2013年2月に読んだ本/6冊
母の遺産

 先月は 「ここ数年読んだ小説、向こう数年読むであろう小説」 の中でも
ベストと思える小説
に出会いました。ところが、ある土曜日。カーラジオから
流れてきたのは 「村上春樹が4月に新たな長編小説を発表する」 という
ニュース。楽しみですねぇ

 ニュースといえば、小さいおうち文庫化されて、映画化のキャスト
発表されましたね。時子奥さま、松たか子さんか・・・。うーん。。

◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 『そして、人生はつづく』 川本三郎・著 ★★★★☆
 映画タイトルをもじった川本さんのエッセイは大好き。今回はキアロスタミ
です。奥様を亡くされてからのひとり暮らしは、変わらない 「妻恋の日々」
でもあります。しかし、川本さんって基本 「ミーハー」 だと思うんですよね。
臆面もなく 「井上真央のファンになった」 とか書いているし(笑)。ずっとお
元気で。

 この本の中で、川本さんが紹介されている本を2冊、読んでみました。以下。


 『母の遺産-新聞小説-』 水村美苗・著 ★★★★★+
 大佛次郎賞を受賞した長編小説。水村美苗さんの著作は初めて読みまし
たが、もう、凄いです。圧倒されます。「モノが違う」 というのはこのことです
ね。
 「最上のわざ」 とは真逆な、超がつく俗者の母。嫌悪感でいっぱいになり
ながらも、ページを繰る手が止められない。文体はもちろん、描写力、構成
力全てに隙がなく、重層的で緻密でありながら感情を疎かにしない
真っ当
な文学であることは、すなわち最高にエンターテインメントでもあることを証明
した大傑作

 2010年代を代表する小説であることは間違いないでしょう。特に、女性に
オススメ
いたします。


 『高く手を振る日』 黒井千次・著 ★★★☆
 刊行当時、書評欄で話題になり、気になっていた作品。妻を亡くした男が、
大学時代同窓だった(そしてほのかな思い出を共有している)女性と再会
る。古希を過ぎた男女の恋愛。正直、ここまで「抑制」しないといけないもの
かとも思いましたが・・・。携帯メールによるやり取りが、21世紀してます。


 『第二図書係補佐』 又吉直樹・著 ★★★★
 「第二」でしかも「補佐」。解説や書評ではなく、「自分の生活の傍らに、常
に本という存在があることを書こうと思いました」
。私も、ずっと本に助けられ
てきた一人
です。又吉くんのことが、ますます好きになった一冊。


 『空想読解なるほど、村上春樹』 小山鉄郎・著 ★★★★
 村上春樹を長年読み続け、取材してきた著者だけに、様々な 「トリビア
(へぇ)」 が満載
です。ハルキストなら面白く読めるはず。そういえば、
ツミさんのワンピース
も 「ミッドナイト・ブルー」 だったなぁ、とか。


 『水瓶』 川上未映子・著 ★★☆
 高見順賞を受賞した、著者の第二詩集。でも、これ限りなく散文に近い詩
ですよね?(或いは、詩に近い散文?) 「バナナフィッシュ」 は好きです。
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

[2013/03/08 20:25] | 読書 | トラックバック(1) | コメント(6) |
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コメント
真紅さま
お久しぶりです
相変わらず読書家でいらっしゃいますね
最後の「バナナフィッシュ」が目に留りました
「バナナフィッシュ」と言えば
大昔アメリカ帰りの女性に「向こうで流行っているから…」と貸して頂いた本が
J.D.サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」で
その中の「バナナフィッシュ」に惹かれ「ライ麦畑で捕まえて」を読んだのです
勿論野崎孝:訳でした…
このコーナーで申し訳ありませんが 下の甥御さん何てハンサム・ボーイなんでしょう!
可愛いですね^^良い時です
こちらも懐かしいわ
昨晩「アントキノイノチ」を観ました
真紅さんがご覧になったのも記憶の片隅にあり…多少期待もあったのですが…
色々なパーツがバラバラな感じでした
もったいないような気がしました
岡田君、染谷君、松阪君…役者が揃っているだけに
もう少し主題を絞ってテーマを浮き彫りにした方がヨカッタのでは…と感じました
岡田君は…ハンサムですね
[2013/03/11 00:10] URL | Maria #3m4C9JA6 [ 編集 ]
Mariaさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
「バナナフィッシュ」、これはまさしくサリンジャーの短編についての詩です。
シーモアと海辺で遊んでいた少女が、老女になってあの日のことを回想する、、という内容です。
『モンキービジネス』という(今は廃刊になった)雑誌に載ったときに読んでいて、印象に残っていました。
私もサリンジャーは大好きなんですが、、、好き過ぎて柴田元幸さんの新訳『ナイン・ストーリーズ』は途中でストップしています。
(泣けて泣けてしょうがないのです)

はい、甥は先月生まれたばかりなのですが、新生児とは思えないしっかりした顔をしているのですよ。
妹もたいがいかわいい赤ちゃんでしたが、旦那さまがまた男前で。。。
甥の将来はジャニーズで決まり!ですね(笑)。
ありがとうございます。

『アントキノイノチ』そうですね、岡田くん、桃李くん、染谷くん。。。
今をときめく若手俳優がそろい踏みですね!
あの映画では、桃李くん嫌な役でしたね。。
そう、もう岡田くんの顔の綺麗さと言ったら・・・。
背が高い人が無条件で好きなので、彼は私の理想の人かも、です♪
[2013/03/11 21:35] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2013/04/02 13:43] | # [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2013/04/02 13:53] | # [ 編集 ]
真紅さーん、こんにちは!
ちょっと久しぶりかな?^^
読んだよー、母の遺産。すごかった。
面白かったわー。
ちょっと毒出し系の私小説だったけれど、こんなの書いちゃって大丈夫なのか?って、心配になるようなお話でした^^
実話ではなくて、実際とはちょっと違っているみたいだけど・・・。これ実話でしょ?って、他人からは思われてしまいそうなほど、リアルな感じだったよね。

ところで、誰ぞ、このハンサムは?と、写真にくぎ付けに。グザヴィエ・ドランって監督さんなのね?いやー素敵ねー!私も好みだわー、このルックス。
それと、なんですと?チャン・チェン君、結婚するのね・・・。そうっかー。
この写真、若い時のだよね?解らなかったわー。
[2013/11/14 17:32] URL | latifa #SFo5/nok [ 編集 ]
latifaさん、おはよう~。コメント&TBありがとうございます。
ちょっとご無沙汰(でもないか?)してごめんね。
最近、まったく余裕がなくて。。。
でも、こうやって旧い記事にコメントいただくのうれしいわ。

この本、ほんと凄かったよね。
重い本なのに、ずーーーっと読んでいたくて持ち歩いていたわ。
お母様の部分とか、ある程度「実話に基づく」でしょうね。
著者のダンナ様が、「離婚されたんですか?」ってよく聞かれたらしい(笑)。

うふふ、ドラン君、素敵でしょ~?
大阪ではもう公開作(監督作)が終わってしまったから、来月神戸まで観にいくつもり。
もう、「追っかけ」だね。ハハハ。
チャン・チェンくんは、ず~っと付き合っていた彼女と結婚するとか。。
あの写真は若い時っていうか、少年時代ですね。
これ、DVD化されていない幻の映画なんだよ。。もしDVDになったら、絶対買うつもりなんだ。
[2013/11/16 09:29] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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「母の遺産―新聞小説」感想 水村美苗
水村さんの本は、これが初めてです。
[2013/11/14 17:33] ポコアポコヤ
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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