「若さ」という熱病~『マイ・バック・ページ』

東大を卒業し、念願のジャーナリストになるべく東都新聞に入社、雑誌記者と
して働く沢田(妻夫木聡)。1971年、彼は梅山と名乗る学生運動の活動家(松山
ケンイチ)と接触し、ある事件に巻き込まれる。
川本三郎氏による同名の回想録『マイ・バック・ページ ある60年代の物語』の
映画化。若者たちが熱く「理想」を語り、大学解体や安保反対を叫んで学生運動
を繰り広げた60年代末から70年代初頭。あるジャーナリストの葛藤と挫折を、
実際に起こった事件の顛末を描きながらあぶり出してゆく。青臭い政治の季節に、
誰もが発熱し、浮かされていた時代。「取材源の秘匿」という職業倫理を優先した
がために、職を追われた若者の真っ直ぐ過ぎる愚かさが、痛々しくも愛おしい。
原作は既に読んでいるが、映画化は納得の出来栄え。主役の二人はもちろん、
脇役の誰もが骨太で誠実な演技を見せてくれた。原作者の川本三郎氏は、試写
を観て涙を流したという。今も慙愧に堪えないであろう痛恨の記憶を、映像化によ
って「青春の墓標」として弔うことができたのかもしれない。あの時代を実際に生
きた、還暦前後の方の感想が知りたい気分だ。

東大出のエリートである沢田が、何故、どう見ても胡散臭い(そして実際、た
だの喰わせ者だった)梅山を信じてしまったのか。本作では、徹頭徹尾、梅山
は「しょうもない」人物として描かれている。揚げ足取りの議論しかできないくせ
に、後輩や知人を利用するための口だけは巧い。そして自らの破壊・暴力衝動
を正当化するためには手段を選ばない。何の罪もない人間の命が奪われたと
しても。
そんな梅山を信じた沢田は、音楽や映画、文学を愛する「感性」の人だった。
彼のそのナイーブ過ぎる、センチメンタルで青臭い直感は、自らを破滅へと導
いてしまう。「俺だけに取材させてくれ」。ジャーナリストとしての、特ダネへの
渇望。そこには、地に足のついた生活者としての視点が、徹底的に欠けていた。

昨年の映画賞を席巻した『悪人』で名を上げたとはいえ、アイドル顔の妻夫木
聡よりも、変幻自在の成り切り俳優・松山ケンイチを褒め称えるほうが、映画ブ
ロガーとしては「通」なのかもしれない。しかし私は敢えて言う。妻夫木くん、君
は素晴らしいよ! 偶然の再会から、否応なく沢田が過去を回想する、ラストシ
ーンの長回し。感動した。暗転でなく、ホワイトアウトで沢田の過去を断ち切り、
未来への希望を感じさせてくれた山下敦弘監督のやさしさにも。
( 『マイ・バック・ページ』 監督:山下敦弘/
主演:妻夫木聡、松山ケンイチ/2011・日本)
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公式サイト。 川本三郎原作、 山下敦弘監督、妻夫木聡、松山ケンイチ、忽那汐里、山内圭哉、中村蒼、韓英恵、長塚圭史、石橋杏奈、あがた森魚、三浦友和。 評論家川本三郎の自伝的 ...
2011-06-03 15:03 :
佐藤秀の徒然幻視録
試写会の客入りは9割くらい、妻夫木×マツケン共演作だからなのか女性客が多い。
2011-06-03 15:16 :
新・辛口映画館
学生運動が世の中を変えられると信じられていた時代の息遣いが聞こえてくる。東大安田講堂陥落をリアルタイムでは知らない世代が作っているのに、そんな感じがする映画でした。
...
2011-06-03 18:33 :
こねたみっくす
山下敦弘監督、微妙な題材を選んじゃったかなあ。
どうして?
だって、全共闘運動が激しかった1970年前後に事件を起こした左翼思想の学生と若きジャーナリストにまつわる話だぜ。
いまどき、ハードな題材に、いつもは脱力系の山下敦弘監督が臨む。野心的な試みじゃな...
2011-06-03 20:03 :
【映画がはねたら、都バスに乗って】
内務官僚の父をもち、麻布高校から東京大学法学部に入学。卒業後は朝日新聞社に入社。
ところが入社して3年目の秋、過激派グループ「赤衛軍」による「朝霞自衛官殺害事件」で犯人隠匿及び証拠隠滅の罪により逮捕され、容疑を認めたため、会社は、即日懲戒免職となった。...
