「完璧な映画」 とは? #FivePerfectMovies

(『映画秘宝』 復刊おめでとうございます! 発売日にゲット♪)
Twitterのタグ #FivePerfectMovies 、これ永遠に見ていられる。
一日考えてリストした My #FivePerfectMovies はこちら。(5本目はちょっと迷ったけど)
・バック・トゥ・ザ・フューチャー
・マッドマックス 怒りのデス・ロード
・2001年宇宙の旅
・パルプフィクション
・ローマの休日
Back to the Future
Mad Max: Fury Road
2001: A Space Odyssey
Pulp Fiction
Roman Holiday
「完璧な映画」 とは? 十人十色だと思うけど、私の定義はこう。
オールタイムベストとも個人的に偏愛する作品とも近いけれど少し違う
アカデミーやカンヌなど受賞歴があること
大ヒット作であること
名作として長年認知されている作品であること
これらの要因と、スクリーンで観たことのあるものから選んだのがこの5本
ちなみに、ジェームズ・ガンが 「エターナル・サンシャイン Eternal Sunshine of the Spotless Mind」 を完璧な映画のひとつに挙げていて、思わず感動してしまった。
マイオールタイムベストの1作だけれど、私はあの映画を 「完璧」 だと定義はしない。
それでも私が感動したのは、「GOTG vol.2」 で彼がELOの 「Mr.BlueSky」 を使ったのは、やっぱり 「エターナル・サンシャイン」 つながりだったんだ・・・と思えたから。
映画って、こんなふうに繋がっていくんだな、って思えたから。
願わくば永遠に。
完璧だとかマイベストだとか、結局映画の話がしたいだけなんだよね。
ジェームズ・ガンもきっとそうなんだと思う。こんなご時世だからなおさら。
あなたの 「完璧な映画」 は何ですか?
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"Love wins" に思うこと

(ジェームズ・マカヴォイのインスタ@jamesmcavoyrealdealより)
ジェームズ・マカヴォイ(ヴォイさん)を特に推しているわけではないけれど、ほとんど 「怖い」 くらい凄まじいその演技力には一目置いている。
だから出演作は気になるし、スコティッシュなので(ここ重要!)インスタもフォローしている。
彼のパートナーがアンヌ=マリー・ダフだと知った時には 「お、やるなお主!」 とうれしくなったもの。
そしてその結婚が破綻した時は、「残念」 以外の感情がなかった。
そして2020年4月20日。ヴォイさんがポストしたのが上の画像。
え? 一瞬目を疑い、穴があくほど見つめた。
「やっぱりアンヌ=マリーだ」 何とも言えない感情が込み上げてきた。
何があって二人が別れたのかは知らない。
軽々しい決断ではなかったと思うし、辛く苦しいこともたくさんあったのだろう。
しかしこの一枚の写真で、二人の間に今ある感情が決して悪いものばかりではないこと、(お互いのパートナーやお子さんを含め)二人がそれぞれに今、とても健全で幸せであることが伝わってくる。
このアンヌ=マリーの表情。
チャリティのためにデザインされた白いTシャツ。「愛は勝つ」
なんだか涙が出そう。ヴォイさん、アンヌ=マリーありがとう。
そして今の私のこの気持ちを、ルシア・ベルリンに代弁してもらおう。
「わたしとマックス同様、サリーと前夫も深い絆で結ばれている。だとしたら、結婚とはいったい何なのだろう。いくら考えてもわからない」 (『ソー・ロング』 by ルシア・ベルリン)
『掃除婦のための手引き書』 ルシア・ベルリン作品集

A Manual for Cleaning Women: Selected Stories Lucia Berlin
表題作が一番好き。
次に 「沈黙」 「さあ土曜日だ」 かな。
昨年の発売当初から読みたくて読みたくて。。結局文庫化まで我慢できなかった。
全24篇、どれもそれぞれに驚きと人生の痛み、哀切、不可思議に満ち満ちている。
そして何よりも 「心をつかまれ、揺さぶられる」 読書体験であることの歓びに。
「ただ頭がいいとか才能だけじゃない。魂の気高さなのよ」
美しいカバーガールはなんと著者ご本人だそう。
翻訳は言うまでもなく最の高である岸本佐知子氏。
しかし原書に当たりたいという悪い欲望が、またまた頭をもたげている。

『Fonzo』 改め 『Capone』 ;May 12th VOD Premiere(2020) ※追記あり

↑2019年秋公開予定でしたが改題され、『Capone』 として配信リリース決定です。
待って、待って待って待ち続けていました。撮影はもう2年も前ですから。
朝目が覚め、インスタをチェックするとジョシュ・トランク監督がトレイラーをアップしていて。。
もう私、天にも昇る勢いで絶叫してたかも(笑)。
しかしこのご時世なので先行配信は仕方のないことですが、映画祭でのプレミアを期待していただけにちょっとガッカリ。
主演のトム・ハーディが今作に対して一切言及しないのも気になるところ。
やはり公開時期や編集段階で相当揉めたのでしょうね。
監督によると今年後半にも劇場公開される見込み、とのことですので希望は捨てずに待ちたいと思います。
まぁ何はともあれ日本でも観られると信じています。
てかどんな手を使ってでも観るつもりですが(笑)。
** 追記 2020/4/22 **
本日遂にトムハがインスタにトレイラーアップしてくれました!(嬉)
しかしキャプションは 「Fonzo/Capone」。やっぱり改題がお気に召さないのかなぁ。
何はともあれ無事公開されますように(祈)
曖昧な映画の記憶~『男たちの挽歌』 『恋恋風塵』


