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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

王女の帰還~『パンズ・ラビリンス』

20071017100521.jpg


 EL LABERINTO DEL FAUNO

 PAN'S LABYRINTH



 1944年、スペイン。内戦で父を亡くした少女オフェリア(イバナ・バケロ)は、
臨月の母の再婚相手であるヴィダル大尉(セルジ・ロペス)の駐屯する、山深い村へと
やってくる。月の夜、村の入り口で出会った不思議な昆虫がオフェリアの枕元を訪
れ、妖精に姿を変えて地下の迷宮へとオフェリアを導いた。そこで彼女を待ってい
たのはパン(牧神)。「あなたはこの王国のプリンセス。3つの試練を乗り越えて、扉を
開きなさい」


 今年2月のアカデミー賞で外国語映画賞は惜しくも逃したものの、撮影、美術、
メイクアップ
の各賞を受賞、カンヌをはじめ各国の映画祭でも絶賛された話題作。
メキシコのスリー・アミーゴスの一角、ギレルモ・デル・トロが製作・監督・脚本
を手がけたダーク・ファンタジー。ギレルモ監督の作品は初の鑑賞。こ、これはしかし・・・。
凄いものを観てしまった。悲しくも美しい、悪夢のような大傑作。今年観た作品の
中でベストかもしれない。

20071017100630.jpg

 当時のスペインでは、独裁者フランコの圧政に反発するレジスタンスの人々が、
内戦終結後も山間部でゲリラ活動を続けていた。ヴィダル大尉の元で働きながら、
レジスタンスを密かに支援している医者や、家政婦メルセデス(マリベル・ベルドゥ
『天国の口、終わりの楽園。』でガエルやディエゴ・ルナと旅をする女性の役が印象的)
のエピソードが、物語のもう一つのとして濃い影を落とす。

 戦争、親の死や再婚といった運命に翻弄されながらも、空想の世界に救いを見
出そうとするオフェリア。シェークスピア悲劇のヒロインの名前を与えられたこ
の少女を演じたイバナ・バケロが、パーフェクトにこの幻想世界にフィットして
いる。漆黒の瞳、厚みのある紅い唇、細い手足に膨らみかけた胸。物語(ファンタジー)
の中に自分の生きる道を模索する彼女とは対照的に、現実は残酷で悲しいものだ
と言い、物語の力を否定する母。彼女は、モンスターのように残虐なヴィダルに
すがるしか生きる術を知らない、か弱い存在として描かれる。そこに母性の強さ
は感じられない。「子守唄を知ってる?」「一曲だけ」偶然にも題名のない子守唄
と同じこの会話はオフェリアとメルセデスの間に交わされ、印象的な旋律が耳に
残る。

20071017100738.jpg

 PG-12に指定されているだけに、残酷で痛々しく、グロテスクな描写は正視
できないほど強烈で、正直叫びそうにもなった。しかしそのことを差し引いても、
寓話的脚本、音楽、美術、衣装などのマジカルな完成度は見事。オフェリアと一緒に、
スクリーンの中の迷宮世界に入って行きたいと願ってしまったし、実際に映像の
世界の中に迷い込んでしまったような、不思議な感覚を憶えた。「正しい選択」をし
たオフェリアが、最後に辿り着いた世界の何と輝かしいことか・・・!

 それがたとえ彼女の想像の産物であったとしても、これほど悲しくも美しく、
心震えるラストシーンはめったにお目にかかれるものではない。ファンタジーだ
と侮ることなかれ。「気持ち悪いのは苦手」なんて言ってる場合じゃない!これは
間違いなく映画史クラスの慈愛に満ちた衝撃を与えてくれる、豊穣なる希少な
ギフト。必見。


★再見後の感想をUPしました:『パンズ・ラビリンス その2』★

『パンズ・ラビリンス』監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
     製作:ギレルモ・デル・トロ、アルフォンソ・キュアロン/
     主演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ/
                    2006・メキシコ、スペイン、米)
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テーマ : パンズ・ラビリンス
ジャンル : 映画