2011-06-03 20:46 :
千の天使がバスケットボールする
私の大好きな『リンダ リンダ リンダ』その他いろいろの山下敦弘監督が実話ベースの社会派作品を手がけたというだけでもちょっと驚きでしたけど、その主演が妻夫木くんに松山ケン ...
2011-06-03 21:05 :
カノンな日々
作家・評論家の川本三郎が自らの体験を綴った同名の回想録を映画化。1969年から72年と言う学生運動が終わりに近付いた時期を舞台に、雑誌記者と活動家の出会いから破滅までを描く。主演は『悪人』の妻夫木聡と『ノルウェイの森』の松山ケンイチ。共演に忽那汐里、中...
2011-06-03 21:56 :
LOVE Cinemas 調布
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
音楽:ミト(クラムボン)、きだしゅんすけ
出演:妻夫木聡 、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、中村蒼、韓英恵、長塚圭史、山内圭哉、古館寛治、あがた森魚、三浦友和
思っていたような社会派ドラマじゃなくて、痛くて苦い青春映
2011-06-03 21:57 :
tom's garden
☆この映画、面白い!
二時間半の長尺だが、夢中になってみた。
内容は、東大安田講堂事件以後の、輝きを失いつつある全共闘運動を背景にした、とある、運動家か、運動家に憧れる者か、正体判別つからざる「革命家」と、遅れてきた運動同調派・新米左翼ジャーナリス...
2011-06-03 22:33 :
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
※ネタバレ注:ラストに触れています。
----これは、フォーンも一緒に観た映画。
えいが、とても観たがっていたし、
じゃあ、付き合ってみようかと…。
でも、ニャんだか複雑な顔してたね。
「うん。
これって、原作が川本三郎氏。
彼の実体験に基づいた話だよね。
観て...
2011-06-03 23:23 :
ラムの大通り
ちょうど40年くらい前の、
よく、団塊の世代の方々の青春時代、「全共闘時代」の頃。
『ノルウェイの森』や『TAROの塔』や『ゲゲゲの女房』にも描かれていた、
何か新しい時代の幕開けを予感させるような...
2011-06-03 23:48 :
よくばりアンテナ
「マイ・バック・ページ」★★★☆
妻夫木聡 、松山ケンイチ、
忽那汐里、石橋杏奈、中村蒼、韓英恵出演
山下敦弘監督、
141分 、2011年5月28日日公開2010,日本,アスミック・エース
(原作:原題:マイ・バック・ページ - ある60年代の物語)
...
2011-06-03 23:50 :
soramove
1971年、自衛隊朝霧駐屯地で、一人の自衛官が殺害された。
事件の背後にいたのは、新左翼の過激派青年と理想に燃える雑誌記者。
なぜ、それは起こったのか?彼らは何を目指そうとじていたのか?
「マイ・バ...
2011-06-04 00:21 :
ノラネコの呑んで観るシネマ
1969年から1972年を舞台に左翼思想の学生と雑誌記者の関係を描いた作品です。
2011-06-04 09:48 :
水曜日のシネマ日記
全共闘世代の物語。東大安田講堂陥落のナレーションが冒頭から入って、最初は試写会にありがちな音声ミス?と思ったけれど、それも演出のひとつでした。
まだまだ全共闘運動の余熱冷めやらぬ時代に、新人雑誌記者の沢田(妻夫木聡)は、京西安保を名乗る梅山(松山ケン...
2011-06-04 17:34 :
まてぃの徒然映画+雑記
月曜日は福島フォーラムのメンズデイ。1,000円で鑑賞です。
この映画のラストに、中上健次原作の映画「十九歳の地図」の試写会&ポスターが出てきます。これが1979年のことで、この映画の新しい感覚が話題になりました。私が大学1年生の頃のことです。自分の体験で...
2011-06-05 06:32 :
井上もやしの日常
1969年。理想に燃えながら新聞社で週刊誌記者として働く沢田雅巳(妻夫木聡)は、激動する“今”と葛藤しながら、日々活動家たちを追いかけていた。それから2年、取材を続ける沢田は、先輩記者・中平武弘(古舘寛治)とともに梅山(松山ケンイチ)と名乗る男...
2011-06-06 00:40 :
beatitude
【ネタバレ注意】
誰が云ったか知らないが、よく持ち出される言葉にこんなものがある。[*]
「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない...
2011-06-07 00:14 :
映画のブログ
4月27日(水)アスミックエース試写室にて映画「マイ・バック・ページ」を鑑賞。
妻夫木&松ケン初共演も気になるが、全共闘時代の事実を元にした映画とのことで観たいと思った作品です。
原作...
