『わたしの叔父さん』

デンマークの農村で叔父と酪農を営むクリスは獣医師になる夢を抱いていた
なぜか気になってどうしても観たかった
セリフも劇伴も最小限、これ以上ないと思えるほど静謐でミニマムな作品
でも、いやだからこそ忘れ難い余韻を残す
本当に観てよかった
親を亡くし、夢を諦めたクリス
側から見れば気の毒に映る境遇なのだろうけれど
彼女が受けた傷を思えば、叔父さんとの暮らしは安らぎ以外の何ものでもなかったのかもと思う
無口なふたり
繰り返す日々の暮らし
TVのニュースだけが世界との繋がりのような
そこに現れたひとりの青年とかつて抱いていた夢
鈍色だった景色は天然色となり風は歌い始める
クリスが本当にいい子で…涙が出てくる
きっと日本にもクリスのような境遇に生きる人はたくさんいるんだろうなと思う
どこで誰と生きるか
何をもって幸せとするのか
人の数だけその基準はあるだろう
彼女の選択を、私はジャッジしたくないと思った
あの唐突とも取れる幕切れ
監督自身がその先をふたりに委ねているかのようだった
デンマークにも回転寿司ってあるのですね
ちゃんと仕切りがあっていい感じ
食事の場面が多い映画だった
シンプルに、それは生きるということ
そして三匹の猫がとてもいいアクセントになっていた
小さな村の静かな世界
それが彼女の生きる場所
かけがえのない誰かと過ごす
かけがえのない人生がそこにある
(2021年2月26日、Instagramへの投稿より)
( 『わたしの叔父さん』 原題:ONKEL/UNCLE/監督・脚本・撮影・編集:フラレ・ピーダセン/
主演:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン/2019・デンマーク)
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世界で最も愛された少年~The Most Beloved Boy in the World.

【Tom Holland: a. k. a. Spider-Man (Peter Parker) 】
こんなにも愛された少年がかつていたでしょうか?
NWH 素晴らしかった&お疲れ様でした!
願わくばいつまでもそのままでいてほしい
大好き♪
2022-01-07 :
YOU GUYS ARE KILLING ME :
コメント : 2 :