欧州的異世界~『アーサーとミニモイの不思議な国』

ARTHUR ET LES MINIMOYS
冒険家のおじいちゃんが失踪し、おばあちゃん(ミア・ファロー)と二人暮らしの
アーサー(フレディ・ハイモア)は、おじいちゃんの残した書物や道具で遊ぶのが
大好きな10歳の少年。ある夏の日、アーサーは自宅が借金の抵当に入り、48時間
以内の立ち退きを迫られていることを知る。おじいちゃんが庭に隠したルビーを
見つけようと、アーサーはおじいちゃんの残した言葉と地図を手がかりに、地下
の不思議な国へと降りて行くのだが・・・。
リュック・ベッソン監督・製作・原作・脚本による、実写と3Dアニメーション
を融合したファンタジー。残念ながら吹き替え版にての鑑賞。

大好きなフレディ・ハイモアくん。彼は「薄幸系」の顔立ちなので、両親にかまわ
れず、寂しい暮らしを送る少年役がハマリ役。今作でも、そのつぶらな瞳から透明
な涙がポロポロこぼれると、もう堪りません!お久しぶりのミア・ファローも、
若作りだけどやさしい、素敵なおばあちゃんになっている。
舞台は60年代アメリカの田舎町。青い空や自然がとても美しく、アーサーの
家や庭も当時の雰囲気を上手く再現していると思った。しかし、アーサーが身長
2ミリの「ミニモイの国」に入った途端、全くかわいくなくなるのにはビックリ!
フレディ・ハイモアくんとは似ても似つかないその姿・・・。ミニモイ国の王女
セレニアや、王子ベタメッシュも同様。不気味と言ってしまいたいほどかわいく
ない!もちろん、3Dアニメは文句の付けようがないほど素晴らしい出来なのだが・・・。