2011-06-07 22:11 :
気ままにブログ
松山ケンイチは「デスノート」のL役以来のご贔屓若手俳優。出演した映画も全て観ているわけではないが、「カムイ外伝」以来なので少々欠乏症気味(笑)
チラシをGETしてずっと気にしていた「マイ・バック・ページ」だが、近くのシネコンで早々に上映回数が一日一回にな
2011-06-11 12:18 :
ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記
妻夫木聡と松山ケンイチの競演が話題の山下敦弘監督の映画『マイ・バック・ページ』。
1969年から始まる映画というので、“LOVE & PEACE”で牧歌的でハッピーな青春物語かと思いきや、学生運動家とそれを取材するジャーナリストを描いたビターな物語でした。
あるシ...
2011-06-15 23:59 :
Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>
□作品オフィシャルサイト 「マイ・バック・ページ」□監督 山下敦弘 □脚本 向井康介□原作 川本三郎 □キャスト 妻夫木 聡、松山ケンイチ、忽那汐里、中村 蒼、韓 英恵、長塚圭史、あがた森魚、三浦友和■鑑賞日 6月5日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度
2011-06-17 08:44 :
京の昼寝~♪
’11年、日本 監督:山下敦弘 プロデューサー:青木竹彦、根岸洋之、定井勇二 原作:川本三郎 脚本:向井康介 撮影:近藤龍人 音楽:ミト、きだしゅんすけ 美術:安宅紀史 編集:佐藤崇 VFXスーパーバイザー:小田一生 主題歌:真心ブラザーズ、奥田民生 妻夫...
2011-06-17 16:53 :
レザボアCATs
’11年、日本 監督:山下敦弘 プロデューサー:青木竹彦、根岸洋之、定井勇二 原作:川本三郎 脚本:向井康介 撮影:近藤龍人 音楽:ミト、きだしゅんすけ 美術:安宅紀史 編集:佐藤崇 VFXスーパーバイザー:小田一生 主題歌:真心ブラザーズ、奥田民生 妻夫...
2011-06-17 17:12 :
レザボアCATs
『マイ・バック・ページ』を吉祥寺バウスシアターで見ました。
(1)こうした40年ほども昔の、それも学生闘争という特殊な事柄を扱った映画なら、入りがかなり悪いのではと思っていたところ、日曜日に見たせいかもしれませんが、吉祥寺の映画館でもかなり観客が入ってい...
2011-06-18 06:39 :
映画的・絵画的・音楽的
冒頭、1969年東大闘争が終わった直後の安田講堂に梅山(松山ケンイチ)が現れる。のちに彼は沢田(妻夫木聡)に「テレビで東大抗争を見てこれだ!と思ったんだ。ぼくの生きる道がここにある、とね」といっている...
2011-06-19 23:34 :
くまさんの再出発日記
熱に浮かされたような時代を、私は知らない。
過去のニュースやドキュメンタリーでしか知らない学生運動が盛んな時代のこと。
前時代的な熱が私には伝わらなかった。
公開前の ...
2011-07-09 15:03 :
ここにあるもの
「マイ・バック・ページ」
「まほろ駅前多田便利軒」
2011-12-14 17:33 :
Akira's VOICE
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2011年日本映画 監督・山下敦弘
ネタバレあり
2012-07-07 10:10 :
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
マイ・バック・ページ
雑誌記者が取材中に活動家が、
自衛官殺人事件を起こし、
政治犯か殺人犯か悩む...
【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞)
原作:川本三郎
2012-09-08 11:11 :
cinema-days 映画な日々
コメントの投稿
真紅さん、こんにちは!
