同じ空の下で~『おれたちの青空』
おれたちの青空

 中学生ばかり14人が暮らす、札幌の児童養護施設・魴鮄舎父親が逮捕され、
東京からやってきた陽介。陽介の伯母で、施設を一人で切り盛りする恵子おばさ
。バレーボール部で活躍する、長身の卓也高校受験を控え、それぞれが節目
のとき
を迎えていた。

 第26回坪田譲治文学賞受賞作 おれのおばさん の続編。卓也、恵子、陽介、
それぞれの視点から描かれた3編が収録された、連作短編集となっている。

 個人的には、前作のラストで「また芝居をやる。劇団を作る」 と宣言した恵子の
その後が気になっていたから、恵子視点の「あたしのいい人」 が一番、読み応え
があった。一年ごとに成長し、巣立ってゆく中学生たち。毎年毎年、そんな彼らを
送り出し、何十年も同じ思いを抱えて生きる恵子日常が即ち劇場であり、生きて
ゆくことがイコール芝居
なのだと彼女が悟るラストシーンは、舞台劇を観ているよ
うな感動に包まれる。

 それぞれの道を歩いても、みんな同じ空の下で生きていくんだな。大切な誰か
を思いながら


 ( 『おれたちの青空』 佐川光晴・著/集英社・2011)
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[2011/12/08 09:59] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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