映画館が閉まっているので、休日はWOWOWで録りためた映画や配信でポツポツと自宅鑑賞している。
映画館では日に3本、4本とハシゴしても平気なのに、自宅だと土日でも1、2本がいいところ。
集中力の問題かな。
というわけで懐かしいアジア映画を2本。
『男たちの挽歌』
ビジュアル的にはチョウ・ユンファ兄がくわえ煙草にサングラス姿で贋札を燃やし破顔する姿が有名だけれど、この映画で彼のそんな 「絶頂期」 は一瞬でしかない。
落ちぶれた後の彼(マーク)の生き様にこそ痺れるのだ。
「なんかジョン・ウー(監督)にそっくりな俳優さん出てるな」 と思い、観了後に調べたら本当にジョン・ウーでビックリ!(笑)
レスリーの妻役が早見優に似てる、というのは初見時も思った記憶がある。
そう、この映画 「女っ気」 がレスリーの妻だけ、というのも今考えると皮肉な話である。
『恋恋風塵』
原題は旧字 「戀」-いとしいとしと言うこころ-。
多くの映像作品のインスピレーションの元となっているであろう名作。
その瑞々しさは私が大好きな数々の台湾産青春映画の源泉であることに疑いはない。
「名作」 と言うよりは 「珠玉の名作」 と呼びたいような。
しかし今再見してみると、こんな 「ドイヒーな話」 だったっけと驚愕(笑)。
確かに 「よくある話」 ではあるのだが、いやしかしそれはない。辛い、辛過ぎる。
初見時は自分、肝心なところで寝ていた疑惑が浮上。
まぁ、催眠術師ホウさん(候孝賢)の面目躍如かな(違う)。
撮影はアジアの名手・李屏賓。堪能いたしました。
『ここは退屈迎えに来て』

山内マリコのデビュー作であるこの連作短編集がとにかく大好きで、まだ読書年間ベストなんて書いていた2013年のベスト1にしたくらい。
「映画化して欲しい、いやなんなら私が監督したい!」 と口走っていたほど思い入れの深い作品。
そしてやはり、映画化されたのだけど好きすぎて観に行く勇気がなく。。(駄作だったらどうしよう許せない)
先日WOWOWで放映されたものを録画視聴。やっと観た。
幹線道路脇にゲーセンとイオンとラブホ。
そんな田舎町に暮らす若者たちの群像劇。
廣木隆一監督作品。
・・・泣きました。
私の絵コンテ(笑)とはもちろん全然違う映画だったけれど、青春のきらめきと終わりの残酷さの対比が、長回しとクローズアップを多用した美しい映像で描かれていて。
何とも言えずエモを掻き立てられる。
田舎が舞台なんだけどくすんだ閉塞感はなく。
それは大きく開かれた空と通り過ぎる風の清々しさと時にまばゆく時に淡い日の光が、登場人物たちに下を向かせないからだと思う。
「ずっと高校生のままでいたい」
「好きな人の中に存在し続けたい」
なれないものにしかなりたいものはない
それゆえに何者にもなれない普通の若者たち
免許と車がないと自由になれない田舎の若者たち
青春の輝きは失せ、憧れの街(東京)に出ても 「超楽しい」 と口にした瞬間ウソになる現実
音楽がフジファブリックだなんて、、、もう聞いてないよ〜(涙)
『茜色の夕日』 なんてズルいよ〜(涙涙)
「志村正彦に捧ぐ」 ってクレジットしてくれてもよかったのに(涙涙涙)
そして驚いた、この映画なんと 『愛がなんだ』(今泉力哉監督・2019) のアンサーになっているじゃない!
公開はこの映画の方が先だけど、、テルコぉ〜、よかったなぁ(涙)(いや違う)。
「つまんない男よ」
その 「つまんない」 オトコ成田凌、もう日本映画界のエースだね。
キャストもみんなよかったなぁ、まぁ田舎の子にしてはみんな垢抜け過ぎてるけど。
長い長いクローズアップに耐える橋本愛の横顔が尊い。
忘れることはできないな
そんなことを思っていたんだ
( 『ここは退屈迎えに来て』 監督:廣木隆一/原作:山内マリコ/音楽:フジファブリック/
主演:橋本愛、成田凌、渡辺大知、村上淳/2018)
あか、青、オレンジ

