女の子は楽しまなくっちゃ。~『ガール』
 中間テスト真っ最中、初めての英語の試験に緊張気味(?)の息子が尋ねる。

 「なあ、girlwomanladyってどう違うん?」

 それなりに説明すると、今度は

 「どうして女の人って歳言えへんの? 隠すやん?」

 う~ん、息子よ、そう来たか・・・

 「日本ではね「女は若ければ若いほどいい」っていう価値観が根強いから
 歳いってきたら自分の年齢に自信が持てなくなって、言いたくなくなるねん」

 「ふ~ん。でも、若いって幾つくらいまでのこと?」
 「う~ん、やっぱり30越えたら若くはないんじゃない?」


 奥田英朗『ガール』 は、そんな微妙な年齢の女の子たちが主人公の短編集
後で知ったけど、今公開中の映画の原作なのですね。

ガール

 正直、私はこの小説の登場人物たちより一世代上だけれど、大いに共感した。
表題作「ガール」 なんて、もう読みながら泣いたもん。奥田英朗さんって、どう
してこんなに女の子の気持ちがわかるんだろう?
 奥田さんの文章から、嫌味
や嘲笑や、底意地の悪さを感じたことは一度もない
。傍から見たら痛いオンナ
の描写
でも、どこか温かい視線を感じる。奥田さんは、人は皆一生懸命生きて
いるんだ、誰もが愛おしい存在なんだ
、、ってわかってくれているような気がす
る。存在そのものを、全肯定してくれているような。

 「生涯一ガール。きっと自分もその道を行くのだろうと、由紀子は思った。
  この先結婚しても、子どもができても。そんなの、人の勝手だ。誰にも
  迷惑はかけていない」
 「女は男の目なんか気にしていない。自分が楽しいからおしゃれをするの
  だ。若くいたいと思うのだ」


 私も、いくつになっても膝丈のジャーワンを着て、地下鉄に乗って仕事に行
きたい。誰のためでもなく、自分がしたいからそうするんだ。Girls just wa-
nna have fun!
 明日からダイエットだっ。

 ( 『ガール』 奥田英朗・著/講談社・2006)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

[2012/06/01 07:36] | 読書 | トラックバック(2) | コメント(0) |
<<5月に読んだ本/7冊 | ホーム | 迷子の旅人~『ミッドナイト・イン・パリ』>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://thinkingdays.blog42.fc2.com/tb.php/1243-1e6c484e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
GIRL ガール
奥田英朗原作の人気小説を『神様のカルテ』、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化。アラサー、アラフォー女性が恋愛、仕事、結婚、子育てなどの悩みを抱えながらも失敗を重ねながら成長して行く姿を描いたガールズドラマだ。出演は香里奈、麻生久美子、吉瀬美智...
[2012/06/01 08:31] LOVE Cinemas 調布
本 「ガール」
奥田英朗さんの作品で、昨年だったか映画化にもなりました。 本作は5編の短編集です
[2013/12/28 11:58] はらやんの映画徒然草
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

Recent Entries

Categories

What's New?

真紅

Author:真紅
Every cloud has a silver lining.

Recent Comments

Recent TrackBacks

Archives

My Favorite

Search this site

RSS

Thank You!