午前十時の映画祭13 『ミツバチのささやき』

「午前十時の映画祭13」 のラインナップが先日発表されました
『ミツバチのささやき』 ふたたび...! また映画館でアナに会える!!
ヴィクトル・エリセは 『ミツバチ~』 が驚きの長編デビュー作なのですよね
寡作にもほどがある映像作家ですが、何と今新作がポスプロ中ってご存じでした奥さん?!
2023年スペイン公開予定なので、カンヌかヴェネチアでお披露目ですかね?
アナ・トレントも出演していますよ~
56歳になったアナ
楽しみですね♪
一時期ほどは頻繁に足を運ばなくなった午前十時の映画祭ですが、やはり年に数本は 「これだけは!」 という作品を上映してくれる
本当にありがたい存在です
そして今回はあの 『エクソシスト/ディレクターズカット版』 もラインナップ
遂にこの超怖がりの私も 「史上一番怖い映画」 を映画館で観る日がやって来るのでしょうか!?!?
戦争と女の顔


「 『戦争は女の顔をしていない』 っていう本、読んだことある?」
「あ~、それね。『同志少女よ、敵を撃て!』 ってめっちゃ面白いらしい本の著者が 「精神的原作」 って言ってるのがその本でね。先に買って読もうと思ってたらその本が原案になってる 『戦争と女の顔』 ってロシア映画がちょうど公開されて、それ先に観て結構ショックやったからまだ買ってない」(我ながら説明が長すぎる)
「...全く同じ思考で、映画観た帰りに買った」
「えっっ(...負けた)(←勝ち負けではない)そうなん? もう読んだ?」
「いや、まだ。積んでる」
というわけで負けじと()買った岩波現代文庫 『戦争は女の顔をしていない』
著者はノーベル文学賞受賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
第二次世界大戦時、独ソ戦に従軍したロシア女性たちの聞き取りがまとめられたノンフィクションです
(昨年NHKの 『100分de名著』 に取り上げられ、コミカライズもされたのでご存じの方も多いと思いますが)
少しづつ読んでいます
予想通り重い内容ですが、「読まれるべき本」 だと思うから
映画の感想はこちら ⇒
「作品に罪はない」 は正しいか?

(“Find Me”by André Aciman Sequel to“Call Me By Your Name”)
アーミー・ハマーは特に 「推し」 というわけでもなかったのですが、ドハマりした作品 『君の名前で僕を呼んで』 で気になる存在に
出演作はだいたい観たし、今後の作品も楽しみにしていた
そこにあのスキャンダルですよ・・・。
美しい妻、天使のような子どもたち、裕福な家系に生まれビジネスもキャリアも絶好調
順風満帆な人生を歩んでいるかに見えた彼を、一体何がそうさせたのでしょうか
「好事魔多し」 そんな言葉で片づけられることなのか?
考えるのも詮無いことですが、何より 『君の名前~』 の続編が頓挫してしまったことが残念
監督はじめキャストも皆乗り気だったのに
たとえ10年先だろうと実現すると信じていました
でも、もう無理ですね
『ナイル殺人事件』 もお蔵入りかなぁ
「作品と出演者、製作者を分けて考えるべきなのか?」
ずっと考えながら答えが出ない問題です
例えばウディ・アレンは大嫌いだけど 『カイロの紫のバラ』 はオールタイムベストの一作
キム・ギドク、ロマン・ポランスキーも然り
アンセル・エルゴート、シャイア・ラブーフ
「作品に罪はない」 のか?
今のところ監督や出演者が誰であろうと 「観たければ観る」 というスタンスですが・・・
難しいですね
犯罪とまでは行かずとも、ちょっとくらいの 「やらかし」 くらいなら許容範囲ですけどね
推しの動向はQOL、メンタルヘルスに関わるからな~自分の場合
とにかく元気で、幸せでいてほしい
そして 「好きな作品」 を好きなままでいさせてほしい
ただそれだけのことなのです
諸々お見舞い申し上げます&朗報!