しかし、観ているうちにその「不気味さ」にも慣れ、彼らの冒険に引き込まれる。
クラブの場面は蛇足だし(音楽を使いたかっただけ?)、アフリカの部族民がどうし
ていきなり現れるんだ?など突っ込み所もアリだが、これまたお約束、大団円の
ハッピーエンドには、素直によかったよかったと思える。
今回、吹き替え版での鑑賞だったのが残念。英語字幕版ではマドンナやデヴィッド
・ボウイ、ロバート・デ・ニーロやハーヴェイ・カイテルまでアフレコしていると
いうのに・・・。しかし、吹き替えの声優さん方に不満があったわけではない。
えなりかずきやGacktさんなど、とてもお上手でした。夏木マリさんがおばあ
ちゃん役というのはすっかり定着した感あり。湯婆婆とは全く違う声の演技、
お見事。
この作品、本国フランスでの大ヒットを受けてシリーズ化されるのだとか。
フレディ・ハイモアくんの成長ぶりを確認するために、次も観るかもしれま
せん(笑)。
(『アーサーとミニモイの不思議な国』監督・製作・原作・脚本:リュック・ベッソン/
主演:フレディ・ハイモア、ミア・ファロー/2006・仏)
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trackback
子供向け映画っちゃー、子供向け映画なのかもね。だけど、ファンタジーやら冒険やらに私は目がないので、ワクワクしっぱなしで、見入ってしまったな。植物の緑とか、虫の声、風の音・・・そういう自然の中の涼やかな心地よさ、ここら辺を感じ取れると、この映画はすごく楽し
2007-09-26 01:21 :
レザボアCATs
「アーサーとミニモイの不思議な国」なんか・・・こんなこと言って申し訳ないのだけれど、CGのミニモイ族の姫とか、チビアーサーが、可愛くないんです・・(+_+)。もし、可愛かったら、もっと面白く見れたはず・・。
2007-09-26 09:22 :
ポコアポコヤ 映画倉庫
既視感を寄せ集めたファンタジー。
2007-09-26 11:00 :
Akira's VOICE
リュック・ベンソンの久しぶりの監督作。 10本撮ったら監督はやらないと言っている
2007-09-30 20:00 :
はらやんの映画徒然草
色とりどりの飛び出す絵本が動き出した!?一家と王国の危機を救う、身長2ミリの可愛いヒーロー♪
2007-10-04 10:23 :
悠雅的生活
リュック・ベッソンが子供向けの映画を作ったのが
ちょっと意外で。。。
好奇心旺盛な10歳の少年アーサーは
両親と離れ、祖母と暮らしているが、
その屋敷は土地代未払いのため立ち退きを迫られている。
そんなある日、アーサーは屋根裏で、
4年前に突然疾走した
2009-06-07 21:06 :
映画、言いたい放題!
『実写と3-Dアニメが融合した超ミラクルな ファンタジー・アドベンチャー!』
コチラの「アーサーとミニモイの不思議な国」は、実写と3-Dアニメを融合させたファンタジー・アドベンチャーです。監督は、このテの作品がちょっと意外なリュック・ベッソン監督なのです
2010-06-10 22:26 :
☆彡映画鑑賞日記☆彡
コメントの投稿
こんばんは~☆いや、なんとなく自分の勝手なイメージなんですが、真紅さんはすごく知的な人で、大人なので、こうしたテイストは合わないかなあ~と思い、TBをいただいた時に、ちょっとビックリしてしまいました。
この手のファンタジー映画は、私はすごく好きだったりするんですが、この作品は、あんまり評判は良くないですね^^;
この手のファンタジー映画は、私はすごく好きだったりするんですが、この作品は、あんまり評判は良くないですね^^;
真紅さま~!
>ミニモイの国に入ったとたん可愛くなくなる
同じに思われた方がいて嬉しいっ~~!
もう、私は唖然でしたよ・・・特にアーサーが・・・。
でも、不思議なもんです。見て1時間半くらい経った後は、目が慣れて行ったので、それほど気にならなくはなって行きましたが・・・。
慣れた頃、映画も終わっちゃったかな?(爆)って映画でした。
>ミニモイの国に入ったとたん可愛くなくなる
同じに思われた方がいて嬉しいっ~~!
もう、私は唖然でしたよ・・・特にアーサーが・・・。
でも、不思議なもんです。見て1時間半くらい経った後は、目が慣れて行ったので、それほど気にならなくはなって行きましたが・・・。
慣れた頃、映画も終わっちゃったかな?(爆)って映画でした。
とらねこさま、こんにちは~。コメント&TBありがとうございます!
いや、私はとんでもなくミーハーで精神的にはそんな大人じゃないんですよ!(年だけはとってますが)
だからこの作品はフレディ・ハイモアくん見たさで観に行きました。。
そんなに評判悪いんですか?まぁ、ミニモイたちがかわいくないからな~(苦笑)
でも私は、結構楽しめました♪
ではでは、またです~。
いや、私はとんでもなくミーハーで精神的にはそんな大人じゃないんですよ!(年だけはとってますが)
だからこの作品はフレディ・ハイモアくん見たさで観に行きました。。
そんなに評判悪いんですか?まぁ、ミニモイたちがかわいくないからな~(苦笑)
でも私は、結構楽しめました♪
ではでは、またです~。
latifaさま、こんにちは~。コメント&TBありがとうございます。
そうそう、私もね~、目が点でしたよ!フレディ・ハイモアくんが一体どうしちゃったんだ~、みたいな。。
でも、段々慣れてくるんですよね(笑)
なんか、「美人は三日で飽きるが、ブ○は三日で慣れる」という言葉を思い出してしまいました(爆)
映画館で観てよかったです。面白かったですよね?
というわけで、またお伺いしますね~。
そうそう、私もね~、目が点でしたよ!フレディ・ハイモアくんが一体どうしちゃったんだ~、みたいな。。
でも、段々慣れてくるんですよね(笑)
なんか、「美人は三日で飽きるが、ブ○は三日で慣れる」という言葉を思い出してしまいました(爆)
映画館で観てよかったです。面白かったですよね?
というわけで、またお伺いしますね~。
こんにちは~♪
遅れ馳せながら、やっと(幸い、字幕版で)観て来ました。
あら・・・真紅さん、ミニモイ族が可愛くなかったですか。
わたしは、フレディくんを人形にデザインしたら、あんな感じなんだろうな、って思って、
ちっとも不気味とは思わなかったのです。
元々、ミニモイ族の顔を知ってて観たせいか、
上映前に予告が流れた『リトル・レッド』のキャラの不細工さのおかげか、
ミニモイ族はヨーロッパの妖精って感じがして、わたしは好きでした。
「蛇足」の部分も含めて、結構単純に楽しんでしまった感想ですが、TBさせていただきますね。
遅れ馳せながら、やっと(幸い、字幕版で)観て来ました。
あら・・・真紅さん、ミニモイ族が可愛くなかったですか。
わたしは、フレディくんを人形にデザインしたら、あんな感じなんだろうな、って思って、
ちっとも不気味とは思わなかったのです。
元々、ミニモイ族の顔を知ってて観たせいか、
上映前に予告が流れた『リトル・レッド』のキャラの不細工さのおかげか、
ミニモイ族はヨーロッパの妖精って感じがして、わたしは好きでした。
「蛇足」の部分も含めて、結構単純に楽しんでしまった感想ですが、TBさせていただきますね。
悠雅さま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます♪
おお~、字幕版でご覧になったのですね、羨ましいです~。
ミニモイたちは、可愛くなかったと言うより、「怖かった」かもしれません(爆)。
ヨーロッパの妖精、そうかもしれないですね。
(でも、なんで舞台がアメリカなのかが謎ですね?)
『リトル・レッド』もたいがい可愛くなかったですね(笑)。
楽しめたということはよかったです。私も世間(?)で言われるほど酷い映画だとは思わなかったので。
ではでは、また後ほどお伺いしますね~。
おお~、字幕版でご覧になったのですね、羨ましいです~。
ミニモイたちは、可愛くなかったと言うより、「怖かった」かもしれません(爆)。
ヨーロッパの妖精、そうかもしれないですね。
(でも、なんで舞台がアメリカなのかが謎ですね?)
『リトル・レッド』もたいがい可愛くなかったですね(笑)。
楽しめたということはよかったです。私も世間(?)で言われるほど酷い映画だとは思わなかったので。
ではでは、また後ほどお伺いしますね~。