FULL METAL BITCH/ラブリー・リタ!
オールユーニードイズキル4

 原作ファンのゲーマー息子(中3)が 「特典のポストカードセットが欲しい!」
とのたまうので、初めてムビチケを買ったこの作品。 

 やっと観に行けた~。面白かった~。エミリー・ブラント最高!!

 感想は追々。。



  『オール・ユー・ニード・イズ・キル』/EDGE OF TOMORROW
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【2014/07/28 00:00】 | 映画雑談 | コメント(2)
監禁/解放/復讐~『オールド・ボーイ』
オールド・ボーイ






 OLDBOY


 呑んだくれの中年男ジョー(ジョシュ・ブローリン)は、ある朝目覚めると見知
らぬホテルの一室
にいた。テレビは映るが窓もなく、三度の食事だけが与えら
れるその部屋で、理由も知らされぬままの監禁生活が始まったのだ。20年後
のある朝、唐突に解放されるジョーだったが・・・。

 カンヌ映画祭でグランプリを受賞した、パク・チャヌクによる韓国映画リメ
イク
。オリジナルは 「衝撃的」 という言葉がピッタリの作品で、私が韓国映
画に 「ドハマリ」 するきっかけになった映画のひとつ
。好きなタイプの作品
ではないが、強烈な磁力を持って観る者を放心させる、完成度の高い作品
と思う。それがハリウッドで、どうリメイクされたのか。確認に行って来ました。

 ※ 以下、あくまで個人の感想です。

オールド・ボーイ2

 う~ん、正直ガッカリ。リメイクに関しては割と肯定派な私だけれど、これは
ダメでした・・・。スパイク・リー、どうしてリメイクしようと思ったかなぁ。

 ジョシュ・ブローリンはまぁいい。汚くてグダグダなダメダメの中年男から、20
年の時を経て、復讐に燃える全身ナイフに変貌、な感じがよく出ていた。エリ
ザベス・オルセンもかわいい
(10年前のカン・ヘジョンには敵いませんが)。

 誰かと思えば敵役はシャールト・コプリー。気持ち悪さは半端ないけど、凄
みには欠ける。ちょっと印象が弱いかな・・・。今思うに、オリジナルはユ・ジテ
の映画
だったような気がするの。「ヨガのポーズ」 に象徴される彼の全人格
そのものが、あの異様な復讐譚にギャランティを与えていたように思うから。
しかし、シャールト・コプリーって、いつまで 『第9地区』 で気の毒過ぎたヒト、
って印象なのか。。

 そして、一番ダメなのはサミュエル・L・ジャクソン。「テキトーにやってます」 
感が半端ない。オリジナルでは、彼の役に相当する登場人物はいなかった
ような気がするのだけど、あの結末を考えると仕方ないのかな? しかし、彼
の登場によって、明らかに作品のテンションが下がっている。強烈な個性と、
相反して軽過ぎる演技が、この映画を壊している
。残念。戦犯に認定します。

オールド・ボーイ3

 ハンマー・ファイトの場面も、緊張感がないと言うか・・・。どこかスマートで、
強烈な泥臭さが感じられない。傍観者であることを意識させられると言うか、
置いてけぼりを喰らった気分。いい映画って、「映画の中」 に自分も入り込
んだような気分になるものだと思うのですよ。

 しかしまぁ、オリジナルを未見であれば楽しめるのかも知れない。どんなテ
イストの映画が好みか、それは人それぞれだからね。

 ( 『オールド・ボーイ』 監督:スパイク・リー/2013・USA/
      主演:ジョシュ・ブローリン、エリザベス・オルセン、シャールト・コプリー

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【2014/07/27 09:41】 | 映画 | トラックバック(14) | コメント(2)
恋するOS~『her/世界でひとつの彼女』
her.jpg




 her



 "Hello,I'm Samantha."


