ヨウコさんとサイバラと、リリーさん。~『佐野洋子対談集 人生のきほん』
佐野洋子対談集

 2010年11月に他界した、佐野洋子さん最後の対談集。お相手は武蔵野
美術大学
の後輩、西原理恵子リリー・フランキーのおふたり。我が子ほど
離れた年齢のふたりに対する、敬意と好奇心に溢れた佐野さんの対応が心
温まる。

 サイバラさんは、いつも同じことを言っているのだけど、いつも面白くてブレ
ない
ところが凄い。「息子をニートにしない、娘を売春婦にしない」 「九州男児
と、ひとりっ子で専業主婦に育てられた男とは絶対に結婚しちゃいけません」

などなど、相変わらずのサイバラ節炸裂。そんな最強サイバラに相槌を打ち
つつ、最後に「負けたわー」と降参する佐野さん。。

 お母さんを好きになれなかった佐野さんと、オカンに十分に愛されたリリーさ
。お母さんと情で強くつながっているリリーさん「ものすごく羨ましい」と言
う佐野さん。70歳を過ぎても、4歳の頃に母に手を振り払われた苦い記憶から
逃れられない佐野さん。「佐野洋子」という一人の絵本作家を越えた、私たちに
とってかけがえのない「代弁者」を喪ってしまったことを、心から、心から残念に
思う。。

 お三方によるイラストも楽しく、素晴らしい。改めて、佐野洋子さんのご冥福
をお祈りします。合掌


 ( 『佐野洋子対談集 人生のきほん』 著:佐野洋子、西原理恵子、
                     リリー・フランキー
/2011・講談社)
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[2011/03/20 00:00] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
病床に伏し、口から食べれず7年目の母に、
毎食時「お母さん、ありがとう、いただきます」と
手を合わせて言葉にするくせに、以前として
いくら年を経ても私は実の母を好きになれない不肖の
娘でございまして。そんな思いの延長で大好きな
佐野さんの「シズコさん」を読みました。
エッセイなどでは何度も「母とは相入れない」と
書かれておりましたが「シズコさん」では少々
ニュアンス違ってましたね。
佐野さんはやはり心底優しい人。
真紅さんの本記事拝読から
そんなことちょっと考えました。
ちなみに
西原さんの言うことはごもっともド真ん中ね。(笑)

直接の被害は無いものの
未曾有の大災害にさすがの私も
今のところ魂持って行かれてますので
落ち着くまでちょいと御休みさせて頂いてます。
魂戻って来たアカツキにはまたよろしくね。
(^ ^)
[2011/03/20 13:32] URL | vivajiji #kzLu3bv6 [ 編集 ]
vivajijiさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
母と娘って、なかなか難しいところがありますよね。。
私も、母とは表面的には良好な関係だとは思うのですが、母に言えないこともいっぱいあります。「あのとき、どうしてああだったの?」みたいな。。
でも、きっとこれからもずっと、訊けない、言えないままなんだろうな、と思いますね。
上野千鶴子さんも書かれていたのですが、佐野さんのエッセイ、特に『シズコさん』を読んで
「(母を好きになれないのは)私だけじゃないんだ」と救われた思いになった「娘」は少なくないと思います。
あと、息子と娘の、母に対する気持ちの温度差たるや・・・!
私は弟がおりますし、職場の男の子たちの「オカン」愛にはビックリさせられることも多いです。
ちなみに私は一人息子の母なのですが、リリーさんの御母堂のようにはなれませんわ(笑)。
彼が成人するまでは、彼のために生きようと決めてはいるのですが・・・。

北海道の被害は、沿岸部に限られていたのでしょうか。
私も、家族が関東に住んでいたり(この三連休は帰ってきてますが)するので、気が気でないというのが正直なところです。
「時が薬」という姐さんの記事も拝読いたしました。
復活を楽しみにお待ちしておりますよ! その時はこちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
[2011/03/20 21:40] URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
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