人が生きるということ~『母よ、』
母よ、







 MIA MADRE



 映画監督マルゲリータ(マルゲリータ)は恋人と別れ、新作の撮影
メリカから来た主演俳優(ジョン・タートゥーロ)
衝突してばかりでうまく進ま
ない。そんな時、入院中の最愛の母が、余命わずかだと知らされる。

 ナンニ・モレッティの新作と言うよりは、タイトルに惹かれてとても楽しみに
していた作品。しかし、ちょっと期待し過ぎたかな、というのが正直な感想。
母の身終い のように、淡々としつつもエモーショナルに訴えかけてくる
作品
を期待していたのだが・・・。「ナンニ・モレッティ、老けたなあ」 という
驚きが、一番印象に残ったかもしれない。しかし、『息子の部屋』 ってもう
15年も前の作品なのですね・・・。無理もない。光陰矢の如し。

母よ2

 教師として教え子に慕われ、壁いっぱいに本を並べた勉強熱心な母。病院
にいても自らの頭が働くか気にかけ、「ここにいたら馬鹿になる」 と嘆く母。
マルゲリータの兄ジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)は母が入院してから休職
し、退職さえ考えている。彼にとって、母が世界の全てだったかのように。

 映画を撮影中のマルゲリータも、一人娘の悩みに付き合い、うまくいかない
撮影にブチ切れ
ながら、頭の中を占めているのは母のこと。

 人間は、いつか死ぬ。誰でも、必ず。しかしその死が訪れるまでは、生きて
いかなければならない。働いて、家族や仲間と付き合い、神経をすり減らしな
がら


 誰かの子どもとして生まれ、親を看取り年老いて死んでゆく。人生って、人
が生きるって何の意味があるのだろう? と思わず考えてしまう。自分が迎え
る最期はどんな感じだろう。その時は誰か傍にいるのかな、どんなことを考え
ながら逝くのだろう?


 映画自体は好みではなかった。しかしたまには、映画を観て自分自身を見
つめ直す
のも、いいかもしれない。

母よ3

 ( 『母よ、』 監督・製作・原案・共同脚本:ナンニ・モレッティ
      主演:マルゲリータ・ブイ、ナンニ・モレッティ/2015・伊、仏、独)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:個人的な映画の感想 - ジャンル:映画

[2016/04/17 18:31] | 映画 | トラックバック(2) | コメント(0) |
<<人生が二度あれば~『あやしい彼女』 | ホーム | 守護天使と炎上少女~『マジカル・ガール』>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/1728-fa51ce21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
「母よ、」
「Mia madre」2015 イタリア/フランス/ドイツ 映画監督のマルゲリータは恋人と別れたばかり。彼女の悩みは日々尽きない。反抗期の娘リヴィアとは意見があわず、ハリウッドからやって来たわがままな主演俳優バリーにはムカついて撮影も上手く進まない。しかしそんな中でも一番の悩みは母親の病気だった… マルゲリータに「はじまりは五つ星ホテルから/2013」のマルゲリータ・ブイ。 バ...
[2016/04/17 19:06] ヨーロッパ映画を観よう!
母よ、
イタリアの女性映画監督マルゲリータは様々な問題を抱えていた。 入院中の母アーダは家に帰りたいと言い出すし、離婚した夫との間の娘リヴィアは思春期を迎えている。 新作映画の撮影では元恋人と毎日のように顔を合わせなければならないし、アメリカからやって来た主演俳優バリーはトチってばかり。 そんな時、マルゲリータと兄ジョヴァンニは、母の余命がわずかであることを知らされる…。 ヒューマンドラマ。
[2016/04/19 01:34] 象のロケット
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!