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パンズ・ラビリンス (El Laberinto del fauno)
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2007-12-10 16:40 : CARAMEL*PAPA
「パンズ・ラビリンス」(2006・墨西・西・米)
全国ロードショー中です。\"ELLABERINTODELFAUNO\",\"PAN\'SLABYRINTH\"監督、脚本・・・ギレルモ・デル・トロ出演・・・イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ、エウセビオ・ラサロ、パコ・ビ
2007-12-20 13:05 : MY HIDEOUT~私の隠れ家~
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2008-01-14 10:29 : ミチの雑記帳
パンズ・ラビリンス
2006年 メキシコ・スペイン・アメリカ 2007年10月公開 評価:★★★★★
2008-04-14 12:45 : 銀の森のゴブリン
パンズ・ラビリンス
★★★★☆  少女が主役で、妖精やモンスターが登場するファンタジー映画なのだが、『ナルニア物語』とか『ライラの冒険』などの娯楽フアンタジーとは全く異なる作品である。 というのも、この映画のファンタジー部分は、主人公の少女オフェリアが、現実逃避するために創り
2008-04-16 13:46 : ケントのたそがれ劇場
パンズ・ラビリンス
「パンズ・ラビリンス」 2007年 メキシコ/スペイン/アメリカ ★★★★★ 王国に迎えられた、姫・・・・。その国で幸せになって欲しい・・・ 悲惨な現実社会から、逃避したいと願う少女が描いた妄想。 1944年、スペイン。 内戦終結後も、山で...
2008-04-20 12:37 : とんとん亭
『パンズ・ラビリンス』\'06・メキシコ・西・米
あらすじ1944年、内戦終決後のスペイン。父を亡くした少女オフェリアは、身重の母と共にゲリラが潜む山奥で暮らし始める。そこは母が再婚したビダル大尉の駐屯地だった。体調の思わしくない母を労りながらも、冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女の前に妖精が...
2008-06-18 10:53 : 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ
【映画】パンズ・ラビリンス…良作、高評価、オススメ!…然し再鑑賞は躊躇
さて(個人的に)三連休の真ん中な本日ですが、今日も雨{/kaeru_rain/}&特にすることも無いピロEKです{/face_ase2/} 来月(7月)は、職場の引っ越しやらナニやらで実に忙しそうで、週末の休みがあんまり取れそうにない{/face_hekomu/}ので今回の三連休は貴重なんですけ...
2008-06-29 16:53 : ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
パンズ・ラビリンス
パンズ・ラビリンス / EL LABERINTO DEL FAUNO              PAN'S LABYRINTH 独裁政権下のスペイン。御伽噺が好きな少女オフェリアの前に牧神パンが現れる。 パンによるとオフェリ...
2010-11-30 16:21 : RISING STEEL
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TBありがとうございました。
>「子守唄を知ってる?」「一曲だけ」偶然にも『題名のない子守唄』 と同じこの会話

ぁ、そうでしたね。
この印象的な旋律のテーマ曲、これがまたよかったです。

僕の今年のベスト1ムービーに決定しています。
2007-10-17 14:02 : motti URL : 編集
真紅さんTBとメッセージありがとう。良かったでしょう?私は「長く語り継がれるファンタジー作品」って評している(笑)オタク&こだわりの映像作家G・デル・トロの最高傑作だと思います。真紅さんは「デビルズ・バックボーン」観られました。これも是非観て欲しい。「ミミック」も良かったですよね。彼は内面描写がとても上手いし、映像世界でその雰囲気をとても巧みに表現している。これからもオタク道で頑張って欲しい作家。メキシコ映画ますますおもしろい。デル・トロが製作に関わったエクアドル映画「タブロイド」も機会あったらみてください。レベル高いですよ。ではこれからも宜しくお願いいたしますね。
2007-10-17 14:36 : シュエット URL : 編集
真紅さん、こんにちは。
素晴らしい作品でしたねー。
痛い描写は苦手ですが、虫系は意外とダメじゃないかもと気づきました。

『題名のない子守唄』 では"母性"という言葉を使いたいと思わなかったわけですが、こちらでは、ファシズムとビダル大尉が父権的な圧力をもっていたので、何だか母性の大切さが浮き彫りになったように感じられたのでした。母性って、父性的なものと照らし合わせることで見えてくるのかもしれないと、私も真紅さんとは違うところで、『題名のない~』のことを思い出していましたー。
2007-10-17 19:50 : かえる URL : 編集
真紅さん