コロナに豪雨、パンデミックと気候変動のWパンチで先の見えない日々が続いておりますが
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私はなんとか元気です(挫けそうになるときも、もちろんあるのですが)
上半期の配信ベスト作 『サウンド・オブ・メタル』 が劇場公開決定です。
いまだに思い出し泣きするくらい個人的にとても好きな作品。
サウンドデザインが素晴らしいので映画館の音響で聴いてみたかった。
10月1日公開。楽しみ!
辛いことがあっても、映画の公開を指折り数えて待つことができる喜び。
映画好きでよかったとつくづく思う今日この頃なのでした。
「私は二度と飢えません」

母が朝からソワソワしている。
「今夜 『風と共に去りぬ』 って映画があるから、今日は晩御飯もお風呂も早くすませてテレビの前に集合よ!」
まだ小学生だった私も、ウキウキしている母を見てうれしくなった。
それってどんな映画? 楽しみ!
『風と共に去りぬ』 といえばスカーレット・オハラの最後のセリフ
「明日は明日の風が吹く(明日のことは明日考えよう)」 After all... tomorrow is another day.
が有名だけれど、私を打ちのめしたのはこちら。
「神よ、私は二度と飢えません。盗みをしても、人を殺してでも、私も家族も飢えさせません」
スカーレット・オハラの強烈キャラと相まって、夕空に向けて放たれたこのセリフ、この場面は私の心に刻み込まれた。
当時、テレビでは二日か三日に分けて放映されたと思う。
長い長い映画を観終わった私は母に問うた。
「スカーレットはどうしてアシュレーのことが好きなん? レット・バトラーのほうが絶対いいのに」
母は困った顔をしながら 「どうしてかねぇ」 と応えてくれたのを憶えている。
この映画史上の名作は大人になってからリバイバル上映でも観たけれど、幼い頃に感じた疑問は答えが見つからないまま、私の中でくすぶり続けている。
そして燃えるような夕焼けを見るたび、あのセリフを思い出す。
「私は二度と飢えません」
家族でテレビの中の物語に夢中になった、幸福な時間を思いながら。
第93回アカデミー賞授賞式雑感

コロナ禍で開催が危ぶまれたものの、2ヶ月遅れで無事開催された今年のアカデミー賞授賞式
例年通りWOWOWにて録画鑑賞(来年こそは有休取って生中継を観たい!と毎年思いながら)
開催されたとは言えレッドカーペットや招待者は大幅に縮小され、華やかさも然り
ノミネート作品も(知る限り)さすがに良作揃いではあるけれども、やはり小粒感は否めない
最後に発表された主演男優賞はどんでん返しやサプライズと言うより「拍子抜け」という表現がぴったり
授賞式自体もどこか締まらない、メリハリがない印象だった
もちろん距離をとって密集を避けるという大前提があるのは当然であり、ソダーバーグを責めるつもりはない
私見だけど、会場全体を俯瞰するレイアウトやカメラアングルがなかったことが今回の授賞式最大の欠点だったように思う
発表の合間の歌やダンスパフォーマンスもなく
結果、一体感と盛り上がりに欠けてしまった
大本命の 『ノマドランド』 が主要3部門受賞したのは大方の予想通り
残念だったのは 『シカゴ7裁判』 が無冠に終わったこと
本当にいい作品なのでね
一推し作品 『サウンド・オブ・メタル』 の音響賞は当然として
「裏作品賞」 こと編集賞受賞にはビックリするやらうれしいやら!
本当におめでとう
プレゼンターにマーリー・マトリンが登場したことが今回最大のサプライズ
『愛は静けさの中に』 懐かしすぎる!
30年以上前の作品ではないかな
映画デビュー作にして主演、オスカーを獲得した彼女は変わらず美しく輝いていた
感動
トマス・ヴィンターベア監督と「ワンアンドオンリー」フランシス・マクドーマンド(神)のスピーチには感涙
しかし私の眼はジョエル・コーエンのカッコよさに釘付けだったよ
それにしてもNetfrixの無双ぶりはどうよ?
授賞式後、
『愛してるって言っておくね』 (短編アニメ賞)
『隔たる世界の2人』 (短編実写映画賞)
『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』 (長編ドキュメンタリー映画賞) を鑑賞
配信以前の時代では考えられなかったこと
もちろん 『Mank/マンク』 や 『シカゴ7裁判』、『ヒルビリー・エレジー』 もまだまだ観られますよ
月額料金が値上げされて正直いい気分ではないけれど、ザ・クラウンもピーキー・ブラインダーズも新しいシーズンが観たいしなぁ
今後しばらく配信系の優位は揺るぎなさそう
『アナザーラウンド』 『プロミシング・ヤング・ウーマン』 『ファーザー』、これから公開される受賞作品が楽しみでたまらない
やはり映画館で映画を観る歓びに勝るものはない
映画よ永遠なれ!
美しい言葉

