「破壊王」 エメリッヒ参上! ~『ホワイトハウス・ダウン』

WHITE HOUSE DOWN
議会警護官であるジョン・ケイル(チャニング・テイタム)は、ジェームズ・ソ
イヤー大統領(ジェイミー・フォックス)をヒーローと崇める娘エミリー(ジョー
イ・キング)のために、大統領警護官SSの面接を受けるも不合格。娘ととも
にホワイトハウス見学ツアーに参加したジョンだったが・・・。
6月に観た 『エンド・オブ・ホワイトハウス』 もなかなか面白かったが、内
容が丸かぶりの本作は更に面白かった! チャニング・テイタムとジェラルド
・バトラー、どっちがカッコイイかと問われれば甲乙つけ難いが、ジェイミー・
フォックスとアーロン・エッカート、どっちが大統領っぽいかと言われれば、そ
りゃあ(今は)ジェイミーでしょう。しかしまぁ、今にもラップを始めそうな大統
領でしたが(笑)。マギー・ギレンホール(『デイ・アフター・トゥモロー』 に出
ていたジェイクのお姉ちゃん)、リチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ウッズ
と、脇もなんだか豪華ですよ。

テロリスト(ジェイソン・クラーク!)たちや、黒幕の動機はちょっと弱くて説得
力には欠けるけれど、壮絶(破壊)アクションに笑いどころを散りばめて、全く
飽きない。観終わって、これ132分もあったの?! って驚き。「ゾンビ!」
「俺のエア・ジョーダンを!!」 「僕のホワイトハウスを~!」 にはもう、大
笑い。特に、ホワイトハウスのツアーガイド(ニコラス・ライト)がよかったなぁ。
ラスト近く、大統領旗を振るエミリーには、涙腺が緩んでしまったし・・・。
ジョーイ・キングって、レイチェル・ワイズの縮小コピーみたいなお顔ですよね。
『マジック・マイク』 もそうみたいだけど、チャニング・テイタムって製作
にも携わっているのですね。才人かも~♪(ラブ) すみませんバカな感想で・・・。

( 『ホワイトハウス・ダウン』 監督:ローランド・エメリッヒ/
主演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス/2013・USA)
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この夏最高の1本
神との対話~『トゥ・ザ・ワンダー』

TO THE WONDER
モンサンミシェルで出逢ったニール(ベン・アフレック)とマリーナ(オルガ・
キュリレンコ)は、運命的な恋に落ちる。パリからニールの故郷・オクラホマ
に住み着いた二人の関係は、時の流れとともに移ろってゆき・・・。
映画界において唯一無二の存在であり、「孤高の大天才」 の代名詞とも
言えるテレンス・マリック監督の新作。謎めいたその存在そのものが、作品を
「神の領域」 に似た高みへと押し上げているようにも感じられる。愛と失望、
開発と汚染、信仰と病、相反するものを等価に描きつつ、映画と言うよりは映
像詩と呼びたいような、美し過ぎる光に包まれた哀しい人生の断片。観念的
でトゥザワンダーな、テレンス・マリック節が大爆発した傑作。しかし、これほど
観る人を選ぶ作品も、そうはないであろう。
正直、私自身もこの作品の 「意図」 を、理解できてはいないと思う。しかし、
人生の 「意味」 を完璧に理解できる人間などいないように、ただ観て 「感じ
る」 ことができればいいのだと思う。起承転結があるでなし、セリフはほぼモノ
ローグ。しかし全く長いと感じることもなく、旅の中で心地よい 「夢」 を観てい
るような気分だった。

様々な困難を乗り越えて結ばれたカップルの、愛の移ろい。主人公は繰り
返し問いかける。「なぜ 愛は憎しみに変わる?」 なぜ、全ては永遠でない
のか、と。
生命が 「動的平衡」 であるように、この世で変わらないものなど何もない。
むしろ、「永遠」 とは 「一瞬」 の中にしか存在しない。一瞬でも、誰かに愛
を感じたのであれば、その感情は永遠であるとも言えるし、愛が憎しみや、或
いは思い出に変わってしまったことを嘆くこともない。物が溢れていても満たさ
れることはないし、信仰に篤くとも、弱者は環境破壊の犠牲になる。矛盾し、不
条理なのがこの世界の理なのだ。姿が見えないからこそ神を渇望し、続かな
いからこそ愛を誓うように。

