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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66

ちょっと辛口~『あるスキャンダルの覚え書き』

20070618155701.jpg

 NOTES ON A SCANDAL

 (このポスター、『TALK TO HER』とそっくりですね)


 定年間近な歴史教師バーバラ(ジュディ・デンチ)は、労働者階級の子弟が通う学校
に勤務する孤独な女性。同僚からも疎まれ、飼い猫と長年綴っている日記だけが
日々の慰めだった。新任の美しい美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に近づい
たバーバラは彼女の秘密を知り、友情という名の元に彼女を支配しようとするのだ
が・・。
 ともにオスカー女優であるジュディ・デンチVS.ケイト・ブランシェットの競演
作。演技力では当代随一のベテランと中堅女優のガチンコ演技合戦が凄まじい。
本作の演技により、ジュディ、ケイトともにアカデミー賞主演・助演女優賞にノミ
ネートされた。共演はビル・ナイ、監督はアイリスリチャード・エアー
今年のアカデミー賞授賞式を観て、一番心惹かれたのが本作。上映館が限られる中
(私の母からも「近くでやらないから観られないよ~」という嘆きのメールが入って
いた)、なんとか映画館にて鑑賞。

20070618155811.jpg

 この二人の演技力については、今更私がどうこう言うレベルでは最早なく、圧巻
の一言
。特にジュディ・デンチ。とにかく恐い・・。思い込みと妄想で膨らんだ彼女
の期待が裏切られたとき、一瞬で表出する悪意。孤独な彼女は誰よりも温もりを求
め、それが得られなければまた同じ日記を買い、同じ日常を繰り返す。入浴シーン
まで披露(?)しているのには驚いた。

 大好きな女優であるケイト・ブランシェットは、今作では珍しく衝動と欲望が理性
を打ち負かす、弱い女性の役どころ。美しい金髪、モデルのような体型、所在なげ
後れ毛をいじくる仕草がなんとも「隙のある女」を表現していて巧い!しかし、残念
ながらシーバという女性に対してはほとんど同情の余地なしだった。
「10年間、子育てしかできなかったから社会に出て何かしたかった」ブランクをものと
もせず、教師として社会復帰できた彼女は、一体何を求めていたのだろう? 自分
の人生を生きていないと感じて、どうしても欲しかったものがあれでは、ちょっと
情けないんじゃないかな。「しっかりしなさい!」って肩を叩きたい気分。
リチャード(ビル・ナイ)とシーバが罵り合う場面では、「自分がしたことは、結局
自分自身に還ってくるのだ」
と感じさせられる。

20070618155904.jpg

 中産階級であるシーバ一家、労働者階級であるバーバラや同僚教師たちを描き分
け、住む世界が生まれながらに違う人間への憧れや羨望、嫉妬や悪意を巧みに表現
していて、ラストまで引き込まれる。しかし私にはどうも音楽が扇情的過ぎる気が
してしまった。ジョーズでも出てくるんじゃないかと思わせる大仰さに、思わず失笑
してしまったほど。あそこまで音楽で煽り立てなくても、ジュディとケイトの二人
ならばもっと抑えた音楽と、その演技だけで十分スリルは伝わったのではないだろ
うか。

 地味なドラマながら、二大女優の演技だけでも一見の価値は絶対にある。主人公
たちを好意的に見るか否か、感情移入できるかできないかは別として、綺麗事でな
い人生の側面や心の裏側を考えさせられ、見応えある一作であることは間違いない
だろう。

『あるスキャンダルの覚え書き』監督:リチャード・エアー/2006・UK/
      主演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ)
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真紅さん

自分もケイトの役が、あんな出来た人なのに
あの少年の簡単な口説きに屈してたのが
不思議だったんですけど、バーバラにも
あんなにヤバそうなおばさんなのに、
完全に拒絶できない・・:というか受け入れてしまうヘンな人の良さがあるから、いい人ほど
人を受け入れる度量が大きい分、騙され。傷つけられてしまうって映画だと
解釈しました。難しいですよね。
2007-06-18 18:22 : kazupon URL : 編集
TBサンクスです。
私はなんとなくシバの気持ちはわかるよ。失われたものへの憧憬ってのかしら。若さ!
2007-06-18 20:51 : chuchu URL : 編集
これは役者二人が本当に良かったですよね~
期待以上の出来でした!
ジュディ・デンチはさすがです。