(Saoirse Ronan; One of my favorite actresses)
「女優」 という言葉が使われなくなっているらしい
NHKや新聞では 「俳優」 に統一されているのだとか
ベルリン国際映画祭でも 「男優」「女優」 と性別で賞のカテゴリを分けず、「最優秀演技賞」 として授与されることになった
「Actress」 という呼称は廃れ、「Actor」 「Female Actor」 と呼びかえられてゆく
PC、政治的に正しくない言葉、ということなのだろう
では 「Waitress」 もダメなのだろうか?
大好きな映画のタイトルなのに
ジェンダーニュートラルな考えから 「自分は女優と呼んでほしくない、俳優と呼んでほしい」 と表明する方の意見は尊重します
ただ個人的には 「女優」 という言葉が好き
この言葉が失われ、忘れ去られていくのはとても寂しい
「顔はぶたないで。私、女優なんだから」 (薬師丸ひろ子@Wの悲劇)
こうした考えは古臭く時代遅れなものなのでしょう、恐らく
でも自分はたとえ最後の一人になっても 「女優」 という言葉を忘れないでいたいし、使い続けたいと思う
それは美しい言葉だと思うから
ふたりでオフ会

(散歩途中に見つけたグラフィティ。記事内容とは関係ございません)
「この前やっと 『グッド・ウィル・ハンティング』 観たけど、ステラン・ステルスガルド好きかも」
「あ~、それ 『奇跡の海』 観なあかんやつ! ステランと言えば、ポールベタニーの奥さんってジェニファーコネリーって知ってる?」
「うん、ビューティフルマインド」
「ふたりの子どもがステランって名前やねんて。ステランステルスガルド由来らしい」
「へ~、それトリビアやな」
「うん、なかなか通じへんトリビアな」
「場が凍るやつ」 「そうそう」
息子が帰ってきたら、ついつい遅くまで話し込んでしまう
翌朝がツライんだけど、楽しいんだよね
映画の話が
「アカデミー賞、主演女優賞誰予想?」
「キャリーマリガン、願望やけど」
「一緒やな。でもあの人の映画あんまり観たことないねんなー」
「えっマジで?! 『17歳の肖像』 も? 『ワイルドライフ』 も?」
「うん、観てない。そんな観られへんまだ21年しか生きてないから(笑)」
ついつい同じ目線で話してしまう
ふたりのオフ会
祝☆ダンケルク再上映決定!!!
「完璧な映画」 とは? #FivePerfectMovies

(『映画秘宝』 復刊おめでとうございます! 発売日にゲット♪)
Twitterのタグ #FivePerfectMovies 、これ永遠に見ていられる。
一日考えてリストした My #FivePerfectMovies はこちら。(5本目はちょっと迷ったけど)
・バック・トゥ・ザ・フューチャー
・マッドマックス 怒りのデス・ロード
・2001年宇宙の旅
・パルプフィクション
・ローマの休日
Back to the Future
Mad Max: Fury Road
2001: A Space Odyssey
Pulp Fiction
Roman Holiday
「完璧な映画」 とは? 十人十色だと思うけど、私の定義はこう。
オールタイムベストとも個人的に偏愛する作品とも近いけれど少し違う
アカデミーやカンヌなど受賞歴があること
大ヒット作であること
名作として長年認知されている作品であること
これらの要因と、スクリーンで観たことのあるものから選んだのがこの5本
ちなみに、ジェームズ・ガンが 「エターナル・サンシャイン Eternal Sunshine of the Spotless Mind」 を完璧な映画のひとつに挙げていて、思わず感動してしまった。
マイオールタイムベストの1作だけれど、私はあの映画を 「完璧」 だと定義はしない。
それでも私が感動したのは、「GOTG vol.2」 で彼がELOの 「Mr.BlueSky」 を使ったのは、やっぱり 「エターナル・サンシャイン」 つながりだったんだ・・・と思えたから。
映画って、こんなふうに繋がっていくんだな、って思えたから。
願わくば永遠に。
完璧だとかマイベストだとか、結局映画の話がしたいだけなんだよね。
ジェームズ・ガンもきっとそうなんだと思う。こんなご時世だからなおさら。
あなたの 「完璧な映画」 は何ですか?
『Fonzo』 改め 『Capone』 ;May 12th VOD Premiere(2020) ※追記あり

