『世界から猫が消えたなら』

郵便配達員の 「僕」(佐藤健)はある日頭痛で倒れ、医者からは脳腫瘍で余命わずか
と告げられる。そんな 「僕」 の前に 「悪魔」 が現れ、「世界から何かを1つ消せば、
命を1日延ばすことができる」 と告げるのだった。
WOWOWにて鑑賞。映画館で観るか迷っていたら、「佐藤健のPV」 と言う人がいて、
観に行かなかったのだった。確かに、そういう側面はある。そこかしこに、麗しいタケルが
いる。けれども、これも映画館で観たかったな、と思う作品だった。だってこれは映画(館)
の話でもあるから。
大学の階段教室の隅で、ひとり黙々とキネマ旬報を読み耽るタツヤ(濱田岳)。クストリッ
ツァの 『アンダーグラウンド』 を映画館で観ていないと悔しがり(私も!)、「僕」 に毎日
「観るべき映画」 のDVDを渡す。「映画は限りなくある、だからこの関係も終わらない」。
彼にとっては、映画は人生の全てなんだ。
映画好きなら、このキャラクターに感情移入せずにはいられないんじゃないかな。映画
館やレンタルショップが消えてしまうシーンには、思わず涙してしまう。
「僕」 の別れた彼女が働く古い映画館の佇まいも素敵。今はシネコンばかりだけれど、
全国にきっとこういう映画館は残っているはず。いつか訪ねてみたいなぁ、などと、映画の
ストーリーには関係ないところに思いを馳せてしまう。主題歌もよかったなぁ。
◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇
クストリッツァの新作 『オン・ザ・ミルキー・ロード』 は9月15日公開、大阪はシネマート
心斎橋にて。楽しみ過ぎる^^
( 『世界から猫が消えたなら』 監督:永井聡/主演:佐藤健/2016・日本)
- 関連記事
-
- 『八月のクリスマス』 (2017/12/10)
- 『世界から猫が消えたなら』 (2017/09/14)
- 『ザ・ギフト』 (2017/06/18)
スポンサーサイト
テーマ : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
ジャンル : 映画
trackback
『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健と『ソラニン』などの宮崎あおいが初共演を果たし、川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。『ジャッジ!』などの永井聡監督がメガホンを取り、『サケボム』などの濱田岳が共演。佐藤の一人二役による熱演はもとより、斬新な映像で描かれる胸を打つ物語に引き付...
2017-09-27 13:36 :
パピとママ映画のblog
世界から猫が消えたなら@ニッショーホール
2017-11-15 17:43 :
あーうぃ だにぇっと