ジブリの日。
今日、『かぐや姫の物語』 とこの映画を観ました。

『夢と狂気の王国』
(感想は後日)
映画前半、鈴木Pがキャンペーンで全国を回ります。
その時、なんと ↑↑↑ ここが映っていました!
わかる方にはわかると思うのですが、劇場は TOHOシネマズなんば で
す。そしてこの場所は、プレミア/セレクトスクリーンへ向かう 「光の通路」。
個人的に 「非日常への入口」 と呼んでいます(笑)。
たった今通ってきた場所が、スクリーンに映し出されるなんて。そうそう
無いことなので、ちょっとコーフンしてしまいました。ドキドキ
終映後、スタッフのおにいさんに 「ここ、映ってましたよね?」 と確認
すると、「そうなんですよ、ちょっと出てますよね♪」 と笑顔で。
「よかったよね~、うれしいよね♪」 と私も思わず笑顔。
2本とも、本当に素晴らしかった。涙滂沱でございました。
ちなみに、『風立ちぬ』 もここです。


『夢と狂気の王国』
(感想は後日)
映画前半、鈴木Pがキャンペーンで全国を回ります。
その時、なんと ↑↑↑ ここが映っていました!
わかる方にはわかると思うのですが、劇場は TOHOシネマズなんば で
す。そしてこの場所は、プレミア/セレクトスクリーンへ向かう 「光の通路」。
個人的に 「非日常への入口」 と呼んでいます(笑)。
たった今通ってきた場所が、スクリーンに映し出されるなんて。そうそう
無いことなので、ちょっとコーフンしてしまいました。ドキドキ
終映後、スタッフのおにいさんに 「ここ、映ってましたよね?」 と確認
すると、「そうなんですよ、ちょっと出てますよね♪」 と笑顔で。
「よかったよね~、うれしいよね♪」 と私も思わず笑顔。
2本とも、本当に素晴らしかった。涙滂沱でございました。
ちなみに、『風立ちぬ』 もここです。

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血まみれテレキネシス~『キャリー』

CARRIE
ハイスクールに通う内気な少女、キャリー・ホワイト(クロエ・グレース・モレッ
ツ)は、性的な物事を忌み嫌う狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)に育てられ、
周囲から 「変人」 の烙印を押されていた。プロムも近いある日、そんなキャ
リーにある 「変化」 が訪れる。
原作はスティーブン・キングのデビュー作にして、ホラー映画の金字塔的作
品 『キャリー』 のリメイク。ブライアン・デ・パルマの有名過ぎるこの映画は
未見。しかしさすがにストーリーは知っていたので、このリメイクは楽しみにし
ていました。タイトルロールのクロエちゃんより、ジュリアン・ムーアの母って
いうのがもう、想像するだに恐ろしくて(笑)。結果、ジュリアンさん予想通りの
怪演。クロエちゃんは、感情が高ぶると鼻がヒクヒクする、普通っぽい女の子
だった。ホラー偏差値の低い私には、十分怖い作品でした。

しかし・・・。この映画、ツイッターのTLでは酷評の嵐。特に劇場でオリジナル
版を 「体験」 された方には、受け入れ難い出来らしい。ガーン、なんだかすん
ごい損した気分。個人的には、リメイク・アレルギーは無い方なんだけど・・・。
オリジナルは、確か 『午前十時の映画祭』 で上映していたはず。み、観た~
い。
監督のキンバリー・ピアースが、女性とは知らなかった。キンバリー・ピアー
スと言えば、忘れもしない 『ボーイズ・ドント・クライ』。あの作品を撮った時、
彼女はまだ30歳そこそこだった、というのにもビックリ。大学で日本文学を
専攻し、日本に2年くらい住んでいたこともあるらしい(本作とは全く関係のな
いトリビアですが)。
オリジナルが公開されたのは37年前。なのに、変わり者が疎外され、いじ
められるという学校内秩序は現代と大差ない。スクール・カーストって、昔か
らあったのですね・・・。むしろ、ネットという新たなツールによって、いじめは
より過激に、エスカレートしているように思える。暗澹たる気分。

隔世遺伝するというキャリーの超能力は、スー(ガブリエラ・ワイルド)のお
腹の子に受け継がれるのか? キャリー自身が転生し、新たなる伝説が生まれ
るのかも、しれない。
( 『キャリー』 監督:キンバリー・ピアース/
主演:クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア/2013・USA)
「ギンギラギン」 な愛の詩~『恋するリベラーチェ』