 手紙の代筆を生業とするセオドア(ホアキン・フェニックス)は、別居中の妻
(ルーニー・マーラ)
との離婚に踏み切れずにいた。街で見かけた新しいソフ
トウェア 「OS1」
 をインストールしたセオドアは、「サマンサ」 と名乗るその
 「声」 とに落ちる。

 近未来のLAを舞台に、才人スパイク・ジョーンズが描く、新しくて、少し奇妙
な恋のカタチ
。恋をし、愛に破れ、孤独に慣れつつある男が出逢ったのは、
スキーヴォイスの人工知能
実体のないシステムとの関係、その先で彼を待
っていたものとは? 
 ハマりました。これは今年のマイベスト作の一本! ミシェル・ゴンドリーの
大傑作 エターナル・サンシャイン にどこか通じる、とてもパーソナルな
作品
だとも感じた。アカデミー賞脚本賞受賞作「The Moon Song」 ヘビ
ロテ中


her4.jpg

 人工知能と恋に落ちる--。「新しい」 と書いたけれど、姿の見えない相手
に恋
をすること自体は、特に目新しいわけでもない。文通(死語?)相手に恋心
を抱く、なんてよくあるハナシだし、メールのやり取りだけで結婚を決めた、なん
てケースだってある。恋をすること自体は普遍的な感情であり、本能であるのに、
リアルな出逢いじゃなければ偏見を持たれる、なんてちょっと不公平だと思った
り。顔を見たこともない相手と、モニター越しにやり取りしている私(たち)のよう
ブロガーと、セオドアは似たもの同士じゃないかな? 

 もちろん私だって、この二人(一人と一体?)の恋を、最初からすんなり受け入
れられたわけではない。正直、戸惑いのほうが大きかった。そしてそれをひっく
り返したのはやはり、主演二人の演技力のたまもの。

 ホアキン・フェニックスって、本当にいい役者だと思う。ほぼ一人芝居の彼か
らは、歓び、哀しみ、怒り、、様々なリアルな感情が伝わってくる。その感情を
引き出したスカーレット・ヨハンソンの 「声」 には、ただただ 「素晴らしい!」 
の一言。一瞬たりとも姿を見せないところがまた、潔いではないか。

her3.jpg

 セオドアとサマンサ、短かった二人の蜜月。進化してゆく彼女に、ヒトはなす
術もない。恋人同士の速度の違いが、別れに繋がるのもよくあるハナシ。ラス
トシーン、セオドアが一人ではないことが本当にうれしかった。エイミー、ありが
とう。カレン・オーやさしい歌声に、エンドロールは涙、涙・・・。

 観終わって、『her』 というのはサマンサであり、元妻キャサリンであり、親友
エイミー(エイミー・アダムス)
のことなんだと思った。この映画は 「彼女」 たち
への、スパイク・ジョーンズからの愛と感謝の 「ラブレター」
暖色系の、やわら
かな光に包まれた映像
もまた、素晴らしかった。

 ( 『her/世界でひとつの彼女』 監督・製作・脚本:スパイク・ジョーンズ
        主演:ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン/2013・USA)

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【2014/07/26 12:40】 | 映画 | トラックバック(29) | コメント(2)
大洪水~『ノア 約束の舟』
ノア




 NOAH


 旧約聖書 『創世記』 より。堕落した人間たちに怒った神は、大洪水を起こし
て人類を滅ぼそうとする。啓示を受けたノア(ラッセル・クロウ)は、自らの家族
と全ての動物たちのつがいを乗せるため、方舟を作り始める。

 才人ダーレン・アロノフスキーの次回作が 「ノアの方舟」 伝説に基づくもの
であると知ったとき、意外な印象を受けた。しかし、厳しい批判に敢えて晒され
るような題材を選ぶのも、また彼らしいのかも、と思ったり。鑑賞後の感想は、
うーん、可もなく不可もなく・・・。いや、どちらかと言えば私は否定派かな。

