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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

隣のおじいちゃんとおばあちゃんのこと。~『愛、アムール』

愛アムール









 AMOUR


 元音楽教師アンヌ(エマニュエル・リヴァ)ジョルジュ(ジャン=ルイ・トラ
ンティニャン)
は、パリのアパルトマンに暮らす仲睦まじい老夫婦悠々自適
生活を送っていた彼らを病魔が襲い、アンヌは右半身が麻痺してしまう・・・。

 「老老介護」 する夫婦の、愛と破滅を描いたドラマ。カンヌ映画祭パルムドー
を皮切りに、2012年度の映画賞をまさしく 「総なめ」 した話題作。監督は
「欧州の意地悪じいさん」 ことミヒャエル・ハネケ

  ☆★ いきなりですが結末に触れています ★☆


 この映画、驚くべきことにファーストシーンで物語の結末が明示されているの
です。手に手を取って弟子の演奏会に出かけていたハイソな老夫婦が、如何
にして 「終わり」 を迎えるのか。突き放すでもなく寄り添うでもなく、ただ淡々
とカメラは老夫婦を追います。そして、ラストシーンは夫婦の娘(イザベル・ユペ
ール)
が、誰もいなくなったアパートの部屋で物思うショット。彼女は映画を観て
いた 「私」 であり、無音のエンドロールの後も、否応なく生老病死について考
えさせられてしまう。画面には全編ハネケ印の緊迫感がみなぎり、老優ふたり
の名演
と相まって、重量級の宿題を課されたような余韻を残す秀作

 ただ、私はこの映画を 「至高の愛」 を描いた作品だとは思えません

愛アムール2

 今はこの世を去った父方の祖父母も、この二人と似たような状況でした。しか
病に倒れた祖母を、祖父は最後まで介護しました。私の母はもちろん、ヘルパ
ーさんにも随分お世話になったのですが、艶福家だった祖父の周りに女性がい
ることを祖母が嫌い、基本的には祖父が一人で、24時間介護したのです。
 アンヌと同じように気高く美しかった祖母も、最後には寝たきりとなり、自宅で
眠るように亡くなりました
。祖父も後を追うように亡くなり、、、。

 映画でも描かれたように、周りは言うのです。「お二人で頑張っていらして、、、
素晴らしいご夫婦ですね」
 と。でも、本人たちは本当にきつかったと思います。
元気だった頃を知っている身内も、老いて弱っていく彼らを見るのは本当に辛い
出来れば目を背けていたい 「現実」 を描いていることが、この映画が評価され
た所以
なのか・・・。

愛アムール3

 私はペシミストなのでしょう、こういう映画を観てしまうと 「どうして人生は
かくも長く、辛いのか?」
 と思ってしまう。ハネケの過去作とは、随分後味
が違う
けれど・・・。その「突き付けられた」感は、変わらないのでした。

 ( 『愛、アムール』 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ/2012・仏、独、オーストリア/
                 主演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ
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愛、アムール
人生はかくも長く、 素晴らしい。 原題 AMOUR/LOVE 製作年度 2012年 上映時間 127分 監督 ミヒャエル・ハネケ 製作国・地域: フランス/ドイツ/オーストリア 出演 ジャン=ルイ・トランティニ...
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『愛、アムール』
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パリの高級アパルトマンで暮らす音楽家の老夫婦の姿を描いた『愛、アムール』。 監督・脚本は1942年生まれで70歳のミヒャエル・ハネケ。前作『白いリボン』に続き本作と2作品連続で
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 【ネタバレ注意】  『白いリボン』で悪意の誕生を描いたミヒャエル・ハネケ監督が、次回作では打って変わってAmour(愛)をテーマにした――のだろうか。  「愛」とは美しい言葉
2013-03-22 02:28 : 映画のブログ
この結末にしてこのタイトル。『愛、アムール』
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『愛、アムール』 (2012) / フランス・ドイツ・オーストリア
原題: AMOUR/LOVE 監督: ミヒャエル・ハネケ 出演: ジャン・ルイ・トランティニャン 、エマニュエル・リヴァ 、イザベル・ユペール 、アレクサンドル・タロー 公式サイトはこちら...
2013-03-23 09:30 : Nice One!! @goo
No.342 愛、アムール
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真紅さん。

