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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

これぞアメリカ映画!~『ストリート・オブ・ファイヤー』

ストリート・オブ・ファイヤー




 STREETS OF FIRE

 A ROCK&ROLL FABLE
 ANOTHER TIME ANOTHER PLACE...




 ロックシンガー・エレン(ダイアン・レイン)は故郷での凱旋公演の最中、レイブン(ウィレム・デフォー)率いるギャング団に連れ去られる。街を離れていたエレンの元恋人・トム(マイケル・パレ)が呼び戻され、エレンを救出に向かうが・・・。

 1984年公開作品を、デジタルリマスター版リバイバル上映にて鑑賞。当時も劇場鑑賞したので、30年以上ぶりの再見。この映画は自分の原点だな、と感じた。自分の原点を観た気がした。映画って、時をかける。最高。

 実は私、何を隠そう 『リトル・ロマンス』 以来のダイアン・レインウォッチャーなのです。『アウトサイダー』 『ランブルフィッシュ』 で共演していたマット・ディロンのファンでもあったので、この映画の公開時は 「何でマットが相手役じゃないわけ?!」 と怒っていたと思う(笑)。彼女の出演作全てを観ているわけではないけれど、低迷期を経て 『運命の女』 で大復活したときはうれしかったなぁ。ジョシュ・ブローリンと結婚したときもうれしかった(別れたけど)。最近は、『ジャスティス・リーグ』 でのヘンリー・カヴィルの母親役があまりにも老けこんでいて、「ダイアン・レインをもっと綺麗に撮れ!」 ってザック・スナイダーに説教したかった。小一時間。

 サイドを流すエレンの髪型、聖子ちゃんや明菜、アイドルはみんなやっていた。私の好きな色が赤なのも、この映画のダイアン・レインの衣装の刷り込みかもしれない(ちなみにデザインはジョルジオ・アルマーニだとか)。そして何よりも、このトムとエレンの関係性ですよ! 別れても好きな人、唯一無二の相手だとわかっているのに身を引くこと、でも何かあったらI’ll be there. 命懸け。これ! これですよ!! もう、こういう関係性が至高だと刷り込まれてしまっているところがある。全部、この映画のせいだったんだなぁ、と思う。

 マイケル・パレは久々に観たらトム・ハーディみがあって驚いた。役名もトム・コーディって、そっくり(笑)。でも、今ひとつ突き抜け感がないというか、あの前髪ハラリ具合がナルを捨て切れていないところがある気がする。トムハはそういうとこ、無頓着だからな~。ウィレム・デフォーは変わらない歯並びと、素肌に黒のオーバーオールって出で立ちがインパクトあり過ぎで、見たことのない(そしてあまり見たくない)物体になっていた。強烈キャラ・女兵士マッコイ(エイミー・マディガン)のことは忘却の彼方だったけれど、ラストは結局そうなるか、という感じ。マッコイはこれからもずっと、トムに悪態つき続けるんだろうなぁ。彼と一緒にいるために。

 この映画、ラストのライブシーンだけで一億点つけたいくらいなんだけど、スコアをライ・クーダーが手掛けている、っていうのも初めて知る新鮮な驚き。ライ・クーダーといえばもう、ブエナビスタでパリ・テキサスなのに。今思えばすごく贅沢。せっかくだから、ミュージカル映画として改めてデイミアン・チャゼルあたりがリメイクしませんかね? 彼が撮るならトム役はもちろん、ライアン・ゴズリングで! トムのキャラは 『ドライブ』 仕様でお願いしますね。雨の中のキスシーンは 『君に読む物語』 を思い出したし。あ、エドガー・ライトが撮ってくれてもうれしいな(妄想が止まらない)。

 ある日、どこかで語られるロックンロールの寓話。それは時をかけ、いつの時代にも甦る。B級感満載で洗練とはほど遠いかもしれない映画だけれど、そこがいいのです。私にとっては 「これぞアメリカ映画」 な作品。これは映画館で観られてこその 「追体験」 だった。最高オブ最高。This is IT!!