ノア2

 「無」 から神は宇宙・地球を創造し、自分に似せた最初の人間・アダムとイ
ヴを創った。しかし、蛇にそそのかされて禁断の木の実を食べてしまった二人
は、楽園を追われる。二人の間にはカインとアベルの兄弟が生まれるが、後
にカインはアベルを殺してしまう---。信仰を持たず、聖書にも疎い身にし
てみれば、ここまで字幕で説明してくれるのはありがたい。

 夢で啓示を受けたノアは、方舟を作り始める。造船を手伝うのは、番人(ウォ
ッチャー)
と呼ばれる堕天使たち。彼らのビジュアルが、トランスフォーマー
たいでどうも馴染めない。てか、ドン引き(笑)。

ノア3

 原題 「Noah's ark」 ではなく 「NOAH」 であることから、方舟伝説
ではなく人間・ノアそのものを描こうとしたのだとは思う。人類を根絶やしに
しようとした神の意志に背き、孫を殺すことができず、結果的に人類を再生
させてしまったノア。いいんだよ、にんげんだもの、と茶化すしかない、罰当
たりな私なのだった。

 まぁ、エマ・ワトソンがかわいいから、よしとしよう。

 ( 『ノア 約束の舟』 監督・製作・共同脚本:ダーレン・アロノフスキー
       主演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン/2014・USA)

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【2014/07/24 14:35】 | 映画 | トラックバック(30) | コメント(2)
三人称/白い世界~『サード・パーソン』
サード・パーソン





 THIRD PERSON



 "Watch me."


 ピュリッツアー賞受賞作家のマイケル(リーアム・ニーソン)は、パリのホテ
ルに滞在しながら執筆し、作家志望の若い美女アンナ(オリヴィア・ワイルド)
と不倫中。ローマ出張中のスコット(エイドリアン・ブロディ)は、バーでロマ族
の美女・モニカ(モラン・アティアス)に心奪われる。ニューヨークで高級ホテル
の客室係として働くジュリア(ミラ・クニス)は、息子の親権を巡って元夫リック
(ジェームズ・フランコ)
と対立していた。

 ポール・ハギスと言えば、名脚本家として名を馳せ、『クラッシュ』 でアカデ
ミー賞
をかっさらった群像劇の名手。本作は、パリ、ローマ、ニューヨークで起
こる全く接点のない(ように見える)三つのエピソードがラストで収斂する。相
変わらず見事な構成ではあるが、自分の解釈が正解なのか、観終わってちょ
っと自信が持てなかった。

 ※ 以下、ネタバレします。

サード・パーソン2

 三組のエピソードに共通するのは、大人である彼らが、誰も幸せそうには見
えないこと。水の事故で子どもを亡くし、自らを責め続けている者。しつけのた
めに子どもにしたことが虐待と取られ、精神不安になるほど追いつめられてい
る者。大作家と打算的な恋愛を楽しみながら、実父と性的関係を持つ者。誰も
過去に捉えられ、逃避的に現実を生きている。

 大陸を隔てているはずの人物たちが交錯し、白昼夢を見ているような錯覚に
陥る。そしてラスト近くでやっと、この物語はマイケルの描く映画内小説なのだ
と気付く。メタフィクションと呼んでいいのだろうか、それは虚構の中で紡ぎださ
れる 「白い嘘」。罪のない嘘の中で、希望に向かって前を向く登場人物たち・・・。

 豪華キャストの中で、なんと言っても光っているのはオリヴィア・ワイルド。いい
女優だと初めて思った。がんばりましたね。

サード・パーソン3

 ( 『サード・パーソン』 監督・製作・脚本:ポール・ハギス
     主演:リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、
          オリヴィア・ワイルド、ジェームズ・フランコ
/2013・英、米、独、ベルギー)

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【2014/07/22 00:00】 | 映画 | トラックバック(14) | コメント(0)
海鳴り~『私の男』
私の男

