『テルマ&ルイーズ』

大好きな映画。何年ぶりの鑑賞だろう?
少なくともここ20年は観ていなかった
個人的 「ロードムービーの金字塔」 的作品
音楽がハンス・ジマーなことを今回初めて知った
午前10時の映画祭ファイナルにて
昔、スーザン・サランドンが好きだった
今はジーナ・デイヴィスの魅力もわかる
手足が長い!細い!そして足の裏が汚い(これトリビアかも)
専業主婦のテルマと、ウェイトレスのルイーズ
夫の言いなりで人形のようなテルマと
蓮っ葉にふるまって癒えない傷を隠すルイーズ
この二人が自分の分身のような気がして、、泣きに泣いた
ハーヴェイ・カイテルのセリフじゃないけど 「古い友だち」 のような気がして
夫に抑圧されていたテルマが 「本当の自分」 へと変わっていく過程が最高
自分の意志を持った彼女は、頼る一方だったルイーズを先導さえする
あの結末へと後押ししたのもテルマだったように
30年近く前にこのような映画-女性の尊厳に関する映画-が作られていたことに改めて驚き、
(女性を取り巻く)世界が当時とあまり変わっていないことを残念にも思う
若くて軽薄なブラピの美しさは強烈で鮮明に覚えていたのだけれど、
マイケル・マドセンのことはすっかり忘れ切っていたごめん
いや、、めっちゃいい男じゃないかマイケルマドセン!惚れるわ〜〜惚れる〜。。
しかしあのトラック運転手の演技は酷かった。せんだみつおかと思った。コントかよ
ラストのカーチェイス&ヘリの見せ方がいかにもリドスコ節
アメリカ南部の風景、壮大で美しく寂しい荒野も必見
それはアメリカという国そのもの
彼女たちはそこで生き、命を散らす
ルイーズがおじいさんの隣に座って物々交換する、何気ないけれど静かでやさしいシーンが一番好き
これマジで名作と思う
午前10時の映画祭ありがとう!
(2019年11月19日 Instagram への投稿より)
( 『テルマ&ルイーズ』 監督・製作:リドリー・スコット/主演:スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス/
USA・1991)
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私の好きな映画監督(2021年11月版)~20 best film directors, alive

1.クリストファー・ノーラン
2.パヴェウ・パヴリコフスキ
3.イ・チャンドン
4.王家衛
5.ジョン・カーニー
6.ケン・ローチ
7.宮崎駿
8.リドリー・スコット ←NEW!
9.アンドリュー・ヘイ
10.エミール・クストリッツァ
11.グレタ・ガーウィグ
12.エドガー・ライト
13.ポール・トーマス・アンダーソン
14.リチャード・リンクレイター
15.スティーヴン・ダルドリー
16.クロエ・ジャオ
17.アルフォンソ・キュアロン
18.デヴィッド・フィンチャー
19.フランソワ・オゾン
20.グザヴィエ・ドラン
『最後の決闘裁判』 を観ました
ベンアフとマット・デイモン久々のタッグ作、監督はリドリー・スコット
14世紀末のフランスで行われた 「決闘裁判」 の顛末を 「藪の中」 形式の三章構成で描いた作品です
ただし本作は 「真相は藪の中」 ではなく、第3章(被害者の視点)が 「真実」 であると明示されています
いやぁ、、参りました!
かなりキツい描写があるので 「好き」 な作品とは言えないのですが、これは傑作ですね
まずキャストが隅々まで素晴らしい
主要キャストの3人はもちろん、冒頭でアレックス・ロウザーが王冠被ってニタニタ笑ってるの観て 「あ、これ勝った」 と思いました
アダム・ドライバーの従者役のアダム・ナガイティスもまたいい!凄くいいんです
私の審美眼ではアダム・ドライバーは 「美男」 ではないので、劇中のあのセリフは納得いきませんでしたが
しかしジョディ・カマーは出世したよね
何回でも言うけど 『イングランド・イズ・マイン』 ではジャクロに袖にされまくる気の毒な役だったのにね〜
本作で是非オスカー候補になって欲しい
そしてリドスコ先生ですよ
思えば一昨年、午前十時の映画祭で再見して泣きに泣いた不朽の名作 『テルマ&ルイーズ』 から、先生の視点はブレていなかったのですね
映画製作者としてもとても貪欲に仕事されていてそれも素晴らしい
直近で観た 『Our Friend/アワーフレンド』 もスコットフリー製作でした
150分超えの長尺ですが長さを感じない
脚本、映像、美術、演出全てが本当に質の高い作品だと思います
自分はもう一度観る気はないですが、これは今年の必見作ですね
ということでリドスコ先生、ランク入り確定です (てか今まで入れてなかったのかよと言う話ですが)
2021-11-01 :
best film directors :
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