大好きな女優、レイチェル・マクアダムスがこの神秘的な映像世界に意外と
馴染んでいて安心する。しかし、この作品の 「ミューズ」 はやはり、旧大陸
の東から来たオルガ・キュリレンコ。意志的な瞳に、どうしようもなく儚げでやわ
らかな、滅びを予感させるその肢体。ただただ、う つ く し い。
( 『トゥ・ザ・ワンダー』 監督・脚本:テレンス・マリック/
主演:ベン・アフレック、オルガ・キュリレンコ、レイチェル・マクアダムス/2012・USA)
「よぉ、見とくんやで」 ~『少年H』

昭和初期の神戸。「H」 とイニシャルの刺繍されたセーターを来た肇(吉岡竜
輝)は、「いっつも一言多い」 と叱られる、好奇心旺盛な腕白少年。外国人相手
に洋服を仕立てる父(水谷豊)と、熱心なクリスチャンの母(伊藤蘭)のいる、一風
変わった家庭に育っていた。
大ベストセラーとなった妹尾河童氏の同名小説は、発売当時読んでいる。あれ
だけ小説が売れれば、映画化のオファーは当然、あったはずだが、今この時期に
なったのは何か意味があるのだろうか? 少年の、溌剌とした躍動感に満ちた上
巻は大変面白く読んだが、戦争の長く、暗い影が落ちる下巻は、やるせなく重い
気分になった記憶がある。映画を観ながら、原作を読んだ時と同じ気持ちになっ
て、観ているのがちょっと辛かった。それだけ原作に忠実に、うまく映像化された
ということなのだろう。

この映画を観たかった一番の理由は、「赤盤の兄ちゃん」 を演じた小栗旬。
カッコよかったけど、出演場面は少なかった。原作では一番のインパクトだっ
た 「オトコ姉ちゃん」 こと早乙女太一も、H少年との絡みは全く無くて残念。
しかしこの映画は水谷豊(夫妻)のためにあると言っても過言ではないだろう
から、彼らはあれでいいのだろう。同じく、脇の原田泰造、佐々木蔵之介、岸
部一徳、國村隼らも。
水谷豊は、今まで関西人の役は全て断ってきたらしい。「似非関西弁」をしゃ
べるのが嫌で。しかし、彼の言葉は柔らかく、とてもいい感じに響いた。同じく、
伊藤蘭の巧さにも驚き。
H少年の父は素晴らしい人物で、こんな尊敬できるお父さんがいるのに、どう
してH少年の母はあんなにも宗教に没頭するのだろう、と不思議に思った。この
父=一家の主を信じていれば、それでいいような気がするのだけれど・・・。
信仰を持つ人にとっての 「神」 とは、そんなものではないのでしょうね。

最後に、濱田岳と 「フェニックス」 が登場して、この映画も救われた気が
した。希望が感じられるラストで、よかったと思う。
( 『少年H』 監督:降旗康男/原作:妹尾河童/2013・日本/
主演:水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、小栗旬、早乙女太一、佐々木蔵之介)
モンスターズ・ユニバーシティ 【2D・字幕版】

MONSTERS UNIVERSITY
幼い頃からいじめられっ子だったモンスター・マイクの夢は、「怖がらせ屋」 に
なること。猛勉強し、名門モンスターズ・ユニバーシティの 「怖がらせ学部」 に
入学した彼は、怖がらせ屋の名家に生まれた同級生・サリーと出逢う。
今年はパスかな? と思っていたディズニー/ピクサー夏の新作。運よく時間
が合って、【字幕版】 にて鑑賞。面白かった~、威厳たっぷりの学長・ヘレン・ミ
レンが最高!
いつもの吹替え版と違い、客層は大人ばかりで、子連れは外国人の一家のみ。
それでもほぼ満席という、さすがはディズニー/ピクサーブランドです。