↑2019年秋公開予定でしたが改題され、『Capone』 として配信リリース決定です。
待って、待って待って待ち続けていました。撮影はもう2年も前ですから。
朝目が覚め、インスタをチェックするとジョシュ・トランク監督がトレイラーをアップしていて。。
もう私、天にも昇る勢いで絶叫してたかも(笑)。
しかしこのご時世なので先行配信は仕方のないことですが、映画祭でのプレミアを期待していただけにちょっとガッカリ。
主演のトム・ハーディが今作に対して一切言及しないのも気になるところ。
やはり公開時期や編集段階で相当揉めたのでしょうね。
監督によると今年後半にも劇場公開される見込み、とのことですので希望は捨てずに待ちたいと思います。
まぁ何はともあれ日本でも観られると信じています。
てかどんな手を使ってでも観るつもりですが(笑)。
** 追記 2020/4/22 **
本日遂にトムハがインスタにトレイラーアップしてくれました!(嬉)
しかしキャプションは 「Fonzo/Capone」。やっぱり改題がお気に召さないのかなぁ。
何はともあれ無事公開されますように(祈)
ポン・ジュノ監督おめでとう!~第92回アカデミー賞授賞式

『パラサイト 半地下の家族』 第92回アカデミー賞作品賞含む4冠、おめでとうございます!
映画史の新たな扉が開いた瞬間でしたね。
授賞スピーチでは監督のチャーミングなお人柄が感じられてうれしかった。
アカデミー賞授賞式、毎年楽しみに夜録画を観ますが初めて 「長い」 と思った(笑)。
作曲賞受賞のヒルドゥル・グーナドッティルさん(初ノミネート初受賞、早世したヨハン・ヨハンソンのお弟子さん)のスピーチが一番感動したかな。
俳優部門にはサプライズはなかったけれど、うれしかったのは 「裏作品賞」 と勝手に呼んでいる編集賞が 『フォードvs フェラーリ』 だったこと!
思わず息子と(LINEで)ガッツポーズ! (私はベイルさん、彼はマットの大ファンなのです)
ジェームズ・マンゴールドがもっと評価されてもいい、彼は監督賞候補に値する、って受賞者の方々のスピーチには共感しかない。
ノミネート作でこれから公開される作品も多いから、楽しみに観たいですね。
Spitfire shot by Collins (ちょっと雑談)

PCの背景画像、変更しました。ダンケルク関連の画像はいいですよね~。
先月は池袋のグランドシネマサンシャインでダンケルクがIMAX上映されてましたね。行けた方がうらやましい~。エキスポでもやってくれないかなぁ。
最近驚いたゴシップはサム・クラフリンの離婚です。まだ二人目のお子さんも小さいのに、何があったのかな。まぁいろいろあるよね、特にセレブは・・・。シングルになっても仕事は順調でありますように。
先日の記事にも書いた 『Little Women』 のティーザー、リリースされてから余裕で100回くらい観ました(笑)。ティミーとシアーシャは21世紀のレオ&ケイトだ、という意見もあるようで。。完全に同意します。スクリーン上のベストカップルですね。
前世でもつながりがあっただろうな、と思わせる何かがあの二人にはあるような気がします。生まれた国や性別は違っても、どこか似ているというか。「違う親から生まれた兄妹(姉弟)」という感じかな。ふたりの共演、本当に楽しみ。
ティーザーといえば心配なのは 『FONZO』 ですよ~。IMDBのページはあれど新情報が何もない。ジョシュ・トランク監督は 「Refresh」 っていうキャプションを残してインスタ画像全消去してしまうし・・・。何それ、バックレか??? 2019年秋公開じゃなかったの~??? 誰か教えて~~(叫)。
いやこれだけの豪華(俺得)キャスト(トムハ、ジャクロ、マットディロンなどなど)揃えて撮影終了してる作品が頓挫なんて、あり得ないですよね~。そう信じたいのですが。
8月は暑すぎるのと、タイミングが合わなかったのとであまり映画館に行けなかった。仕事と遊びのバランスって難しいですよね。今月はまだちょっと厳しいけど、すっかり涼しくなる頃にはまた映画三昧したいです。
真紅
ダンケルク空組 Collins&Farrier

