そして少し、河合隼雄さんのこと~『ゲドを読む。』
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『ゲドを読む。』とは、スタジオジブリ『ゲド戦記』7・4DVD発売プロモーション
の一環として6月6日から無料配布した「文庫本のかたちの」フリーペーパー。そう
そうたる執筆陣、デザインは佐藤可士和100万部発行という信じられない程
の太っ腹ぶり。プロデュースはおなじみ糸井重里氏。

『ゲド戦記』はまだ原作も映画も読んでも観てもいないのに、探し回ってなんとか
「ピンク」をゲットした時はうれしかった。「赤」が欲しかったのだけれどゼータク
は言うまい。宗教学者の中沢新一氏が、平易な言葉でアーシュラ・K・ル=グウィン
の世界を語ってくれているのもありがたい。自分は日本に(もしかしたら世界中に)
何万人もいるであろう「宮崎駿チルドレン」の一人だと思っているけれど、映画
作品以外で宮崎駿の言葉に接したことは、今までほとんどなかったことにも気付
いた。

 このフリーペーパーが全国で配布開始されてから一ヶ月以上が経つし、DVDも
既に発売・レンタルされている。今頃になって何か書こうかと思い立ったのは、
『ゲドを読む。』の執筆者の中に、先日亡くなられた河合隼雄さんがいらっしゃる
から。宮崎吾朗監督との対談は河合さんが倒れる直前に行われたものであり、
ここに収められているのはまさに氏の「最後の言葉」であるのかもしれない。

 私は河合さんの言われた「自己実現」という言葉はあまり好きではないし、何冊
か読んだ著作も心の底からは理解できていないと思う。しかし、村上春樹氏を
はじめ、多くの方に慕われたユーモアと思いやり溢れるお人柄は大好きだった。
これから改めて、著作に触れてみたいと思う。

 謹んでご冥福をお祈りします。
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テーマ:いま想うこと - ジャンル:日記

[2007/07/21 19:49] | 徒然 | トラックバック(0) | コメント(8) |
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コメント
真紅さん、こんにちは。

これ、このまえ書店をうろうろしたときに探してみたんですがどこにも見当たりませんでした。カウンターの脇あたりに積んであるのかと思ってたんですが。店員さんに言わないと駄目なんでしょうか。それとももう品切れとか?
[2007/07/22 19:46] URL | Ken-U #- [ 編集 ]
Ken-Uさま、こんにちは。ちょっとご無沙汰でした、コメントありがとうございます。
これ、配布場所が公式サイトに載っています。
↓↓↓

http://club.buenavista.jp/ghibli/special/ged/map.jsp

配布されてから一ヶ月以上経つので品切れかもしれないですけど・・。残っているといいのですが。
もし見つからなければお貸ししますよ。ご連絡下さいませ。
ではでは、またお伺いしますね!
[2007/07/22 23:27] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
こんにちは。
私もピンクでしたよ^^
村上春樹氏との対談で初めて河合隼雄さんの名前を意識して読んだのですが
読んでビックリしました。
たぶん新聞や雑誌のコラムで読んでいたのでしょうね
その発言の趣旨がすでに私の中に刻み込まれていた事に気づきました。
知らず知らずのうちに大きな影響を受けていたようです。
これからもたぶん折に触れて読んでいくと思います。

真紅さんの「宮崎駿チルドレン」という言葉に
私はそれほど影響を受けてないなと改めて認識してしまった^^;
[2007/07/23 18:52] URL | miyuco #B6vfrzvk [ 編集 ]
miyucoさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
河合隼雄さんは、臨床心理というジャンル(分野?)を日本に定着させた方でしたね。
私は朝日新聞に連載されていたコラムで河合隼雄さんという方を知ったと思います。
村上春樹が対談したときは驚きました、しかも村上春樹が会いに行く、という形でしたし。
私も遅ればせながらですが、これからもっといろいろと読んでいきたいと思います。
しかし残念ですね・・。

私は小学生のとき『未来少年コナン』を観て、刷り込まれてしまったんです。
宮崎駿についてはまたいつか必ず書きたいと思っています。
ではでは、またです~。
[2007/07/23 22:00] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん、ご親切にありがとうございます。
リンク先を頼りに調べてみます。
あと、リンク先といえば、しばらく前からこちらのブログをうちのリンクリストに入れさせてもらっているんですが、うっかり無断リンクになっててすいませんでした。で、いつのまにか相互リンクになってますね。どうもありがとうございます。
[2007/07/23 23:41] URL | Ken-U #- [ 編集 ]
Ken-Uさま、再びのコメントありがとうございます。
『ゲドを読む。』は中沢新一さんの解説もありますし、是非読んでいただきたいです。
見つかるといいですね。意外と身近にあったりして?

リンクの件ですが、ある日貴ブログでウチのリンクを発見して、こちらからもリンクさせていただきました。
うれしかったですよ~、ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします。
ではでは、またお伺いしますね
[2007/07/24 07:46] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
私は赤で~す。
もしかしたら、色によって内容が違うのかも・・・とおもっておったんですがそんなことないみたいですね。
私はこの中の河合隼雄さんの読み方は同調出来る部分と出来ない部分がありました。
河合さんは「ゲド戦記」が認知されていない時に深く読んだわけではない不特定多数の人に語りかけています。
いわば、河合信者が子育てなどで参考にするために平易な世界に下ろす役割を第一に考えているみたいな・・・ここでは作品は読者のものです。
私が同調できなかったのは、作者のものから完全に離れているような読みをしているなということです。
まあ無理ですよね・・・あれ・・・迷走して暴走してる難しい話だから・・・専門家が専門家のために喋っても意味はないとおかんがえだったのでしょう・・・私はこれを読んだのは5年前くらいで、そのときも面白かったけど、今でも充分面白いし、考えさせられるものがあります。
河合さんが倒れられてから、ずっと回復することを祈っていました。
今頃、天国で関西弁で話されているのでしょうか。
いや、私ら、死んでますから、成仏するのがええんとちがいますか、みたいな、霊仲間の話を聞いて優しくなだめすかしているような。
想像ですけど。
私も著作を振り返ってみようかな。

ところでマイケル・カニンガムのレビューはじっくり考えてからしますんで。
記事を書いたまた来ますね~♪
[2007/07/29 15:57] URL | 牧場主 #- [ 編集 ]
牧場主さま、こんにちは。コメントありがとうございます。
赤を手に入れられたのですね。
河合さんのテキストは、確かに講演録のような感じでしたから、わかりやすく、平易な言葉で語りかけていますね。
残念ながら私は『ゲド戦記』未読ですので、原作との関連について深く考えることができないのですが・・・。

私が違和感を持ったのは清水真砂子さんのテキストでした。
彼女はアーシュラ・K=ル・グインの話をしているようで、実はご自分の話をされているように感じてしまったのですよ。
大作を訳された功績はもちろん素晴らしいと思いますが。。
河合さんが倒れられて、私もとてもとても残念でした。
激務の渦中におられましたから、倒れられる前から心配はしていたのですが・・。
ユーモアにくるんで深いお話をされる稀有な方でしたから、喪失感はとても大きいですね。
遺された著書を、改めてまたじっくり読んでみたいと思います。

カニンガムのレビュー、楽しみにしておりますね。ではでは!
[2007/07/29 17:05] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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