心と身体は連動している~『身体のいいなり』

幼い頃から原因不明の体調不良に悩まされ続けていた著者が、38歳で乳が
んを発症。治療の過程でヨガと出逢い、健やかになっていく過程を綴ったエッセ
イ。イラストも著者が手掛けている。第27回講談社エッセイ賞受賞作。
「身体と心(意志)は連動している。切り離しようがない。なのに私は生まれた
ときから意志だけで生きていけるものと思い込んできた」
著者とは同世代の私。自分は大病はしたことがないが体力・筋力はなく、生ま
れてこの方運動というものとは無縁で生きて来た。虚弱だビンボーだと連呼(笑)
する著者に、なんとなく親近感を覚えてしまう。
一番切実なお金のこと、病院(医師)選び、時期を同じくして癌を発症した友の
死。乳房再建に当たっての揺れる思い。同じ女性として、考えさせられるところ
が多かった。私もやろうかな、ヨガ・・・。
ちなみに、講談社エッセイ賞の賞金は百万円。内澤さん、よかったね。
( 『身体のいいなり』 内澤旬子・著/2010・朝日新聞出版)
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