アニメといえば吹替え版がメインで、字幕版の上映がない作品まである。でも、
実際字幕上映の需要は結構あるのでは? と常々思っている私。原語で聞きた
い人もいるよね。
そしてお馴染み併映短編は 『ブルー・アンブレラ(THE BLUE UMBRELLA)』。
映像もさることながら、これ音楽がジョン・ブライオンだったのですね。。感涙。

( 『モンスターズ・ユニバーシティ』 監督・共同脚本:ダン・スカンロン/2013・USA)
北の国のスパイ~『ベルリンファイル』

THE BERLIN FILE
北朝鮮工作員としてペルリンに潜伏するピョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)は、ア
ラブの武器商人との取引現場を韓国諜報員のチョン・ジンス(ハン・ソッキュ)
に踏み込まれる。ジョンソンは工作員仲間のトン・ミョンス(リュ・スンボム)か
ら、大使館で通訳として働く妻リョン・ジョンヒ(チョン・ジヒョン)に、二重スパイ
の疑いがかけられていると告げられるのだが・・・。
リュ・スンワン監督による、圧巻のスパイ・アクション。『10人の泥棒たち』 は
観逃してしまったので(何故吹替えで上映するかな?)、本作は是非とも観たか
ったのだ。凄い。面白い。やばい、どうしよう、、、。ハ・ジョンウに惚れてしまった
(汗)。彼の出演作は結構観てきたし、全く好みではないのに・・・。もう、大鶴義
丹の顔は浮かばない。ジェームズ・ボンドもびっくり。

腕っ節が強く、仕事に隙はなく、エリート工作員の彼が、妻を守ろうとする時
にだけ見せる、必死の形相にノックアウトされてしまった。またね、猟奇的なま
でに美しいのだ、チョン・ジヒョンが。彼女も三十路を過ぎ、髪は少し痩せた印
象があるが、基本的には10代の頃と変わらぬ美貌。ウラヤマシイぞ。こちらも
変わらない髪型のハン・ソッキュは、ちょっと目がぱっちりしたんじゃない? 二
重がくっきりした気がするのは私だけでしょうか。
ストーリーの練られ具合もさることながら、この映画アクションが桁違い。特
に、夫婦が逃亡する場面のガラス天井のシーンは、007シリーズ顔負けの迫
力。隠れ家での銃撃戦といい、監督が英国伝統のスパイ・アクションを意識し
ているのは明白。翻って、ここ日本でアクション映画といえば、と考えてSPシ
リーズを思い出し、、、ち、ちっちぇえ、、と敗北感が。。スケールが全然違うの
だ(悲)。
ラストシーンのジョンソンのセリフ。もう、失うものはない。身一つで、たった
一人で復讐に乗り込むのだ。彼ならやりかねない。そしてきっと、やり遂げる
のだろう。

( 『ベルリンファイル』 監督・脚本:リュ・スンワン/2013・韓国/
主演:ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、チョン・ジヒョン、リュ・スンボム)
テーマ : この映画がすごい!!
ジャンル : 映画
エンド・オブ・ホワイトハウス

OLYMPUS HAS FALLEN
誰よりも優秀な大統領警護官(SS)だったマイク・バニング(ジェラルド・バト
ラー)は、不慮の事故により大統領夫人を死なせてしまう。数年後、再選した
大統領(アーロン・エッカート)は、ホワイトハウスに韓国代表団を迎え入れる。
しかし、彼らの内にはテロリスト集団が潜んでいた。
面白かったです。何より、こんなにカッコいいジェラルド・バトラーを初めて観
た。大統領がアーロン・エッカート、、って言うのがちょっと軽過ぎる気がします
が。メリッサ・レオの「ヨゴレ」っぷりも天晴れ^^


( 『エンド・オブ・ホワイトハウス』 監督・製作:アントワーン・フークア/2013・USA/
主演:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、メリッサ・レオ)
無法、不滅、あるいは伝説~『欲望のバージニア』