私は 『ダンケルク』 を映画館で2回 「しか」 観ていないことがちょっとコンプレックスなのですが。
先日、一瞬仕事に光明が差したので気分が上がり、帰宅後WOWOWで録画してあった版を観ました。ダンケルク空組こと、コリンズ&ファリアと久々の再会。
まぁ~面白い! こんな面白い映画だったのだと改めて。結末がわかっているのにドキドキハラハラ、本当に楽しめましたわ。
今はジャクロジャクロと騒いでいますが、終盤にかけてのトムハのかっこいいこと!! 全部ぜーんぶさらっていくよね。クリストファー・ノーラン、どんだけトムハ好きやねん、と(笑)。 ‘AND TOM HARDY’ にはやっぱり笑ってしまう。
IMAXで観ていないことにも引け目を感じていたのですが、面白い映画って画面の大きさは関係なく、やっぱりテレビサイズで観ても面白いなぁ、と。もちろん、いつかはIMAXで観たいと思っていますけれども。。どこかのIMAX劇場でノーランの特集上映、せーへんかな?
そして次は ↑↑ この二人が再共演する ‘FONZO’ですよ!! 楽しみ過ぎて過呼吸になりそう、今から。
つらくても 推しがいるから 生きていける (字余り)
祝☆ 『イングランド・イズ・マイン』 劇場公開決定!
蛙の子はカエル
★ このエントリは映画 『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』 のネタバレを含みます ★
私が買った 『ボヘミアン・ラプソディ』 のサントラCDをノーパソに取り込みながら、息子が 「Don’t stop me now」 を歌っている。そう言えば 「super sonic」 って何て意味だっけ? 息子に尋ねると 「超音速」 と返ってきた。なるほどね。
息子は、高校生の時から年に50本ほどの映画を劇場鑑賞していた(受験生の時は、さすがに年10本くらいだったと思うけれど)。この春大学生になって一人暮らしを始めて、時々帰って来ては映画の話をする。
デヴィッド・ロウリー監督の 『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』 のことをしみじみ 「あれは・・・よかったなぁ・・・」 と言うので、あの映画に関する私のモヤモヤを聞いてもらった。私は映画を感じると言うより、理詰めで理解しようとするダメな観客だと自覚しているけど、と前置きして。
「あの映画、ユーレイが自殺?しようとして開拓時代まで遡るやろ? その後また時を駆けて、自分が生きていた現代に戻る。そして結局、ポルターガイストしてたのは本人、ってわかったときにすごく混乱したんよね。だって自分が二人いる、同時に存在するって説明つかなくない? それって質量保存の法則に矛盾しない? あそこから、狐につままれたような気分のまま観終わってしまったよ」
「うーん・・・。あのユーレイは、時間も空間も超越した高次元の存在になってるやん? だから過去の自分と見た目同じ空間にいたとしても、質量保存の法則と矛盾はしないし、別に変じゃないと思うよ」
ふーん、そうなん。わかったようなわからないような。ああ、でももう一回観たいなぁ。。
今年のベスト作は何か、という話になったとき 「お母さんのベストはあれやろ、ほら・・・。call me by your name」 と言うからビックリ! 息子との会話で、あの映画が話題になったことはなかったはず。しかも邦題じゃなくて原題で来たか。
「えっ! 何でわかんの?(正確にはベスト2だが)」 「いや、何となく」 「観たの?」 「いや。観てない」 え〜、何じゃそりゃ(笑)。しかし・・・。バレてるな〜、母の好み(汗)。
君も観なさいよ。そして気に入ってくれたなら、母はうれしいゾ。

私が買った 『ボヘミアン・ラプソディ』 のサントラCDをノーパソに取り込みながら、息子が 「Don’t stop me now」 を歌っている。そう言えば 「super sonic」 って何て意味だっけ? 息子に尋ねると 「超音速」 と返ってきた。なるほどね。
息子は、高校生の時から年に50本ほどの映画を劇場鑑賞していた(受験生の時は、さすがに年10本くらいだったと思うけれど)。この春大学生になって一人暮らしを始めて、時々帰って来ては映画の話をする。
デヴィッド・ロウリー監督の 『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』 のことをしみじみ 「あれは・・・よかったなぁ・・・」 と言うので、あの映画に関する私のモヤモヤを聞いてもらった。私は映画を感じると言うより、理詰めで理解しようとするダメな観客だと自覚しているけど、と前置きして。
「あの映画、ユーレイが自殺?しようとして開拓時代まで遡るやろ? その後また時を駆けて、自分が生きていた現代に戻る。そして結局、ポルターガイストしてたのは本人、ってわかったときにすごく混乱したんよね。だって自分が二人いる、同時に存在するって説明つかなくない? それって質量保存の法則に矛盾しない? あそこから、狐につままれたような気分のまま観終わってしまったよ」
「うーん・・・。あのユーレイは、時間も空間も超越した高次元の存在になってるやん? だから過去の自分と見た目同じ空間にいたとしても、質量保存の法則と矛盾はしないし、別に変じゃないと思うよ」
ふーん、そうなん。わかったようなわからないような。ああ、でももう一回観たいなぁ。。
今年のベスト作は何か、という話になったとき 「お母さんのベストはあれやろ、ほら・・・。call me by your name」 と言うからビックリ! 息子との会話で、あの映画が話題になったことはなかったはず。しかも邦題じゃなくて原題で来たか。
「えっ! 何でわかんの?(正確にはベスト2だが)」 「いや、何となく」 「観たの?」 「いや。観てない」 え〜、何じゃそりゃ(笑)。しかし・・・。バレてるな〜、母の好み(汗)。
君も観なさいよ。そして気に入ってくれたなら、母はうれしいゾ。

