久々の「100%の恋愛小説」~『ナラタージュ』
ナラタージュ』のプロローグを読んだ時、
「あ、これは『ノルウェイの森』だ!」と思った。悪い意味ではなく、
100%の恋愛小説」という意味で。

2005年の大晦日に、泣きながら読んだ『ナラタージュ』。
素晴らしい作品だった。
「島本理生を発見」したことが、2005年私の文学史上最大の事件?
だったかもしれない。

何と言っても、主人公である泉のパーソナリティに共感した。
映画を観ること、本を読むことが好きで、心がいつも自分の内へ、
内へと向かっているような感じ。ずっと秘めた思いを抱えて生きて
いるところ。

ずっと心に残る恋なら、過去ですら終わったことではない

この小説を読んで共感した人の多くは、誰かにこう言ってもらいた
い、誰かとこの思いを共有したいと思っていたはず。
「こんな風に思っているのは自分だけなんだろうか」
「この思いは何なんだろう、どこに行くのだろう」
そんな思いを抱えながら生きている人は、少なくないんじゃないだ
ろうか。

年が明けてから『リトル・バイ・リトル』『生まれる森』『一千一秒
の日々
』と続けて読んだ。島本理生は稲垣足穂が好きなのだろう。
作風は、江国香織ライン、よしもとばなな寄りというところだけれど。

新刊が出れば必ず読みたい。「発見」した限りは、見届けなければ。。

(『ナラタージュ』島本理生(著)/角川書店/2005)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:つぶやき - ジャンル:小説・文学

[2006/01/18 19:36] | 読書 | トラックバック(4) | コメント(8) |
<<(まだ観てないけど)『ブロークバック・マウンテン』 | ホーム | 仏作って魂入れず~『親切なクムジャさん』>>
コメント
こんばんは。TB&コメントありがとうございました。
私が島本理生を「発見」したのは、『リトル・バイ・リトル』が文芸誌に
発表された頃でした。それからひそかに応援していたので、
『ナラタージュ』でのブレイクをうれしく思っています。
今文芸誌に発表されている作品が今度の芥川賞にノミネートされる
のでしょうか、そのあたりにも注目ですね。
女性作家なら、私は柴崎友香もかなり好きです。関西の地元ネタが
てんこ盛りというのが、心憎いところですね。
[2007/03/11 21:00] URL | 丞相 #- [ 編集 ]
丞相さま、こちらにもコメントありがとうございます。
文芸誌も読まれるのですね、凄いなぁ。
島本さん、賞は候補になってもなかなか受賞に至らないので残念ですね。
今後も見守っていきたいと思っています。
柴崎友香さんは読んだことがないのですが、関西の方なら読みやすいですね。
是非一度読んでみます。最近積読状態なので苦しいところですが・・。
またお伺いしますね。ではでは~。
[2007/03/11 22:13] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん、こんばんは♪
自分の「ナラタージュ」の感想を読んで呆気にとられました。
ブログを始めたばかりだった所為でもないでしょうが、あまりに簡単に書いてあって、せっかくの「覚え書き」の役目を果たしていないの(泣)
プラトニックラブが好きなので、この小説はかなり熱く思い入れて読みました。
島本理生さんはチェックしたい作家さんです。

リンクの件、お申し出感謝しています。
いつもステキな文章を書かれる真紅さんに恥じないようにこれからもやっていきますので、どうぞ仲良くしてくださいまし。
私のほうも「お友達ブログのリンク集」に加えさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
[2007/09/08 22:38] URL | ミチ #0eCMEFRs [ 編集 ]
ミチさま、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
『ナラタージュ』いいですよね。
私は図書館で借りて読んだので、文庫になったら買って再読したいと思っています。
本の感想ってなかなか書けません。覚え書き程度に書いておけばいいのだとは思うのですが。。
その点、映画の感想って映像と音楽とストーリーでイメージが具体的ですから、言葉にし易いですよね。
今後はなんとか読書カテゴリの記事も増やしたいと思います。

リンクの件、了承していただきありがとうございます!
リンク集にも加えていただき、感謝です♪
ミチさまの旺盛な好奇心とお人柄を尊敬しております。
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
またお伺いしますね、ではでは~。
[2007/09/09 01:11] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さま~こんにちは!
この小説、真紅さまがお好きなこと、知っていました!(いつか、どこかで、他の方とお話しているのをちらっと読んだことがあったんだと思います)
だから、私が読み終わったら、こちらにお邪魔しようって思っていたんです^^ 
まだ感想書けてませんが、さっそく来ちゃいました。

真紅さまは、泉ちゃんに感情移入しちゃったのですね。私は泉ちゃんは、高校生の頃から、大人っぽく、理知的なものを感じたし、人柄的にも嫌な処は何もなかったの。
ところが、あの先生には、なんだか、ズルイー!って気持ちが、読み進めるごとに感じてしまってね・・・。