コメント&TBありがとうございました。

感想読ませていただきました。
真紅さんとまたまた大いに真逆さ判明。(笑)
私の体験と考えからすると、その真紅さんの
祖父さまの例はまさに“奇跡”の一語に尽きますね~
人間とは本来、身勝手なものであり、いつの世もわが身
可愛い可愛いと生きて死ぬものだと、私は
青い頃から“観念”(笑)してましたし、
祖父さまの、奥様を介護するそのお姿には
もしかして神様がお入りになっていたとか?
勘違いなさらないで、信心とかのそれではなく
人間的に何かしらとても神々しい。

本作、夫と妻の立場が逆だったら?とか
キノの階段ポトポト降りながら思ってました。
妻だったらあのような幕引きにするだろうか。
十中八九「否」でしょう。
弱そうに見えるけれど、とどのつまり
女性は、最後まで見届けられる強靭さと
ある意味、残酷さをも兼ね備えていると。
2013-03-21 11:17 : vivajiji URL : 編集
同感です。
公式サイトに踊る「至高の愛の物語」とか「人生はかくも長く、素晴らしい。」という文言に、とても違和感を覚えました。
「人生はかくも長く、辛い」では、客が入らないでしょうけど(^^;
2013-03-22 02:59 : ナドレック URL : 編集
vivajijiさん、こんにちは。こちらこそコメント&TBありがとうございます。
う~ん、↑記事にも書きましたが、祖父はモテ男で、かなり女性関係いろいろあったらしく。
祖母はそんな祖父に(父いわく)ゾッコンだったらしいので、かなり泣かされたようです。
祖母を介護したのは、祖父なりの贖罪だったのかも?しれません。

しかし、介護ってやはり綺麗ごとではないですから、劇中、夫が寝たきりの妻に思わず平手打ち、、に似たようなこともあったらしいです(母いわく)。
だから、決して「神のわざ」というわけでもないのですよ。
それでも祖父は立派だったと私は思っています。最後まで。

『カッコーの巣の上で』の中で、ネイティヴインディアンの青年がジャック・ニコルソンにしたこと。。
あれは、あの映画では「必然」だと、紛れもない「友愛」の情からなされたことだと私も思うのです。
でも、この映画で夫が妻に、最終的にしたこと。。
あれを「愛」と呼ぶならば、世の中の「秩序」が崩れてしまうと思うのです。
誰でも、「愛」ゆえに、そうしてあげたいと思うことはあると思います。
しかし、しかしやはり、手をかけてはいけないと私は思います。
それは今しきりに議論されている「延命治療」をしない、という選択とは、また別の次元のことだと。