まず、映画を見て、世の中の熱さや雰囲気って、10年も過ぎればころっと変わってしまう残酷さを感じました。朝日新聞の土曜版で川本三郎さんについての連載が昨日までの3回ありましたが、さらに昭和後半の移り気さを感じました。
正直言うと、映画のどこかにもう少し息抜きが欲しかったです。真面目なっていうか硬派な作りになり過ぎです。ブッキーや松ケン目当てに見に行った人は重苦しさと単調さに押しつぶされたかも知れませんね。
まず、映画を見て、世の中の熱さや雰囲気って、10年も過ぎればころっと変わってしまう残酷さを感じました。朝日新聞の土曜版で川本三郎さんについての連載が昨日までの3回ありましたが、さらに昭和後半の移り気さを感じました。
正直言うと、映画のどこかにもう少し息抜きが欲しかったです。真面目なっていうか硬派な作りになり過ぎです。ブッキーや松ケン目当てに見に行った人は重苦しさと単調さに押しつぶされたかも知れませんね。
井上もやしさん、こんにちは! コメント&TBありがとうございます。
私も、その連載は読みました。
あの時代を生きていないのでわからないのですが、学生運動って急速に衰退してしまったんでしょうか・・。
正直、大学解体とか国家権力の暴力とか、一体何を言ってるのか理解できませんでした。
破壊しようとするのはまだいいとして、その先にどう再生していくのか、ビジョンはあるのかなぁ、って。。
特に梅山(片桐)の薄っぺらさには。。唖然。
山下監督って癒し系(?)のイメージがあったんですが、今回すっごく硬派でしたね。
監督なりの覚悟があったのだと思います。
私は、これでよかったんじゃないかと思います。どこまでも硬派で。
私も、その連載は読みました。
あの時代を生きていないのでわからないのですが、学生運動って急速に衰退してしまったんでしょうか・・。
正直、大学解体とか国家権力の暴力とか、一体何を言ってるのか理解できませんでした。
破壊しようとするのはまだいいとして、その先にどう再生していくのか、ビジョンはあるのかなぁ、って。。
特に梅山(片桐)の薄っぺらさには。。唖然。
山下監督って癒し系(?)のイメージがあったんですが、今回すっごく硬派でしたね。
監督なりの覚悟があったのだと思います。
私は、これでよかったんじゃないかと思います。どこまでも硬派で。
私には苦すぎた映画でした
国会をデモ隊を取り巻いた1960年の安保闘争は国民的な盛り上がりを見せましたが、70年の安保改定に向けては学生を中心にした運動でした。ベトナム反戦運動が世界的に広がったこともあり、反米反独占のスローガンで世の中を変えようという学生運動にある程度の共感が集まったことも理解ができます。しかしながら、真紅さんのご指摘の通り、破壊の後のビジョンがなかったように思えます。
片桐はその運動の中でいっぱしの存在になることに憧れて、そのために周囲の人間を巻き込んでいった人間だと思います。片桐の描く夢に向かって信じてついていった人々。沢田もやはり信じたかったのでしょう。現状を変えたい気持ちを持った人たちのエネルギーが間違った方向に導かれてしまった時の悲劇。
間違ったものを「信じて」しまっ幼稚さ、た愚かしさが苦いです。苦すぎた映画でした。
片桐はその運動の中でいっぱしの存在になることに憧れて、そのために周囲の人間を巻き込んでいった人間だと思います。片桐の描く夢に向かって信じてついていった人々。沢田もやはり信じたかったのでしょう。現状を変えたい気持ちを持った人たちのエネルギーが間違った方向に導かれてしまった時の悲劇。
間違ったものを「信じて」しまっ幼稚さ、た愚かしさが苦いです。苦すぎた映画でした。
ぴかちゅうさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
同じ安保闘争でも、10年経てば様々な部分が変わってしまったのでしょうね。
私はネアカな80年代に青春期を過ごしたバブル世代なので、学生運動のことはよくわかりません。
川本さんの本を読んで、ああ、そうだったのか、、でも、何故?と思うことしかできないのです。
でも、この映画の「苦さ」は私にも十分理解できました。
若さゆえに味わう人生の苦さ、思えば敗戦15年後、25年後の日本も「若かった」のだと思います。
妻夫木くんと松ケンと山下監督ら、若い人たちが自分が生まれる前に起こった出来事に対して、最大限の敬意を払っていることがよくわかった作品でした。
「苦さ」がちゃかされることなく貫かれていましたから。
同じ安保闘争でも、10年経てば様々な部分が変わってしまったのでしょうね。
私はネアカな80年代に青春期を過ごしたバブル世代なので、学生運動のことはよくわかりません。
川本さんの本を読んで、ああ、そうだったのか、、でも、何故?と思うことしかできないのです。
でも、この映画の「苦さ」は私にも十分理解できました。
若さゆえに味わう人生の苦さ、思えば敗戦15年後、25年後の日本も「若かった」のだと思います。
妻夫木くんと松ケンと山下監督ら、若い人たちが自分が生まれる前に起こった出来事に対して、最大限の敬意を払っていることがよくわかった作品でした。
「苦さ」がちゃかされることなく貫かれていましたから。
TB有難うございました。
的確なレビュー拝読させて頂きました。
梅山の自己保身の豹変振りには唖然でした。
梅山の自己保身の豹変振りには唖然でした。
Hiroさん、こんにちは。こちらこそコメント&TBありがとうございます。
梅山は、本当にしょーもない輩でしたね。。騙される沢田も青いのですが。
梅山は、本当にしょーもない輩でしたね。。騙される沢田も青いのですが。