BEHIND THE CANDELABRA
1977年。ドッグトレーナーの青年、スコット・ソーソン(マット・デイモン)は、
豪華絢爛なショーで大人気を博していたピアニスト、リベラーチェ(マイケル・
ダグラス)に見初められる。彼の大邸宅に、住み込みの秘書として同居する
ことになったスコットだったが・・・。
エイズで亡くなった名ピアニストの最後の10年間を、彼の恋人で、個人秘書
だった男性の回想録を基に映像化した作品。スティーブン・ソダーバーグ最後
の監督作品、という触れ込みだけれど、何故かテレビ映画。劇場公開するには
過激だということでそうなったという話もあるようだけど、劇場にかけられないも
のがどうしてテレビ放映できるのか? 謎。よくわかりません(笑)。

リベラーチェという人物のことは全く知らなかったのですが、アカデミー賞授
賞式で演奏するくらい、メジャーな有名人だったのですね。彼がまた、なんとも
濃ゆ~い、強烈キャラ。無理やり例えるなら、美川憲一の1000倍くらい濃い。
観終わって、「Liberace」 で思わずYou Tube検索、そしてビックリ。マイケ
ル・ダグラス、本物そっくり! 激似!! これは凄い。
「ヴァージン・フォックスよぉ~」 とかオネエ全開なのに、この方死ぬまで
クローゼットだったそうで・・・。嘘八百な自叙伝まで出して、必死でカムフラ
ージュして。泣ける。カミングアウトなんて、とてもできる時代じゃなかったの
でしょうね。
マイケル・ダグラスは。本作でエミー賞の主演男優賞を受賞しているらしい
のですが、それも納得の演技。そう言えば、昔オスカーももらってたよね。い
や~、役者魂見せていただきました。
実は、キャストとプロットを知ったとき、正直あり得ないミスキャストだと思っ
た私(懺悔)。特に、マット・デイモン。。「ハリウッドの質実剛健」 キャラの
彼が?? マイケル・ダグラスと恋人に?! あり得ん!! ロン毛とメイク
が致命的に似合わないマットなのに・・・。でも、怪しげなダイエットで痩せて
整形を施してからの彼は、なんとあの、亡きパトリック・スウェイジそっくりだ
ったという・・・。後半は、キャスティングの意図も理解できたかな。

そして何と言っても、この映画の印象を決定付けたのはロブ・ロウですよ~。
怪し過ぎる、美容整形外科医のセンセイ。もう、、もう、、爆笑! 何あの声?
何あの顔!! ああ~、昔ちょっとファンだったのに。。黒歴史か。
観る人によっては、切ない悲恋物語だったり、記念すべきソダーバーグ最後
の作品として刻まれたりするのだろうな。私の印象はもう、コメディ映画です。
ぜんぶ、ロブ・ロウのせいで。
( 『恋するリベラーチェ』 監督:スティーブン・ソダーバーグ/
主演:マイケル・ダグラス、マット・デイモン/2013・USA)
やり返さない勇気~『42 ~世界を変えた男~』

42
1945年。第二次世界大戦の終結とともに再開された米メジャー・リーグは、
白人選手のみで構成され、黒人選手は排除されていた。ブルックリン・ドジャ
ースのGM、ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)はそんな慣習に風穴を開
けるべく、ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)という黒人選手
と契約を交わす。
米メジャー・リーグで唯一、全球団で永久欠番となっている背番号 「42」。
有色人種のパイオニアとして多くの障害を乗り越え、理不尽な差別に耐え、
その高潔な魂で世界を変えた男、ジャッキー・ロビンソンの物語。 「ただ、
野球がしたいだけ」。究極の逆境においてもその信念を曲げず、ただ黙々と、
プレーで自らを世界に認めさせる姿勢に、涙が溢れる。
しかし、「やられたらやり返す、倍返しだ」 が流行語になる現代の日本に
おいて、「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出す」 男の実話は、どう受け
取られるのだろう? 今でこそ、世界のスポーツ界で黒人選手がスーパース
ターであるのは当たり前なこと。しかし、球場で客席が白人/非白人に分け
られ、白人以外は記者席にも入れなかった時代が本当にあったのだ。