考えさせられる映画でしたね。
ハネケの術中にハマってしまいました(笑)。
2013-03-22 17:21 : 真紅 URL : 編集
ナドレックさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。恐縮です。
誇大宣伝ですね(笑)。
本作のタイトル「愛」は、ハネケの反語的表現なのかも。。。
いや、彼は本当に「愛」とはこういうものだ、と思っているのかもしれないですね。
2013-03-22 17:23 : 真紅 URL : 編集
私もこれは「愛」とは思いたくはないですね。
そこのエゴが、彼流の不快感なんだと思います。
前作の『白いリボン』といいこれといい、どうもエゴを「見せてやる」的に感じてしまうのは私だけかな?
2013-03-23 09:32 : rose_chocolat URL : 編集
rose_chocolatさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
そうですね、、私、ぶっちゃけハネケ氏は「イヤな奴」だと思っていますので、、観方にバイアスかかってるかもですが。
『白いリボン』、、あのなんとも言えないイヤ~な感じ!!
>エゴを「見せてやる」的に感じてしまう
基本、上から目線ですよね^^;
2013-03-23 16:46 : 真紅 URL : 編集
叔母叔父夫婦のこと
こんにちは。昔はTB交換をしていたのですが、楽天がTBを止めて以降は映画記事も月にまとめて書くようになり、他の人の記事もあまり観ていません。今回だけはつい最近独立して記事に載せました。
というのも、身近に老老介護の現実があり、映画を見ていろいろ考えたからです。身近に老老介護の現場を見て来たブロガーは少なく、彼らの選択を冷ややかに見たり、反発したりしているようです。しかし、私はかなり共感しました。一歩違えば、叔母叔父夫婦もこのようになったと思います。今回叔母だけを強制的に施設にいれましたが、私に何の権限があるのだ、とかなり悩みました。ジョルジュは妻を殺したけど、妻から恨まれないという確信は持っていた。妻もおそらくそれを待っていた。夫婦とはそういうものの様な気がする。そのことに言及した記事が見当たらない。
私の叔父さんも叔母さんの介護はしんどそうだったけど嫌がっていなかった。そういう意味で「愛して」いた気がする。本当は2人ともそのままにして、ある朝一方が死体で見つかるまで待つという手段もあったのではないか(事実低血糖で叔母さんが何回も倒れていてその可能性は何度もあった)。
長々とすみません。久しぶりに他ブロガーの
記事を見て回って、身近に介護した人がいるブロガーさんのようだったので、ついいろいろ書いてしまいました。
2013-03-28 11:51 : くま URL : 編集
久しぶりにブログを拝見。
この映画、観たいと思う反面、観るのが怖い。。。
記事のアップ、ありがとう。
2013-03-28 13:11 : くっち URL : 編集
くまさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
貴ブログ記事拝見しました。

私は傍観者に過ぎませんでしたが、身近な問題としてこの映画を捉えられるかどうかで、随分感想も違ってくると思います。
心情的には、ジョルジュがアンナに「したこと」は私も理解できます。
それが「愛」から生まれた行為であろうことも想像できます。

>夫婦とはそういうものの様な気がする。
彼らを責めるつもりは毛頭ありませんが、これを認めることは私にはできないのです。
心の問題でなく、モラルの問題として。

>私に何の権限があるのだ、とかなり悩みました。
くまさんは素晴らしいことをされたと思いますよ。それが「正しい」選択だったのだと思います。
どうかご自身を責めないでくださいね。

人間、どんなに偉そうにしていても、一人で生まれることも、死ぬこともできないのですよね。
人は必ず死ぬし、必ず老いる。
そのことを念頭に置けば、謙虚に、柔和に生きていけるような気がします。
2013-03-28 18:08 : 真紅 URL : 編集
くっちさん、こんにちは♪ コメントありがとうございます。

>久しぶりにブログを拝見。
えーまじで? 日参してくれなあかんやん(笑)。

この映画ね、、確かに、厳しい映画ではあります。
でも、私たちみんな「ゆく道」だからね。

いつかDVDででも、是非。
2013-03-28 18:18 : 真紅 URL : 編集
真紅さま こんにちは。
アカデミー賞の外国語映画賞受賞作はここ数年、秀作揃いだったのでとても期待して見たのですが・・・。愛する夫婦がどうしてこのような結末になってしまったのでしょう。
私も実母が思いもかけず昨年認知症の診断を受け、介護が始まりました。それなりに元気に過ごしておりますが、徐々に徐々に母と娘の会話が成り立たなくなってきています。身につまされる映画でした。
美しかった妻が、次第に老いてやつれて無表情になってゆく、エマニュエルさんの演技は見事でした。

ところで。今年の、早かったですね。お花見楽しめましたか?
2013-03-30 15:55 : メグ URL : 編集
メグさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お久しぶりですね。

メグさんは、この映画あまりお気に召さなかったのですね。
>愛する夫婦がどうしてこのような結末になってしまったのでしょう。
愛するが故のジョルジュのあの行動だとは思います。
日本でも、時々同様の事件が報道されますね。

お母様の介護されていたのですね。
身近な問題と捉えるか、遠い未来のことと捉えるか。感想も変わってくると思います。
メグさんもご無理なさらず。美味しいものを食べ、美しいものを目になさってください。

