![]() ![]() CAPTAIN FANTASTIC 人里離れた森の中で6人の子どもたちと自給自足で暮らすベン(ヴィゴ・モーテ ンセン)は、入院中だった妻が自ら命を絶ったことを知る。母親の死を嘆き悲しむ 子どもたちを連れ、ベンは妻の故郷を目指すのだが・・・。 アカデミー賞主演男優賞ノミネート、カンヌ映画祭 「ある視点」 部門監督賞 受賞作。一応、ヴィゴファンですから公開初日、映画の日に鑑賞。長男ボウ(ジョ ージ・マッケイ)が 『パレードへようこそ』 の気弱な兄ちゃんだ! と気付いて、 のっけからめっちゃテンション上がった(笑)。 どちらかと言うと、各方面大絶賛、批評家が 「五千億点」 とか公言するよう な映画より、賛否両論ある映画のほうが好きかもしれない。この映画もそう。し かしこの邦題では、この映画のよさが全く伝わってこない。いっそ原題そのまま のほうがいいのでは? と思うレベルで残念。 ベンも亡くなった妻も、相当頭のよい人だったんだろうな。しかもオールマイ ティに。芸術もスポーツも科学も、全てバランスよく子どもたちに体得させるな んて、並大抵ではないですよ。もちろん子どもたちも皆、聡明で健康だったの だと思う。 しかしね、、、家族以外と接触することなく育つっていうのは、やっぱり無理 があるんじゃないかと思う。スーパーでドロボウするのを 「○○を救え!」 っ ていやいやアナタ、それ犯罪ですから(汗)。一番違和感があったのは、ベンが 子に合衆国憲法を暗唱させるところ。イタイケな幼子が、「合衆国憲法修正第何 条ハ、、、」 って気持ち悪いよ! 正気か? 「チョムスキーの誕生日を祝うなん て、変だよ?」 って言う次男クンの気持ち、私はわかるなぁ。 その次男の反発や、長女の大怪我があり、ベンの信念も揺らぎ始める。この辺 りのヴィゴの演技がもう、素晴らしいのです・・・。子育てに悩まない親、後悔のひ とつもしない親なんて、私はどうかと思うね。いくら自らの遺伝子を継ぐとはいえ、 子どもは自分とは違う、一人の人間なのだから。親の思い通りになんて、育てら れるわけがない。そこに至る苦悩の表情がもう、、、素敵すぎるの! しかも柄の シャツに真っ赤なスーツって(笑)。ヴィゴって特別な種別だよね、人類の。ヴィゴ 属的な。 最終的にこの家族は町に下りて生活することを選ぶのだけど、学ぶ場所が森か ら学校に変わっただけ。スクールバスが到着するまでの数分間、食卓の風景を捉 えたラストショットが忘れられない余韻。上の娘ふたりが赤毛なのもナイス。色彩が 美しい映画だったな、緑に映えてね。 ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ 実は、この映画にはある衝撃を受けた。それはアカデミー賞授賞式。主演男優賞 にノミネートされて最前列に座るヴィゴの隣に、ロンゲで小太りのオッサン(失礼) が。親しげにヴィゴの肩に手をまわして、テンション高め。そう、JBみたい。「誰?」 後で知ったらそのオッサン(失礼)、なんとヴィゴの息子さんなんだって・・・。 えええええ~??? ちょ全然似てないんですけど。。。 お~い、ヴィゴの遺伝子や~い。どこ行った? ![]() ( 『はじまりへの旅』 監督・脚本:マット・ロス/2016・USA/ 主演:ヴィゴ・モーテンセン、フランク・ランジェラ、ジョージ・マッケイ)
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![]() 私この映画結構で好きでした。
なんかヴィゴって特別な種別だよねってすごく納得・・・ストイックな彼も、悩んでいる彼もなんか魅力的でした。 Nakajiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヴィゴってかっこいいだけじゃなくて何か国語もしゃべれるらしいし、なんか無国籍な感じするよね? 私もこの映画好きです。ベストに入るかな? ![]() |
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真紅のthinkingdays |
いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪
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Author:真紅
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