気に入られたんですね!
自分のところには大尉がメインの映画みたいな
レビューを書いてますが、もちろんイバナちゃんあっての作品だと思いますよ^^
他のレビューとかで貼られているどの写真も
それ一枚が絵的に美しいものばかりで、そういう
意味でもスゴイ映画ですよね。
なんでも主人公はもっと小さい女の子の予定だったのが、彼女に出会って脚本書き直した
らしいですデルトロ。大正解だったんでしょうね!
2007-10-17 20:48 : kazupon URL : 編集
こんばんは。
オタク系の監督が真面目な映画をつくると
いきなり傑作になるいい例だと思いました。
やっぱり才能あるんだなあ。
2007-10-17 21:34 : ジョー URL : 編集
真紅さま~こんばんは。
おお~今年のベストかもしれないんですね!
そうかぁ・・・
私は、これ、気持ちが悪い処とかグロ系とか虫が、ちょっと苦手で、ポイントがやや下がってしまいました・・・。
PG12だったんですねー。そりゃそうだわな、間違って小さい子が見たら、ビックリしちゃかもしれないですもんね。
でも、大人にとっては、大人向けのファンタジーで上手く芸術性もあって良く出来ていましたよね。

メルセデス・・・映画見た後解って、びっくりでした^^
2007-10-17 22:03 : latifa URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
TBありがとうございました。
残酷だけど美しい、そして力強い作品でした。
おっしゃる通り女性たちの描き方がよかったですね。
メルセデスの唄う子守唄、悲しげだけど美しいメロディでした。
2007-10-18 00:01 : sabunori URL : 編集
mottiさま、初めまして。コメント&TBをありがとうございます。
当方からはTBのみで失礼いたしました。
「今年のベスト作」というキャッチ(?)に惹かれてお邪魔しました。
テーマ曲(メルセデスが唄う子守唄ですね)、本当によかったですよね~。
私もベスト1の予感です。もう一度観たいです。
ではでは、今後ともよろしくお願いいたします♪
2007-10-18 00:20 : 真紅 URL : 編集
シュエットさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
よかったですよ~。。恥ずかしながらギレルモ監督の作品は初見だったのですが、もう圧倒されました!
シュエットさまは、やはりたくさん観ていらっしゃるのですね。
オタク道、素晴らしいですね。こんな凄い映画撮る監督から「宮崎駿が好き」なんて言われると、もううれしくて悶絶です。
監督の今までの作品、観る機会を作りたいと思います!
またいろいろ教えて下さいませ~、ではでは!
2007-10-18 00:25 : 真紅 URL : 編集
かえるさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
はい、素晴らしかったです~。今年のベストだと興奮のあまり書いてしまいましたが(汗)。
虫はね、害がなかったら許せますね。芋虫系はダメなんですけど・・。

はい、はい、「母性」って言葉を使っていらっしゃるな~と思いました!
私も、子守唄の場面ではあの映画が喚起されたのですが、カルメンの人物造形に母性的なものを感じられなかったのが気になったんです。
監督のメッセージなのでしょうか・・。なんか、自分でも何にどう感銘を受けているのかよく消化できてない気分なんですよ。
とにかく、凄い映画でした。興奮覚めやらず、です。
ではでは、またお伺いします~。
2007-10-18 00:31 : 真紅 URL : 編集
kazuponさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
はい、気に入りましたよ~。昨年のwonderful life的『トゥモロー・ワールド』くらい気に入りましたです。
大尉のキャラは怪物的で、現実のダークサイドやファシズムの象徴なのでしょうね。
イバナちゃん、かわいい!彼女の起用がこの映画の成功のキーだったのかも、と思えるくらいど真ん中でした!
映像も美しかったです。。撮影賞、微妙ですか?(笑)
メキシコ印、今後も大注目ですね~。
ではでは、またお伺いします。
2007-10-18 00:36 : 真紅 URL : 編集
ジョーさま、いらっしゃいませ~。ご訪問&コメント感謝です♪
当方からはTBのみで失礼いたしました。
オタク力が炸裂していますね、傑作でした!
物凄い才能を感じますね。。今後も大注目だと思います!
ではでは、またお伺いします~。
2007-10-18 00:39 : 真紅 URL : 編集
latifaさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
はい、これ物凄いインパクトでした。
私も痛いとか気持ち悪いとかはダメなはずなのですが、この作品は何故かそれがマイナスにはならなかったんですよ。
メキシコでは公開直後はレイティングに気付かずに子どもを連れて行く親が多くて、映画館が注意喚起したらしいです。
でも、こういう作品こそ子どもに観てほしいな・・という気持ちも少しあります。
メルセデスは、この人どっかで観たことあるーーー、とずっと思ってました。
あの映画大好きなんですよ(笑)。
ではでは、またお伺いしますね♪
2007-10-18 00:45 : 真紅 URL : 編集
sabunoriさま、こんにちは。こちらこそコメント&TBをありがとうございます。
そうですね、力強さっていうのも感じましたね。。
作り手の気合というか、こういう映画を作るんだ!っていうエネルギーを感じました。
そこが、残酷さを突き抜けて感動を呼んでいるのだと思います。
いい映画にはいい音楽ですね。素晴らしかったです。
ではでは、またお伺いします~。
2007-10-18 00:59 : 真紅 URL : 編集
こんにちは。TBとコメントありがとうございます。
スペイン内戦に絡むダーク・ファンタジーだとは聞いていたけれど、
『ナルニア』のように、単に設定が戦時下で、後は暗い色彩の王国での冒険なのだろうと
勝手に信じていたのですが、
まさかこんなお話だったとは…きっと一緒にごらんになった方々も、そう感じただろうという、鑑賞後の空気でした。