ストリート・オブ・ファイヤー2

ストリート・オブ・ファイヤー3

ストリート・オブ・ファイヤー4

( 『ストリート・オブ・ファイヤー』 監督・共同脚本:ウォルター・ヒル/
             主演:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー/1984・USA)
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

2018-08-05 : 映画 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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最高~
真紅さん、こんばんは^^
コメント、ありがとうございましたm(__)m
初めてのハリウッド女優に会ったのがダイアン・レインで
もうダイアンに夢中でした!
この映画はある意味、映画ファンのバイブル的映画ですよね^^
大スクリーンで観れて最高でした!
2018-08-05 18:55 : cyaz URL : 編集
最高オブ最高
cyazさん、こんにちは。こちらこそコメントありがとうございます!
私も、初めて好きになったハリウッド女優がダイアンかもしれないです。
彼女、、小さい頃からショウビズ界にいますが、ドラッグとかアルコールとかの問題とは無縁ですよね~エライ!
子役出身で問題なく大成してるって貴重な存在だと思います。根が真面目なのでしょうかね??
何十年たっても好きな女優さんが活躍してるってうれしいですね。
ホント観られてよかったですね~♪
2018-08-06 13:00 : 真紅 URL : 編集
真紅さんも?(笑)
真紅さんへ。
おはようございます。
スッカリご無沙汰しております。お元気ですね?(断定)
これ……懐かしいですねぇ。僕ね、少女はダメなので、
ダイアン・レインは最近になってからなんです。
いい女優になりましたよね……大好きかもです。
真紅さん、マット・ディロン好きなんですね(笑)僕も!(爆)
随分前ですけど、マット・ディロンって言う名前の友達がいましたっけ。
いつもB級ですけど、ウォルター・ヒルって好きなんです。
テーマが一貫しているでしょう?
追うものと追われるもの、何かからの脱出ものが多い。
製作の「エイリアン」なんかもその辺が色濃いですよね。
30年ですか……素晴らしさを再認識する映画、
こんなんだっけ?ガッカリする映画も(笑)
秋に「ソフィーの選択」やりますね……楽しみ!

ブノワ。
2018-08-08 10:33 : ブノワ。 URL : 編集
マットと言えば!
ブノワ。さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰してすみません。
旅行記はずっと読ませていただいていたのですが、コメントする隙がなくて。。
デレク・ジャーマンの庭とか、、、初めて知りました。
「あけさん」素晴らしい方ですね。。うらやましいです。
また改めてお邪魔しますね。

マット・ディロン、カッコイイですよね~~~♪
今やマットといえばデイモンですけど。。
ウォルター・ヒルは、昨年かな? 『レディ・ガイ』観逃して残念でした。。
この映画は、劇場で観てから多分一度も観返してないと思うのですが、改めて自分の原点、刷り込みだなと思いました。
今回初見だったら「?? 何これ??」だったかもしれませんが(笑)。
『ソフィーの選択』、午前10時ですね。
私はトラウマ級にショッキングだったので、多分観られないです。。
「子どもは一人しか産みたくない」と思ってしまった映画です。
その通りになってしまいましたが。。
新作はもちろんですが、古い映画を劇場鑑賞するのもいいものですね。
2018-08-08 17:28 : 真紅 URL : 編集
ラストの歌だよね、やっぱり
お邪魔します~~
結局、観に行けなかったのですが、感想拝見して
なぜか、気持ちが高まってきています・・笑
画像も素敵なものばかりでありがとう~~~
<あの前髪ハラリ具合がナルを捨て切れていないところがある>
あは~~そうね・・笑
マットはラース監督の新作出演のようで、頑張っている姿は
うれしいですよね。結構、アウトサイダー組はいろんな人生歩んでいるから。
青春だったな~~(笑)
2018-08-08 20:25 : みみこ URL : 編集
今夜は青春(笑)
みみこさん、こんにちは~。コメントありがとうございます。
私は観ましたよ~、シネマート心斎橋で(笑)。
是非DVDででも再見なさってください!
あ、Youtubeでもラストのライブシーン上がってましたよ~。
>アウトサイダー組
そうね~そうよね~。
マットは地味に生き残ってくれてるからうれしいわ♪
あと、ちょっと前に『ランブルフィッシュ』BSでやってくれて録画して観たよ。
もう~~~もう感動~~~。
感想書こうと思ったのにそのままになってるけど。。。
また観返して何か書くかも。自分の備忘録に。
2018-08-10 09:58 : 真紅 URL : 編集
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