"She Used To Be Mine" ~ エイドリアン・シェリー

Adrienne Shelly
今日、11月1日は彼女の命日だと知りました。エイドリアン・シェリー。亡くなって、もう12年も経つのだそうです。
彼女の遺作 『ウェイトレス』 は大好きな映画。ブロードウェイで舞台化され、トニー賞にもノミネートされた名作です。WOWOWで放映された授賞式で、サラ・バレリス様(神!)やキャストのパフォーマンスを観て涙が止まらなかった。録画して何度も何度も観たなぁ。
若過ぎたよね。でも絶対忘れないよ。合掌。 あと 『ウェイトレス』 未見の方は是非!
Claire Foy (IN THE SPIDER'S WEB)
映画 『ブレス しあわせの呼吸』 (良作!) でアンドリュー・ガーフィールド演じる主人公の妻を演じ、超好印象だったクレア・フォイ。

この作品ではブロンドで、シャクレ(失礼)具合と芯の強さを感じさせる所作が、リース・キューティブロンド・ウィザースプーンを彷彿とさせる。私はこの映画で初めて彼女を観たのですが、Netfilixのドラマ 『ザ・クラウン』 ではエリザベス女王を演じ、ゴールデングローブやエミー賞を受賞、世界的に大ブレイクしたのだとか。

デイミアン・チャゼル×ライアン・ゴズリングの再タッグ作 『ファースト・マン』 でもゴズリンの妻を演じると知り、これは良妻賢母路線まっしぐら! かと思いきや・・・。

なんと次回作は リスベット とな!

このシリーズ、ルーニー・マーラ続投の目もあったらしいのですが、監督のフェデ・アルバレス(ドンブリの人)がクレア・フォイをご指名だったとか。う~ん、そのチャレンジ精神が素晴らしい! 『蜘蛛の巣を払う女』 楽しみですね♪
★☆ 余談 ☆★
ネトフリの 『ザ・クラウン』、2019年放映予定のシーズン3はなんと、ジョシュ・オコナーがプリンス・チャールズを演じるのだとか! 次はジョシュが全世界で大ブレイクか??(嬉) しかし実在の、それもバリバリ存命で、しかも王室メンバーを演じるって英国人ほんま・・・。。個人的にはカミラ夫人を誰が演じるのかも興味津津であります(笑)。あ~、ネトフリ早く入らないと。その前にテレビ買い替えたいとか、WOWOW再加入とか。誰か私にボーナス下さい!

この作品ではブロンドで、シャクレ(失礼)具合と芯の強さを感じさせる所作が、リース・キューティブロンド・ウィザースプーンを彷彿とさせる。私はこの映画で初めて彼女を観たのですが、Netfilixのドラマ 『ザ・クラウン』 ではエリザベス女王を演じ、ゴールデングローブやエミー賞を受賞、世界的に大ブレイクしたのだとか。

デイミアン・チャゼル×ライアン・ゴズリングの再タッグ作 『ファースト・マン』 でもゴズリンの妻を演じると知り、これは良妻賢母路線まっしぐら! かと思いきや・・・。

なんと次回作は リスベット とな!

このシリーズ、ルーニー・マーラ続投の目もあったらしいのですが、監督のフェデ・アルバレス(ドンブリの人)がクレア・フォイをご指名だったとか。う~ん、そのチャレンジ精神が素晴らしい! 『蜘蛛の巣を払う女』 楽しみですね♪
★☆ 余談 ☆★
ネトフリの 『ザ・クラウン』、2019年放映予定のシーズン3はなんと、ジョシュ・オコナーがプリンス・チャールズを演じるのだとか! 次はジョシュが全世界で大ブレイクか??(嬉) しかし実在の、それもバリバリ存命で、しかも王室メンバーを演じるって英国人ほんま・・・。。個人的にはカミラ夫人を誰が演じるのかも興味津津であります(笑)。あ~、ネトフリ早く入らないと。その前にテレビ買い替えたいとか、WOWOW再加入とか。誰か私にボーナス下さい!
最上のわざ
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、
親切で柔和であること。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。
==================================
この詩は映画 『ツナグ』 で樹木希林さんが朗読されていたものです。
エンドロールに流れた主題歌 『ありがとう』 とともに、忘れられない言葉です。
聞きながら涙が止まらなかった。
希林さん、もう 「まことのふるさと」 へは着かれましたか?
偉大なる女優、樹木希林さんのご冥福をお祈りします。