大阪は今桜満開です。名所には、今年も行けそうになく。残念です。
2013-03-30 20:14 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんばんは。
今回、すごくぴったりと感想がカブったなあ!と思います。
私もすっかり同じように感じたみたいです(笑)。
真紅さんのお祖母様とお祖父様のお話、本当に苦しみを知ってる人の率直な思いだなあ、と思います。
でも、ラストの幻影は本当に美しくて。
私はついついこの間『白いリボン』を再鑑賞してしまいました。
傑作ではあるけれど、やっぱりすごい意地悪な作品でした。
この作品は、身近だからこそより心にずっしりくる、恐ろしい作品でしたよねえ。
2013-04-10 02:42 : とらねこ URL : 編集
とらねこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「至高の愛」 とか 「人生はかくも素晴らしい」、とか。
ハネケがそんなもん描くわけないっつーの(笑)。
ラストシーン、夫妻の娘が誰もいなくなった実家でボーっとしてましたよね。
経験者なら、ああ、わかる。。っていうシーンだと思います。
誰もいなくなってしまった家の中を眺める。私もやりました。
『白いリボン』、私はDVD鑑賞だったのですが、超イヤ~な気分になりましたね。
意地悪じいさん全開(笑)。
カンヌを二連覇し、オスカーもゲットしたハネケ。
これから何処へ向かって進むのか? 注目ですね。
2013-04-10 17:32 : 真紅 URL : 編集
ハネケの作品が、好きというだけでチェック
終わりにしたい、あなたとわたしのため
意識も混濁している
シューベルトの即興曲第3番
観ている時よりも、観終わって
胸に大きな鉛が入ってしまったわ
そして静かに思うのは
生が消えゆく中「愛する」という、かすかな光
老いていくアンヌの生の灯が消えゆく姿を演じたリヴァ
切なくてやるせなくて観終わって涙流れまくり
鼻の頭が、まっ赤になっちゃった

e-75.:*゚..:。*゚:.。*゚e-75
 業務連絡
 ブログアドレス変更
 是非リンク貼りを変えてね~(*^-゚)vィェィ♪
2013-04-13 22:16 : qリンクあどれす変更だぜ URL : 編集
qさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ブログ新装されたのですね。ご連絡ありがとうございました。
リンクは変更させていただきましたので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

旧ブログのほうの記事、拝読しました。
お祖母さまの介護を経験されたのですね。。
「老い」は誰にでも訪れること。。「死」と同じように。
どのように老い、どのように死ねるか。
実は我々はそこに向かって生きている、と言っても過言ではないですよね。

エマニュエル・リヴァの演技は素晴らしかったですね、、もはや演技を超えていた。

qさんはハネケお好きなのですね。私はどうも苦手です。
でも、これからもきっと観続けていくのだろうな、、と思います。
2013-04-14 11:02 : 真紅 URL : 編集
真紅さん、こんにちは。
そうなんだね・・・真紅さんの祖父母さんの事含め、真摯な気持ちで感想拝見しました・・・。
これは、見る人が、どういう経験・背景で過ごしてきたか?というのが、重要にかかわってくる作品かもしれませんね。

私も、昔、身内でおこった事により、こういう件について、40年ほど、ずっと熟考しています・・・。
いまだに解決策とか、良い方法?とか、見いだせずに、気がつけばもうすぐ自分が50歳です。

PS 欧州の意地悪じいさんは、爆笑でした^^
2013-10-09 10:58 : latifa URL : 編集
latifaさん、おはようございますー。コメント&TBありがとうございます。
はあー、やっと木曜日。
この映画、DVDになったのですね。。
うちの母も、これ観て超どんよりしていたよ。。
誰でも老いて、死んでゆく・・・。何があっても動かせない事実なんですよね。

私は、どんな延命治療もせずに逝きたいなと思ってる。
最近身体にかなりガタがきていて、健康について真剣に考えています。
元気で長生きしたいよねー。

意地悪じいさんっつーか、性悪じいさんだね^^
2013-10-10 07:28 : 真紅 URL : 編集
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