君の血中アルコール濃度は? ~『ラム・ダイアリー』
ラム・ダイアリー





 THE RUM DIARY


 Absolutely Nothing in Moderation


 1960年、カリブ海に浮かぶ南米・プエルトリコNYからやってきたポール・
ケンプ(ジョニー・デップ)
は、サンファンの地方紙記者としての職を得る。

 自身の親友であり、「伝説のジャーナリスト」 であったハンター・S・トンプ
ソンの自伝
を、ジョニー・デップが製作・主演したドラマ。白塗りでも、海賊
でもない「素顔」のジョニーは久し振り。私は特に彼のファン、というわけで
はないが、『妹の恋人』 『ギルバート・グレイプ』 を観て以来ずっと、気に
なる俳優のひとり
。久々に映画館に行けるとなると、アンドリュー・ガーフィ
ールドよりサム・ワーシントンより、ジョニーの映画を選んでしまった。

ラム・ダイアリー2

 この映画、あまり評判は良くないみたいだけど、私は満足だった。心地よい
メロディ
に乗せて、紺碧の空と海真っ赤なセスナが飛翔するオープニング。
大きなスクリーンで映画を観る幸福感に満たされる。セスナが牽引しているの
は何? 僅か数分で、すっかりこの映画に引き込まれてしまった。

 呑んだくれて「もう酒は止める」 と言いながら、体内をアルコールで満たし
続けるケンプ。自分は何も成し遂げていない、自分の文体=「ヴォイス」 が
ないんだ、と呟く彼。最後に映し出されるその容姿は、ハリウッドスター顔負
けの美しさ
『ラスベガスをぶっとばせ』 も未見であり、ハンター氏のことは
何一つ知らない私だけれど、きっと魅力的な人物だったに違いないと思える。
そしてその亡き友人を、ジョニー・デップが本当に楽しそうに、活き活きと演
じている。観ているこちらもうれしくなるほどに。

ラム・ダイアリー3

 「いい人」よりも、何故か悪役が印象に残るアーロン・エッカート汚過ぎる
ジョヴァンニ・リビシ
「ヅラネタ」をまさか、この人が(汗)、のリチャード・ジェ
ンキンス
。そしてアンドロイドのような質感の、危険で妖しい美しさ満開アン
バー・ハード
脇役の面々もいい仕事しています。満足。涙も感動もないけ
れど、こんな飄々としたコメディ寄りの映画も、たまにはいいんじゃない?

 ( 『ラム・ダイアリー』 監督・脚本:ブルース・ロビンソン
                      製作・主演:ジョニー・デップ/2011・USA)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:ジョニー・デップ - ジャンル:映画