これは、オフェリア一人の物語ではなく、
幸福な子供時代を遅れなかったすべての子供たちの代表のような気がして、
大人が作る現実の残酷さを改めて感じた作品でした。
2007-10-18 09:20 : 悠雅 URL : 編集
悠雅さま、こんにちは。こちらこそコメント&TBをありがとうございます。
私は『LOTR』も『ハリー』も『ナルニア』も、全く観たことがないんです!
珍しい人間ですよね~。。
別にファンタジーが嫌いというわけではなく、たまたま、だと思うのですが・・(LOTRは長尺に恐れをなした気も・・)。
でも、この作品には物凄く惹かれました。自分でもうまく説明できないのですが。。
で、そのわけが知りたくて、今日2回目を観てきたんです。
悠雅さまのおっしゃること、よくわかります。
また何か書くかもしれません・・。
ではでは、またお伺いしますね。
2007-10-18 13:59 : 真紅 URL : 編集
こんばんは、TB&コメントありがとうございました。
私もこの作品は、今年の映画の中でもトップクラスに印象深い
ものでした。『その2』の記事にも書いていらっしゃるように、
たしかにオフィリアにはある種の「母性」を感じさせますね。
私は「月」のマークが出てきたことから、やはり「月経」を
イメージしてしまいました。

監督はかなりオタクテイストが強いようですが、宮崎駿の
影響もかなり受けていると思います。
おそらく宮崎駿は、かつての日本映画の四大巨匠に並ぶほど、
後世の映画監督に影響を与える監督なのかもしれないと、
『パンズ・ラビリンス』、さらには『トンマッコルへようこそ』を見たときにも
思ってしまいました。
2007-10-24 19:06 : 丞相 URL : 編集
丞相さま、こんにちは~。こちらこそコメント&TBをありがとうございます!
この映画、本当に心に残りますね。。二回も観てしまったのは今年初めてです。
観たいと思いはしても、なかなか繰り返し観るってないんですよ。
月=月経ですか・・。すぐにイメージ湧かなかった私って本当に女なんだろうか?(爆)