「好きな(映画)監督は?」

「映画好き?」 週一ペースでランチに行くお店で、オーナーシェフのNさんに声をかけられた。かばんに入れっ放しだったフライヤーを読んでいたので 「はい! 映画館で観るのが大好き」 と即答。するとすかさず 「好きな監督は?」 と彼が尋ねる。
少し面喰った。映画が好きだと言うと 「どんな映画観るんですか?」 とか 「今面白い映画やってます?」 と社交辞令的に言われることはあっても、好きな映画監督を訊かれたことは記憶にない。ほとんど反射的に、頭に浮かんだ名前を口に出す。「クリストファー・ノーラン」 え?
待って、アタシってクリストファー・ノーランが一番好きな映画監督なん? そうやったっけ? え、え、でも他に誰? などと一瞬パニックに陥っていると、Nさんが言う。「Christopher Nolan? オーケー。ワタシ、Jim Jarmusch.」 え? 恥ずかしながら聴き取れない(Nさんはアメリカンなのだ)。「?」 という顔をしていると、彼は更に言う。「PATERSON.」 ああ、パターソン、ジム・ジャームッシュね! ...ちょっと、何この敗北感(笑)。
Nさんは日本人の奥様と二人でお店を切り盛りされていて、2歳のお子さんがいる。だからなかなか映画を観に行けない。しかしパターソンはどうしても行きたくて、ベビーシッターをお願いしたのだそう。そうかそうか、子どもが小さいうちはなかなか映画館に行けないよね、とシミジミ相槌を打ちながら、頭の中では 「一番好きな映画監督って、誰だろう?」 と考えていた。王家衛? うむ。 ケン・ローチ? イ・チャンドン? ちょっとマニアックかな。宮崎駿? そうかも。リンクレイター? ジャン=マルク・ヴァレ? ドゥニ・ヴィルヌーヴ? 好きだけど一番じゃない。ミシェル・ゴンドリー? うーん、キリが無い!
『カメラを止めるな!』 の上田慎一郎監督が 「映画オールタイムベスト10+α」 をスマホのメモにしているのを見た。+αがめちゃめちゃ多くて、ああ、普通の映画好き青年やなぁ、と好感した。私もリストしておこう! と思ったりして。次、誰かに訊かれた時のためにね(笑)。
ガンちゃん。。。(物言えば唇寒し)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 (以下GOTG)シリーズの監督・脚本を手掛けていたジェームズ・ガンが、ディズニーから電撃的に解雇された。
ネットを駆け巡ったこのニュースに、私も呆然。そしてその原因が、彼が10年以上前にTwitterに投稿した 「不適切な」 ツイートと知り、なんとも言えない気分になった。
正直、私はジェームズ・ガンと 「気が合う」 とすら思っていた。GOTGの一作目、ファーストシーンで流れるのは10ccの 「I’m not in love」。もうそれだけで十分過ぎる。フットルースネタに大笑いし、文句なしに楽しい “awesome” なあの映画が大好きだった。そしてVol.2では、ELOの 「Mr.BlueSky」 に乗ってベイビー・グルートが踊りまくるファーストシークエンスに 「最高! サイコーーー!!」 と叫び出さんばかりだった。Vol.3も脚本は完成したと聞いていたのに・・・。スターロード!!
ジェームズ・ガンが監督しないガーディアンズが、今は想像できない。しかし、きっと何事もなかったようにそれは別の監督で撮られ、何事もなかったように公開され、そして結局、何事もなかったように私も観るのだろう。またそれが悲しくもある。
彼がしたことは許されることではないのだろうし、許すべきではないのかもしれない。彼は自らの過ちを認め、謝罪し、罰(解雇)を受け入れると表明した。潔く、この日が来ることを予期していたかのように。ファンが解雇撤回を求めて署名活動を始めたようだけれど、今は署名する気にはなれない。今はただただ、残念で堪らない。
結局、良かれ悪しかれ、自分のしたことは必ず自分に返って来る、ということなのだろうか。因果応報。クリプラやゾーイ・サルダナのツイートを読んで、ちょっとだけ泣いてしまった。