メインの部分じゃないんだけれど、最後の方で、お葬式で、泉ちゃんが、かつて体育の授業の時に、バスケで、2人で組んで練習する相手がいなくて、困っていたら、ある先生が「もたもたするな!」ってこれみよがしに怒ったってことを言うのね、そうしたら、その意地悪な体育教師が、そういう(人間関係を上手に築けない)お前が悪いって、いいやがるんだわ。ここ、その教師に凄いムカついたわー!ぶっとばしてやろうか?と思っちゃった。

私は、自分の学生時代、先生運が良くなくてね、実は少々教師不信のところがあるんだ。それも良くなかったのかも・・・。先生を好きになる話し系は、どうもハマれない事が多いの・・・
後で記事書いたら、TBさせてくださいね★
[2008/03/10 08:45] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
latifaさま、こんにちは~。コメントありがとうございます♪
あはは、バレてましたね(笑)。方々で、これ好き、大好き~って言ってるかも(汗)。
やっと文庫になりましたよね~。でも、まだ買ってないんですよ。
単行本の装丁が、すっごくよかったんですよー。
泉の婚約者の名言が、カバーか何かに印刷されててですね・・・。
その字体も素敵だし。そこに惹かれて読んだかも。

体育教師のエピ、憶えてますよー。ムカつきますよね!
私も、先生運(?)はよくなかったな~。。
最近『ホームレス中学生』をやっと読んだのですが、たむちんがいい先生に恵まれてて、本当によかったな~と思いました。
葉山先生はダメダメくんだと思って惹かれなかったのですが、泉にはとっても共感したんです。
「これ、私か?!」みたいな(笑)。
別に、先生に憧れたことも好きになったこともないのですが・・。
(最近のニュースで埼玉の校長先生とか、怖いよね)。

latifaさまの感想、楽しみにしてますね~。ではでは♪
[2008/03/11 09:37] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こちらにも。
私も真紅さんの島森さん好きは
知っていましたよ。あと村上さん好きも。
島森さんの初期の作品は未読なんですよ。
機会があったら是非読んでみたいわ~
↑の挙げている、ノルウェイ~の
装丁も印象的でしたね。
当時買ってしまいました。
私はミーハー路線での購入だったので
申し訳ないのですが・・。
いつか読み返して見たいと
思いましたよ。懐かしいな~~
[2008/03/13 09:45] URL | みみこ #- [ 編集 ]
みみこさま、こちらにもコメントとTBをありがとうございます!
あはは、そうそう、もうバレバレですね(笑)。
村上春樹も、崇拝に近い好き加減ですから。。
島本さん、結婚されたようで、これからはちょっとハッピー路線に転換するのかな~?と思っています。
『ノルウェイ』ね、私も初版で購入しましたよ。
買ったときはあんなに大騒ぎになるとは思わず、10人以上に貸した覚えがあります。
みんな真面目だったので、ちゃんと返してくれて今も手元にありますが。
よく読み返したものですが、最近読んでないなー。
ではでは、またお伺いしますね!
[2008/03/13 16:48] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/3-c5648430
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
島本理生『ナラタージュ』&『生まれる森』
島本理生『ナラタージュ』 『生まれる森』 (講談社)&nbsp;&nbsp;&nbsp;『リトル・バイ・リトル』が芥川賞にノミネートされてから注目していた島本理生が、『ナラタージュ』でブレイクするとは思いもよりませんでした。実力のほどはたしかなので地味に作品を発表....
[2007/03/11 22:15] Swing des Spoutniks
「ナラタージュ」 島本理生
{/book/}「ナラタージュ」 島本理生  ★★★★★2004年の芥川賞が金原ひとみ「蛇にピアス」、綿谷りさ「蹴りたい背中」のW受賞で湧いていた時、落選した中に島本理生の「生まれる森」があった。3作とも読んだが、受賞作は独特の世界観に満ち、個性的だったのに比べ、島
[2007/09/08 22:33] ミチの雑記帳
ナラタージュ    著  島本理生
ナラタージュ    著  島本理生 大学二年の春、片思いし続けていた高校時代の世界史の 教師、葉山先生から電話がかかってくる。 演劇...
[2008/03/12 12:31] ちょっとお話
「ナラタージュ」感想 島本理生
何人かのブログのお友達から、latifaさんはコレきっと好きじゃない気がする・・と言われてたのだけれど、色々事情があって、読んでみました。{/kuri_1/} 結果的には、皆さんの読みは当たっており、やっぱり自分の好きな内容!って訳じゃなかったのですが、でも面白くない
[2008/03/14 13:47] ポコアポコヤ
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!