日本のプロ野球で、外国人選手ってよく 「42」 番付けてるな、日本じゃ
語呂がよくないから空いてるんだな、くらいに思っていたのだけれど、こうい
う背景があったのですね・・・。映画でも差別の描写はかなりキツイけれど、
実際はこの何倍も何倍も酷かったのだろうと思う。
ジャッキー・ロビンソンが、あんなにも頑張れたのは何故なのだろう? 彼
が生来持ち合わせていた我慢強さ、信仰で繋がったブランチ・リッキーの励
まし、陰ながら応援してくれる、物言わぬ市井の人々。そして何と言っても、
妻レイチェル(ニコール・ベハーリー)の存在だろう。彼女は91歳(!)の今も
健在で、この映画のPRのために来日したと知り、驚愕。まさに 「賢夫人」
という言葉がぴったり。二人の夫婦愛に打ちのめされる。
美しい子役だったルーカス・ブラックがおっさんになっていることに軽い衝
撃を受け、それ以上にハリソン・フォードのおじいちゃんっぷりに驚いた。
少年、老い易く・・・。

スクリーンが暗転し、登場人物たちの 「その後」 が映し出されたとき、
「え?! もう終わり?」 まさか、と思った。決して短いランタイムではな
いのに、もっともっと、ジャッキー・ロビンソンの物語を観ていたい私がいた。
近年は脚本家として活動していたブライアン・ヘルゲランド、久々の大ホー
ムラン。オススメ。
( 『42 ~世界を変えた男~』 監督・脚本:ブライアン・ヘルゲランド/
主演:チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード/2013・USA)
泡沫夢幻~『ムード・インディゴ うたかたの日々』 【インターナショナル版】 & 【ディレクターズ・カット版】

L'ECUME DES JOURS
MOOD INDIGO
パリに住む青年・コラン(ロマン・デュリス)は働かずとも生きられる資産を有
し、気ままに楽しく暮らしていた。モテ男である専属調理人のニコラ(オマール
・シー)に触発され、「恋がしたい!」 と友人のホームパーティに出かけた彼
は、クロエ(オドレイ・トトゥ)という美しい女性と出逢い、恋に落ちる。
ミシェル・ゴンドリーが、ボリス・ヴィアンの 『うたかたの日々』 を映画化す
る--。そのニュースを知った日から、「ゴンドリー信者」 の自分は待ちに待
っていた。まずは 【インターナショナル版】 を鑑賞。
観終わった瞬間、「ディレクターズ・カット版が観たい!」 と思った。無事に
観ることができて、上映延長してくれたシネマート心斎橋さんには感謝。もう、
至福~♪ 個人的には、【ディレクターズ・カット版】 をオススメします。【イン
ターナショナル版】 は短い分、やや説明的に感じたかな。でもどちらも素敵
なんですよ、もちろん。

ボリス・ヴィアンの原作は未読、しかし岡崎京子の漫画で、物語の概要は知っ
ていた。流れ作業でタイプライターが動き、物語が打ち出されてゆくオープニン
グから、「永遠の12歳」 ゴンドリー・ワールド全開。おもちゃ箱のような世界観、
軽快なジャズに乗せられ、ポップで奇妙な物語の中に引き込まれる。ねずみ男
の登場に、岡崎京子の描いた世界を実写で観ているような錯覚に陥った。まさ
にマジック・リアリズム。
出逢って、恋に落ちて、結婚を決意するまでの過程は幸福の絶頂、 「バラ色
の日々」。しかしクロエが奇病に侵され、コランの資産が尽きてゆく後半は、全
てが色を失ってゆく。失意と絶望、裏切りと凶行。どこまでもどこまでも、救いの
ない物語。軽やかに人生を謳歌していた前半とは真逆の、悲嘆だけの結末。
観終わって、これはダークファンタジーだったのかも、と思う。そして、久しぶり
にサントラが欲しい、と思う自分がいた。
ミシェル・ゴンドリー本人も、重要な役で出演している。惜しむらくは、コラン
とクロエが初めて出逢うパーティーの場面、あそこでオドレイ・トトゥをもう少し、
綺麗に撮ってあげて欲しかった! 若々しく、輝いている感じにね。夢か、幻
か、っていうくらいに。

( 『ムード・インディゴ うたかたの日々』 監督・共同脚本:ミシェル・ゴンドリー/
主演:ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、オマール・シー/2013・仏、ベルギー)
土下座の向こう側~『謝罪の王様』