 天災により家族を喪った少女・花(二階堂ふみ)は、遠縁の男・淳悟(浅野忠信)
に引き取られる。オホーツクに面した北の街で、父と娘として生きる二人だった
が・・・。

 桜庭一樹直木賞を受賞した同名小説を、熊切和嘉が映像化。原作は、なん
とも言えない 「匂い」 のする小説だった。血の匂い、爛々と咲く花の匂い、おし
べとめしべが擦れ合う匂い
。この映画からは、原作以上に様々な 「臭い」 が
漂う。舐めた指の臭い、安いラブホテルの臭い、人が死ぬときの腐った臭い

 狂った浅野忠信が帰ってきた。怖いもの知らずで、はち切れそうな肢体の無敵
少女
を連れて。その名は二階堂ふみ。降臨モスクワ国際映画祭グランプリ&最
優秀主演男優賞受賞作


私の男2

 そしてまた、この映画はも凄い。うなるような、きしむような流氷の鳴く音
背徳の呼び声のような、不気味な咆哮。雪と氷に閉ざされた、北海道パートが
素晴らしい。特に流氷上のシーンは息もできないほど。命がけの迫真の演技
少女が全身全霊で守ろうとした関係。それは自らの存在証明でもある。不気味
なほどの強烈なテンション
で展開した北海道から、舞台は東京へ。淳悟の焦燥
は暴発し、親子の距離は加速してゆく。庇護された少女は美しく成長し、男は
やさぐれて精気を失う。

 この映画は、モラルやタブーを世に問う類の作品ではなく、欲しいものを純粋
に 「所有」 することにのみ命を賭けた、男女の真剣勝負
を描いているのだろ
う。両者の間に勝ち負けはない。ただ、客観的にどちらが 「勝者」 であるかは、
ラストシーンを見れば明白。自信満々に微笑んでみせる花。うつろな表情で、か
つて自分の手の中にいた女を見つめる淳悟。残酷なのは若さ、と言うよりもむし
ろ、過ぎ去ってゆく時間は誰にも止められない、という真理なのかもしれない。

 かくて花は 「私の男」 として淳悟を所有し、淳悟はかつて娘だった女の魅力
に抗えず、されるがままに、弄ばれるように花に隷属する。未来永劫。

私の男3

 『私の男』 監督:熊切和嘉/主演:浅野忠信、二階堂ふみ/2014・日本)

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【2014/07/21 20:51】 | 映画 | トラックバック(15) | コメント(0)
伝説のコンシェルジュ~『グランド・ブダペスト・ホテル』
グランド・ブダペスト・ホテル





 THE GRAND BUDAPEST HOTEL


 1968年、若き日の作家(ジュード・ロウ)が投宿したのは、かつて栄華を誇
ったホテル、サ・グランド・ブダペスト。オーナーのゼロ・ムスタファ(F・マーレ
イ・エイブラハム)
とロビーに居合わせた作家は、ムスタファと夕食を共にす
る。そこでムスタファが語り始めたのは、。伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・
H(レイフ・ファインズ)
に出逢った、1932年のこと・・・。

 ウェス・アンダーソンの才気、ここに極まれり。もう 「スパイク・ジョーンズ
と被る」 なんて言いません(土下座)。箱庭、シンメトリー、平行移動。妥協
なき彼の美学(かなり甘め、しかし今回苦味もしっかりと感じる)を存分に楽
しめる、究極の一品。是非劇場にてご堪能下さい!