どんな色がすき?
あかい色がすき
いちばん先になくなるよ
あかいクレヨン
「バースデーカラー」 なるものの存在を知りました。
一年366日、誕生日ごとに色があるのです。
まぁ根拠はないのでしょうが、お遊びで。
私は自分で自分に赤い名前をつけておいてアレなのですが、「青のイメージがある」 と言われることがあります。
服にしても小物にしても赤を選ぶことが多いのですが、何故か青。
(たまに着る青が印象に残るのかな?)
日本人は青を好むと言われますが(サムライブルーしかり)、私も青は大好きな色です。
そしてバースデーカラーも青系の色でした。
やっぱりね、ちょっとうれしい。(青と言えばこんな記事を書いたこともありますね)
ちなみに一番好きな色、実はオレンジです。
幼稚園の頃、一番先になくなるのは 「オレンジのクレヨン」 でした。
みかんが好きだったからかなぁ(笑)。
画像は職場近くのギャラリーで見つけたポストカード。気に入ってデスク横にずっと飾っています。
沈んじゃダメなんですが(笑)。
『蜜蜂と遠雷』~映画・小説・ドキュメンタリー

直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の小説 『蜜蜂と遠雷』。
話題になってすぐに入手したのですが、例によって積読しているうちに映画化決定の報。
「観てから読む」 派なので映画公開までそのまま積んでおりました。
映画はとてもよくできていたと思います。
鑑賞後すぐに原作を読み始め、休日に一気読み。いやこれがまた評判通りの面白さ!
読了直後、「『蜜蜂と遠雷』 若きピアニストたちの18日~」と題したドキュメンタリーの再放送がNHKであり、運よく観ることができました。
小説のモデルとなった 「浜松国際ピアノコンクール(浜コン)」。
2018年、19歳で出場した牛田智大に密着しつつ他のコンテスタントにも目配りする内容は物凄く観ごたえがあり、さすがNHKという感じ。
映画、小説、ドキュメンタリー。結局この順に面白かった。まさしく 「事実は小説より奇なり」 ですね。
牛田智大くん。かわいらしい顔とやけに丁寧な言葉遣いの幼い彼が、流麗にピアノを奏でる姿を憶えています。
成長しても、顔が「まんま」なのには笑ってしまった。
彼は結果として2位で浜コンを終えるのですが、観終わってすぐ私の思いは 「ショパン国際ピアノコンクール」 に飛んでいました。
浜コンで2位以内に入れば予備予選が免除されるこのコンクール。世界で一番有名なピアノコンクールと言っても過言ではないでしょう。
5年ごとに開催され、今年(2020年)は開催年なのです。
ショパンコンクールといえば彼の 「恩師」 故・中村紘子さんが入賞し、審査員を務めていましたね。
コロナ禍の影響で開催は延期されましたが、予選免除者のリストにはしっかり 「Tomoharu Ushida」 の名前がありましたよ!
ただ、映画で風間塵のピアノ演奏を担当した藤田真央がエントリーしていないのは残念。
牛田智大と同世代(ひとつ年上)で、2019年のチャイコフスキー・コンクールで2位だった彼にも大いに期待していたのですが。。
ともあれ、ドキュメンタリーの中でも中村氏への 「恩返し」 的な思いを口にしていた牛田智大がどんな演奏を聴かせてくれるのか。楽しみですね。
画像はJR大阪駅地下(ルクア大阪)に設置されているグランドピアノ。ドキュメンタリーでも浜松駅構内のピアノを駅が閉鎖されるまで弾き込む牛田くんの姿と、偶然居合わせた人々が感無量の面持ちで拍手する姿が印象的でした。
私の好きな映画監督(2020年4月版)~20 best film directors, alive

1.クリストファー・ノーラン
2.パヴェウ・パヴリコフスキ
3.イ・チャンドン
4.王家衛
5.ジョン・カーニー
6.ケン・ローチ
7.宮崎駿
8.アルフォンソ・キュアロン
9.アンドリュー・ヘイ
10.エミール・クストリッツァ←NEW!
11.ミシェル・ゴンドリー
12.ポール・トーマス・アンダーソン
13.エドガー・ライト
14.リチャード・リンクレイター
15.リチャード・カーティス
16.ガス・ヴァン・サント
17.スティーヴン・ダルドリー
18.グザヴィエ・ドラン←NEW!
19.ダニー・ボイル
20.ガイ・リッチー
東大阪に 「布施ラインシネマ」 という映画館がありました。
「ありました」と過去形なのは、2020年2月末で87年の幕を閉じ、閉館してしまったから(涙)。
87年間! 想像できますか?
もっと通えればよかったのですが。後悔あとの祭り、です。
最後の数ヶ月間、ラストショーと銘打って過去に上映された名作を87本上映してくれました。
そこで遂に観たのです、『アンダーグラウンド』 を。。
ご存じ映画の神様の化身ことエミール・クストリッツァの異次元の名作、傑作中の傑作です。
(インスタには感想を上げたのですが、こちらにも改めて上げようかな)
感動に打ち震えました。
クストリッツァの作品、やっと3本目。もう「好き」って公言してもいいよね。
そしてグザヴィエ・ドランは新作 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』 を鑑賞。
賛否あるようですが私は支持。その意思表示としてXドラン、マイベスト入り。
彼の監督作は全部観てるもん、これって愛だよね。