監督は、インタビューで宮崎駿が好き、と発言されていました。
世界的にも評価されている監督ですし、60年代後半以降生まれの人々にとっては紛れもなく巨匠ですよね。
『トンマッコル~』の監督も、ジブリ大好きを公言していましたね。
あの作品は、もう「まんま」でした(笑)。
東京に行かれてもよろしくお付き合い下さいませ。ではでは!
2007-10-24 19:23 : 真紅 URL : 編集
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「パンズ・ラビリンス」、いい映画でしたね。
私もブログでとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
2007-11-11 16:18 : kemukemu URL : 編集
kemukemuさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
この映画は、個人的に今年のベスト作だと思っています。
重層構造になった物語、美しい映像、素晴らしい作品でした。
URLもありがとうございます、是非寄らせていただきますね。
ではでは!
2007-11-11 21:38 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こちらにもお邪魔します。
再見の感想も読ませていただきました。
冒頭のわけの分からないシーンがラストに見事に繋がって、しかもバッドエンディングとハッピーエンディングの両方を見せるなんてすごいですよね。
スペイン内戦という舞台も個人的には興味津々でした。
あの本が血で染まるシーンがとても印象的です。
冷徹に人を殺すシーンでの流血は案外少なかったのですが、本と母親の寝巻きが血に染まる時の赤い色がかなりショッキングでした。
あの母親は男を見る目が無かった。
子供を持つ母親として、「男」を欲する時は「子供の父親」という視点も必要なのにねぇ。
それだけ気弱になっていて切羽詰っていたということでしょうか。
とにかく、あの母親よりもメルセデスに母性をより多く感じました。
ただ、オフィリアにとっては、いくら母性を与えられても、母と思える人は一人だけですし、その母の愛を求めてしまうんですよね。
そのあたりもまた哀しかったです。
2008-01-14 10:38 : ミチ URL : 編集
ミチさま、こちらにもコメント&TBをありがとうございます。
この映画、フィルムが全国を回っているのですね。
素晴らしい映画だと思うので、ミチさまにも大きなスクリーンで観ていただけてうれしいです。
冒頭のシーンで、映画の中で起こったことは全てオフィリアの観た夢だと解釈することもできるし、うまいですよね。
スペイン内戦については私はあまり(というか全く)知識がないのですが、スペインというラテンな国と圧政というのがあまり結びつかない気がしてしまうんです。
でも実際は、長期に渡る悲惨な時代だったのですよね。。
血もそうだし、あの縫合シーン・・・・。
正視できませんでしたよね。痛い~。
大尉とオフィリアの母の関係は謎ですよね。
一体、あの大尉の何処に魅力を感じたのか・・・。
メルセデスと弟の関係も、ちょっと濃すぎる気もしたり。。彼女には母性を感じましたよね。
本当に、永く心に残る作品だと思います!
ではでは、またお伺いします~。
2008-01-14 16:25 : 真紅 URL : 編集
真紅さん 今晩は。コメントありがとうございました。
ファンタジーとリアリズムをこれほどうまく結びつけた作品は他にないでしょうね。その分様々な解釈が可能ですが、見終わった後にいろいろと考えずにはいられない作品です。たくさんのレビューを読ませてもらいましたが、ほとんどの人が長文のレビューを書いています。作品の力がそうさせるのですね。真紅さんが2度目に観た後にもう一度レビューを書いているのも恐らく同じ理由からではないでしょうか。
ビクトル・エリセ監督の「エル・スール」と「ミツバチのささやき」もぜひ観てください。この2本は本当におすすめです。
2008-04-15 01:52 : ゴブリン URL : 編集
ゴブリンさま、こんにちは!コメントとTBをありがとうございます。
この映画、早くゴブリンさまに観ていただきたいな・・・と思っていたんですよ。
きっと高く評価されるだろうと思っておりました。
今年は何本か二度劇場鑑賞した作品があるのですが、昨年はこの一本だけでした。
物凄い力を内包した映画だと思いました。吸引力と言うか・・・。
『エル・スール』も『ミツバチのささやき』も、DVDが入手し難い状況のようですね。
レンタルも難しいかもしれませんが、何とか探してみたいと思います。
ではでは、またお伺いします!
2008-04-15 17:46 : 真紅 URL : 編集
真紅さんこんにちは、ケントです。TBお邪魔しました。
ファンタジーというには、重く悲しいお話でしたよね。大人のファンタジーかもしれません。
観る人によってかなり意見が異なるような作品だと思いますが、僕には素晴らしい映画に映りました。
ラストの締めかたは実に見事ですが、「ステイ」と似ていましたね。
ファンタジー部分はオフェリアの願望と妄想だと思いましたが、真紅さんはどう感じましたか?
2008-04-16 13:45 : ケント URL : 編集
ケントさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
「ダークファンタジー」という言葉が枕詞のように使われていますが、とても深い物語ですね。
私も素晴らしい映画だと思いました。稀に見る。
ファンタジー部分はオフェリアの想像の産物だったと思いますが、想像の世界のなかで「現実に」あった物事だと解釈しております。
ではでは、後ほどお伺いしますね!
2008-04-17 10:50 : 真紅 URL : 編集
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