GBH2.jpg

 相変わらずの豪華キャストにも眼福。特に、主演にしてウェス組初参戦のレ
イフ・ファインズ。ヨーロッパの気品と風格漂う伝説のコンシュルジュを演じる
に、貫禄充分! コメディも、意外とハマるヴォルデモートレイフ様なのだった。
ハーヴェイ・カイテルの刺青、レア・セドゥのコスプレ(メイド服)、エドワード・ノ
ートンの軍服、ウィレム・デフォーのメリケンサック、ティルダ・スウィントンのし
み、シアーシャ・ローナンの作る 「メンデル」 の、おいしそうでかわいいスウィ
ーツ
、、、と、見どころは数え切れず。何故か途中で 『アナ雪』 と見まごうば
かりのスピード感(雪橇)も味わえます。そしてそして、ロビー・ボーイことゼロ
(トニー・レヴォロリ)が最高
なんだなぁ。こんな顔の男の子、よく探してくるよね。
おっと、リビング・レジェンド=ビル・マーレイを忘れるところだったゼ。

GBH4.jpg

 何度でも言います。これはウェス・アンダーソンの一つの到達点であること
は間違いない。好き嫌いはもちろんあるでしょう、しかし食わず嫌いだけは、
もったいないですよ。

 ( 『グランド・ブダペスト・ホテル』 監督・製作・原案・脚本:ウェス・アンダーソン
     主演:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ、シアーシャ・ローナン、ジュード・ロウ、
        エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー
/2014・米、独)

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【2014/07/19 12:02】 | 映画 | トラックバック(30) | コメント(8)
日々雑感
日々4

 今日も今日とて坂を下り、坂を上ってランチに参りましょう。

日々2

 

  これ、「おかわりは無限にできますが
  有料です」  って意味だったら 笑う
  わー(んなワケないか)。




日々3

 ル・アイさんの満腹ランチ。ポークカツレツの向こうにはポテサラが控えて
いらっしゃいます。ほんまにすごいボリューム・・・。

◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇

 ワールドカップも明日で終わり。個人的にはブラジルかオランダに優勝して
ほしかったのですが、今朝のゲームはちょっと残念でしたね。
 今大会好きだったのはネイマール(T_T)、ダニエル・デイ・ルイス似のフライ
ング・ダッチマン、ファン・ペルシー、童顔のライジングスター、ハメス・ロドリゲ
ス。夢をあきらめなかった子どもたち。

日々1

 昨日は久しぶりに茶屋町に行ったので、MARUZEN&ジュンク堂をブラリ。    
やっぱキタはキラキラしてるよね~。テアトルに寄れなかったのが残念!

 明日から、この新しいブックカバーだ♪

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【2014/07/13 18:17】 | 徒然 | コメント(4)
玉蘭の涙~『GF*BF』
GFBF.jpg





 女朋友男朋友


 GIRLFRIEND, BOYFRIEND


 高校生リン・メイバオ林美宝(グイ・ルンメイ桂綸鎂)と、幼馴染のチェン・チョ
ンリャン陳忠良(ジョセフ・チャン張孝全)
は、水泳部に所属する全学公認の
カップル
忠良の親友学生運動のリーダー、ワン・シンレン王心仁(リディ
アン・ヴォーン鳳小岳)
は、美宝に惹かれていた。

 1985年、戒厳令下の高雄から、2012年の台北まで。台湾の現代史を背景
に、27年に及ぶ三人の男女の 「永遠の友情」 を描いた青春映画。昨年の
大阪アジアン映画祭で上映され、一年後にやっと劇場公開となり(祝)。初日
の初回に鑑賞。まずは六本木と心斎橋の二館スタート、全国順次公開なの
で、なるべくたくさんの方に観ていただきたい。今年のベスト作の一本、真紅
的絶対のオススメ


GFBF2.jpg

 ポスタービジュアルから、三人の男女の青春、とりわけ恋愛模様が描かれる
ものだと思っていた。しかし意外や内容はシリアスで、思いのほか苦い「青春
無敵」
 なキラキラした時代ももちろん描写はされるが、その間にも、苦悩の種
はまかれている。ままならないのが人生ではあるが、三人三様の 「一方通行」 
は切なく、重い。

 台湾映画ではお馴染み、日本の文化が彼らの生活に溶け込んでいる様が
観られるのはうれしい。松田聖子のピンナップ、「オミヤゲ」 、オネエキャラの
許神龍のテーマが 『港町ブルース』 のメロディだったのには笑った。

