも恵まれていたんだと思います。
「心は自由」と言いますが、どんなときにも魂をはばたかせることができれば、絶望することなく生きていけるというメッセージですね。
それと、ユーモアですね。遊び心って大切だと思います。
私も、強く生きていかねば、と思います。
ではでは、後ほどお伺いします~。
2008-04-17 11:04 : 真紅 URL : 編集
こんばんは!
DVDリリースされたので観ました~
これぞ映画でしたね!独特の映像、感性豊かな映画でした。
主人公の人生をとおして、自分だったらどうするかと深く考えさせられました。
私はこんな強い人間にはなれないなあ。
当事者ならではの視点がユニークでもあり斬新でしたね!
いかにもヨーロッパ的で、よかったです。
原作が読んでみたいな~。
2008-07-23 22:43 : アイマック URL : 編集
アイマックさま、こんにちは!コメントとTBをありがとうございます。
この映画、監督はアメリカ人なんですよね。
原作を尊重してオールフランスロケで臨んだ監督の姿勢に感動です。
私は初見の後、すぐに原作を読みました。
薄い本で、文体も軽やかなのですが、内容はずっしりと重いです。
原作を忠実に映像化しながら、主人公の「目」になるというアイデアが素晴らしい!
本当に、「これぞ!」な映画でした。
ではでは、後ほどお伺いします。
2008-07-24 17:30 : 真紅 URL : 編集
フランス
TBありがとう。
日本だったら、準植物人間扱いで、定式の生存治療しかされないような気もしますね。
2008-08-05 02:34 : kimion20002000 URL : 編集
kimion20002000さま、こんにちは。こちらこそコメントとTBをありがとうございます。
お返事が遅れて申し訳ありません。
人間の尊厳について考えさせられる映画でした。
日本で同じことが起こったら・・・。どうでしょうか。考えさせられますね。
ではでは、またお伺いします。
2008-08-08 17:15 : 真紅 URL : 編集
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