ネットを駆け巡ったこのニュースに、私も呆然。そしてその原因が、彼が10年以上前にTwitterに投稿した 「不適切な」 ツイートと知り、なんとも言えない気分になった。
正直、私はジェームズ・ガンと 「気が合う」 とすら思っていた。GOTGの一作目、ファーストシーンで流れるのは10ccの 「I’m not in love」。もうそれだけで十分過ぎる。フットルースネタに大笑いし、文句なしに楽しい “awesome” なあの映画が大好きだった。そしてVol.2では、ELOの 「Mr.BlueSky」 に乗ってベイビー・グルートが踊りまくるファーストシークエンスに 「最高! サイコーーー!!」 と叫び出さんばかりだった。Vol.3も脚本は完成したと聞いていたのに・・・。スターロード!!
ジェームズ・ガンが監督しないガーディアンズが、今は想像できない。しかし、きっと何事もなかったようにそれは別の監督で撮られ、何事もなかったように公開され、そして結局、何事もなかったように私も観るのだろう。またそれが悲しくもある。
彼がしたことは許されることではないのだろうし、許すべきではないのかもしれない。彼は自らの過ちを認め、謝罪し、罰(解雇)を受け入れると表明した。潔く、この日が来ることを予期していたかのように。ファンが解雇撤回を求めて署名活動を始めたようだけれど、今は署名する気にはなれない。今はただただ、残念で堪らない。
結局、良かれ悪しかれ、自分のしたことは必ず自分に返って来る、ということなのだろうか。因果応報。クリプラやゾーイ・サルダナのツイートを読んで、ちょっとだけ泣いてしまった。

最高かよ! 真紅的第90回アカデミー賞

『レディ・バード』 をもって今年のアカデミー作品賞ノミネート作コンプリート。せっかくなので個人的ベストを。
まぁ、お遊びなのであまり深く考えずに、自分の 「好き」 を基準に。
真紅的第90回アカデミー賞 作品賞ノミニー好きな順
①君の名前で僕を呼んで
②スリー・ビルボード
③ファントム・スレッド
④レディ・バード
⑤ダンケルク
⑥シェイプ・オブ・ウォーター
⑦ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
⑧ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
⑨ゲット・アウト
主演男優賞: ティモシー・シャラメ
文句なし。
主演女優賞: サリー・ホーキンス
フランシス姐さんも凄かったけど、サリー・ホーキンスが一世一代のハマり役と思ったので。
助演男優賞: ウィレム・デフォー
ボビーーー!! この部門が一番納得いかないなぁ。リチャード・ジェンキンスがノミニーだけど、そこはアーミー・ハマーでしょう。
助演女優賞: ローリー・メトカーフ
ここが一番の激戦区! アリソン・ジャネイ、怖過ぎた。授賞式でまさかのメリル様とドレス被りも受賞! おめでとう!! しかしミリ単位の表情演技でメゾン・ウッドコックを仕切るレスリー・マンヴィルにも痺れた。それでも、レディ・バードのお母さんに!
監督賞: クリストファー・ノーラン
ギレルモさんの受賞は本当にめでたいと思うけれど、ノーランでしょ。
外国語映画賞: 今年は受賞作の 『ナチュラル・ウーマン』 しか観れてません。残念!
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↑画像は授賞式後のトムハのインスタ。ゲイリー・オールドマンの授賞スピーチ素晴らしかったですよね。 ”she is 99 years young!” って力強く。ケトルオンってところがもう、エゲレス人や~~って萌えまくり(笑)。トムハもゲイリーも、最高かよ!!
是枝監督、おめでとうございます☆The 71st Festival de Cannes Palme d'Or

今年のカンヌは審査委員長がケイト様、張震くんが審査員のひとりということで注目していました。「あれから20年」 ですよ!
ああ~、いつも思うことですがこんなにカッコイイひとになってくれて感激です。本当にうれしい。ありがとうありがとう。
是枝監督は、正直あまり好きな映画監督ではありません(爆弾発言?)。実は 『海よりもまだ深く』 がダメで・・・。感想を書いてはいるのですが、未だにアップはしていません(何年前よ? 一体)。
でも 『万引き家族』 は楽しみにしていますよー! 日本の映画界全体のために、今回の受賞は本当に素晴らしいことだと思います。ありがとう、そしてこれからも映画たくさん撮ってください。必ず映画館に観に行きます!