派手な作品ではないけれど、
話もよくまとまっていて、奥も深いし、
好きな部類の一つです。
お客さんの年齢層がいつもよりやや?高めでしたが、
やはり「大人な」映画なんだろうなぁと思いました。
2007-06-18 23:46 : raum18 URL : 編集
kazuponさま、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
アッパーミドルの人たちの無邪気さや人のよさ、他人を疑おうともしないようなところは、シーバがバーバラに自分語りをしてる場面でバーバラが独白してましたよね。
あの辺りは『マッチポイント』でも描かれていたと思うのですけど、階級社会である英国映画らしいな、と思いました。
人付き合いって難しいですね、程よい距離感が保たれる関係ならいいのですが、この作品のようにどちらかが暴走し始めるともう収拾つかなくなりますし。
見応えある映画でしたね。ではでは~。
2007-06-19 08:35 : 真紅 URL : 編集
chuchuさま、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
誰でも感じるよね、「私の人生は地下鉄とホームの隙間のようだ」って。
でも、私にはシーバは物凄く恵まれてる人だと映ったのですよ。だから共感できなかったのかもしれない。
ではでは、またです~。
2007-06-19 08:35 : 真紅 URL : 編集
raum18さま、こんにちは~。お久しぶりですね、コメント&TBありがとうございます。
二大女優の演技合戦、凄かったですね~。。ジュディ・デンチ、ド迫力でした!
地味な映画ですけど、よくできていますよね。実話が基だと知って驚いています。
私が観た劇場でも、平均年齢はかなり高めでした、と言うか、若い人がいなかった(笑)
英国映画らしい作品でした!
ではでは、後ほど私もお伺いしますね。
2007-06-19 08:41 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、おはようございます
この映画アカデミー賞で注目されてからずっと見たい作品です、がまだ未見です、最近すっかり映画を¥1000か¥1200で見る習慣になってるのでこの映画を見れてません、でも2大女優の凄い演技見たいし、題材にも興味大です(ケイトの役はアメリカで話題になった淫行で逮捕された女教師を参考にしたみたいですね?)
ぜひ近いうちに見たいです。
 その前に先日「ゾディアック」を初日鑑賞してきました、すごく丁寧でいい作品、ジェイクも良かったですが、M・ラファロも良かったですよ。
2007-06-19 11:00 : イニスJr URL : 編集
イニスJrさま、こんにちは~。コメントありがとうございます。
映画代、¥1800ってたいがい高いですよね~。私もカード提示とかの割引を駆使してますよ(笑)
でもレディースデイは混むのでなるべく避けているのですが。
この映画は¥1500で観ました。
実話が基になっていると観た後で知りましたが、あり得るハナシかも?と思いました。
見応えある映画ですので、是非ご覧になって下さいませ~。
そして『ゾディアック』、私も今日やっと観ました~♪
なるべく早く感想をアップしますので、またお話できればうれしいです。
ではでは!
2007-06-19 14:57 : 真紅 URL : 編集
シーバの事情
真紅さま、コメントとTBありがとうございました♪

私は美術好きなせいか、シーバの頼りなさは理解できるんです。彼女には美に対する感性があるのに実の母親は彼女を「中味がない」とパーティで話していましたね。母親から逃げた先で
新たに家庭をもったものの子供に障害があったら、彼女のような元々繊細な人には精一杯の人生だったと思います。