LAWLESS
1931年、禁酒法時代のアメリカ。バージニア州フランクリンで、自らを 「不
死身」 と称する三兄弟がいた。長兄ハワード(ジェイソン・クラーク)、次兄フォ
レスト(トム・ハーディ)、そして末弟のジャック(シャイア・ラブーフ)。彼らは密
造酒で商売し、酒場を営んでいた。そこに、シカゴから流れてきた女・マギー
(ジェシカ・チャステイン)が現れる。
大阪では単館での上映で、ほとんど話題になっていなかった本作。いやこれ
が滅法面白かった! 個人的にはベスト作に入れてしまうかも? と思ったほ
ど。予備知識もなく、主演俳優さえ知らぬまま観たのに、こんな快作に出会うと
は、うれしい限り。
ソフト帽をかぶり、銃を手にしたギャングのような男たちの抗争劇であり、その
男と酒場でタバコをふかす、ワケありの女との純愛物語でもあり。そしてまだ若
く、残酷になり切れない男と、聖職者の娘との初々しい青春物語でもある。そし
てこれがまた、実話に基づく物語だというのだから・・・。アメリカという国の、底
知れぬ「物語層」の厚さを感じる。

とにかく、この映画の見所は役者が皆素晴らしいこと! 長兄ジェイソン・ク
ラークは 『ゼロ・ダーク・サーティ』 でジェシカ・チャステインと共演したのも記
憶に新しい。ゲイリー・オールドマンが 「狂犬」 してるのも久々に観た!
すっかりお馴染みになったガイ・ピアースの偏執的悪役ぶり、シャイア・ラブー
フがヘタレでいじられキャラの末っ子にハマっている。相変わらずの白い肌、赤
い唇がなんとも小悪魔なミア・ワシコウスカ。『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/
宿命』 のデイン・デハーンが、いい役だったのもうれしかったなぁ。彼、10代
の頃のレオナルド・ディカプリオに似ていますね。
そしてなんと言っても、この映画は次兄フォレスト=トム・ハーディのためにあ
ると言っても過言ではない。寡黙で屈強、向かうところ敵なしなのに、女には
何故かオクテ。初めて会った時、雷に打たれたようにマギーに心奪われたのに、
いつまでも彼女を”見”守るだけのうぶな男。もう、このフォレストのキャラクター
が素敵過ぎて・・・。オトメゴコロを射抜かれた。ジェシカ・チャスティンは、今ハリ
ウッドで一番脂が乗った女優ですね。文句なしに美しい! フォレストとマギー
の会話、聴き惚れます。

バージニア州は東海岸に接する州だけれど、文化的には南部なのか? 人種
差別が激しいこともさり気なく描写されている。マギーがやってきたという「シカゴ」
という街の響きからアル・カポネの風貌が浮かび、アンタッチャブルな復讐劇を
予感させる。『マディソン郡の橋』 に出てきた、屋根付きの橋が見えるのも面白
い。アメリカの原風景のような埃っぽい田舎町、カントリーでありながらカントリー
っぽくない音楽、美しく流れるような会話。音楽と脚本を担当したのは、ニック・ケ
イヴ。才人ですね、憶えておこう。
( 『欲望のバージニア』 監督:ジョン・ヒルコート/2012・USA/
主演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェシカ・チャステイン)
偉大なるランチョー~『きっと、うまくいく』

3 IDIOTS
"Aal izz Well."
インドの最難関工科大学、ICEに入学したファラン(R・マドハヴァン)とラージュ
ー(シャルマン・ジョシ)は、超天才かつ自由人であるランチョー(アーミル・カーン)
と出逢う。
インドで歴代最高の興行成績を記録したという超娯楽作。3時間近い長尺に、
観るのは半ば諦めていたのだが。間に合いました! いや~、本当に、本当に
観てよかった~。3バカ(原題)が繰り広げる青春物語を回想しながら、音信不通
となってしまったランチョーを探す親友ふたり(とオマケの宿敵)。ミュージカル場
面はもちろん、恋愛、友情、自殺未遂から出産まで、人生の(ほぼ)全てをテンコ
盛りに詰め込んである。ジェットコースターのように、笑って、泣いてを繰り返しな
がら、3時間があっと言う間。そして本作は単なるコメディではなく、教育や貧困、
親子関係について深く考えさせられる社会派映画の側面も持つ。これは間違い
なく、今年のベスト作の一本でしょう。ロングランも納得、まだ観ていない方は、
是非。超オススメ。