[2012/07/17 15:16] | 映画 | トラックバック(18) | コメント(0) |
<<導きの書~『アジア映画の森 新世紀の映画地図』 | ホーム | いつでも人生の主役になれる~『サニー 永遠の仲間たち』>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/1256-ca661a0e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ラム・ダイアリー ジョニデの思い入れが空回り~
【=31 -3-】 TOHOシネマズ、6本観たら1本無料の特典を使うのに、スパイダーマンを観るかこっちを観るか悩んだ末の選択だったのだが。  1960年、カリブ海に浮かぶプエルトリコのサンファンにある地元新聞社に、ジャーナリストのポール・ケンプがやってきた。NYでの生活...
[2012/07/17 15:40] 労組書記長社労士のブログ
ラム・ダイアリー
1960年、南米プエルトリコ。 NYからやって来たジャーナリストのポール・ケンプ(ジョニー・デップ)は、ロッターマン(リチャード・ジェンキンス)に雇われ、地元の新聞社に職を得る。 個性的な仕事仲間...
[2012/07/17 16:03] 心のままに映画の風景
ラム・ダイアリー/THE RUM DIARY
巨悪を暴く的な、ちょっと気になるテーマだったので・・・ 「オフィシャルサイト」 【ストーリー】 1960年、カリブ海に浮かぶプエルトリコのサンファンにある地元新聞社に、ジャーナリストのポール・ケンプがやってきた。 NYでの生活から一転しようとここへ来たケンプだ...
[2012/07/17 16:16] いい加減社長の映画日記
ラム・ダイアリー/The Rum Diary
主演のジョニー・デップの親友にして異端のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの同名小説をそのジョニーが製作・主演で映画化。プエルトリコでの破天荒な毎日を描いた文字通りダイアリーだ。共演にアーロン・エッカート、アンバー・ハード、リチャード・ジェンキン...
[2012/07/17 16:34] LOVE Cinemas 調布
ラム・ダイアリー
2012年7月7日(土) 19:30~ TOHOシネマズ川崎プレミアスクリーン 料金:0円(フリーパスポート) 『ラム・ダイアリー』公式サイト フリーパスポート5本目。 お嬢さんたちが大好きなジョニー・デップの新作。盟友ティム・バートンとのやつは、何かいつも同じような?...
[2012/07/17 16:59] ダイターンクラッシュ!!
ラム・ダイアリー
Rum Diaryクチコミを見る反骨のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化「ラム・ダイアリー」。ジョニー・デップの思い入れだけで成り立っている作品。1960年、 ...
[2012/07/17 20:50] 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ラム・ダイアリー
★ネタバレ注意★  ブルース・ロビンソン監督、アーロン・エッカート出演作です☆  『ラビット・ホール』からまだ半年ちょっとしか経っていないのに、もうエッカートとスクリーンで会えるとは、大変喜ばしいことであります。それもひとえにジョニー・デップが共演...
[2012/07/17 21:23] キノ2
ホントに日記みたいな映画。『ラム・ダイアリー』
プエルトリコにやって来たジャーナリストの破天荒な日々を描いた作品です。
[2012/07/17 21:27] 水曜日のシネマ日記
ラム・ダイアリー
ジョニー・デップ主演、伝説のジャーナリストを描く『ラム・ダイアリー』を観てきました。 ★ 伝説のジャーナリストが伝説になる前、というかジャーナリストと名乗るにはまだまだ未熟な駆け出しの頃の破天荒な生活を延々と見せられる映画でした。 酒浸りのおっさんが無茶...
[2012/07/17 21:41] そーれりぽーと
ラム・ダイアリー / THE RUM DIARY
ランキングクリックしてね &amp;larr;please click 『ラスベガスをやっつけろ』の脚本家を担当、親友で自殺してしまった ハンター・S・トンプソン(1937-2005)の自伝的小説を、ジョニー・デップ 自らの企画で映画化し、製作・主演した作品。 6月公開、マ...
[2012/07/17 23:59] 我想一個人映画美的女人blog
★ラム・ダイアリー(2011)★
THE RUM DIARY 最低な毎日は“最高”だ。 映時間 120分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(ショウゲート) 初公開年月 2012/06/30 ジャンル ドラマ/伝記/コメディ 映倫 R15+ 【解説】 ジョニー・デップがプライベートでも親友だった伝説のジャーナリスト、...
[2012/07/18 01:35] Cinema Collection 2
ラム・ダイアリー
【THE RUM DIARY】 2012/06/30公開 アメリカ R15+ 120分監督:ブルース・ロビンソン出演:ジョニー・デップ、アーロン・エッカート、マイケル・リスポリ、アンバー・ハード、リチャード・ジェンキンス、ジョヴァンニ・リビシ 1960年、ニューヨークでの生活に疲労し切っ...
[2012/07/18 11:53] 新・映画鑑賞★日記・・・
「ラム・ダイアリー」闘鶏のカッコよさ
「ファンだったら観ないとー」とみんなに詰め寄られたので、仕方なく観てきた(笑)
[2012/07/18 23:01] ノルウェー暮らし・イン・原宿
ラム・ダイアリー
美しい若手女優アンバー・ハード公式サイト http://rum-diary.jp原作: ラム・ダイアリー (ハンター・S・トンプソン著/朝日新聞出版) 1960年、ジャーナリストのポール・ケンプ(ジョ
[2012/07/19 15:30] 風に吹かれて
ラム・ダイアリー     評価★★★54点
ジョニー・デップが敬愛してやまない“伝説のジャーナリスト”ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化。監督は「ラスベガスをやっつけろ」でもジョニーから監督を依頼されたブルース・ロビンソン。本作は彼の約20年ぶりの監督復帰作。 これはトンプスン自身がま?...
[2012/07/25 12:50] パピとママ映画のblog
映画『ラム・ダイアリー』を観て
12-55.ラム・ダイアリー■原題:The Rum Diary■製作年、国:2011年、アメリカ■上映時間:120分■字幕:松浦美奈■観賞日:7月8日、渋谷HUMAXシネマ(渋谷) □監督・脚本:ブル
[2012/11/11 23:13] kintyre&#039;s Diary 新館
映画評「ラム・ダイアリー」
☆☆★(5点/10点満点中) 2011年アメリカ映画 監督ブルース・ロビンスン ネタバレあり
[2013/06/07 11:19] プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
「ラム・ダイアリー」 酔いどれ日記
ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの原作を、親友であったジョニー・デップが
[2014/03/30 18:55] はらやんの映画徒然草
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!