そんなシーバをケイト・ブランシェットは上手く演じていて、
彼女がオスカー助演女優賞を取るべきだと思いました。
2007-06-19 17:38 : パフィン URL : 編集
パフィンさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
私はシーバのこと、ちょっと辛口に観てしまいました。これももしかしたら女の、同性同士の嫉妬なのかもしれない、などと後から思いましたが。
ケイトは本当に巧い女優さんですね、私も大好きです。
いつか必ず主演女優賞を獲って欲しい、獲るべきだと私も思います。
(『エリザベス』で獲るべきでしたよね)
ではでは、またお伺いします。
2007-06-19 20:53 : 真紅 URL : 編集
こんばんは♪
確かに音楽が扇情的だったかもしれません。
とても恐怖感を煽っていましたから。
二人の女優の共演というだけで絶対に見る価値はありますね!
ケイトの弱さ、隙のありようがとても上手かったです。
確かに「シッカリしなさいよ!」と言いたくもなるんですけど、ああいう風に迫られたらヨロってなっちゃうのも分かる気がするの(笑)
でも、15歳の少年相手はダメよね。
旦那さんも普通の男性と浮気されるよりこたえていたみたいでしたから(汗)
2007-06-19 23:48 : ミチ URL : 編集
ミチさま、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
音楽、ダンダンダンダンダンダン・・・って一体何が出てくるかと思えば素顔のデイヴィー・ジョーンズ(笑)
何せジュディ・デンチが一番怖いですから、更に怖がらせるにはあれくらい盛り上げないと!という感じだったのでしょうか。
でも皆さん結構「音楽が合っていた」と書かれているんですよね。
ケイトは本当に巧い女優さんで、大好きです。
リチャードはラストでシーバを受け入れていましたよね。ええ男や・・。
見応えある映画でした。上映館が少ないのが残念です。。
でもDVDででも観てほしい、上質の作品でしたよね。
ではでは、またお伺いします。
2007-06-20 00:17 : 真紅 URL : 編集
押し出しの強い音楽監督に押し切られたかや?(笑)
>ジョーズでも・・・
爆笑!真紅さんの比喩!(^^)
私も感じましたよ。
「めぐりあう時間たち」もかなり煽っていましたがあちらは展開がコマギレな上に美しい旋律が効果的でしたが本作のメロディは可も無く不可もないものでしたから動きのない場面ではうるさくてかなわない、というときもありましたね。
私思うにまだ新米の部類(「アイリス」だけでしょ)のエアー監督と長いキャリアのF・グラスの均衡の兼ね合いもあったのでは、と思ったりしています。
2007-06-22 17:08 : viva jiji URL : 編集
viva jijiさま、こちらにもコメントありがとうございます!
『めぐりあう時間たち』、私はDVD鑑賞だったのですが音楽のうるささは気にならなかったのです。
映画館で観た私の母も「音楽が素晴らしかった!」と大絶賛していましたし。
だから本作の音楽が同じ人だと知って少し驚きでした。
製作陣の力関係、あるかもですね~。
「キミの演出じゃ弱いからボクの音楽で盛り上げるんだよ!」とでも言われたのでしょうか(笑)
ではでは、私もまたお邪魔させていただきますね!
2007-06-22 19:31 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちはー。
昨日はこれを観ました。
あ、そういえば、音楽はフィリップ・グラスだったんですよね。
観る前にそのことは知っていたのに、すっかり忘れていました。
音楽は、ドラマにピタッとあっていたけど、ちょっとうるさかったですよね。
グラスの音楽の透明な感じがかなり好きなので、この激しさにはややビックリ。
メジャー系でもゾディアックのようなクールな音楽づかいが可能なのに、イギリスものでこうなっちゃうのはちょっと残念でした。
ドラマはとにかく見ごたえありましたが、予想以上に激しすぎてやや苦笑い。
実話ベースといわれると、仕方ないんですけどね・・・。
2007-06-28 15:42 : かえる URL : 編集
かえるさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
『ゾディアック』へのTBもありがとうございました。
音楽、私はうるさ過ぎたんですけど、「音楽が合っていた」っていう意見が大半なんですよね。
セリフも音楽も抑え目な作品に最近惹かれるせいかもしれないんですけど、ちょっと残念でした。
ケイトとジュディ・デンチのセリフと演技だけで盛り上げて欲しかったです。
やっぱり、音楽も監督のセンスが大きいのでしょうか?フィンチャーはMTV出身なのですよね?
見応えあったのですが、女の業の描き方が恐ろし過ぎでしたね。
ではでは、また遊びに行きますね~。
2007-06-28 16:57 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは。
コメントTBありがとうございました。
私も上でkazuponさんがおっしゃっているのと大体同じ意見でして、シーバは、人に対する鷹揚な受け入れ方の出来る人なんだと思います。
でも、そうした人だからこそ、間違いも時々起こすんでしょうね。
「この人とは仲良くするのは何となくやめとこう」こんな感じで、私たちって、人を選んでいると思うんですが、そういうのって時々自分は、傲慢な気がしてしまいます。自分を愛してくれる人を愛したいなと思ったり・・。
シーバは間違いは犯しましたが、いい夫が居て幸せでしたよね。
2007-07-03 11:04 : とらねこ URL : 編集
とらねこさま、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