とにかく、ランチョーのキャラがいいんです。彼と恋に落ちるピア(カリーナ・
カプール)やファラン、ラージューと同じように、観ればゾッコン、彼のことが
大好きになること請け合い。いたずら好きで機転が利いて、誰よりも優れた
頭脳を持ちながら、情に厚くてどこか抜けている。彼のような人に会いたい、
彼のようになりたいと願いながら、愛さずにはいられない。ランチョー、あなた
に会えてよかった。
インド映画とは言っても、特にインドを意識させる場面は「花嫁の持参金」だ
とか、結婚式の衣装くらい。学歴偏重主義や、貧困、自殺の問題は万国共通
と言えるし、特に親の、子に対する教育について語られる場面は耳が痛かった。
ゴリゴリの競争至上主義の学長が、難産の末生まれた孫息子に 「サッカー
選手になるか?」 と言った場面はもう、涙滂沱でありました。

ハラハラドキドキの展開にも、「現在」を冒頭に見せてくれているから胃が痛く
なるようなこともない。伏線が回収され、至福感に包まれるラスト。ああ、私も
もう一度、ランチョーに会いたい・・・。
( 『きっと、うまくいく』 監督・共同脚本:ラージクマール・ヒラニ/2009・印/
主演:アーミル・カーン、カリーナ・カプール、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ)
テーマ : この映画がすごい!!
ジャンル : 映画
愛しのローマ♪ ~『ローマでアモーレ』

TO ROME WITH LOVE
旅行中に出逢った弁護士と婚約した娘に会うため、元オペラ演出家のジェリ
ー(ウディ・アレン)はローマにやってくる。ローマでホリデイを過ごすジョン(ア
レック・ボールドウィン)は、自分に憧れる建築家の卵ジャック(ジェシー・アイ
ゼンバーグ)と知り合う。ローマ在住の平凡な一般人レオポルド(ロベルト・ベ
ニーニ)は、ある日突然パパラッチに追われる身となり、戸惑うのだが・・・。
ウディ・アレンのヨーロッパ都市巡りも、もう何作目だろう? ロンドン、バル
セロナ、パリ、ローマ。バルセロナはあまり好みではなかったけれど、それは
私がそこを訪れたことがないことと、無関係ではないかも。
イタリアは大好きで、ローマも何度か訪れたことがある(前世紀の話ではあ
るが)。街そのものの美しさはもちろん語り尽くされているが、とにかくかの国
はメンズが、あり得ないほど男前なんです! フツーのタクシードライバーが、
もぉどこのショーモデル?!ってくらいカッコイイの。イタリア大好き(笑)。

4つの無関係なお話が最後に繋がることもなく、好き勝手に終わるこの映画。
邦題がアレなんであまり期待していなかった分、気楽に面白く観ました。
つくづく思ったのは、ウディアレンの映画って基本 「コント」 なんじゃないだ
ろうか、ってこと。新婚夫婦とペネロペ娼婦のくだりなんて、まんまですよね。
ほんま下らんと言うかしょーもないけど、笑える。
一番好きだったのは、やはり「恋人の親友」と恋に落ちてしまう、ジャックの
物語。彼に背後霊のように寄り添って、役に立たない正論な「年功者の助言」
を繰り返すジョン。「アジア人の養子を貰う羽目になるぞ」って、モニカ(エレン・
ペイジ)のモデルって、アンジーなの?? ミア・ファローじゃ楽屋オチ、てか
自虐ギャグ(汗)。

そしてもう一つ発見したこと、、、ジェシー・アイゼンバーグってニノに似てる!
小柄でちょっと声が高くて早口で、もちろん演技も巧いし^^
( 『ローマでアモーレ』 監督・脚本:ウディ・アレン/2012・米、伊、西/
主演:アレック・ボールドウィン、ジェシー・アイゼンバーグ、ロベルト・ベニーニ)