 主演は台湾映画の三枚看板ではあるが、とりわけ私の心を捉えたのは張
孝全の 「やさしい手」。1985年、忠良が美宝の手の甲のツボを押すあたた
かさ。1990年、プールサイドで掌に書かれた文字の感触が、我がことのよう
に蘇る。その忠良が内向的で、口数の少ないキャラクターゆえか、この映画
一見、わかりにくい部分もある。ひょっとして、40代以上でないと、彼らの感情
は理解できないのかも
、とすら思う。

GFBF3.jpg

 時が流れ、時代が変わっても、決して変わらない思いがある。30年間、やさ
しさを貫き通し、苦しみを引き受け続ける忠良
。私も本当に久しぶりに、学生
時代の仲間
に会いたくなった。そして、この映画をもう一度観たい。ファースト
シーンからで、スクリーンが滲むに違いないけれど。

 ( 『GF*BF』 監督・脚本:ヤン・ヤーチェ楊雅吉/2012・台湾/
      主演:ジョセフ・チャン張孝全、グイ・ルンメイ桂綸鎂、リディアン・ヴォーン鳳小岳

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【2014/07/03 12:20】 | 映画 | トラックバック(5) | コメント(8)
ふたりのパパ~『チョコレートドーナツ』
チョコレートドーナツ





 ANY DAY NOW


 1979年、カリフォルニア。ショーダンサーのルディ(アラン・カミング)は、客
として店を訪れた検事のポール(ギャレット・ディラハント)と出逢い、恋に落ち
る。時を同じくして、ルディはアパートの隣室に住むダウン症の少年マルコ(ア
イザック・レイヴァ)
が麻薬中毒の母親に置き去りにされたことを知り、ポール
と三人で暮らし始める。

 ゲイカップルとダウン症の少年が集った、血の繋がらない家族。愛に満たさ
れたその生活を、差別と偏見が奪う。実話に基づくドラマ。

 映画の日に鑑賞。シアターは立ち見(!)でぎっしり。どんなに良質な作品で
も、インディペンデント系の映画でここまで集客するのは珍しい。実はこの作品、
TVで映画コメンテーターのLilicoが泣きながら大絶賛したらしく。ネット全盛で、
人々がTVを観なくなったと言われて久しいけれど、やはりその影響力は凄い。

チョコレートドーナツ2

 感性が鋭く、激情型のルディと、穏やかで理知的なポール。とても似合いの
カップルと、障害を持ちながらも素直で愛らしい少年マルコ。ささやかで小さ
な幸せが、なす術もなく奪われてゆく理不尽を観るのは辛い。そういう 「時代」 
だったのだとは思う。しかし、新世紀を迎えて10年過ぎた現代でもなお、規格
外な人々を異端視し、迫害する風潮
が無くなったとは言えまい。無知から来る
「恐れ」 が、罪のない人々を苦しめる構図
は変わっていないのではないか。

 もちろん、本作はそんな社会を声高に責め立てる類の作品ではない。新聞
の片隅に捨て置かれた小さな死亡記事を、手紙とともに関係各位に送り届け
るポール。法とは、何のために在るのか? 人が、一人ひとりの人間が、幸せ
に生きるために在るのではないですか?
 ささやくように、そう静かに訴えるに
留めるのだ。

チョコレートドーナツ3

 アラン・カミングが素晴らしく、涙腺を刺激する。ラストシーンの後、不意
打ちのように流れるエンディングテーマは 「ルーファス・ウェインライト」。
変わらず物憂げな歌声に、また涙が滲むのだった。

 ( 『チョコレートドーナツ』 監督・製作・共同脚本:トラヴィス・ファイン
      主演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ/2012・USA)

テーマ:★おすすめ映画★ - ジャンル:映画

【2014/07/02 13:21】 | 映画 | トラックバック(30) | コメント(6)
真紅のthinkingdays


いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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