"In moonlight, Jewish boys look blue". ~『君の名前で僕を呼んで』#2
君の名前で僕を呼んで2

 この空の色。どこかで観たことがあると思ったら、アズーリだ。イタリア代表のユニフォームの色。

 やっぱり、「青」 なんだなぁ、と思う。

 アカデミー作品賞受賞作 ムーンライト の台詞 「月あかりで黒人の少年たちは青く見える」。ユダヤ人である彼らも、私には青く見えた。

 どうしていつも 「青」 なんだろう?

 アデル ブルーは熱い色。 『藍宇』。 (オリヴァーが “Can I kiss you?” と言ったとき、“Yes,Please!” と喰い気味に言うエリオが藍宇みたいだった)

 初めて会った時、オリヴァーが着ていた青いシャツ。そのシャツが欲しいとねだるエリオ。”For Oliver, from Elio”  ジャックは黙ってイニスのシャツを盗んだのにね。

 アーミー・ハマーがミスキャストだ、という人(某町山さんとか週刊文春のシネマチャートのひとたちとか)に言いたい。「ヒース・レジャーはもういないんですよ」
 エリオの母は、オリヴァーを何度も 「アメリカーノ」 と言う。大柄で開放的で、不遜なほど自信たっぷりで親しみやすい。「映画スターみたい」。彼のイメージはアメリカそのものだと、私は思うのだけれど。いいじゃない、ダンスが少々ダサくったって。

 この映画を観た大抵の人々は、ギリシャ彫刻になぞらえられたティモシー・シャラメの稀有なる美しさと、その演技に魅了される。私ももちろんそのひとりだけれど、2度、3度と観るうち、いつしかエリオ目線になり、気がつくとオリヴァーに恋しているのだ。
 視線の先に彼がいる。目に見えるもの全てが、彼に染まっていく。彼の一挙手一投足を全身全霊で感じ、ひとつになることを欲望し、ふたりの境界が曖昧になっていく。

 “Call me by your name and I'll call you by mine.”

それはまるで・・・空と海。

空の青。 海の青。
   
だから 「青」 なんだ。ユリイカ!

(続く)
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[2018/05/12 15:56] | CMBYN | コメント(2) |
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コメント
真紅さんへ。
こちらにも。
そうみたいですね、総じてティモシー・シャラメは絶賛で、
アーミー・ハマーの好みが別れているみたい。
僕は好きなんですよ、アーミー・ハマー。意外にね(笑)
この映画の彼のキャラクターはあれでいいんだと思うの。
真紅さんが仰有る通り、誰もが思い描く典型的なアメリカ人。
ダンスがダサい?だって80年代ってああでしたよ。
「ジャコメッティ〜」とか「コードネーム〜」とか、
チョッとしたところに喜劇のセンスも感じるし(←これ、大事)
前に書きましたが、双子だと思っていたので(笑)
こんなデカいのが2人いたら大変だと思っていましたが……。
僕はティモシー・シャラメが苦手なので、
きっと真紅さんとはチョッと違うものが見えているんだろうなぁ……。
そう思うと何だか面白いです。

ブノワ。
[2018/05/13 07:20] URL | ブノワ。 #kZkdgmoI [ 編集 ]
ブノワ。さん、こちらにもありがとうございます。
ティモシー・シャラメ、演技だけでなくピアノもギターも。。。
あのピアノの場面ワンカットですよ! すごい!!
お父様がフランス人らしく元々英/仏のバイリンガルだったそうなのですが、この映画のためにイタリア語も習得したとか。
で、あの容姿ですよ。。。
アーミーが195cmと超大柄なので小さく見えますが、180cmあるそうです。
もう、何なん? ミスターパーフェクトか君は!!(笑)
と思ったらブノワ。さん、彼が苦手、、、そうなんですね。
アーミー・ハマーいいですよね。少なくともこの役(アメリカーノ)には合っていると私は思いました。
まぁ、哲学者には見えないですけど。。。ごめん、アーミー(笑)。
ブノワ。さんはブノワ。さんの人生からこの映画を観ていらっしゃるので、きっと私の観方とは違いますね。
それもまた面白い、同感です。ホント。感想なんて100人あったら100通りあって当然ですよね!
[2018/05/13 18:01] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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