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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

「ギンギラギン」 な愛の詩~『恋するリベラーチェ』

恋するリベラーチェ






 BEHIND THE CANDELABRA


 1977年。ドッグトレーナーの青年、スコット・ソーソン(マット・デイモン)は、
豪華絢爛なショー大人気を博していたピアニスト、リベラーチェ(マイケル・
ダグラス)
に見初められる。彼の大邸宅に、住み込みの秘書として同居する
ことになったスコットだったが・・・。

 エイズで亡くなった名ピアニスト最後の10年間を、彼の恋人で、個人秘書
だった男性の回想録を基に映像化した作品。スティーブン・ソダーバーグ最後
の監督作品
、という触れ込みだけれど、何故かテレビ映画。劇場公開するには
過激だということでそうなったという話もあるようだけど、劇場にかけられないも
のがどうしてテレビ放映できるのか? 。よくわかりません(笑)。

恋するリベラーチェ3

 リベラーチェという人物のことは全く知らなかったのですが、アカデミー賞授
賞式で演奏
するくらい、メジャーな有名人だったのですね。彼がまた、なんとも
濃ゆ~い、強烈キャラ。無理やり例えるなら、美川憲一の1000倍くらい濃い。
観終わって、「Liberace」 で思わずYou Tube検索、そしてビックリ。マイケ
ル・ダグラス、本物そっくり! 激似!!
 これは凄い

 「ヴァージン・フォックスよぉ~」 とかオネエ全開なのに、この方死ぬまで
クローゼット
だったそうで・・・。嘘八百な自叙伝まで出して、必死でカムフラ
ージュ
して。泣けるカミングアウトなんて、とてもできる時代じゃなかったの
でしょうね。

 マイケル・ダグラスは。本作でエミー賞の主演男優賞を受賞しているらしい
のですが、それも納得の演技。そう言えば、昔オスカーももらってたよね。い
や~、役者魂見せていただきました。

 実は、キャストとプロットを知ったとき、正直あり得ないミスキャストだと思っ
た私(懺悔)。特に、マット・デイモン。。「ハリウッドの質実剛健」 キャラ
彼が?? マイケル・ダグラスと恋人に?! あり得ん!! ロン毛とメイク
が致命的に似合わないマット
なのに・・・。でも、怪しげなダイエットで痩せて
整形を施してからの彼は、なんとあの、亡きパトリック・スウェイジそっくり
ったという・・・。後半は、キャスティングの意図も理解できたかな。

恋するリベラーチェ2

 そして何と言っても、この映画の印象を決定付けたのはロブ・ロウですよ~。
怪し過ぎる、美容整形外科医のセンセイ。もう、、もう、、爆笑! 何あの声? 
何あの顔!! ああ~、昔ちょっとファンだったのに。。黒歴史か。

 観る人によっては、切ない悲恋物語だったり、記念すべきソダーバーグ最後
の作品
として刻まれたりするのだろうな。私の印象はもう、コメディ映画です。
ぜんぶ、ロブ・ロウのせいで。

 ( 『恋するリベラーチェ』 監督:スティーブン・ソダーバーグ
          主演:マイケル・ダグラス、マット・デイモン/2013・USA)
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2013-11-25 : 映画 : コメント : 2 : トラックバック : 7
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ショートレビュー「恋するリベラーチェ・・・・・評価額1650円」
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1950〜70年代アメリカで派手な衣装やパフォーマンスで一世を風靡し、同性愛者でもあった実在の天才ピアニスト、リベラーチェの晩年を、マイケル・ダグラス&マット・デイモン主演、スティーブン・ソダーバーグ監督で映画化した。 1977年夏、ラスベガスで出会ったリベラー...
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2013-11-28 19:58 : cinemaholic
『恋するリベラーチェ』 (2013) / アメリカ
原題: Behind the Candelabra 監督: スティーブン・ソダーバーグ 出演: マイケル・ダグラス 、マット・デイモン 、ダン・エイクロイド 、スコット・バクラ 、ロブ・ロウ 観賞劇場: チネチッタ 映画『恋するリベラーチェ』公式サイトはこちら。 1950〜70年...
2013-12-08 13:22 : Nice One!! @goo
恋するリベラーチェ
1977年。 ピアノ演奏と派手なパフォーマンスで人気を誇るエンターテイナー、リベラーチェ(マイケル・ダグラス)は、スコット(マット・デイモン)と出会い恋に落ちる。 住み込みの秘書となったスコットは、彼の豪邸で愛を育んでいくのだったが…。 世界で最も稼ぐエンターテイナーと呼ばれたリベラーチェが、一人の男と出会い、死を迎える晩年の10年間をつづる。 2013年 11/...
2013-12-08 23:33 : 心のままに映画の風景
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今晩は。もう一回コメントし直しますね。

この作品をアメリカで放映したHBOは、視聴制限がかけられるチャンネル?か何かで、けっこうきわどい作品も放映できます。

というのは、何年も前に、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」を見たとき、えー、アメリカではこんなシーンをお茶の間で流しちゃっていいのぅ!?とびっくりしたら、そんなような事情で放映できる、とその時知りました。すいません、あいまいな情報で。


私はちょっと方向が違うのですが、アメリカでゲイゲイしすぎて映画館で上映できなかったものが、日本じゃ堂々と映画館で流せるってすごいなぁ、と思ったんですよ。もちろん年齢制限つきですが。


余談ですが、私がこの映画を観に行った映画館。チケットを買って、上映階に行くためエレベータに乗らないといけないのですが、箱に入ってドアが閉まると、エレベータのドアの内側に、この映画のマイケル・ダグラスとマット・デイモンがばーんと出てくる仕様になってまして。そして背景はきらっきらに加工してあってですね。もう、エレベータに乗り合わせた人全員無言でした…というか、絶句?(笑)


すいません、どうでもいいネタばかりのコメントで。
2013-11-28 19:54 : トリみどり URL : 編集
トリみどりさん、おはようございます。コメント&TBありがとうございます。
>HBOは、視聴制限がかけられるチャンネル?

そうなんですね。。でも、私この映画ってそんなにゲイゲイしくもなく、際どいところも全然なかったと思うのですよ。無問題。
なんか、もっと問題アリの映画って、いっぱいあるような気がするんだけどなぁ。

私もこの映画観に行った時、地下鉄の改札上がったら、通路の柱にズラ~っとマイケル・ダグラスのキンキラキンのポスターが貼ってあって、唖然としました(笑)。
壮観でしたわ。。ここまでするか、と思った(爆)。
写真を撮りそびれたことが悔やまれます。

エレベータの内扉に画やポスターを描く、っていい宣伝ですね。
数秒だけど、結構手持無沙汰だもんね、あの中って。
2013-11-29 07:52 : 真紅 URL : 編集
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