シーバはバーバラが言うように、育ちがいい人特有の「お嬢さん気質」なんだと思います。
人を疑うことを知らず、何でもいいほうに解釈する。
自分と同じ階級の、住む世界が同じ人たちとだけ付き合う分にはそれでもよかったのに、「何かしたい」と飛び込んだ先が合わなかったのでしょうね。
だから知らぬ間に罠にはまっていたわけで・・。
最後に、リチャードがシーバを自宅に迎え入れますよね。ホンマ、出来た夫や~。
シーバとリチャードには、是非添い遂げてもらいたいです。
ではでは、またお伺いします!
2007-07-03 14:53 : 真紅 URL : 編集
  真紅さん、おはようございます。
 昨日やっと見てきました(年間パスポートで)。
面白かったです!やはり2代女優の共演はすばらしかったです、
 僕はあのバーバラを注目して見ていました。やはり彼女はシーバに友情以上のものを感じていたと思います、僕はああいう感じで、相手の弱みを握って、支配するというのは好きではありませんが、彼女の徐々に接近していく感情はわかります、友達のふりで接近し、何かチャンスがあれば・・・、って感情だと思います、ある意味、彼女も普通の恋愛ができない体質故の行動なのかもしれないです。たぶん同性愛者だと思われますが、それもストレート女性を好きになるタイプかもしれません、やり方は納得できませんが、感情はわかりますね、そんな見方をした方は多くないんでしょうかね?
 映画としては、サスペンスタッチで次はどうなるんだろう?な展開と二人の演技が素晴らしかったですね。ちょっとだけ「ミザリー」を思い出しました。
2007-09-20 10:25 : イニスJr URL : 編集
イニスJrさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
ご覧になりましたね~、面白かったですね♪
確かにバーバラはシーバに友情以上のものを感じていたと思いますが、エスカレートしていく感情を彼女自身がコントロールできない感じでしたね。
バーバラの恋愛感情については、私もイニスJrさまと同じように感じました。
シーバがそこを認識していたのかいなかったのか、というのも見所のひとつですよね。
ストレート女性を好きになる、というのは、結果的にそう(シーバがストレート)だったのかもしれないですが。。
サスペンスというか、「これってホラーじゃん!」みたいな感想の方もおられましたよ。
それからコメントの件は了解しましたのでご安心下さいね!
ではでは、またお話しましょう~。
2007-09-20 16:39 : 真紅 URL : 編集
TBありがとうございます♪
真紅さん、こんばんは。
この作品観ごたえありましたね。
特に市原悦子さんを彷彿とさせるジュディ・ディンチの演技には唸りました。
シーバを見つめて口元についている食べカス(だったかな?)をアクションで教えてあげる眼差し1つ取っても「うまいっ!」と思わず膝を叩いてしまうほど。
バーバラの言動はもちろん行き過ぎではあるのですが、「自分が思っている分と同じだけ相手にも自分を思ってもらいたい」という気持ちはわからなくもなく、なんとも複雑な気持ちになりました。
2007-10-22 23:32 : sabunori URL : 編集
sabunoriさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
私、『家政婦は見た!』って見たことがないのですが、ジュディ・デンチがひたすら怖かったですね~。
ケイトが本気でビビッてるように見えてしまいました(笑)。
相手の気持ちを慮ることなく暴走してしまうのって、若気の至りではよくあることですよね。
シーバは若い頃、そういう経験することなく年老いてしまったのかな・・と思いました。
女のイヤ~なところを巧く描いた映画でしたね。
ではでは、またお伺いします~。
2007-10-23 09:15 : 真紅 URL : 編集
このところ毎日のようにおじゃましてまーす。
これはやっとDVDで鑑賞。
二人の大女優のつばぜり合いのような迫真の演技は見応えありました。ジュディも怖かったけど,ケイトがマスカラどろどろの顔で怒り狂うシーンも怖かった~。
ケイトとあの少年は,バカップルですね(きっぱり)ケイトの生き方も,私も同情できません。バーバラが現れなくても,危なっかしい生き方の人ですよね。旦那さんが可哀想だった・・・。
ジョーズみたいな音楽は,笑いました。確かに,物語の雰囲気と,俳優さんの力量を考慮すれば,もっと静謐な音楽の方が効果的だったと思います。
2007-11-07 01:03 : なな URL : 編集
ななさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
毎日でもいつでも大歓迎でございますよ♪
早速ご覧になったのですね~。
間違いなく現代最高の女優同士の演技合戦、これはどうしても観たかった作品です。
「バカップル」おお、そんなにもはっきりキッパリ言い切っていただいてありがとうございます!
確かに、バーバラが現れなくても、彼女は別の形で「自分を確かめようと」したでしょうね。
大好きなビル・ナイが出てるのもこの映画を観たいと思った理由のひとつなんですけれど、ホント彼は気の毒な役どころでしたね。
フィリップ・グラスが煽りたいだけ煽ってくれたので、苦笑しながら観てました。
ではでは、後ほどお伺いしますね~。
2007-11-07 08:59 : 真紅 URL : 編集
☆真紅さま~こんにちは!
SP2話も楽しく見ましたよ~★ 真紅さまの記事、昨日拝見しました(^O^) 情熱・・は見なかったんだけれど、先週、小栗君の中学時代の体験の事とか、週刊誌の見出しで見て、速攻で本屋に行き、立ち読みしました。そんな苦労もあったのね・・と、更にガンバレー!という気持ちが増してしまいました。