ヤバイ筋の方々を相手に、物損事故を起こしてしまった帰国子女・倉持典子
(井上真央)は、「東京謝罪センター」 所長・黒島譲( 阿部サダヲ)に対応を
依頼し、窮地を救われる。典子は黒島の助手となり、センターには次々と依頼
人が訪れ始める。「土下座を越えた謝罪」 とは、如何に??
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎、主演:阿部サダヲのコメディシリーズ
(?)第三弾。水田監督&クドカンのコンビは、昔々のテレビドラマ 『ぼくの
魔法使い』 が最高に面白くて、毎週楽しみでたまらなかった。我らが阿部サ
ダも、もちろん出ていてもう、笑った笑った。。。それ以来の阿部サダファンで
ある私。本作は評判も上々だし、岡田(将生)くんや竹野内(豊)くんも出てい
るしで、早く観たかったんですよ。
うーん、面白かったけど、ちょっと話膨らませ過ぎじゃない?(笑)。土下座
による謝罪を国際問題にまで発展させてしまって、ちょっとあのパートは笑
えなかったなぁ。タイトルロールを演じるのはもちろん阿部サダだけど、オム
ニバス形式だから彼の出番はさほど多くはなかったのも残念。

岡田くんは、チャラい若者を演じていて最高! 『リーガルハイ』 の逞しき
敏腕弁護士より、彼はこういう軟弱ボーイを演じたほうが断然、ハマる。竹野
内くんも素敵過ぎるわ~。しかし井上真央が彼の娘、って。。一体いくつの時
の子なんだ(笑)。この年齢設定、無理やり過ぎませんか? 息子の不祥事
の謝罪会見をする大物、ってほぼ時事ネタで、さすがは時流を読むことにか
けては天下一品のクドカン! 持ってますねぇ。外交問題のパートが笑えな
かった、と書いたけれど、胡散臭い 「だいたい」 な通訳・濱田岳には十分、
笑わせていただきました。
水田伸生監督って、てっきりお笑い系の人かと思ったら、あの超シリアスド
ラマ 『Woman』 の監督さんなんですね、ビックリ。次回は、阿部サダが最
初から最後まで出ずっぱり、みたいな作品、期待してます(笑い過ぎて呼吸
困難になりそうだけど)。

( 『謝罪の王様』 監督:水田伸生/脚本:宮藤官九郎/2013・日本/
主演:阿部サダヲ、井上真央、岡田将生、竹野内豊、高橋克実、松雪泰子)
見えますね? ~『グランド・イリュージョン』

NOW YOU SEE ME
路上マジシャンのダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、日時と
場所が記された謎の招待カードを受け取る。そこには、メンタリストのメリット
(ウディ・ハレルソン)、脱出マジックのスペシャリスト・ヘンリー(アイラ・フィッ
シャー)、カードマジシャンのジャック(デイヴ・フランコ)がいた。「フォー・ホー
スメン」 と名乗るイリュージョニストチームを組んだ4人は、次々と大掛りな
イリュージョン・ショーを成功させていく。
豪華キャスト共演によるサスペンス。面白かったけど、う~んちょっと期待
し過ぎたかな。マジックやメンタリズム、イリュージョン・ショーがお好きな方
は楽しめると思います。

お目当てはジェシー・アイゼンバーグだったのですが、私が一人でホザいてい
る 「ジェシー・アイゼンバーグ=ハリウッドのニノ」 説、これが確信に変わりま
したね(笑、シャレですからファンの方怒らないでね)。しゃべり方とか、全体に小
作りで若く見えるところも似てるし、ニノもマジックは得意なんですよね。ジェシー
も、カードマジックとっても様になっていました。きっと二人とも、手先が器用なん
でしょうね。もちろん、頭もいいんだと思います。
ジェームズ・フランコの弟くん、デイヴ・フランコが演技しているところを初めて
観ました。お兄ちゃんより小粒な感じ。イリュージョニストチームの紅一点、ア
イラ・フィッシャー。この映画、オスカー級の名優多数なのに、何故かB級感が
強いのですが、それは彼女が出ているせいでは? と思います(ゴメン)。しか
し、アイラ・フィッシャーってあのサシャ・バロン・コーエンの奥さんなんですね、、
びっくり。

ファーストシーンから思わせぶりだった黒幕は誰なのか? という謎は、まさ
に 「どんでん返し」 の結末。メラニー・ロランが怪しかったけどなぁ。
( 『グランド・イリュージョン』 監督:ルイ・ルテリエ/2013・仏、米/
主演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、メラニー・ロラン)