小さな放浪の科学者~『天才スピヴェット』 【2D・字幕版】
天才スピヴェット





 THE YOUNG AND PRODIGIOUS
 T.S. SPIVET


 L'EXTRAVAGANT VOYAGE DU JEUNE
 ET PRODIGIEUX T.S. SPIVET



 モンタナ州の分水嶺近く、広大な牧場に家族と暮らす10歳のT・S・スピヴェ
ット(カイル・キャトレット)
は、科学が大好きな天才少年。「永久機関」 の発明
により、彼はスミソニアン学術協会から表彰されることになったが・・・。

 二卵性双生児の弟をライフルの暴発事故で亡くし、自らを責め続けている
独な少年
が、首都目指して北米大陸横断の旅に出るロード・ムービー。主役の
少年、カイル・キャトレットのかわいらしさと、ジャン=ピエール・ジュネが描き出
すビジュアルが最高!
 監督初の3D作品ではあるが、2Dを選択。ごめんなさ
い。しかし十二分に堪能できます。飛び出さなくても大丈夫。

天才スピヴェット2

 とにかくスピヴェットがかわいいのだ。父のカウボーイ気質を受け継がなかっ
た自分は、家族に愛されていないと感じる繊細な少年。どんなに頭が良くても、
添加物まみれのホットドッグが食べてみたいと願う10歳の子ども。私も幼い頃、
自分は家族に愛されていない、必要とされていないと感じ続けていたので、彼
の気持ちは本当によくわかる。私も、私だけの松の木が欲しかった。

 貨物列車が走る、アメリカの壮大な風景が美しい。小さな放浪者は困難をく
ぐり抜け、アウトサイダーたちの助けを借りながら目的地に辿り着く。しかし、
そこで彼を待っていたのは彼の理解者ではなく、純粋な天才科学者を利己的
搾取しようと企む大人だった。

天才スピヴェット3

 青い鳥は案外近くにいた、という古典的な家族愛のストーリーではあるけれ
ど、マジカルでありながら奇抜には傾き過ぎない映像世界が、この映画に独特
の色合い
を与えている、、、なんて解釈はどうでもいい! スピヴェット、かわい
い~!
 と、ただただ叫びたい(母目線の)私なのだった。この映画、大好きで
す。


 ( 『天才スピヴェット』 監督・共同脚本:ジャン=ピエール・ジュネ
      主演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター/2013・仏、豪、加)
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【2014/12/08 07:39】 | 映画 | トラックバック(25) | コメント(2)
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コメント
真紅さん、こんにちはー!
カワイイ男の子だったよねー。
でも、なんだろうかな・・・。それほど、特に印象に残る映画ではなかったわ・・・。面白かったんだけども。

そうなのか・・・真紅さんも小さい頃、そんな風に思っていたんだね・・・。
私も父が異常に厳しかったし、両親が私に期待したほど、私のできが全く良くなくてね・・。
子供時代は、楽しい事もあったんだろうけれど、辛かったことの方が印象に残ってしまった・・。
【2015/07/12 12:05】 URL | latifa #SFo5/nok[ 編集]
latifaさん、こんにちはー。コメント&TBありがとうございます。
お返事が遅くなってしまってごめんね。
しかし、暑くない? 死にそうだわ。。

この映画、かわいかった・・・。大好きな作品だわ。
私は小さい頃(今もだけど)、親にかわいがられた記憶が全くないわ。
写真なんか見ると、父に抱っこされてる自分がいて心底ビックリしたことある。
なんか、悲しいよね。生まれてきてすみません、みたいな。。。(T_T)
【2015/07/15 13:01】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集]
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