ところで、この映画、昨日見たんですが、面白かったです・・。ちょっと、内容は全然違うんだけど、リトルチルドレンのケイトのこと、思い出しちゃった。

そうそう!中産階級と、労働者階級の処とかも、実は話しに取り入れてあって、そこも凄く興味深く見ました。 あの少年が、お金持ちのぼっちゃんだったら、シーバは惹かれなかったのかもしれないよね・・・。

音楽は、確かにジョーズっぽく、大げさでしたね^^
2007-11-13 10:47 : latifa URL : 編集
latifaさま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
私も、立ち読み魔王になっております(恥)。
今考えると、以前表紙にカッコイイ男子がいるな~、と思ったのは小栗くんだったのね、とわかりました。
情熱大陸、次回も小栗くんですので注目ですヨ!

さて。そうそう、両ケイトともに役柄がちょっと似てましたね。
英国の階級社会な感じがうまく取り込んでありましたよね。
元になった事件(?)はアメリカですから、うまく脚色してるな~と思います。
音楽は、煽り過ぎですよね~。そこがちょっとマイナスでした。
ではでは、後ほどお伺いします~。
2007-11-13 16:18 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは~
怖い映画を観てしまいました(笑)
でも見応え大有りでしたね!
二大女優が案じる好対照な女性像もお見事でしたよね!
真紅さんの音楽についての記述で、なるほど!と思い起こされました。本当にそうですね。
TBさせてくださいませ♪
2007-11-27 22:52 : fizz♪ URL : 編集
fizz♪さま、こんにちは~。コメント&TBをありがとうございます。
怖かったですね~この映画!
ケイト&デイム・ジュディは、本当に素晴らしい女優さんだと思います。
もう、100%安心して観てしまいますよね。。
音楽は仰々しすぎて、興ざめでした。それが残念!
後ほどお伺いしますね、ではでは~。
2007-11-28 13:56 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは
少しは気持ちが落ち着かれましたか?
ああ~こんなことを言うのも酷いですよね。ごめんなさい。
少しづつお元気になられるように祈っています。

映画ですが、2大女優の演技は見応えがありましたね~
物語もなかなか面白かったです。
でも、私は最後の方でちょっと失速したかな?と感じました。
それにしてもケイトの演技は迫力がありますね。
もうすぐ公開の『エリザベス~』も楽しみです。

では、また来ますね~
2008-01-26 08:35 : 由香 URL : 編集
由香さま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございます。
そうですね、日々の雑事に追われているときは何とかやり過ごしております。
少しずつ、少しずつですね・・・。ありがとうございます。
でも、あまり現実感がないというのが本音かもしれません。
まだ信じられないと言うか・・・。

現代最高の女優二人の競演、見応えがありました!
『エリザベス』、予告を何回か観たのですが、その度に全身に痺れがくるくらい圧倒されるんです。
本当に、途轍もない女優さんだと思います。
ああ、本編が楽しみですね♪ 観たらまたお話しましょうね。
ではでは、後ほどお伺いします~。
2008-01-26 16:23 : 真紅 URL : 編集
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