勝手に脳減る賞~『村上かるた うさぎおいしーフランス人』

何度も書いていますが私は村上春樹を信奉しているので、彼の新刊が出たら必ずチェック
します。必ず買う、というわけではありませんが必ず読みます。
本書は、数年前に出た回文集『またたび浴びたタマ』と同じ系列の、「まったく世の中の
ためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは
言いがたい種類のへんてこな何か(前書きより)」を一冊にまとめた本です。これがまた
くだらん、実にくだらん!(大滝秀治ふうに)。発売日に買った『ロング・グッドバイ』を
いつまでも積読しておいて、こちらを先に読んでいる自分が情けなくなるほどくだらん
本です。でも笑えます、かなり。
『村上かるた』と銘打っているだけあって、「あ」から50音順に小噺のような、駄洒落の
ような、はっきり言って何の役にも立たない文章と挿画が並んでいます、しかも50音
×2パターン!
挿画は村上春樹のソウル・ブラザーこと安西水丸画伯。画伯の4コマ漫画もついていて、
こちらもかなり笑えます。村上さんと画伯のコンビにハズレはないです、断言。
シネフィルの村上さんらしく、映画関係のネタもあります。例えば・・。
「コーエン兄弟、公園デビュー」 ←私はこれに一番ウケました
さあ、この駄洒落に笑った人は今すぐ本屋さんへGO!です。
笑えなかった人も、GW後半の暇潰しに是非どうぞ♪
(ただし、笑えなくても責任は持てません、悪しからず)
(『村上かるた うさぎおいしーフランス人』村上春樹・著/安西水丸・画/文藝春秋・2007)
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こんにちわ~♪
私、これ、あんま、笑えませんでした・・・・・・・
何て言うか、最後にいちいちつっこむのが、あれ? っていうかんじ・・・・・・こちらの笑いがずれてしまったのかも。
でも、前書きは彼のユーモア感じられて面白かったです。村上朝日堂のころから続く懐かしい親近感でいっぱいになりました。
私、これ、あんま、笑えませんでした・・・・・・・
何て言うか、最後にいちいちつっこむのが、あれ? っていうかんじ・・・・・・こちらの笑いがずれてしまったのかも。
でも、前書きは彼のユーモア感じられて面白かったです。村上朝日堂のころから続く懐かしい親近感でいっぱいになりました。
牧場主さま、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですよね~。。この本、本当にクダランです(笑)。
こんな下らない文章を書いて出版されて、宣伝してもらって売れるなんて、村上春樹以外だったら考えられないかもしれません。
村上朝日堂から続く懐かしい親近感、まさに!私もそれが大好きで、今までずっと彼のエッセイを読み続けてきた気がします。
新作が待ち遠しいです。ではでは~。
そうですよね~。。この本、本当にクダランです(笑)。
こんな下らない文章を書いて出版されて、宣伝してもらって売れるなんて、村上春樹以外だったら考えられないかもしれません。
村上朝日堂から続く懐かしい親近感、まさに!私もそれが大好きで、今までずっと彼のエッセイを読み続けてきた気がします。
新作が待ち遠しいです。ではでは~。