”And the Oscar goes to...”~第78回アカデミー賞授賞式鑑賞記
 私は今BBMにアディクトしているので、冷静な眼では到底観られない
のはわかっていた。が、しかし。それでも今年のアカデミーは例年になく
面白くなかった。

 まず、司会のジョン・スチュワートって誰やねん? アメリカ国内では
有名かもしれないけれど、「全世界60億人が視聴する」アカデミーの司会に
しては知名度が低いし、スベリまくってたような気がする。
 同じく受賞者のコメントも全然面白くなかった・・・。皆「全世界60億人
が視聴する」アカデミーってことで緊張気味。先だって行われたゴールデン・
グローブ授賞式のほうが、皆リラックスして笑顔、コメントも自然な喜びが
溢れていてよかった気がする。衣装も気張り過ぎ、というか「エ?!」って
いうお姿の方もいらっしゃった・・・。これは毎年そうですが。
 特に美しかったのはやっぱり、ニコール・キッドマン。美しさの格が違う、
というか人間離れした美しさ。自分と同じ人類とは思えない。アンドロイド
なんじゃない?
ニコールって。もう一人はナオミ・ワッツ。こちらはニコー
ルよりは人間に近い(?)けれど、美しさに貫禄が出てきた感じ。まあこれ
じゃキングコングが惚れるのも無理は無い。
 一番かっこよかったのはヒース・レジャー(思いっ切り私見)。旬の男の
魅力全開、ナオミ・ワッツの胸中や如何に? 次点はジェイク・ギレンホー
ル、っていうかこの二人しか目に入ってないし
(笑)。
 いや、今回かなりクローズ・アップされていたマット・ディロンを忘れる
わけにはいかない。実は私、中学時代マットのファンクラブに入っていたの
です・・・。これって今までは「恥ずかしい過去」だったけど、マットの初
ノミニーで「ちょっと恥ずかしい過去」くらいになったかな(あんまり変わ
ってない)。マット・ディロン、もう中年といってもいい年頃なのに、相変
わらずのかっこよさ! 昔からのファンとしてはうれしい限りです。
 そして今、キング・オブ・ハリウッドはジョージ・クルーニーなんだなと
再確認。「アン・リーって奴は共産主義者だ」なんて彼にしか言えないでし
ょう。

 作品賞の『クラッシュ』は、ゴールデン・グローブでは作品賞ノミネート
もされていなかったことを考えると、BBMの落選はホント、腑に落ちない。
オープニングからあれだけネタにしておいて、最後の最後でどんでん返し、
ってあんまりじゃないだろうか。しかも一番失礼だったのが授賞式終了後、
アン・リーに対しての「今だったら作品のどこを直しますか?」って質問。
ほんっとバカじゃないか!!映画を何だと思ってるんだこの記者は??もう、
怒り心頭。
 演技部門でもBBMはオスカーを逃した。これにはアニー・プルーが苦言
を呈している。「モノマネが大好きなアカデミー、ゼロから人物を造り上げ
ることの苦労は報われないのか?」同感、同感。
 BBMは英国アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞を受賞したら
しい。これってすっごく正当な評価だと思うけど、そもそも「英国アカデミ
ー賞」って何? 日本アカデミー賞みたいなもんなんだろうか? 絶対違う
と思うけど(笑)。

 もちろん英国だけでなく、ヴェネツィアの金獅子賞を皮切りに世界の映画
賞(いわゆる前哨戦)を総なめにしたBBMだから、アカデミーの作品賞を
逃したからといってその作品的評価が貶められたわけではないと思う。逆に、
BBMが受賞しなかったことでアカデミーの保守性、柔軟性のなさ、確固た
る差別の存在が露になって、オスカーのほうが貶められたんじゃないか、と
思うのでありました。
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[2006/04/01 06:26] | 映画雑談 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
お招きいただきまして、拝読いたしました。
>ジョン・スチュワート。って誰やねん?
から始まり、ごもっとも!の連続ですよ~。
ちなみに私もBBM大好きなんですけど
この時はまだ観てなかったので
あまり悔しさはなかったんですが
今思うと、ちょっと納得できないアカデミーでした。
BBMの感想は、自分でも感動がうまく
言葉にできてないなーと思ってるので
読んでくださいとも言いにくいです。
もっと自分で感じたことはたくさんあったはずなのに…。
秋にはDVDが出るようなので
また観なおしたいと思ってます。
ではまた。
今後ともよろしくお願いいたします。
[2006/07/24 23:26] URL | mambotaxi #sqP2p4pA [ 編集 ]
mambotaxiさん、こんにちは。コメントありがとうございます、早速来ていただき、かたじけないです。
さて。BBMについて「感動がうまく言葉にできてない」とのことですが、それが「本当に感動した」ということなのではないでしょうか?
BBMは特に、観終わった直後はもちろん数時間、数日たってもジワジワくる作品だと思いますし・・。
私も最後に観てから数ヶ月たちますが、まだまだイニスとジャックが心にいます。
DVDで再見したら、また新たな感動があるのかもしれませんね。
では、こちらこそよろしくお願いします!ありがとうございました。
[2006/07/25 00:13] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん★最新ブログのインデックスからこちらへやってきてしまいました。こんにちは~(って、何を今さら:笑)。今年のアカデミー賞はNEWSWEEK誌が「絶対BBM!大本命!」と言ってくれていたから(TV中継は見られませんでしたが)結果が出るのをワクワクしながら私も待っていました。ジョージ・クルーニーったらアン・リーのこと「共産主義者」なんて言ったのですか?これはリーへの批判?ジョーク?どういう意味なのでしょう?だってジョージはNEWSWEEKでのインタビューではBBMのことをものすごく誉めていて「オスカー向けの広告なんか、いちばん上にBBMと書いてある広告しか僕は読まなかったよ」と言ってくれていたんです。あまりのBBMの出来のよさに、さすがに当日は嫉妬したのかしら。
「ものまね好きのアカデミー」には私も近年ウンザリしています。前回だって、「レイ」のそっくりさん:ジェイミー・フォックスより「アビエイター」のレオ・ディカプリオの方がずっと上手かったと思いますもの。NEWSWEEK最新号(10/11)によると、ハリウッドでは今(アカデミーねらいの)「伝記もの映画」がはやっているそうです。その中のひとつ、映画「マリー・アントワネット」の主役マリー役はなんと、キルスティン・ダンストですって!!?「ベルばら」で育った日本の元少女たちには考えられない、ビックリ仰天の配役です(笑)。
真紅さんのすてきなブログ、今までもずっと楽しませていただいてきましたが、今回のインデックスを参考に、またあちこち拝見させていただきます。私の楽しみ増えました~♪
[2006/10/05 21:33] URL | メグ #- [ 編集 ]
メグさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
エントリが増えてきて収拾がつかなくなってきたので索引を作ったのですが、反応いただけてうれしいです、ありがとうございます。
さて。ジョージ・クルーニーの言葉ですが、あれはアン・リーがChineseだからじゃないでしょうか? 
助演男優賞受賞スピーチの開口一番「監督賞はないな」でしたから、もちろん嫉妬もあったでしょうね。
でもジョージ・クルーニーとってもスマートでしたよ。あくまでジョークですからご安心下さい。
「マリー・アントワネット」はカンヌでも大ブーイングだったと聞きました。
キルスティンがねぇ、これはちょっとフランス人じゃなくてもブーイングですよね(笑)
また是非いらして下さいね、お待ちしております。ありがとうございました。
[2006/10/05 22:06] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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